BOB DYLAN - THE MAINE EVENT: DEFINITIVE DAT MASTER; PORTLAND 1996 1ST NIGHT(2CD) [ZION-255]

BOB DYLAN - THE MAINE EVENT: DEFINITIVE DAT MASTER; PORTLAND 1996 1ST NIGHT(2CD) [ZION-255]

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商品詳細

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State Theater, Portland, Maine, USA 19th April 1996 TRULY PERFECT SOUND(UPGRADE)

 ボブ・ディラン1990年代における絶頂期の一つとして知られる1996の春から夏までライブ活動。その人気の秘訣は1993年にメンバーが固定されたバンドサウンドがこの時期に頂点を迎えたという事。中でもドラムのウインストン・ワトソンのハードなドラミングはこの時期の象徴と言え、彼が8月のアトランタでのビデオ収録ショー(結局リリースされず)を最後にバンドを抜けたことで絶頂期が終わりを迎えたのでした。
 この時期、特に夏のヨーロッパツアーに関してはリアタイでも高音質アイテムが多く出され、それがまた早い時期からマニアの間での高評価を得るのに大きな役割を果たしたのですが、それ以前に行われたアメリカツアーからいち早く素晴らしさを伝えてくれたのが『THE MAINE EVENT』。当時ディラン専門レーベルとして名を馳せたRAZOR’S EDGEが末期にリリースした名作であったと同時に、舞台となったメイン州とメイン・イベントをひっかけたタイトルもまた好評を博した三枚組として好評を博したもの。
 とはいえリリース当初こそ評価を得た一方でRAZOR’S EDGEが出したDATオーディエンス録音タイトルで大なり小なり見られたジレンマがここでも見受けられたのです。それは同レーベルが一度DATからカセットに落としたコピーを元にしていたせいで、DAT録音なのにヒスノイズが聞こえるというもの。もっとも当時はDATからDATへのデジタルコピーが普及しておらず、そもそもDATデッキを二台揃えなければいけないという手間と合わさって、代わりにカセットにコピーして広めてしまうという手段も決して珍しくなかった。

 それ故のDAT録音なのにヒスノイズが聞こえる、あるいはアナログ・ダビングのレベル設定の際のミスなどが『THE MAINE EVENT』の元になったコピーに現れてしまっていたのです。何よりデジタル録音をカセット落とした段階で音質の劣化は免れられない。皮肉なことに同タイトルの元音源のデジタルコピーが広まったのはずっと後のこと…つまりテーパー自身のデジタルでのコピー環境が実現してからだったのです。
 そんなアナログ劣化が一切ない純正デジタルコピーがアメリカの音源コレクターから届けられて実現するのが今回のリリース。
 はっきり言って古の名盤とされた『THE MAINE EVENT』(以下“既発盤”と称します)とはまるで別次元な音質。ヒスノイズのない澄んだ状態は当たり前、締まった低域に伸びやかな高域はオリジナルDATマスターからのデジタルコピーならでは。カセット劣化コピーの既発盤との違いがあからさまなほど。それに会場の盛り上がりや演奏の迫力をリアルに伝えてくれるのが本録音の魅力だった訳ですが、それも既発盤とは段違いの再現力で迫ってくる。
 オリジナルのDAT録音はこれほどまでに音が良かったのか…というあまりの音質の違いはマニアでなくとも唸らされるほど解りやすい違いがあるのです。これぞ「DEFINITIVE DAT MASTER」の名に相応しいアッパー感。おまけに今回のリリースでは音源と同時に提供された96年ツアーのレア・フォトをジャケにフィーチャー。

 そして先に述べたように演奏内容では定評の高い時期ですが、4月に都合三回行われたメイン州ポートランドでのライブは96年のライブ活動の中でも序盤に属する時期。その中でも今回は初日を素晴らしい音質のDATマスター・バージョンにてリリースが実現する訳ですが、演奏がまた実に素晴らしい。
 オープニングの「Drifter's Escape」からしてバンドもディランも既にエンジン全開。特にバンドの演奏の冴えはワトソン在籍時ならではのもの。そんな盤石の演奏に支えられたディランも終始ハイテンションに歌っており、「This Wheel's On Fire」や96年名物とも言える「Silvio」でバンドと共に激しい演奏を繰り広げている。正に典型的な96年ウインストン期の絶好調ステージが素晴らしい音質で記録されていたのです。
 それどころかアコースティック・コーナーの「John Brown」でもハイテンションなディランの歌が炸裂しており、三夜連続公演の初日にしてこの飛ばしっぷり。これまたこの時期ならではの「Seven Days」や「Alabama Getaway」といったライブ終盤でも勢いがまったく衰えない。文字通りキレッキレな演奏を前に観客も大いに盛り上がっており、そのご機嫌な雰囲気も既発盤とは比べ物にならないほど絶妙なバランスで楽しめます。
 そんな名演かつ名音源の誉れ高き『THE MAINE EVENT』から、まずは初日が文句なしのアッパー版&限定プレスCDにてリリース。既発盤をお持ちの方だけでなく、これまでこの名演に触れられたことのないマニアも圧倒されること間違いなしの絶品オーディエンスが捉えてくれた96年の絶頂ディラン!



Disc:1 (67:33)
1. Intro
2. Drifter's Escape
3. Tonight I'll Be Staying Here With You
4. All Along The Watchtower
5. You're A Big Girl Now
6. This Wheel's On Fire
7. Silvio
8. Tangled Up In Blue
9. Visions Of Johanna
10. John Brown

Disc:2 (51:17)
1. Stuck Inside Of Mobile With The Memphis Blues Again
2. Simple Twist Of Fate
3. Band Introductions
4. Seven Days
5. Alabama Getaway
6. Forever Young
7. Rainy Day Women # 12 & 35

Bob Dylan - vocal & guitar
Bucky Baxter - pedal steel guitar & electric slide guitar
John Jackson - guitar
Tony Garnier - bass
Winston Watson - drums & percussion