JEFF BECK - DEFINITIVE TORONTO 1999(2CD) plus Bonus DVDR* Numbered Stickered Edition Only [Wardour-578]
JEFF BECK - DEFINITIVE TORONTO 1999(2CD) plus Bonus DVDR* Numbered Stickered Edition Only
[Wardour-578]
販売価格: 3,800円(税込)
商品詳細
★在庫切れの場合取り寄せ(1週間で入荷)
★ギフト・タイトル(一部レーベル限定)の対象品です。
Massey Hall, Toronto, Ontario, Canada 24th March 1999 ULTIMATE SOUND(NEW SOURCE!!!)
意欲作『WHO ELSE!』を携えて不遇の90年代に終止符を打った1999年のジェフ・ベック。復活のフルショウを超極上体験できる衝撃の新名盤が誕生です。
そんな本作に吹き込まれているのは「1999年3月28日トロント公演」。その超絶級オーディエンス録音です。90年のジェフは長い停滞期に陥っていたわけですが、ジェニファー・バトゥンを迎えた新機軸『WHO ELSE!』で一気に復活。本格的なツアー活動も再開させました。まずは、10年ぶりの来日公演も思い出深いワールド・ツアーの全体像から振り返ってみましょう。
●1998年
・7月7日ー10月22日:欧州(20公演)←※FREE JAZZ FESTIVAL 1998
●1999年
《3月16日『WHO ELSE!』発売》
・3月15日ー4月18日:北米#1(22公演)←★ココ★
・5月23日ー6月3日:日本(9公演)←※DEFINITIVE TOKYO 1999他
・8月13日ー9月28日:北米#2(24公演)
・10月9日+10日:英国(2公演)
これが『WHO ELSE!』に伴う活動全景。1996年/1997年にはわずかなイベント出演だけでライヴ活動はほとんどなく、1998年夏に満を持しての復活。この時点から来日公演と同じ4人でツアーを開始しました。本作のトロント公演は、その後アルバムがリリースされてから始まった「北米#1」の中盤9公演目。来日の約2ヶ月前のコンサートでもありました。
そんなショウを伝える本作は、ド肝を抜く超絶サウンド。“WHO ELSE! Tour”は『DEFINITIVE TOKYO 1999(Wardour-275)』を筆頭とした来日録音が名作揃いなので、今さらプレスは……と思ったのですが、とんでもない。本作のサウンドは、公演地がどうこう言うレベルじゃない。完全に距離感ゼロなド密着感、オンで極太な密度、ベースのハネやドラムの皮の振動まで感じるディテール、全員が妙技をぶつけ合っても微塵も混じらない見事すぎるセパレート感。名門「Krw_co」がオーディエンスとして公開しているので客録に違いないのでしょうが、ヘッドフォンで耳を澄ませても空間成分がまるで感じられず、「一体、これのどこがオーディエンス録音!?」との疑念が頭の中をグルグルまわってしまう。
実際、お馴染み『DEFINITIVE TOKYO 1999』と交互に再生しても、まったく聴き劣りしない。普通、いくら超極上オーディエンスでもステレオ感ぐらいは負けるものですが、それすら五分。シャッフル再生にすると、今どっちが流れているのか分からなくなるほどです。
しかも、本作はそんな新発掘マスターをさらに磨き込んだ最高峰更新盤。ネット音源そのままでも十二分にプレス級ではあったのですが、あまりにもオンすぎる低音が全体バランスをやや見だしてもいました。本作ではピッチや位相と共に、そうした音域もバランスを整え、音楽作品としての完成度を高めているのです。また、もう1ポイントなのが開演シーン。実は、この録音唯一の欠点と言われているのが録音開始の遅れ。冒頭30秒ほど録音し損ねているのです。本作では、それを別録音でパッチ。フルショウをたっぷり楽しめるように仕上げました。
このように超名盤『DEFINITIVE TOKYO 1999』にも匹敵する教学サウンドの本作ですが、ショウ内容は日本公演とはやや異なっている。ここで比較しながらセットを整理しておきましょう。
●フー・エルス!(9曲)
