SCORPIONS - MINDEN 1973(1CDR) [Shades 1462]

SCORPIONS - MINDEN 1973(1CDR) [Shades 1462]

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商品詳細

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Grille, Minden, West Germany 19th April 1973 TRULY AMAZING SOUND

 衝撃発掘が進み、コレクターの耳目を集めている初期SCORPIONS。今週は、さらに遡って若干18歳だった天才マイケル・シェンカーを擁する極初期ライヴアルバムが登場です!
 そんな本作に吹き込まれているのは「1973年4月19日ミンデン公演」。その絶品オーディエンス録音です。ミンデンと言えば、世界中のコレクターを震撼させている衝撃作『MINDEN 1974(Zodiac 491)』が浮かびますが、あれがウリ・ジョン・ロート加入後だったのに対し、本作はマイケル時代。ご紹介する機会自体が貴重でもありますので、やや広めに初期SCORPIONSの活動概要を俯瞰してみましょう。

●1972年
《2月9日『LONESOME CROW』発売》
・3月26日ー6月13日:西ドイツ#1(11公演)
・12月:カッセル公演/ハンブルク公演
●1973年
・1月12日ー6月18日:西ドイツ#2(35公演)←★ココ★
《6月マイケル・シェンカー離脱→ウリ・ロート加入》
・6月29日:フェヒタ公演
・8月18日ー9月15日:西ドイツ#3(4公演)
・11月1日ー12月29日:西ドイツ#4(3公演)
●1974年
・2月1日ー3月3日:西ドイツ#5(3公演)
《4月『FLY TO THE RAINBOW』制作》
・4月6日ー15日:Super German Rock Festival(5公演)
・5月3日:ミンデン公演 ←※MINDEN 1974
・6月30日ー10月30日:西ドイツ#6(45公演)
・12月27日:ハノーファー公演

 これが1972年ー1974年のSCORPIONS。1973年3月末からUFOの西独ツアーがあり、そこでマイケルと遭遇。6月に加入する運びとなります。本作のミンデン公演は、その約2ヶ月前。UFOが来訪しつつも、まだ加入話には至っていない「西ドイツ#2」の23公演目にあたるコンサートでした。
 そんなショウできろくされた本作は、聴けるだけ画で有り難いレア物サウンド……では、ありません。『MINDEN 1974』ほどサウンドボード的ではないにしても、芯の極太感もディテールの細やかさも負けていない。鳴りの丸みからオーディエンス録音とは分かるものの、かと言って遠さはない。『MINDEN 1974』が空間ゼロの「ド密着」だとすれば、本作は狭いクラブの「密室感」という感じ。すぐ目の前で若きクラウス・マイネで雄叫びを上げており、ベースもアタック音からラインまでくっきり。何より、兄弟ギターもダンゴにならず鮮明に聴き取れるのです。
 そして、そのサウンドで描かれる初期SCORPIONSは、インプロヴィゼーションも大胆に盛り込まれ、70年代ロックの旨味たっぷり。『LONESOME CROW』からは2曲がセレクトされているのですが、特筆すべきはタイトル曲。アルバムでも大曲でしたが、ステージではさらに拡張されて約23分(!)もの熱演を披露している。しかも、その前にはドラムソロやジャムもたっぷりと演奏しており、実にフリーキー。もう1曲の「It All Depends」は途中で録音が終了してしまうのですが、そこでもベース&ドラム・ソロを盛り込んで9分の長尺演奏。ハードロックとプログレが渾然一体となっていた時代らしいステージが繰り広げられるのです。
 そんな中で光っているのは、やはりマイケル。実は時期によってトーンも変わっていたのですが、本作で聴けるVの鳴りは『現象』そのもの。ボビー・シャーマンのカバー「Hey Little Woman」にしても、作曲者自ら弾く「Far Away」にしても、美しく儚げな旋律が踊る。もちろん、ジャムではマイケルのインプロも大活躍。「FLY TO THE RAINBOW前夜のSCORPIONS」と言うよりは「現象前夜のマイケル」を強く感じるステージなのです。
 世界を制する蠍団の胎動期であり、天才ギタリストが羽ばたく前夜であった1973年。そのステージを力強くも美しいサウンドで体験できる歴史的なライヴアルバムです。ウリ時代やUFO時代とは違うけれども、その萌芽は確実に芽生えていたライヴ。どうぞ、本作でじっくりと現場体験してください。

★マイケル・シェンカー時代のステージを伝える「1973年4月19日ミンデン公演」の絶品オーディエンス録音。クラブ規模の近さがたまらない密室録音で、芯の極太感やディテールの細やかさも素晴らしく、それでいてビビらない艶やかさも両立。すぐ目の前で若きクラウス・マイネで雄叫びを上げており、兄弟ギターもダンゴにならず鮮明に聴き取れる。ショウはインプロヴィゼーションも大胆に盛り込まれた70年代ロックの旨味たっぷりで、『LONESOME CROW』のタイトル曲は約23分に及ぶ大熱演。作曲者マイケル自ら弾く「Far Away」も必聴な貴重度満点のライヴアルバムです。

(58:10)
1. Intro
2. Hey Little Woman
3. Far Away (Power Outtage Occurs)
4. Drum Solo
5. Improvisation/Jam
6. Lonesome Crow ★23分の熱演
7. Journey Forever
8. It All Depends incl. Bass & Dum Solo's

Klaus Meine – lead vocals
Michael Schenker – lead guitar, backing vocals ★マイケル・シェンカー18歳!
Rudolf Schenker – rhythm guitar, backing vocals
Ewi – bass
Helmut Eisenhut – drums, percussion