BLACK SABBATH - ITALIAN TRILOGY '73(3CDR) [Shades 896]

BLACK SABBATH - ITALIAN TRILOGY '73(3CDR) [Shades 896]

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商品詳細

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Palasport, Bologna, Italy 19th February 1973 TRULY AMAZING/PEREFCT SOUND
Palazzo E.I.B., Brescia, Italy 21st February 1973 TRULY AMAZING SOUND
Palasport, Vicenza, Italy 22nd February 1973 TRULY AMAZING SOUND

 「本生100%のLIVE AT LAST」とも言うべき、極上ヴィンテージ・マスター。それを3公演も丸ごとセットした銘品が登場です。
 そんな本作に収められているのは、1973年イタリア・ツアーの3公演。「2月19日ボローニャ公演」「2月21日ブレーシャ公演」「2月22日ヴィチェンツァ公演」のオーディエンス録音をディスク1枚ずつに配した3枚組です。まずは、ショウのポジションを当時のスケジュールの中でイメージしてみましょう。

【1972年】
《5月『VOL.4』完成》
・6月19日-9月15日:北米(28公演)
《9月25日『VOL.4』発売》
【1973年】
・1月5日-19日:オセアニア(7公演)
・2月15日-3月3日:欧州(15公演)←★ココ★
・3月9日-18日:英国(10公演)←※公式
・8月2日:LONDON MUSIC FESTIVAL '73
《9月『SABBATH BLOODY SABBATH』制作》

 これが『VOL.4』から『SABBATH BLOODY SABBATH』にかけての概要。当時の記録には曖昧なところもあるので公演数は確実ではないものの、おおよその流れはご理解いただけると思います。公式盤『LIVE AT LAST』は3月の母国イギリスツアーから制作されましたが、本作はその約1ヶ月前。この時のイタリアツアーは3公演だけだったと言われており、本作にはそのすべてが詰まっているわけです。
 そんなイタリア公演は以前から記録が知られているものの、本作はその中でも最高峰。海外のコアなマニアがマスターを発掘・選定し、極上クオリティで揃えたものなのです。それでは、それぞれの録音を詳しく見ていきましょう。

【ディスク1:2月19日ボローニャ公演】
 最初に登場するのは、1973年イタリアの最高傑作となるライヴアルバム。素晴らしく音が良く、収録時間も最長です。1stジェネ・カセットからダイレクトにデジタル化されており、とにかく素晴らしいヴィンテージ・サウンドがたっぷり味わえる。生々しい喝采も多少は吸い込んでいるものの、それを物ともしない骨太な演奏音と歌声がやけにダイレクト。ヘッドフォンで聴いても会場反響がほとんど感じられず、ギターもヴォーカルも目の前に迫る。特に強烈なのはドラム。バスドラもスネアもタムも1つひとつが超くっきり。ビル・ワードはロック・ドラマーというよりパーカッショニストに近く、お馴染みの曲でもその場その場のインプロヴァイズでどんどん変えていく。その妙技が異様なほど鮮やかに感じ取れるのです。
 そのサウンドで描かれる『VOL.4』時代の素晴らしさ! ディスク2-3には未収録の「Iron Man」「Cornucopia」やジャムタイムでの「Sometimes I'm Happy」「Supernaut」も収録していますが、特に「Iron Man」は『LIVE AT LAST』でも聴けなかった。そんなショウをリアルかつ極以上サウンドで現場体験できるライヴアルバムなのです。
 ただし、すべてが完璧なようでそうではありません。この日は現場PAが怪しくなるパートがあり、「Sweet Leaf」辺りから怪しくなり、「War Pigs」ではブツブツと切れるようにヴォリュームが小さくなってしまう。この時期は初期バージョンの「Killing Yourself To Live」が美味しいのですが、そこでも(わずかに)音が怪しくなる。そのために永久保存プレスCD化は逃してしまいましたが、それ以外はPAも安定。ショウのほとんどをプレス級の極上サウンドで楽しめるのです。