・What Mama Said/Psycho Sam/Brush With The Blues/Blast From The East/Declan/THX 138/Space For The Papa/Angel (Footsteps)/Even Odds
●クラシックス他(10曲)
・ゼア・アンド・バック:Star Cycle/The Pump/You Never Know
・ギター・ショップ:Savoy/Where Were You(★)/Big Block
・その他:A Day In The Life/Led Boots(★)/'Cause We've Ended As Lovers/Blue Wind
※注:「★」印はサウンドボード超名盤『DEFINITIVE TOKYO 1999』では聴けない曲。
……と、このようになっています。曲の入れ替えではなく、『DEFINITIVE TOKYO 1999』で聴けたレパートリーは全部演奏しつつ、さらに2曲上乗せされたスタイル。放送枠も関係なく、終始一貫で録音されるオーディエンスだからこそのフルショウをたっぷり味わえるのです。しかも、そんなステージを綴るパフォーマンスも絶品。新バンドによるツアー9公演目というと手探りなところがあってもおかしくないのですが、前年に「欧州」レッグをこなしていたせいかアンサンブルも十分に熟達。その上で活動再開の意気上がるテンションはまだ鮮度を失っておらず、日本公演と同等……いや、それ以上の熱演が楽しめるのです。
完全復活を遂げた“WHO ELSE! Tour”のジェフ・ベック。その現場を超名盤『DEFINITIVE TOKYO 1999』に匹敵する超絶サウンドでフル体験できてしまう新名盤です。こんな録音のふっと出逢えてしまうからオーディエンス録音は止められない。そんなコレクター冥利まで永久保存したプレス2CD。どうぞ、心ゆくまで味わい尽くしてください。
★「1999年3月28日トロント公演」の超絶級オーディエンス録音。最近になって公開された完全サウンドボード級の新マスター。実際のSBD超名盤『DEFINITIVE TOKYO 1999』とシャッフル再生するとどっちが流れているのか分からなくなるほどです。しかも本作は細心マスタリングで磨き込み、録音漏れの冒頭部30秒が補完され、サウンドもよりバランス良くブラッシュアップ。“WHO ELSE! Tour”を超絶フル体験できる新名盤の誕生です。
Disc 1 (48:15)
1. What Mama Said ★0:00 - 0:33 DVD音声イコライズして補填。
2. Psycho Sam
3. Brush With The Blues
4. Star Cycle
5. Savoy
6. Blast From The East
7. A Day In The Life
8. Declan
9. THX 138
10. The Pump
Disc 2 (49:31)
1. Led Boots
2. Drum Solo
3. Cause We've Ended As Lovers
4. Space For The Papa
5. Angel (Footsteps)
6. Even Odds
7. You Never Know
8. Blue Wind
9. Band Introductions
10. Where Were You
11. Big Block
Jeff Beck - Guitar
Jennifer Batten - Guitar & Guitar-Synthesizer
Randy Hope-Taylor - Bass
Steve Alexander - Drums
★★特別企画
★『WHO ELSE!』時代のフルショウを超絶サウンドで体験できる新発掘ライヴアルバム『DEFINITIVE TORONTO 1999』。その初回限定ナンバー入りステッカー付きに限り、同じショウを目撃できる映像作『WHO ELSE! IN TORONTO』が特別に付属いたします。
JEFF BECK - WHO ELSE! IN TORONTO(Bonus DVDR)
Live at Massey Hall, Toronto, Canada 24th March 1999 AMAZING-SHOT!!!
