THE FIRM - WEMBLEY ARENA 1985: COMPLETE MULTITRACK MASTER(2CD)*2nd Pressplus Bonus CDR [Wardour-281]

THE FIRM - WEMBLEY ARENA 1985: COMPLETE MULTITRACK MASTER(2CD)*2nd Pressplus Bonus CDR [Wardour-281]

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商品詳細

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Live at Wembley Arena, London, UK 22nd May 1985 STEREO SBD(UPGRADE & LONGER) (from Original Masters)
 ジミー・ペイジとポール・ロジャースの融合であったザ・ファームはグループ名を冠したファースト・アルバムを1985年2月にリリース後、大規模なアメリカ・ツアーを行いました。その会場はLAフォーラムにオークランド・コロシアムなど、ジミーがZEP時代のステージで慣れ親しんでいた大会場ばかり。それを終えたグループは5月に短期のイギリス・ツアーを行っています。元々ザ・ファームはグループの結成ウォームアップ的なツアーを1984年の末に行っていましたが、今回はアルバム・リリース後の凱旋的な意味合いも含まれていたのでしょう。このツアーを代表する音源のアッパー版ということでサウンドボード録音としてベストセラーを記録したのが、今や 2nd Pressまで実現してしまった「EDINBURGH 1985: DIRECT MASTER」。サウンドボードという特性からこれまでにもアイテムがリリースされていましたが、それらを一掃するクオリティ。

 エジンバラ公演が行われたのは5月20日でしたが、それから二日後にはロンドンのウェンブリー・アリーナにて短期イギリス・ツアーを締めくくる公演、さらには1985年のザ・ファームのライブ活動を締めくくるライブが行われました。1984年の後半から活動を始めたザ・ファームにとって、この日は活動の一区切りとなるステージ。そこでマルチトラック・レコーダーによって録音されたのです。
 残念ながら、ここからオフィシャルなリリースが産み出されることは何一つなかったのですが、幸いにもショー全体を収録したラフ・ミックスのテープが流出。おまけに音質が極めて良好であったことから、今から25年前に「RADIOACTIVE」というタイトルが登場。そもそもサウンドボード録音の流出頻度が高い1985年のザ・ファームのライブ音源の中にあって、抜きん出た高音質を誇るアイテムとしてマニアには評価されていたものです。その後、ザ・ファームもう一つの定番音源としておなじみ1984年のハマースミスとカップリングさせた「UNITED KINGDOM VOL.1」というアイテムも生み出されました。

 しかしウェンブリーの録音はマルチトラックです。はっきり言ってオフィシャル・クラスのクオリティ。ファースト・アルバムをリリースし、ザ・ファームの活動においてもっとも希望に溢れていた時期のステージの骨格を明らかにしてくれたエジンバラをも超えてしまうレベル。大体がエジンバラはPAアウトのサウンドボード録音だったのに対し、ライブアルバムとしてリリースできるバランスの良さを誇る。言うなれば、どちらも最速のスピードを誇りつつ、エジンバラがラリーカーで今回のウェンブリーがF1…とでも例えれば良いのでしょうか。

 2018年のオリジナル・リリース時にも書きましたが、この1985年ウェンブリー・アリーナですが、もちろん大いなるアッパー感を含んでいる点が聞き逃せません。何しろマスターからのコピーですので、既発(時代的にもカセットのコピーを免れられません)から比べると一皮むけたようなクリアネス。それだけでも特筆に値する状態ですが、何と言っても収録時間が大幅に向上したのです。まずはバンド登場前のBGM、ホルストの組曲「惑星」から「木星」が会場に流れるパートが長い。もっとも、これはザ・ファームの演奏とは関係のない部分ですので、それを最小限の収録に留めた過去のアイテムの編集センスもアリなのは事実。
 それ以上に今回の目玉、それはフィナーレのR&Bカバー「Everybody Needs Somebody to Love」が初めてコンプリートで収録されたこと。ZEP1973年ユーロ・ツアーにおいて「Whole Lotta Love」メドレーに組み込まれたバージョンを彷彿とさせる高速アレンジですが、ザ・ファームの場合は演奏を止めて観客に合唱させたままバンドが「みんな、ありがとう」と言いつつ一旦ステージを降りて終わったと見せかけ、再びステージに戻って演奏が繰り返される展開でした。
 ところが過去のアイテムをリリースした各レーベルはその辺の事情が分かっていなかったのか、どれも合唱からのバンドがステージを降りたところでフェイドアウトしてしまっていたのです。あるいは音源を流出させた人物がその事情を知らずに終わったと思ってコピーを止めてしまったのかもしれません。いずれにせよ、過去のアイテムはどれも合唱のところまでの不完全版だったのです。

