ERIC CLAPTON - MELBOURNE 1984(4CD+DVD) [Beano-165]

ERIC CLAPTON - MELBOURNE 1984(4CD+DVD) [Beano-165]

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商品詳細

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Sports & Entertainment Centre, Melbourne, Australia 23rd & 24th November 1984 PERFECT SOUND(23rd)/STEREO SBD(24th)

Bray Studios Rehearsals for Australian Tour 1984 (from Original Video Master)

今週はエリック・クラプトンの初公開音源を含むオーディオ&ヴィジュアルの大ボリュームセットをリリース致します!時期は、クラプトンのキャリアにおいては「捉えどころのない」印象を与えつつも、非常に珍しいステージセットで行なわれた1984年末のオーストラリアツアーから、11月23日〜25日のメルボルン3連続公演の初日と2日目の良質音源とその直前にイギリス、バークシャーで行なわれたこのツアーのためのリハーサルを長時間収録した良質映像をセットした、プレス4CD+プレスDVDのセットです。このたび11月24日のステレオ・サウンドボードソースがネット上にアップされたことを受け、その当店のみのリマスター盤と当店が以前ギフトでリリースし、好評につき即品切れとなった同ツアー関連の音源と、かつてBeano DVDシリーズ第二弾としてリリースされ、こちらもその貴重度から早期完売した映像をセットした「84年オーストラリア・ツアーの決定版」となっています。それではなぜこのツアーを「捉えどころがない」印象と表現したのかをご説明するためにも、この年のクラプトンの活動歴を時系列で追っていきましょう。

・1984年1月20日〜2月6日:短期ヨーロッパ&中東ツアー 
・1984年6月16日〜7月31日:ロジャー・ウォータスのヨーロッパ&全米ツアーに参加 
この間、≪アルバム「BEHIND THE SUN」をモンセラット島のA.I.R.スタジオでレコーディング≫
・1984年11月13日〜11月28日:オーストラリアツアー  ←★ココ★
・1984年12月2日:香港で単独公演
・12月≪ツアー終了後、アルバム「BEHIND THE SUN」の追加レコーディングをLAで行なう≫

この年の前半で、アルバム「MONEY & CIGARETTES」のプロモーションとして、83年から続くツアーの最終行程を終えたクラプトンは、セカンド・ギターだったアルバート・リーがソロキャリアに戻るために脱退したことをきっかけに、盟友ミュージシャン、フィル・コリンズをプロデューサーに迎え、ニューアルバム「BEHIND THE SUN」のためのレコーディングに臨みます。このアルバムは、80年代という、ディスコが一世を風靡した時代に即すサウンドを目指したクラプトンが「シンセサイザー」という楽器に注目し、その扱いにかけて精通していたコリンズを頼り、敢えてセカンド・ギタリストを置かず、シンセサイザーの操り手としては申し分のないブリティッシュ・プログレッシヴ・トリオ、クオーターマスの元キーボーディストだったピーター・ロビンソンをバンドに加入させて完成したものでした。そのサウンドをライブステージで再現するため、クラプトンはそのままロビンソンを擁したバンドでツアーに出る計画を立てました。それがリハーサルを経て行なった11月からのオーストラリア&香港ツアーでした。ところがピーター・ロビンソンに加えてクリス・スティントンにまでシンセを弾かせたこのツアーは、大仰で機械的なサウンドでクラプトンらしいライブ感が失われたものとなってしまいました。これは1980年〜82年に実現したゲイリー・ブルッカーとクリス・スティントンとのダブル・キーボード体制のサウンドとも異なっていました。その上に完成していたアルバムにクラプトンのアルバムの配給元であるワーナー・ブラザーズがNGを出し、もっとポップな楽曲の追加録音を要求したことから、クラプトンは自身の音楽を見詰め直し、ロビンソンを脱退させる方向に動いたのでした。つまり、このオーストラリア・ツアーは、シンセサイザーを大フィーチャーしたステージングで、いつものクラプトンらしからぬ趣きのものだったわけです。その上、音質に優れた完全収録音源に恵まれなかったことから、ファンも今ひとつ把握しきれないツアーという評価だったのです。しかし、本盤のリリースによって、良くも悪くもこのツアーの実体を完全に?んでいただけることになりました。音源の方では、以前「YOU DON'T KNOW LIKE I KNOW」のタイトルでギフトアイテムとしてリリースし、一部のマニアの方々にご好評をいただいた初日、11月23日の高音質完全収録盤をプレス盤として再登場させました。この日の公演を収録した既発盤としては、「Slowhand Down Under」というタイトルがありましたが、本盤は公演スタート/エンディングの収録時間が長い事からも判るように、マスターカセットから収録されており、既発盤と比べると音の広がりが感じられ、中低音のエッジが鮮明になった事によるスネアの響き及びベースラインの切れが増し、音質の違いは歴然です。今回のプレス化に際しては、Disc1/2それぞれの後半でやや右に寄っていたサウンドバランスを修正しています。