本編プレス2CDは、サウンドボードも裸足で逃げる(?)超絶サウンドの新名盤。録音の女神が微笑んだとしか思えない奇跡の名録音です。しかし、初登場音源でありながらタイトルに「DEFINITIVE(決定盤)」。普段ならアップグレード盤に付く言葉がナゼ……と思われた方もいらっしゃるかも知れません。実は、新名盤の舞台となったトロント公演には既発があった。それもライヴアルバムではなく、“WHO ELSE! Tour”を代表する極上映像なのです。そこで、新名盤の「向こう側」に広がる光景を教えてくれる映像篇の特別ギフト付属が決定しました。
●超ズームも多用された『WHO ELSE!』時代の代表映像
と言うわけで、本作が撮影されたのは本編プレス2CDと同じ「1999年3月28日トロント公演」。その絶景オーディエンス・ショットです。この映像は、当時からハイクオリティな事で知られ、日本公演プロショットと並んで『WHO ELSE!』時代を代表してきた名作。まず衝撃なのが、多用される果敢なズーム。ステージ右側からやや見下ろし気味に捉えているのですが、その角度から恐らくスタンド席だと思うのですが、あまりに強力なズームはジェフの表情や手元が画面いっぱいになるほどに迫りまくり、まるでプロショット。「スタンド席+90年代の機材で、ここまで迫れるか?」と脳がバグるほどです。
しかも、そこまで超アップになりながら画質が落ちず、安定感も抜群。90年代当時はアナログ・カメラですから手ブレ防止機能などなく、激しく寄れば寄るほどわずかなブレやカメラワークのミスで画面が暴れますし、画質も荒くなるのが常識。その常識が覆ったのはデジタル革命からしばらく経った最近の話です。ところが、本作は1999年にも関わらず、まるで2013年の……いや、2024年に登場予定の未来機材で撮ったかのように美しいのです。
さらにトドメを刺すのが、極上級の音声。さすがに超絶級の本編プレス2CDには及ばないものの、本作のサウンドも音声だけのライヴアルバムでも十分に通るレベル。実際、本編プレス2CD冒頭の録音漏れを補完したのは、本作の音声だったりする。これは本編を聴いていただかなければいけませんが、メイン録音が「サウンドボードにしか聞こえない」のに対し、補完パートは「オーディエンスと分かるけど、クオリティは負けてない」というレベルなのです。
●ジェニファーとの交感も鮮やかな1999年のステージ
そんな映像美&極上サウンドで描かれるのは、復活を遂げたジェフのフルショウ。セットは本編プレス2CDと同じなので割愛しますが、やはり映像は説得力が違う。ゾーンに入りながらセクシーなロングトーンを奏で、メンバーとアイコンタクト交わしながらビートのスキマを突く。そして、そんなジェフを囲むメンバーも素晴らしい。やはり『WHO ELSE!』時代と言えば、ジェニファー・バトゥン。ルックス自体が華やかでもありますが、さらに鮮やかなタッピングでジェフの悪戯フレーズと渡り合い、互いを煽るように熱気を醸成させていく。その交感は映像があるからこそ、よりビビッドに感じられるのです。
ライヴアルバムが名作であればあるほど、その「向こう側」が見たくなる。これは優れた音楽差品の宿命であり、ファンの人情というものです。本作は、そんな夢を叶えてくれる映像傑作。たまたま奇跡録音と代表映像が同じショウだったわけですが、その奇跡に感謝したくなる豪華セット。どうぞ、併せて存分にお楽しみください。
1. What Mama Said
2. Psycho Sam
3. Brush With The Blues
4. Star Cycle
5. Savoy
6. Blast From The East
7. A Day In The Life
8. Declan
9. THX 138
10. The Pump
11. Led Boots
12. Cause We've Ended As Lovers
13. Space For The Papa
14. Angel (Footsteps)
15. Even Odds
16. You Never Know
17. Blue Wind
18. Where Were You
19. Big Block
Jeff Beck - Guitar
Jennifer Batten - Guitar & Guitar-Synthesizer
Randy Hope-Taylor - Bass
Steve Alexander - Drums
COLOUR NTSC Approx. 88min.
