BECK, BOGERT & APPICE - BUDOKAN 1973(2CD) [Wardour-263]

BECK, BOGERT & APPICE - BUDOKAN 1973(2CD) [Wardour-263]

販売価格: 3,800(税込)

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商品詳細

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Live at Budokan, Tokyo, Japan 14th May 1973 TRULY AMAZING/PREFECT SOUND(from Original Masters)

 伝説の初来日を刻んだ世界初公開マスターが、まさかの発掘です。本作に収められているのは「1973年5月14日:日本武道館公演」。このジャパンツアーは伝説トリオBBAの初見参にして、ジェフ・ベック自身の初来日でもありました。まずは、当時の日程を改めて振り返っておきましょう。

・5月14日:日本武道館 【本作】
・5月16日:名古屋市民会館
・5月18日:大阪厚生年金会館 ※公式
・5月19日:大阪厚生年金会館 ※公式

 以上、全4公演。伝統の公式ライヴアルバムは終盤の大阪公演から制作されたのに対し、本作の日本武道館は初日。正真正銘、ジェフの初日本ステージでした。
 そんな日本武道館公演は、古くから『TOKYO BUDOKAN TAPES』『TRAIN KEPT A ROLLIN’』『FIRST LIVE IN JAPAN』等の数々のオーディエンス録音で伝えられてきました。現在、その最高峰とされているのは『ENCOUNTER VELOCITY(Wardour-088)』なわけですが、本作はそのどれとも違うマスター。日本を代表する名録音家が秘匿していたオリジナル・カセットからダイレクトにCD化した世紀の新発掘なのです。
 しかも、本作はただの初公開なだけでもありません。そのクオリティもまた、過去最高を更新する素晴らしさ。『ENCOUNTER VELOCITY』を筆頭にした各録音とは質感が違うので軽々に優劣を語る事はできないのですが、控えめに言っても「既発群よりずっと聴きやすい」。何よりも素晴らしいのは極太な“芯”とファットで豊かな“鳴り”、そして艶やかな“滑らかさ”。既発群は良い物でも音が固まっていたり、やや距離があったり、低音が割れていたり。そんな中で「ギターは浮き立ってるね」「ヴォーカルはクリアだ」と長所を探す感じでした。しかし、本作は極太の演奏とヴォーカルが目の前にグイグイと迫ってくる。たっぷりとした手応えを感じさせる迫力のサウンドながら、割れやノイズもほとんどないのです。
 実のところ、この新マスターも完全無欠ではありません。さすがに約45年前の録音だけに、冒頭3曲で(わずかながら)揺れがなくもない。しかし、その後は不動の安定感で黒光りするようなヴィンテージ・サウンドが尽きることなく湧き続ける。また、わずかなカット(ドラムソロ終了後の24秒と「Why Should I Care」のブレイク部分19秒)もあった。どちらも演奏に重大事は及ぼさないパートではあるものの、本作では既発『ENCOUNTER VELOCITY』で丁寧に繋げ、シームレスにフルショウを再現いたしました。
 そんな世界初公開サウンドで描かれるのが、ジェフの初日本にして伝説の日本武道館。1973年のジャパンツアーは大阪最終日以外、どのショウもフル・オーディエンス録音が残っていますが、この日本武道館こそがベストとして知られている。この日だけの「Tonight I'll Be Staying Here With You」「People Get Ready」もありますが、それ以上なのが演奏そのもの。ジェフが一言話してからトーキング・モジュレーターが伝説の幕を開けるや、初めてのアジア・初めての日本ならではのテンションが炸裂。緊張は良い方にも悪い方にも向かうものですが、この日は間違いなく良い方に転んだ。ベックは夢中になってキレッキレのフレーズを連発し、ティムもカーマインも一心不乱。PAの調子が悪かった名古屋やバランスが今ひとつだった大阪初日ではティムがヤル気をなくすシーンもありましたが、本作にはそういった“凹み”がない。初づくしのテンションは途切れることがなく、最終曲「Boogie」での凄まじいフレーズにまで高まり続けるのです。
 また、本作には新発掘マスターの最後に1973年5月のサンタモニカ公演から、貴重なテレビ放送サウンドボード2曲を追加収録。この2曲はライヴこそ海外公演なものの、放送は日本。これがまた、普通の音源ではありません。ライヴ自体も素晴らしいのですが、男女の日本人司会者のコメントが時代感たっぷり。男性はロック好きな感じなのですが、女性のコメントが凄い破壊力なのです。一部を書き出してみますと……
男性「いやぁ、さすがに参った参ったって感じですね!」
女性「ジェフ・ベックって可愛いッスね。口でも拭くんですね!」
《中略》
女性「先月、パリでコンサートが行われるはずだったんですけども、電力不足のために中止ってくらい電気使うんですねー。こんなスーパーグループが見られるのは“IN CONCERT”だけ!」
男性「上手い!」
 ……思わず目眩がしそうなやりとりと興奮気味にまくしたてる。そして、その前後に繰り広げられるBB&Aの猛烈なインプロヴィゼーション。この凄まじいコントラストこそ、“1973年”。短いボーナスではありますが、永久保存せずにはいられない。ぜひ、ご体験いただきたいシーンです。

 長年「オフィシャル盤よりも充実した演奏」と言われ続けてきた「1973年5月14日:日本武道館」。伝説トリオの伝説的な初来日にして、伝説的な名演が、新たな極上サウンド、新たな表情で描かれるのです。45年の時間を越えて姿を現した最高峰のライヴアルバム。永久に輝くプレス2CDでご体験ください。

★ナンバリング入りステッカー付でのリリースとなります。

Disc 1 (59:54)
1. Intro. 2. Superstition 3. Livin' Alone 4. I'm So Proud 5. Lady
6. Tonight I'll Be Staying Here With You 7. People Get Ready
8. Morning Dew / Drum Solo ★12:17 - 12:41 既発補填 9. Sweet Sweet Surrender
10. Lose Myself With You / Bass Solo

Disc 2 (50:00)
1. Black Cat Moan 2. Jeff's Boogie 3. Why Should I Care ★6:22 - 6:43 既発補填
4. Plynth / Shotgun 5. Going Down 6. Oleo 7. Boogie

Bonus Tracks
TV Broadcast In Japan "In Concert"
Civic Center, Santa Monica. CA. USA May 1973

8. Superstition 9. Morning Dew / Drum Solo