THE WHO - FILLMORE WEST 1968 3RD NIGHT(1CD) [Wardour-571]

THE WHO - FILLMORE WEST 1968 3RD NIGHT(1CD) [Wardour-571]

販売価格: 2,500(税込)

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商品詳細

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Fillmore West, San Francisco, CA, USA 15th August 1968

 突如ネット上に現れた『FILLMORE WEST 1969 2ND NIGHT』で聞かれた1969年フィルモアのステージはその音質の良さと相まって世界中のマニアを震撼させましたが、その音源を公開してくれた人物が時を同じくしてアップしてくれたのが前年のフィルモアでの記録。ザ・フー1968年のフィルモアと言えば晴れてオフィシャルにリリースされた4月のステージが浮かぶかと思われますが、彼らはアメリカでの成功を掴むべく、その後も同会場への出演を精力的に続けます。
 もっとも4か月前の舞台がフィルモア・イーストだったのに対し、この日は初のフィルモア・ウェストにザ・フーが見参。そもそもこの時期は音源の存在自体が希少でサウンドボードは存在が確認されていない。そんな中で貴重な存在であったオーディエンス録音が8月2日のニューヨークはシンガー・ボウル。ドアーズなども出演したロック・フェスのトリをフーが務めた音源でしたが、トータルで商品化するにはちと厳しい粗さで、あの名ライブ・コンピ『WHO ARE THE HIGH NUMBERS?: MAXIMUM LIVE RARITIES』に辛うじて二曲が収録されたレベル。
 よって1968年のザ・フーのライブ音源と言えばマルチトラックで録音されたこともあり4月のフィルモア・イースト一択でしかなく、辛うじて出回っているトレーダー・レベルのオーディエンス録音を熱心なマニアが聞くしかなかったという状況が現在まで続いていたのでした。

 それだけに今回の発掘は文字通りの歴史的発掘。何と言っても音質が非常にイイ。さすがに前回リリース『FILLMORE WEST 1969 2ND NIGHT』のレベルには及ばずとも、1968年のオーディエンス録音としては衝撃的なほどの聞きやすさ。ビンテージ・オーディエンスにありがちな「轟音」あるいは「遠くから鳴っている」的な状態とはまるで別次元な音像に驚き。おまけにロジャーを中心としたグループのボーカルワークが大きめなバランスなのも聞きやすさに貢献してくれている。そもそも演奏のバランスが68年のオーディエンスとは思えないほどイイ。
 このツアーからオープニングで披露されるようになった「Heaven & Hell」こそ、少しこもった音質ですが、次の「I Can't Explain」から一気に見晴らしが良くなって聞きやすさマシマシ。この時点で先に触れたシンガー・ボウルなど問題にしないレベルのクオリティ。それが「Substitute」からさらに聞きやすくなるのですが、トータルでも68年のオーディエンス録音としては驚きのクオリティであることを保証します。
 そして今回の限定プレスCDに際しては高かったピッチをしっかりアジャストした上に音源にイコライズを加えて元の状態からさらに聞きやすくなっています。元の音源はYouTube上で簡単に聞くことができますので、その違いと聞きやすさに驚かされること間違いなし。

 こうなると掛け値なしに歴史的な発掘となった訳ですが、その内容がまた凄い。4月のフィルモア・イーストからセットリストが大幅に変えられており、「Young Man Blues」のカバーはこのツアーからレパートリーに投入された曲。後に『LIVE AT THE LEEDS』で稀代の名演が生み出されますが、ここで聞かれる演奏はまるで別の曲のごとし。まだレパートリーとしてこなれておらず、むしろ同時に録音されたスタジオ・バージョンに近い雰囲気の演奏が新鮮なことこの上ない。
 それ以上にライブの定番となる「Magic Bus」もこのツアーからデビューしたレパートリーですが、この時点ではユーモラスな雰囲気を漂わせながら演奏しているのがこれまた新鮮で、こんなに初々しい演奏が残されていたとは驚きです。
その点「Fortune Teller / Tattoo」は従来からのレパートリーですが、ここでは何とジョン・エントウィッスルがMCを務めているからこれまた驚き。フーのライブと言えば基本MCはピート、そこにキースかロジャーが突っ込むという構図が出来上がっており、ジョンはと言えばステージ上では寡黙なベーシストというイメージが定着していました。ところが、ここでは彼がMCを務めるという極めて貴重な場面が捉えていたのです。
そして極めつけは「Daddy Rolling Stone」。ザ・フー最初期、それこそハイ・ナンバーズ時代のレパートリーを1968年にも演奏していた事実は今までコアなマニアにしか知られていなかっただけに、これは大発見と言えるでしょう。何よりハイ・ナンバーズ時代の演奏から飛躍したワイルドで頼もしい演奏ぶりは圧巻。
こうして貴重さでは『FILLMORE WEST 1969 2ND NIGHT』をも上回る衝撃の内容は聞きどころの連続。正に一級の歴史的資料が発掘されたと言うだけでなく、びっくりするほどの聞きやすさにも驚き。世界中のマニアに衝撃を与えるであろう1968年の貴重すぎるステージの記録が遂に日の目を見ました!

★ナンバリング入りステッカー付でのリリースとなります。

(76:18)
1. Bill Graham introduction
2. Heaven & Hell
3. I Can't Explain
4. Boris the Spider
5. A Quick One, While He's Away
6. Summertime Blues
7. Young Man Blues
8. Happy Jack
9. I'm A Boy
10. Magic Bus
11. Substitute
12. Fortune Teller / Tattoo
13. Daddy Rolling Stone
14. Little Billy
15. Shakin' All Over
16. My Generation