OASIS - MUNICH 1997(1CD) [Wardour-494]

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販売価格: 2,500(税込)

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商品詳細

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Olympia Hall, Munich, Germany 19th November 1997 STEREO SBD

 マニアには大変人気の高い1997年の「BE HERE NOW」ツアー。そのハイテンションに振り切れたパフォーマンスぶりは幸いなことにリアタイでの放送音源も充実しており、ハマースタイン・ボールルーム、デン・ボス、そしてG-MEXはどれも定番中の定番でしょう。これらが97年ツアーの三大巨頭であることは間違いないでしょうが、実は他にも放送されていた公演があるのです。それが11月19日のミュンヘンはオリンピア・ホール。先のデン・ボスの一週間前の公演でもありました。
 「Live Forever」後半のところでナレーションが入って終わってしまったものの、ラジオで放送されたということからリアタイでもアイテムがリリースされており、その名も「OLYMPIA HALL」というもの。ところが本タイトルはこの日の目玉であった「Don’t Go Away」が始まるや否やナレーションが入ってフェイドアウトするバージョンの放送を元にしてしまい、「Wonderwall」以降が未収録という状態だったのです。それ以上にモノラルで音飛びが生じるという大きなストレスを抱えたままリリースされてしまった点もいただけない。後になって「THE BEST ACT IN THE WORLD」というタイトルがリリースされてみれば今度はオープニングの「Be Here Now」が未収録。元々が不完全放送だった音源が何かしら問題を抱えたままリリースされてしまったせいで、すっかり見過ごされてしまったのでした。

 確かに不完全な状態は惜しまれるのですが、それでも内容や音質は非常に素晴らしいものがある。まずノエルとボーンヘッドのギターが左右で奇麗に振り分けられつつ、それでいて非常に迫力のある音圧で捉えられていること。そのせいか、曲が始まった序盤はリアムのボーカルがギターに押され気味な個所が見受けられるのですが、それも演奏が進むにつれて回復。またギターだけでなくサポートのキーボードが鳴らすストリングスの音が目立っているのも特徴でしょう。そして何より、非常にウォーミーな音質であることが大きな魅力で、それがギターの音圧と共に絶妙な味わいを生み出しているのです。
 それに演奏内容も97年ツアーらしさが溢れている。まず「Be Here Now」からしてイントロで兄弟二人が絶叫していますし、「Stand By Me」を歌い終えた後のリアムがまくし立てる場面なども正に97年的な光景。彼は「D'You Know What I Mean?」でもイントロからして悶えていますし、全体的な演奏も非常にテンションが高い。何をとち狂ったか、リアムがまくし立ててる間からノエルが割り込むようにして「Wonderwall」を「Anarchy in the U.K.」と紹介してしまうのも97年らしい。
 そして何より重要なのが問題の「Don’t Go Away」。最初に触れたニューヨークのハマースタイン・ボールルームからレパートリーに導入され、ヨーロッパ・ツアーでも毎晩演奏されています。ところがオリンピア・ホールの数日後に行われたベルリン公演で(それまで暴走がたたって)リアムの声が玉砕してしまい、それを機にセット落ちしてしまった悲運の名曲だったのです。後にG-MEXだけで特別に演奏されたのはテレビ放送のプロモーションを兼ねた例外中の例外であり、リアムが歌う形でのレギュラー復活は叶いませんでした。

 そんな貴重なレパートリーだっただけに、リアタイ「OLYMPIA HALL」がナレーションですぐに終わってしまうバージョンを収録していたのは大きな欠点だったのです。しかし「Don’t Go Away」が完全に放送されたバージョンも存在することから、今回初めて放送を最長収録した形で限定プレスCDリリースが実現することになりました。音質がステレオ・サウンドボードで非常に良いというだけでなく、数日後に歌い損ねた「Don’t Go〜」をここでは楽々とリアムが歌いあげてくれたことからも解るように、彼の声の調子がいい。定番であるデン・ボスの放送と比べてもその違いは明白。実際G-MEXの同曲は名演中の名演だった訳ですが、ここミュンヘンでの同曲もなかなか素晴らしく、やはりこの曲をリアムが歌いバンドがバックアップする姿は特別なものがある。
 もちろん今回はモノラルに墜ちてしまうような個所もなく、それでいてオープニングからちゃんと収録。「Be Here Now」がまた非常にテンションの高い名演ですので、それを収録しそびれていた「THE BEST ACT IN THE WORLD」もまた痛かった。ステレオ・サウンドボードの優良音源(MCになるとエコーが深くなるのが不思議です)だったにもかかわらず、こうして今まで20年以上に渡って不遇を受けたミュンヘン97のラジオ放送がようやく満足のいく形でリリースされます。本当にお待たせしました。お待たせし過ぎたかもしれません!


(68:16)
01. DJ Intro
02. Be Here Now
03. Stay Young
04. Stand By Me
05. Supersonic
06. Some Might Say
07. Roll With It
08. D'Ya Know What I Mean?
09. Magic Pie
10. Don't Look Back In Anger 
11. Don't Go Away
12. Wonderwall
13. Live Forever

Liam Gallagher - lead vocals, tambourine
Noel Gallagher - guitar, vocals
Paul Arthurs - guitar
Paul McGuigan - bass
Alan White - drums

STEREO SOUNDBOARD RECORDING