DAVID BOWIE - KYOTO 1983(2CD) [Wardour-171]

DAVID BOWIE - KYOTO 1983(2CD) [Wardour-171]

販売価格: 3,800(税込)

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商品詳細

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Furitsu Taiikukan, Kyoto, Japan 31st October 1983 PERFECT SOUND(from Original Masters)

 毎回、大好評を賜っているキニー録音のオリジナル・カセット復刻シリーズ。その最新弾は、デヴィッド・ボウイの完全未発表テープです。本作は、三度目の来日公演となる“SERIOUS MOONLIGHT TOUR 1983”のうち「1983年10月31日・京都公演」を収めたオーディエンス・アルバム。この録音が初登場なら、この日の録音がCD化されること自体も初めてのこと。まずは、1983年ジャパンツアーの日程から見てみましょう。

・10月20日・21日・22日・24日:日本武道館
・10月25日:横浜スタジアム
・10月26日・27日:大阪府立体育会館
・10月29日:名古屋市国際展示場
・10月30日:大阪万博記念競技場
・10月31日:京都府立体育館  【本作】

 このように、三度目のジャパンツアーは12日間に全10公演という過密スケジュール。1983年のボウイと言えば、映画「戦場のメリークリスマス」の主演と「LET'S DANCE」の大ヒットによって、一気にポップスターに上り詰めた時期。爆発的に広がった知名度を反映した大規模ツアーとなったわけです。もちろん、コンサートは各地で大盛況。本作は、その大成功の日本ツアー千秋楽を記録した1本なのです。
 一番気になるサウンドは、さすが、さすがのキニー録音。いわゆる“まるでサウンドボード”と言われるタイプの端正な録音で、楽音がダイレクト感もたっぷり。ダンサブルでシャープに生まれ変わったボウイ・サウンドが鮮やかに耳に注ぎ込まれるのです。その上で、いかにも80年代的な会場の空気感もしっかりとあるのが美味しい。このツアーは各地のライヴで黄色い嬌声が飛び交うものですが、本作にも広く一般にまで広がった人気の厚さと熱さが封じ込まれていながら、楽音を一切邪魔しない。収録ポジションまでは伝わっていませんが、会場の隅々まで広がる熱狂がありながらも、楽音はレーザービームのようにビビッド。まるで後からマルチチャンネルのミックスで調整したかのように絶妙なバランスで、時代感・熱狂・演奏・歌声が理想的に広がるのです。
 しかも、そのサウンドは冒頭から微塵もブレない(スタート直後、数秒で一時停止によるワープがありますが、テープが封入していた音のすべてを復刻するため、そのままにしてあります)。そして、その「Intro」がいきなりの聴きどころ。ギターのカルロス・アロマーによる日本語MCで幕を開ける。そのMCというのが、「こんばんは! これが日本最後の1983年SERIOUS MOONLIGHT TOURの公演です。みなさま、おおきに!! DAVID BOWIE & HIS BANDです! いち、に、いち、に、さん、し!!」という関西弁も交えた陽気なもの。「1983年」も「せんきゅーひゃくはちじゅうさんねん」と完全に日本語にする徹底ぶりです。このツアーでは各地で日本語MCを披露、日を追うごとに流暢になっていったわけですが、この京都公演がその完成形というわけです。開演した後も、そこかしこの曲間でボウイ自身が「おおきに、おおきに、こんばんは」と日本語を交えて語りかける。特に必聴なのがバンド紹介。「おおきに、お陰様でとても楽しい夜。公演、real callでした。みなさん、本当にありがとう。どうもどうもありがとうございます。これは、とてもとても古い、歌、です。“Young Americans”。でも、でも今、私のバンドです」と、一言一言を確かめるように丁寧に話しかけていく。こんなシーンがサウンドボードさながらクリア・サウンドで聴けるのですから、それだけでも特級の記録なのです。
 もちろん、MCだけでなくパフォーマンスにも“1983年のボウイ”が鮮やかに浮かび上がる。生まれ変わった感の強い時期ではありますが、意外にも「LET'S DANCE」からの新曲は「Let's Dance」「Cat People (Putting Out Fire)」「China Girl」「Modern Love」の4曲程度。むしろ、それ以上に過去のレパートリーの変貌ぶりが聴きもので、ソウルフルな「Heroes」さえもがシャープでダンサブル。それだけの充実アンサンブルで、オフィシャル映像「SERIOUS MOONLIGHT」にはないアンコール4曲「Star」「Stay」「The Jean Genie」「Modern Love」までもがフルで楽しめるのです。

 ボウイのキャリアでも商業的にも人気面でもピークでありながら、録音数の少なかった“SERIOUS MOONLIGHT TOUR 1983”。その貴重なコンサートが美麗なキニー・サウンドで広がるライヴアルバムです。正直なところ、数々のバンド/ミュージシャンが日本公演の記録を残しつつ、実際に聴いてみると海外公演と何が違うのか分からないことも珍しくありません。しかし、本作は日本語で語りかけるMC、80年代の日本にしかない歓声も含め、強烈に“ライヴ・イン・ジャパン”が感じられる1本。物議を醸しつつも、確実に光輝いてもいた33年前のボウイに出会える本生100%の新発掘音源。誰も聴いたことのなかった“ボウイと日本”の想い出の1ページ。今週末、あなたのお手元へ。

Disc 1 (56:38)
1. Intro 2. Look Back In Anger 3. Heroes 4. What In The World ? 5. Golden Years 6. Fashion
7. Let's Dance 8. Breaking Glass 9. Life On Mars? 10. Sorrow 11. Cat People (Putting Out Fire)
12. China Girl 13. Scary Monsters (And Super Creeps) 14. Rebel Rebel 15. White Light, White Heat

Disc 2 (57:32)
1. Station To Station 2. Cracked Actor 3. Ashes To Ashes 4. Space Oddity 5. Band Introduction
6. Young Americans 7. Fame 8. Star 9. Stay 10. The Jean Genie 11. Modern Love

David Bowie - Vocals Carlos Alomar - Guitar Earl Slick - Lead Guitar
Frank and George Simms - Vocals Carmine Rojas - Bass Tony Thompson - Drums
Dave Lebolt - Synthesizer

The Borneo Horns:
Lenny Pickett - Saxophone Steve Elson - Saxophone Stan Harrison - Saxophone