そして、本盤の目玉はDisc3/4に収録された初登場の2日目公演のステレオ・サウンドボード音源です。この音源は最近ネット上に突如アップされたもので、当時のクラプトンバンドのドラマー、ジェイミー・オールデイカーが所有していたテープのセカンド・ジェネレーションという触れ込みでした。こんな流出マスターの存在に当店スタッフも驚いたわけですが、さすがの経年劣化でこのマスターには多くの欠点がありました。まず、ピッチの大幅な狂い。全体的に半音の50〜60%程度低かった上に、冒頭は半音の約100%も低く、I Shot The Sheriffの途中では平均誤差(半音の50〜60%低い)に落ち着くというランダムな状態でした。それを当店のプロエンジニアがほぼ完璧に修正致しました。この作業はプロでしか成し得ないレベルのものです。ネットそのままのマスターを聴いておられるファンの方々にとっては、本盤の印象はまったく異なるものと断言できます(音質に優れたこのネットマスターですが、残念ながらオープニングのEverybody Oughta Make A Changeが未収録、Badgeの3:56時点のテープチェンジ箇所、Laylaの4:32時点のテープチェンジ箇所は元のままの状態にせざるを得ませんでした)。サウンドボードで聴けるこのダブルシンセ体制。この時のバンドのキャラクターがよくお判りいただけるでしょう。Same Old Bluesなどは、むしろスタジオ・バージョンに忠実に感じられますが、従来の代表曲、中でもBadgeのセカンド・ブレイク箇所でのブリッジは、今までにはなかったパターンで非常に新鮮ですし、Wonderful Tonightのイントロはキーボードの導入部付きです。一方でLaylaでは、サビのコーラス中のあの7連フレーズはシンセで奏でられており、イマイチ違和感が否めません。しかし変わることがないのは、クラプトンの流麗なプレイ、スローハンド奏法、です。それもこれもすべてひっくるめて本盤でこのツアーの全貌が把握いただけることと思います。また、Badgeの後には、フィーチャーされるマーシーが、この日43回目の誕生日を迎えたドナルド・ダック・ダンに向けてHappy Birthdayを歌うという微笑ましいシーンがあります。どうぞお楽しみください。