 しかし今回は「Everybody Needs Somebody to Love」を初めて最後まで収録してみせたコンプリート・バージョンが遂に。それどころか同曲が終わって会場に終演のBGMまでもが流れ、何とマルチトラック・レコーダーのスイッチが止められるところまで収録してみせたのだから驚き。これがマスターというものだ!

 そして音質がクリスタル・クリアーなクオリティですので、自身がZEP解散後初めての本格的なバンド活動となったザ・ファーム85年最後のステージに全身全霊で挑むペイジの姿もリアルに刻み込まれている。後にポール・ロジャース夫人が証言したように、ZEPが不測の事態によって解散して以降、まるで抜け殻のようになっていたペイジがARMSアメリカ・ツアーで意気投合したロジャースとユニットを組むことによって、多分にリハビリ的な意味合いの強かったプロジェクト。ロジャース夫人の言葉を借りれば「ペイジに再びギターを持たせただけでも大きな意味があった」というもの。
 確かにZEPファイナル・ツアーからザ・ファームにおける時期のペイジのリード・プレイが凋落の一途を辿ったのは今回も含めさまざまな音源が証明している事実。特にファーム時代はストリング・ベンダー付きテレキャスターをアーム代わりに多用し、単調な手癖プレイに何とかアクセントを付けようとしていたきらいがありました。
 しかしながら、ザ・ファームにおけるペイジの役割は他にあったのです。それを証言してくれたのは他ならぬロバート・プラント。彼はエジンバラの前のショーであり、短期イギリス・ツアーの初日だった18日のNECバーミンガム公演を観ています。そこにおける彼の感想は「ソロこそ枯れてしまったが、ありふれたバッド・カンパニー調の曲を豹変させる腕前には腰を抜かした」という的確なもの。つまり、ペイジの卓越したソングライターとしての能力が衰えていないことをプラントが感じ取ったという訳です。
 実際にザ・ファームのファースト・アルバムに収録された曲の中で、ペイジが作曲に関わったものはどれもメロディが豊かであることがウェンブリーの録音からもはっきりと伝わってきます。反対にロジャースが一人で作った「Money Can't Buy」のような曲になるとメロディの抑揚が乏しく、80年代が求めていたキャッチーさが欠けている。それがオープニングで演奏されているペイジも関わった「Closer」になると俄然ワクワクさせられるのだから流石。ここに彼の生まれ持った才能がある。
 反対に言うとZEP時代からずっと温め続けられていた「Midnight Moonlight」をロジャースが歌うことで一気に歌モノとしての完成度が高まり、遂に楽曲のリリースが実現した訳です。そしてPAアウトのカセット録音「EDINBURGH 1985: DIRECT MASTER」ではテープ・チェンジに当たって不完全収録だった「Radioactive」と「Live In Peace」の二曲もここでは完全収録。あらゆる意味で文句の付けようがないアッパー版1985年ウェンブリー、ザ・ファームのライブ音源を代表する一枚へと昇格しました!