【ディスク2:2月21日ブレーシャ公演】
 続くは2日後のブレーシャ公演。こちらも古くから録音が知られていますが、マスター・カセットからダイレクトにデジタル化された銘品です。しかも、本作はハイエスト版。これは3枚のディスクすべてに言えることですが、ネットに登場したオリジナル版もコア・マニアが選定・マスタリングした逸品だったものの、それでも1/4音以上ピッチが狂っており、音の抜けも今ひとつ。本作ではピッチ正確に直し、バランスも整えて最高峰サウンドに仕上げました。
 そうして生まれ変わったサウンドは、まさに絶品。ボローニャ公演よりも熱狂を多めに記録しているものの、それを押しのける暴虐ギターとヴォーカルの鮮やかさはやはり70年代離れしている。セットが短かったのか、単なる録音漏れか、ディスク1より短いのは残念ですが、その代わりこちらにはPAトラブルがない。特に嬉しいのは、やはり「Killing Yourself To Live」。よく音楽誌などで「LIVE AT LASTは5thツアー」と言われたりしますが、これは間違い。『SABBATH BLOODY SABBATH』の正規版とは歌詞の違う初期バージョンで“VOL.4 TOUR”でも演奏されていた。それを安定したPAサウンドでたっぷりと体験できるわけです。

【ディスク3:2月22日ヴィチェンツァ公演】
 最後に登場するのは、翌日のヴィチェンツァ公演。実は、本作で最もレアなのがこのディスク。上記の2公演と同じように昔から録音が出回っていたのですが、そのほとんどは“2月21日ブレーシャ公演”のものだった。しかし、このディスクは正真正銘のヴィチェンツァ公演。収録曲目はブレーシャ公演と同じではあるものの、収録時間は5分も長く、何よりも演奏がまるで違うのです。
 そして、そのサウンドも素晴らしい。これまたディスク1ほどの極めつけダイレクト・サウンドではないものの、熱狂を貫くまっすぐ演奏音と歌声が逞しく轟く。トニー・アイオミの暴虐ギターは会場音響で迫力を増し、その中を貫くからこそオジー・オズボーンの歌声も一層鋭く感じられる。特にオジーのヴォーカリゼーションは、この頃から1975年辺りまでがピーク。メロディをキチッと押さえつつ『VOL.4』で拡大した情感もたっぷり。伸びに伸びまくる声はロブ・ハルフォードばりです。キャラクター面ばかりが強調される人ですが、70年代はいっぱし以上のハイトーン・シンガーだったことが実感できる名録音なのです。

 セルフ・プロデュースと数々の実験を開始し、音楽の広がりと芳醇さが一気に花開いた『VOL.4』。かの大名盤を創り上げたバンド・ポテンシャルがステージでも炸裂していた1973年の現場。そこに本生100%サウンドで立ち会えるライヴアルバムです。『VOL.4』時代の貴重な記録にして、『LIVE AT LAST』のリアル・サウンド版とも言える極上3枚組。英国ハードロックの極みと言うべき音世界、どうぞ存分にご堪能ください。

Disc 1 (68:21)

Live at Palasport, Bologna, Italy 19th February 1973

1. Intro 2. Tomorrow's Dream 3. Sweet Leaf 4. War Pigs 5. Snowblind 6. Iron Man
7. Cornucopia 8. Killing Yourself to Live 9. Wicked World 10. Instrumental Jam
11. Sometimes I'm Happy 12. Supernaut & Drum Solo 13. Wicked World (Reprise)
14. Children of the Grave 15. Paranoid

Disc 2 (53:12)
Palazzo E.I.B., Brescia, Italy 21st February 1973

1. Intro 2. Tomorrow's Dream 3. Sweet Leaf 4. War Pigs 5. Snowblind
6. Killing Yourself to Live 7. Wicked World 8. Instrumental Jam
9. Wicked World (Reprise) 10. Children of the Grave 11. Paranoid

Disc 3 (58:12)
Live at Palasport, Vicenza, Italy 22nd February 1973

1. Intro 2. Tomorrows Dream 3. Sweet Leaf 4. Snowblind 5. War Pigs
6. Killing Yourself to Live 7. Wicked World 8. Instrumental Jam 9. Wicked World (Reprise)
10. Children of the Grave 11. Paranoid