THE WHO - KANSAS CITY 1975(2CD) [IMPORT TITLE]

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販売価格: 3,800(税込)

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商品詳細

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Live at Kemper Arena, Kansas City, MO, USA 1st December 1975 TRULY PERFECT SOUND(UPGRADE)

 正に佳作という言葉がぴったりと当てはまるアルバム「THE WHO BY NUMBERS」を引っ提げて開始された1975年ツアーがアメリカに到達したのは11月末のこと。そこから一か月かけて行われたツアーからは既にいくつもの名作オーディエンスがリリースされてきました。不朽の名盤「PROVIDENCE 1975」、ダン・ランピンスキーの名録音「SPRINGFIELD 1975」そして最近では「CINCINNATI 1975」といった具合で奇しくも12月のレグに良質オーディエンスが集中している感がありますが、今回はそんな月のスタート地点と言える12月1日の公演を限定プレスCDリリース!
 その舞台となったのはカンザス・シティのケンパー・アリーナ。この日のステージを捉えた初登場音源の音質が実に素晴らしい。先に挙げた75年12月のアイテム群は大なり小なり距離感を覚える音像という傾向がみられたのですが、今回の音源はそれらと比べて非常に音像が近い。もっとも1975年のステレオ・オーディエンスですので「まるでサウンドボード」と形容するほどの域には及ばないのですが、それでもかなりの近さ&圧倒的な聞きやすさが際立つ録音状態。
 どれほど聞きやすいのかと言えば、ザ・フーのライブサウンドの屋台骨であるキース・ムーンのバスドラが曲の中で何回踏まれているのかをカウントできてしまいそうなレベル(笑)。そもそもハイハットをほとんど使わない彼のドラミングが絶頂に達していた時期ですので、キースならではのプレイが炸裂する様子をリアルに捉えてくれているのはあまりにも魅力的。改めて唯一無比のドラマーであったことを思い知らされることかと。

 そんな独特な音質のおかげもあり、この日のキースが絶好調でバンドを引っぱっていたことが生々しいくらいに伝わってくる。要はいい感じにぶっ飛んでいたということなのかもしれませんが(苦笑)それにしてもこの日の彼の存在感は圧倒的。それどころかピートに至ってはキースに圧倒されているのでは?と思える場面が続出。それでいてバンド全体のアンサンブルは一週間後のシンシナティやそれ以降のステージを収録したアイテム程までに暴走しないのがかえって新鮮に聞こえるという非常に面白い音源でもあるのです。
 そんな雰囲気がもっとも顕著に現れているのが「Squeeze Box」。そもそも10月のヨーロッパからツアーが開始された段階ではライブにおいて三曲目に演奏される扱いとなっていて、それはこの日も同様でした。しかしこの時点ではまだレパートリーとして練られてない、それこそリリースされたばかりの新曲らしい初々しさが漂っており、シンシナティ以降の力強さを称えた演奏ぶりとは明らかに雰囲気が違う。これが翌年になるとバンドもすっかり自信を持って演奏し、なおかつロジャーが観客に合唱を促すまでに進化を遂げるので、なおさらここでの慎重な演奏ぶりが新鮮に映るという。
 やはりこの日の主人公がキースであるという事実はライブが進むほどに際立っており、ただでさせテンション高めな演奏となっていた「Magic Bus」がこの日が彼によっていつも以上の疾走感と共に演奏されているのも印象的。この点も演奏が重量感マシマシとなるシンシナティ以降とは際立って違うのです。
 そんな絶好調キースの極めつけと言えば、短縮版「TOMMY」コーナーで自身がリードボーカルを務める「Fiddle About」。この日は演奏が始まる前から彼があの奇声を発しており、いざ始まるともうキースの独壇場。元々彼が縦横無尽に暴れまくる曲ではありますが、この日の暴れっぷりは別格。演奏だけでなく自身がスポットライトを浴びる場面でも絶好調ぶりを見せつけてくれました。

 とはいえピートも「TOMMY」コーナー後、メドレー展開となる「My Generation」以降はバンドをアドリブで引っぱりまくって本領を発揮。非常に静かでメランコリックなアドリブから一転して激しいフィナーレ「Won't Get Fooled Again」へと繋げてみせる展開がお見事。ただし同曲では7分を過ぎた辺りでほんのわずかな音飛びが生じており、今回の音源をアップしてくれたマニアがこの後で触れるYouTubeバージョンをパッチして違和感なく聞き通せてくれるように仕立ててくれました。
 そして75年ツアー・オーディエンスの中でもトップクラスの音質を誇りますので、既に10年前にはYouTube上にも現れて簡単に聞ける音源ではありました。しかし音質は今回の方が明らかに上。むしろYouTubeバージョンと比べてピッチがかなり下がっていた点が玉に瑕ですので、そこは限定のプレスCDリリースに相応しくしっかりアジャスト。さらに絶好調のキースを聞きこめる状態へと仕立てています。何よりこれほどまでに迫力たっぷりの極上オーディエンスが今までリリースされていなかったとは!



Disc 1 (37:32)
1. I Can't Explain
2. Substitute
3. Squeeze Box
4. Baba O'Riley
5. My Wife
6. Behind Blue Eyes
7. Dreaming From the Waist
8. Magic Bus

Disc 2 (53:37)
1. Amazing Journey
2. Sparks
3. The Acid Queen
4. Fiddle About
5. Pinball Wizard
6. I'm Free
7. Tommy's Holiday Camp
8. We're Not Gonna Take It
9. See Me, Feel Me
10. Summertime Blues
11. My Generation
12. Join Together
13. My Generation Blues
14. Road Runner
15. Won't Get Fooled Again