そして喜んでいただけるボーナスとして、このオーストラリア・ツアーを前にイギリスのBRAY STUDIOSで行なわれた全曲通しリハーサルの模様を映像にて1時間33分に渡って完全収録したプレスDVDをセットします!クラプトン、バンド、そしてツアースタッフが、ステージと演奏内容をチェックする為に撮影された非常に貴重なビデオをマスターよりダイレクト収録したもので、リリース当時は世界中のマニアの誰も見たことのない驚愕映像として登場しました。今回のプレス化に際しては、新たにオーサリングをし直し、右に寄っていた音のバランスを整えました。前回リリースよりも観やすく聴きやすくなっています。観ていただくとお判りいただけますが、クラプトンのライブには珍しく、ステージセットが組まれています。各メンバーがクラプトンと同じステージでプレイする形ではなく、各人毎に造られたせり上がったステージの上で演奏するようになっていたのです。クラプトンとダック・ダンだけは中央で、高いステージにいるメンバーに囲まれてプレイする形です。こんなステージセットで行なったのは、後にも先にもこのツアーのみでした。この映像は、アンコール迄の本編を演奏する通しリハーサルの模様をバンドとツアースタッフがチェックする為に撮影された物で、本来、スタッフ関係者以外は観られないものでした。ステージ正面約20メートルの位置に三脚カメラを立てて、終始収録されており、1曲目「Everybody Oughta Make A Change」のイントロが少し欠落している以外は、曲間のメンバーのやり取りも含めての1時間33分を完全収録しています。クラプトンが本番と同じ感覚でダミーのMCを入れているのも面白いです。それくらい真剣な最終段階のものだったということでしょう。短期間に終わったこのラインナップによる貴重な映像、そしてギター1本という編成により、曲によってはマーシー・レヴィーがギターを持ったり、Badgeでは大胆にキーボードをフィーチャーしたりと、演奏においては翌年行われる「BEHIND THE SUN」ツアーとは異なった場面が見受けられる事や、曲間でクラプトンがコミカルな姿を見せるなど、珍しいクラプトンのリハーサル映像の中でも、特別珍しいリハーサル風景が捉えられています。これほどのレベルの「関係者映像」は今後もリリースされる事は無いと思われます。しかし、この年代にしては上々のクオリティの画像であるとは言え、やはり昨今の映像タイトルに比べると粗く(ダビングによる物では無く、経年変化に起因する粗さです)、音もビデオ備え付けのマイクによって収録されているため、お世辞にも高音質とは言えません(特に56:13〜56:50にかけてのテープノイズは酷いですが、前回リリース時よりも若干緩和しました)。そうした欠点はあるものの、このタイトルの持つ資料的価値は熱心なマニアにとってはとてつもないものがあると思われます。マニア向けのアイテムであることは間違いありませんが、ゆえにコアなファンであればあるほど、多くの発見があることと思います。クラプトンとすれば、完成したばかりの新作「BEHIND THE SUN」をステージでも忠実に再現しようと意気込み、従来の代表曲もキーボード2台でのアレンジにチャレンジした、非常に前向きなツアーだったと言えるでしょう。それを理解した観点で鑑賞していただくと、非常にアグレッシヴなクラプトンを目の当たりにできるツアーでもあったわけです。

84年11月23日のメルボルン初日公演の最良オーディエンス・ソース、初登場の2日目サウンドボード・ソースをプレス4CDにカップリングし、さらに貴重極まりないツアー・リハーサル映像をボーナスにセットした、ライブ活動に試行錯誤していた時期のクラプトンを垣間見ることのできる、84年オーストラリア・ツアーの全貌を明らかにする歴史的タイトルが本盤です。初回のみの限定プレス盤となりますので、どうぞ早めのオーダーをお願い致します。

Live at Sports & Entertainment Centre, Melbourne, Australia 23rd November 1984

Disc 1 (61:12)
1. Intro. 2. Everybody Oughta Make A Change 3. Motherless Children 4. I Shot The Sheriff
5. Same Old Blues 6. Tangled In Love 7. She's Waiting 8. Steppin' Out 9. Tulsa Time
10. Badge 11. Love Sign

Disc 2 (49:09)
1. Wonderful Tonight 2. Let It Rain 3. That's Alright 4. Have You Ever Loved A Woman
5. Ramblin' On My Mind 6. Cocaine 7. Layla 8. Member Introduction 9. Knock On Wood
10. You Don't Know Like I Know

Live at Sports & Entertainment Centre, Melbourne, Australia 24th November 1984
STEREO SOUNDBOARD RECORDING

Disc 3 (55:53)
1. Intro. 2. Motherless Children 3. I Shot The Sheriff 4. Same Old Blues
5. Tangled In Love 6. She's Waiting 7. Steppin' Out 8. Tulsa Time
9. Badge 10. Love Sign

Disc 4 (48:02)
1. Wonderful Tonight 2. Let It Rain 3. That's Alright 4. Have You Ever Loved A Woman
5. Ramblin' On My Mind 6. Cocaine 7. Layla 8. Member Introduction 9. Knock On Wood
10. You Don't Know Like I Know

DVD
BRAY STUDIOS REHEARSALS 1984
Bray Studios Rehearsals for Australian Tour 1984

(92:41)
1. Everybody Oughta Make A Change 2. Motherless Children 3. I Shot The Sheriff
4. Same Old Blues 5. Tangled In Love 6. She's Waiting 7. Steppin' Out 8. Tulsa Time
9. Badge 10. Love Sign 11. Wonderful Tonight 12. Let It Rain
13. Blues Medley : That's All Right/ Have You Ever Loved A Woman/Ramblin' On My Mind
14. Cocaine 15. Layla

Eric Clapton - Guitar, Vocals Donald "Duck" Dunn - Bass Chris Stainton - Keyboards
Peter Robinson - Synthesizer Jamie Oldaker - Drums Marcy Levy - Backing Vocals
Shaun Murphy - Backing Vocals

COLOUR NTSC Approx 93min.