THE ROLLING STONES - EAST RUTHERFORD 1981 2ND NIGHT(2CD) [IMPORT TITLE]

THE ROLLING STONES - EAST RUTHERFORD 1981 2ND NIGHT(2CD) [IMPORT TITLE]

販売価格: 3,800(税込)

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商品詳細

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Live at Brendan Byrne Arena, East Rutherford, New Jersey, USA 1981 6th November 1981 STEREO SBD(UPGRADE)

 大好評のローリング・ストーンズ1981年ツアー、Graf Zeppelinによる監修からの再リリースは前回がイースト・ラザフォードとローズモントそれぞれの初日でしたので、今回は続編としてそれらの二日目が登場。まずはイースト・ラザフォードの二日目。この日のラジオ放送用マルチトラック録音のラフミックスは前日よりもいい意味でラフな質感&楽器バランスとなっていて、ヘッドフォンで聞けばそれこそ各楽器が目の前に迫ってくるような生々しさが魅力。
 例えば「Just My Imagination」では右がキース、左がロニーという碇石ステレオ・イメージはもちろん、真ん中にミックのリズム・ギター、さらに左からは普段だと隠し味程度なイアン・マクレガンのオルガンが大きく鳴るという、いかにもラフミックスらしいバランス。なるほどこうしたバランスを整えるのがライブアルバム制作におけるミキサーとプロデューサーの仕事なのだと再認識させてくれることでしょう。
 また2013年の音源公開時にはキースとロニーの定位が反対になってしまっていたのですが、それは当時の「NEW JERSEY 1981 2ND NIGHT」リリースの時点で既にアジャスト済みですし、本音源の数少ない欠損の一つだった「Let Me Go」のカットはPAアウトのサウンドボードで補填していたのも同様。この編集によってモノラルなPAアウト音源とマルチトラックのステレオ音質との差をまざまざと見せつけられる好例となったのが今となっては懐かしいかと。
 音質自体は極上レベルですので、そこに関して手を加える個所はなく、むしろ今回のリリースに際してGraf Zeppelinはいくつかの個所でみられた音量の低い個所を緻密にアジャスト。素性の優れたステレオ・サウンドボード録音がより安定感を増したニューバージョンへと生まれ変わりました。

 そしてこの日と言えば何と言っても波乱万丈すぎるストーンズの演奏(笑)。それはPAアウトの音源がリリースされた時点でもマニアの間で話題となっていたものですが、それがマルチトラックの鮮明なステレオによってさらに克明に聞き取れるようになってしまったという。ツアーが中盤に差し掛かり、なおかつラジオショー用と映画用を兼ねた収録が入るという、ストーンズからすれば奮起する条件だったにもかかわらず、まさかのドタバタ連発という伝説の一日でもあります。とにかく前日との落差が激しい。
 ミソが付き始めたのは「Let's Spend The Night Together」、エンディングが終わりそうで終わらないというドツボにハマってさあ大変。ここからいくつもの曲で同じ現象が見受けられるようになるのです。そういう意味で「Neighbours」から「Going To A Go Go」はこの日の波乱の合間における「小康状態」であったと言えるでしょう。
 まず「Let Me Go」のエンディングがバラバラに終わってしまうと、今度は「Time Is On My Side」の出だしでキースとチャーリーが噛み合わず。たまりかねたキースがバックコーラスを付けている最中にもかかわらず「ギターの(モニターの)音を上げて!」と訴えていますが、ここで一連のドタバタの原因がステージ・モニターの不調であったのだと判明します。この状況の中で苛立ちを隠さずにコーラスを務める乱暴な歌いっぷりが凄い。続く「Beast Of Burden」もまたキースのいつも以上に荒っぽいコーラスが聞かれただけにとどまらず、演奏自体が「そんな風に終わっちゃうの?」と突っ込まずにいられないバラバラさ。

 これがライブ中盤以降になるとほとんどの曲でエンディングの失敗、あるいは演奏が迷走といったハプニングが頻発。それが何百回も演奏してきた「Tumbling Dice」のようなレパートリーまで止まりそうになってしまうのだから深刻。収録という普段のストーンズにとってはテンションの上がる条件の中でモニターの不調に揚げ足を取られてしまう結果がこうした不安定な演奏に現れたのです。
 これがレパートリーから落とされる直前の演奏でもある「All Down The Line」以降になると、ほとんどの曲で演奏が止まりそうになるという惨事にまで発展。基本アゲアゲな雰囲気の中で突き進むライブ後半でもこうした凡ミスが連発するということ自体が普段ならありえないことですし、「Start Me Up」ですら止まりそうになってしまう場面は異様。
 これほどまで惨憺たる状態の極めつけは「Jumping Jack Flash」。ここでは何と演奏が三回も止まりそうになってしまうのです。この混乱を何とか立て直そうとするチャーリーの奮闘ぶりが今となっては切なくもあり、その演奏の中でテンポが何度も変わってしまうというほどの混乱ぶりが最高のステレオ・サウンドボード録音で記録されてもいる。
 このようにスタジアム用の大きなステージの上でモニターが不調をきたしていたことが生々しく伝わってくるのですが、皮肉なことに徹底的にドタバタした演奏ぶりというのが面白すぎる。これは間違いなく81年ツアーにおける屈指のハプニング・ショーですし、だからこそ前回のリリースから8年越しの再登場を待ち望んだマニアも多いはず。今回のアッパー版でじっくりと抱腹絶倒の一日をお楽しみください。これぞ極めつけの迷演!

CHECKED & REMASTERED BY GRAF ZEPPELIN

(リマスター・メモ)
★位相修正
★音量調整。特に出だしで音量が小さかったのを中心に、全体に補正してます
★Tumbling Dice演奏後の曲間を補填

★最初の50枚のみ、ナンバリング入りステッカー付でのリリースとなります。

Disc 1 (70:55)
1. Take The A Train
2. Under My Thumb
3. When The Whip Comes Down
4. Let's Spend The Night Together
5. Shattered
6. Neighbours
7. Black Limousine
8. Just My Imagination
9. Twenty Flight Rock
10. Going To A Go Go
11. Let Me Go
12. Time Is On My Side
13. Beast Of Burden
14. Waiting On A Friend
15. Let It Bleed

Disc 2 (66:53)既作は66:25
1. You Can't Always Get What You Want
2. Band Introductions
3. Little T & A
4. Tumbling Dice★Tumbling Dice演奏後の曲間を既発ソースで補填★30秒近く長くなってる
5. She's So Cold
6. All Down The Line
7. Hang Fire
8. Miss You
9. Start Me Up
10. Honky Tonk Women (with Tina Turner)
11. Brown Sugar
12. Jumping Jack Flash
13. Satisfaction

STEREO SOUNDBOARD RECORDING