Special Bonus DVDR for limited numbered stickered edition of "DEFINITIVE TORONTO 1999"(Wardour-578)
★ギフト・タイトル(一部レーベル限定)の対象品です。
Massey Hall, Toronto, Ontario, Canada 24th March 1999 ULTIMATE SOUND(NEW SOURCE!!!)
意欲作『WHO ELSE!』を携えて不遇の90年代に終止符を打った1999年のジェフ・ベック。復活のフルショウを超極上体験できる衝撃の新名盤が誕生です。
そんな本作に吹き込まれているのは「1999年3月28日トロント公演」。その超絶級オーディエンス録音です。90年のジェフは長い停滞期に陥っていたわけですが、ジェニファー・バトゥンを迎えた新機軸『WHO ELSE!』で一気に復活。本格的なツアー活動も再開させました。まずは、10年ぶりの来日公演も思い出深いワールド・ツアーの全体像から振り返ってみましょう。
●1998年
・7月7日ー10月22日:欧州(20公演)←※FREE JAZZ FESTIVAL 1998
●1999年
《3月16日『WHO ELSE!』発売》
・3月15日ー4月18日:北米#1(22公演)←★ココ★
・5月23日ー6月3日:日本(9公演)←※DEFINITIVE TOKYO 1999他
・8月13日ー9月28日:北米#2(24公演)
・10月9日+10日:英国(2公演)
これが『WHO ELSE!』に伴う活動全景。1996年/1997年にはわずかなイベント出演だけでライヴ活動はほとんどなく、1998年夏に満を持しての復活。この時点から来日公演と同じ4人でツアーを開始しました。本作のトロント公演は、その後アルバムがリリースされてから始まった「北米#1」の中盤9公演目。来日の約2ヶ月前のコンサートでもありました。
そんなショウを伝える本作は、ド肝を抜く超絶サウンド。“WHO ELSE! Tour”は『DEFINITIVE TOKYO 1999(Wardour-275)』を筆頭とした来日録音が名作揃いなので、今さらプレスは……と思ったのですが、とんでもない。本作のサウンドは、公演地がどうこう言うレベルじゃない。完全に距離感ゼロなド密着感、オンで極太な密度、ベースのハネやドラムの皮の振動まで感じるディテール、全員が妙技をぶつけ合っても微塵も混じらない見事すぎるセパレート感。名門「Krw_co」がオーディエンスとして公開しているので客録に違いないのでしょうが、ヘッドフォンで耳を澄ませても空間成分がまるで感じられず、「一体、これのどこがオーディエンス録音!?」との疑念が頭の中をグルグルまわってしまう。
実際、お馴染み『DEFINITIVE TOKYO 1999』と交互に再生しても、まったく聴き劣りしない。普通、いくら超極上オーディエンスでもステレオ感ぐらいは負けるものですが、それすら五分。シャッフル再生にすると、今どっちが流れているのか分からなくなるほどです。
しかも、本作はそんな新発掘マスターをさらに磨き込んだ最高峰更新盤。ネット音源そのままでも十二分にプレス級ではあったのですが、あまりにもオンすぎる低音が全体バランスをやや見だしてもいました。本作ではピッチや位相と共に、そうした音域もバランスを整え、音楽作品としての完成度を高めているのです。また、もう1ポイントなのが開演シーン。実は、この録音唯一の欠点と言われているのが録音開始の遅れ。冒頭30秒ほど録音し損ねているのです。本作では、それを別録音でパッチ。フルショウをたっぷり楽しめるように仕上げました。
このように超名盤『DEFINITIVE TOKYO 1999』にも匹敵する教学サウンドの本作ですが、ショウ内容は日本公演とはやや異なっている。ここで比較しながらセットを整理しておきましょう。
●フー・エルス!(9曲)
・What Mama Said/Psycho Sam/Brush With The Blues/Blast From The East/Declan/THX 138/Space For The Papa/Angel (Footsteps)/Even Odds