★オリジナル・リリースは2018年。短期間で完売した必聴サウンドボード・タイトル。音質のアッパーは勿論、既発に対し、ショウの最初と最後が長めに収録されています。アンコールの「Everybody Needs Somebody to Love」は初の完全収録。最長・最高音質、正真正銘のマルチトラック・マスターです。


Disc 1 (64:16)
1. Jupiter Intro
2. Closer
3. City Sirens
4. Make Or Break
5. The Morning After
6. Together
7. Cadillac
8. Prelude
9. Money Can't Buy
10. Satisfaction Guaranteed
11. Radioactive
12. Live In Peace
13. Midnight Moonlight

Disc 2 (65:26)
1. You've Lost That Loving Feeling
2. Bass Solo
3. The Chase
4. Guitar Solo
5. Drum Solo
6. I Just Wanna Make Love To You
7. Band Introductions
8. Someone To Love
9. Boogie Mama 1
0. Everybody Needs Somebody to Love ★

Paul Rodgers - Lead Vocals, Guitars
Jimmy Page - Guitars
Tony Franklin - Bass
Chris Slade - Drums, Percussion

STEREO SOUNDBOARD RECORDING


★★特別企画

★THE FIRMサウンドボードの絶対作『WEMBLEY ARENA 1985: COMPLETE MULTITRACK MASTER』。その初回限定ナンバー入りステッカー付きに限り、当時リリースされた公式レア・シングルを復刻させた『RADIOACTIVE UK 12 INCH SINGLE』が特別に付属致します。

THE FIRM - RADIOACTIVE UK 12" SINGLE(Special Bonus CDR)
Taken from UK 12" Single Atlantic A 9586(T)

 本編プレス2CDは、THE FIRMの頂点とも言うべきサウンドボード・アルバムの絶対作。本来であれば公式に遺されるべき準オフィシャルの大名盤です。そのボーナスには、正真正銘のオフィシャル作品でありながら幻の秘宝となっているレア・シングルをご用意しました。
 そんな本作の正体は、1985年にデビュー・アルバムに先駆けてリリースされたシングル『Radioactive』。英国12インチ・シングルをデジタル復刻したものです。
 このシングル最大のポイントは、なんと言っても未CD化のレアトラック「Radioactive (Special Mix)」。当時はアルバムを代表する曲として注目を集めた曲ですが、“2:49”だったアルバム・バージョンより3分以上長いのです。シングル『Radioactive』は、7インチ、12インチの各国盤が出ましたが、このリミックス/バージョンが収録されたのは「12" Special Mix Edition」と題された12インチだけなのです。
 アルバム・バージョンではドラムビートとアコギのストロークからすぐに歌に入りましたが、リミックス・バージョンはイントロからして遥かに長く、まったく違う印象。全体的に当時全盛を誇っていたディスコ風のリミックスなのです。また、ポール・ロジャースがギターソロを弾いた曲としても知られていますが、本作ではそれ以上にトニー・フランクリンのベースが大フィーチュア。アルバム・バージョンでも印象的なフレットレス・ベースで曲を彩ってはいたものの、こちらでは中間部で大々的なベースソロまで披露している。このベースソロがまた非常にファンキー。ジミー・ペイジ&ポール・ロジャースのユニットとして注目されましたが、トニーもまた重要な要素だったことがハッキリと伝わる“フランクリン・ミックス”なのです。
 さらに本作にはシングルB面のライヴ2テイクも復刻。こちらは大定番プロショットの「1984年12月9日ハマースミス公演」のテイクです。たった2曲ではありますが、パーフェクトにオフィシャル・ミックスされた公式ライヴ・テイクが聴けるのです。

 豪華な共演プロジェクトの上に強力なリズム隊も揃えながら、アルバム2枚と非常に短命に終わったTHE FIRM。ロジャースにしろ、ペイジにしろ、これからこのプロジェクトを大々的に復刻するとは考えづらく、プロジェクトの可能性を追求するような珠玉のテイク達も歴史の闇に消えてしまうかも知れません。そうなる前に、貴重なシングルから最新・細心の配慮を尽くしてデジタル・アーカイヴした1枚。ぜひ、歴史的決定盤である本編プレス2CDと併せてお楽しみください。

(16:30)
1. Radioactive (Special Mix)

2. City Sirens *
3. Live In Peace *

* Recorded live at Hammersmith Odeon, London, UK 9th December 1984

Special Bonus CDR for limited numbered stickered edition of "WEMBLEY ARENA 1985: COMPLETE MULTITRACK MASTER"(Wardour-281)