THE TUBES - LOS ANGELES 1978: MIKE MILLARD MASTER TAPES(2CDR) [Uxbridge 1552]

THE TUBES - LOS ANGELES 1978: MIKE MILLARD MASTER TAPES(2CDR) [Uxbridge 1552]

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Pantages Theatre, Los Angeles, CA, USA 22nd February 1978 TRULY PERFECT SOUND

 新型コロナ禍で埋め尽くされた世界に一筋の光明を投げかけたマイク・ミラードのマスター発掘事業。その最新弾は、まさかまさかのTHE TUBESが登場です!
 そんな本作に吹き込まれているのは「1978年2月22日ロサンゼルス公演」。その超極上オーディエンス録音です。THE TUBESと言えばごった煮を超えた暗黒闇鍋なロックで異彩を放っていたわけですが、その真価は何と言ってもライヴ。1978年は、その魅力を満天下に知らしめた歴史的な公式ライヴアルバム『WHAT DO YOU WANT FROM LIVE』がリリースされた年でもありました。まずは、その歩みを振り返り、ショウのポジションを確かめてみましょう。

●1977年
・2月11日ー4月27日:北米#1(11公演)
《5月『NOW』発売》
・6月10日ー8月6日:北米#2(14公演)
・10月21日ー31日:北米#3(8公演)
・11月6日ー12月7日:欧州#1(18公演)←※公式
・12月31日:バークレイ(2公演)
●1978年
《2月『WHAT DO YOU WANT FROM LIVE』発売》
・2月14日ー4月15日:北米#4(43公演)←★ココ★
・4月22日ー6月14日:欧州#2(22公演)
・9月9日:ネブワース公演
・11月20日ー12月31日:北米#5(3公演)

 これが1977年/1978年のTHE TUBES。『WHAT DO YOU WANT FROM LIVE』は彼ら初の海外ツアーでもあった「欧州#1」で制作され、翌1978年初頭にリリースされました。本作のロサンゼルス公演は、その直後に始まった全米ツアー「北米#4」の10公演目にあたるコンサートでした。
 ミラードがTHE TUBESを録音していたのは完全に想定外でしたが、そのサウンドは期待通り。極太の芯も、オンなダイレクト感も、細やかなディテールも公式サウンドに負けない超極上レベルであり、その上でサウンドボードではあり得ないリアリティや鳴りの美しさも備えている。これまで数々の歴史的名作群で証明されてきたミラード・サウンドがたっぷりと味わえるのです。
 そして、そのショウ内容も衝撃的。『WHAT DO YOU WANT FROM LIVE』も2枚組LPで約73分のライヴアルバムだったわけですが、本作は40分以上も長い117分超のフル・ライヴアルバムなのです。もちろん、その分ン多彩なレパートリーも盛りだくさん。ここでオフィシャル名盤と比較しながら整理してみましょう。

●オリジナル・アルバム
・THE TUBES:What Do You Want From Life?/Mondo Bondage/Haloes(★)/Boy Crazy/White Punks On Dope
・YOUNG AND RICH:Don't Touch Me There/Stand Up And Shout
・NOW:God-Bird-Change/Smoke (La Vie en Fumer)
・REMOTE CONTROL:Be Mine Tonight(★)/Getoverture(★)/Telecide(★)
●その他
・WHAT DO YOU WANT FROM LIVE:Overture/Got Yourself A Deal/Show Me A Reason/Special Ballet/Crime Medley/I Was A Punk Before You Were A Punk/I Saw Her Standing There
・その他:It's Not Unusual(★)
※注;「★」印は公式ライヴ作『WHAT DO YOU WANT FROM LIVE』で聴けない曲。

……と、このようになっています。基本は『WHAT DO YOU WANT FROM LIVE』を踏襲しつつ、まだリリースされていない次作『REMOTE CONTROL』の新曲を早くも披露。さらにデビュー作の「Haloes」、トム・ジョーンズのカバー「It's Not Unusual」も盛り込まれているのです。もちろん、THE TUBESの場合は曲数の増加は単なるボリューム・アップではなく、カラフルな幅広さに直結していく。『WHAT DO YOU WANT FROM LIVE』が振りまいていた「楽しさ」そのものが爆増しているのです。
 もっと言えば、演奏だけではない。例えば上記では省略した「Intermission」ですが、これはただの休憩時間ではなくショート・フィルムが流されており、その抱腹絶倒の音声も収録しているのです。音楽作品である『WHAT DO YOU WANT FROM LIVE』でカットされたのは当然ですが、彼らのショウはこうした要素が各所に散りばめられている。本作は、歴史的名盤『WHAT DO YOU WANT FROM LIVE』でも知り得なかった「真の生THE TUBES」をフル体験できるのです。
 意外度最高・話題性MAXの「ミラード×THE TUBES」コラボレーションですが、その中身はTHE TUBESの真価をより深くえぐり出す歴史的な証拠品でもありました。名盤『WHAT DO YOU WANT FROM LIVE』で分かったつもりだった彼らのステージは、もっともっと深く、底抜けに楽しいものだったのです。その全貌を絶対名手サウンドでフル体験できる奇跡のライヴアルバム。どうぞ、心ゆくまで存分にお楽しみください。

★「1978年2月22日ロサンゼルス公演」の超極上オーディエンス録音。絶対名手マイク・ミラードのオリジナル・カセットから起こされたサウンドは(いつも通りに)超絶で、極太の芯も、オンなダイレクト感も、細やかなディテールも公式盤『WHAT DO YOU WANT FROM LIVE』にさえ負けない。しかも内容は公式ライヴ作を遙かに超越しており、まだリリースされていない次作『REMOTE CONTROL』の新曲群やデビュー作の「Haloes」、トム・ジョーンズのカバー「It's Not Unusual」も盛り込まれている。公式名盤でさえ伝えきれなかったTHE TUBESの真価を詳らかにする意外性満点の新名盤です。

Disc 1 (52:56)
1. Intro
2. Overture: Up from the Deep/Young and Rich/Madam I'm Adam/Mondo Bondage
3. Got Yourself A Deal
4. Show Me A Reason
5. God-Bird-Change
6. What Do You Want From Life
7. Special Ballet
8. Don't Touch Me There
9. Mondo Bondage
10. Smoke (La Vie en Fumer)
11. It's Not Unusual

Disc 2 (64:21)
1. Intermission
2. Haloes
3. Be Mine Tonight
4. Crime Medley
5. Getoverture
6. Telecide
7. I Was A Punk Before You Were A Punk
8. I Saw Her Standing There
9. Drum Solo
10. Boy Crazy
11. Stand Up And Shout
12. White Punks On Dope

Fee Waybill - vocals
Bill "The Swami" Spooner - guitar, vocals
Michael Cotten - synthesizer
Mingo Lewis - drums, percussion
Prairie Prince - drums
Roger Steen - guitar, vocals
Re Styles - vocals
Vince Welnick - keyboards
Rick Anderson - bas