●クラシックス他(10曲)
・ゼア・アンド・バック:Star Cycle/The Pump/You Never Know
・ギター・ショップ:Savoy/Where Were You(★)/Big Block
・その他:A Day In The Life/Led Boots(★)/'Cause We've Ended As Lovers/Blue Wind
※注:「★」印はサウンドボード超名盤『DEFINITIVE TOKYO 1999』では聴けない曲。
……と、このようになっています。曲の入れ替えではなく、『DEFINITIVE TOKYO 1999』で聴けたレパートリーは全部演奏しつつ、さらに2曲上乗せされたスタイル。放送枠も関係なく、終始一貫で録音されるオーディエンスだからこそのフルショウをたっぷり味わえるのです。しかも、そんなステージを綴るパフォーマンスも絶品。新バンドによるツアー9公演目というと手探りなところがあってもおかしくないのですが、前年に「欧州」レッグをこなしていたせいかアンサンブルも十分に熟達。その上で活動再開の意気上がるテンションはまだ鮮度を失っておらず、日本公演と同等……いや、それ以上の熱演が楽しめるのです。
完全復活を遂げた“WHO ELSE! Tour”のジェフ・ベック。その現場を超名盤『DEFINITIVE TOKYO 1999』に匹敵する超絶サウンドでフル体験できてしまう新名盤です。こんな録音のふっと出逢えてしまうからオーディエンス録音は止められない。そんなコレクター冥利まで永久保存したプレス2CD。どうぞ、心ゆくまで味わい尽くしてください。
★「1999年3月28日トロント公演」の超絶級オーディエンス録音。最近になって公開された完全サウンドボード級の新マスター。実際のSBD超名盤『DEFINITIVE TOKYO 1999』とシャッフル再生するとどっちが流れているのか分からなくなるほどです。しかも本作は細心マスタリングで磨き込み、録音漏れの冒頭部30秒が補完され、サウンドもよりバランス良くブラッシュアップ。“WHO ELSE! Tour”を超絶フル体験できる新名盤の誕生です。
Disc 1 (48:15)
1. What Mama Said ★0:00 - 0:33 DVD音声イコライズして補填。
2. Psycho Sam
3. Brush With The Blues
4. Star Cycle
5. Savoy
6. Blast From The East
7. A Day In The Life
8. Declan
9. THX 138
10. The Pump
Disc 2 (49:31)
1. Led Boots
2. Drum Solo
3. Cause We've Ended As Lovers
4. Space For The Papa
5. Angel (Footsteps)
6. Even Odds
7. You Never Know
8. Blue Wind
9. Band Introductions
10. Where Were You
11. Big Block
Jeff Beck - Guitar
Jennifer Batten - Guitar & Guitar-Synthesizer
Randy Hope-Taylor - Bass
Steve Alexander - Drums
★★特別企画
★『WHO ELSE!』時代のフルショウを超絶サウンドで体験できる新発掘ライヴアルバム『DEFINITIVE TORONTO 1999』。その初回限定ナンバー入りステッカー付きに限り、同じショウを目撃できる映像作『WHO ELSE! IN TORONTO』が特別に付属いたします。
JEFF BECK - WHO ELSE! IN TORONTO(Bonus DVDR)
Live at Massey Hall, Toronto, Canada 24th March 1999 AMAZING-SHOT!!!
本編プレス2CDは、サウンドボードも裸足で逃げる(?)超絶サウンドの新名盤。録音の女神が微笑んだとしか思えない奇跡の名録音です。しかし、初登場音源でありながらタイトルに「DEFINITIVE(決定盤)」。普段ならアップグレード盤に付く言葉がナゼ……と思われた方もいらっしゃるかも知れません。実は、新名盤の舞台となったトロント公演には既発があった。それもライヴアルバムではなく、“WHO ELSE! Tour”を代表する極上映像なのです。そこで、新名盤の「向こう側」に広がる光景を教えてくれる映像篇の特別ギフト付属が決定しました。
●超ズームも多用された『WHO ELSE!』時代の代表映像
と言うわけで、本作が撮影されたのは本編プレス2CDと同じ「1999年3月28日トロント公演」。その絶景オーディエンス・ショットです。この映像は、当時からハイクオリティな事で知られ、日本公演プロショットと並んで『WHO ELSE!』時代を代表してきた名作。まず衝撃なのが、多用される果敢なズーム。ステージ右側からやや見下ろし気味に捉えているのですが、その角度から恐らくスタンド席だと思うのですが、あまりに強力なズームはジェフの表情や手元が画面いっぱいになるほどに迫りまくり、まるでプロショット。「スタンド席+90年代の機材で、ここまで迫れるか?」と脳がバグるほどです。
しかも、そこまで超アップになりながら画質が落ちず、安定感も抜群。90年代当時はアナログ・カメラですから手ブレ防止機能などなく、激しく寄れば寄るほどわずかなブレやカメラワークのミスで画面が暴れますし、画質も荒くなるのが常識。その常識が覆ったのはデジタル革命からしばらく経った最近の話です。ところが、本作は1999年にも関わらず、まるで2013年の……いや、2024年に登場予定の未来機材で撮ったかのように美しいのです。
さらにトドメを刺すのが、極上級の音声。さすがに超絶級の本編プレス2CDには及ばないものの、本作のサウンドも音声だけのライヴアルバムでも十分に通るレベル。実際、本編プレス2CD冒頭の録音漏れを補完したのは、本作の音声だったりする。これは本編を聴いていただかなければいけませんが、メイン録音が「サウンドボードにしか聞こえない」のに対し、補完パートは「オーディエンスと分かるけど、クオリティは負けてない」というレベルなのです。
●ジェニファーとの交感も鮮やかな1999年のステージ
そんな映像美&極上サウンドで描かれるのは、復活を遂げたジェフのフルショウ。セットは本編プレス2CDと同じなので割愛しますが、やはり映像は説得力が違う。ゾーンに入りながらセクシーなロングトーンを奏で、メンバーとアイコンタクト交わしながらビートのスキマを突く。そして、そんなジェフを囲むメンバーも素晴らしい。やはり『WHO ELSE!』時代と言えば、ジェニファー・バトゥン。ルックス自体が華やかでもありますが、さらに鮮やかなタッピングでジェフの悪戯フレーズと渡り合い、互いを煽るように熱気を醸成させていく。その交感は映像があるからこそ、よりビビッドに感じられるのです。
ライヴアルバムが名作であればあるほど、その「向こう側」が見たくなる。これは優れた音楽差品の宿命であり、ファンの人情というものです。本作は、そんな夢を叶えてくれる映像傑作。たまたま奇跡録音と代表映像が同じショウだったわけですが、その奇跡に感謝したくなる豪華セット。どうぞ、併せて存分にお楽しみください。
1. What Mama Said
2. Psycho Sam
3. Brush With The Blues
4. Star Cycle
5. Savoy
6. Blast From The East
7. A Day In The Life
8. Declan
9. THX 138
10. The Pump
11. Led Boots
12. Cause We've Ended As Lovers
13. Space For The Papa
14. Angel (Footsteps)
15. Even Odds
16. You Never Know
17. Blue Wind
18. Where Were You
19. Big Block
Jeff Beck - Guitar
Jennifer Batten - Guitar & Guitar-Synthesizer
Randy Hope-Taylor - Bass
Steve Alexander - Drums
COLOUR NTSC Approx. 88min.
Special Bonus DVDR for limited numbered stickered edition of "DEFINITIVE TORONTO 1999"(Wardour-578)