THE BAND - LENOX 1976 STEVE HOPKINS MASTER(2CD) plus Bonus DVDR* Numbered Stickered Edition Only [ZION-144]
THE BAND - LENOX 1976 STEVE HOPKINS MASTER(2CD) plus Bonus DVDR* Numbered Stickered Edition Only
[ZION-144]
販売価格: 3,800円(税込)
商品詳細
★在庫切れの場合取り寄せ(1週間で入荷)
★ギフト・タイトル(一部レーベル限定)の対象品です。
Live at Music Inn, Lenox, MA, USA 18th July 1976 TRULY PERFECT SOUND(UPGRADE)
名作「NORTHERN LIGHTS-SOUTHERN CROSS」をリリースした後のザ・バンドはライブ活動がなかなか行われず、それどころか二年近くに渡ってステージから遠ざかってしまいました。元々ライブ活動が積極的だったとは言えないグループがようやく重い腰を上げたのは1976年6月のこと。ようやく待ち望まれていたライブ・ツアーが開始されたものの、結果としてはそのフィナーレがあの「THE LAST WALTZ」だったのです。しかしながら、この夏のツアーと「THE LAST WALTZ」ではライブの性質がまるで違います。後者がバンドの活動に一区切りをつける(結果的に解散)一大イベントだったのに対し、夏のツアーはあくまでザ・バンド通常のライブ活動の一環として行なわれていたもの。
この時期で一番有名なのは9月のニューヨーク・パラディアムでのラジオ放送でしょう。この時点で「THE LAST WALTZ」プロジェクトがスタートしていましたし、バンドの編成もホーンセクションが加わった拡大フォーメーションへと変化していた時期。ところが夏のツアーが始まった時点では5人のバンドメンバーだけのソリッドなフォーメーションにてステージが繰り広げられていました。
1971年のライブアルバム「ROCK OF AGES」の成功を再現するかのごとくホーンセクションを加えていたのが9月のラジオ放送や「THE LAST WALTZ」でしたが、6月や7月の時点ではバンド5人だけの演奏というのは大きな魅力。まるで初心に帰るかのようにも映ります。この時期からも7月17日のカーター・バロン・シアターでのラジオ放送が存在。もちろんステレオ・サウンドボード録音ですので万人向けであることは間違いないかと。
しかしマニアの間で、それよりはるかに高い評価を受けている音源が翌日の18日にレノックスのミュージック・インという野外会場で行われたライブを捉えたオーディエンス録音。これは名手スティーブ・ホプキンスよるもの。彼の名前を挙げるだけでも別格のクオリティが保証されたようなものですが、実際そのクオリティは異常かと思えるほどハイレベルなレコーディング。野外会場で陽光が射す中で行われたライブの空気感をたっぷりと吸い込んでいる一方で、演奏の音圧はまるでサウンドボードそのもの。クリアネスや鮮度も申し分なく、前日のラジオ放送のお行儀の良い仕上がりでは物足りないであろうマニアを100%満足させる傑作オーディエンス・アルバムです。
これほどまでに驚異的な音質を誇るオーディエンス録音ですので、過去にもプレスCDアイテムがリリース済。今から10年以上前にSCREAMERレーベルの「PLAYS ON」がそれ。確かに同タイトルの音質も素晴らしく、当時の専門誌にて絶賛された一枚でした。しかし今回はホプキンス・マスターをおなじみKRW_COが借り受け、2019年の最新テクノロジーにてデジタルにトランスファーしたバージョンのアッパー感といったら!
今回のバージョンと比べると、あの名盤「PLAYS ON」ですら、あからさまに解るほどのジェネ落ち感を思い知らされてしまう。もちろんコピーの回数はそれほどでもなく、あの時点でロージェネレーション音源を使用したことは間違いない。しかし今回のマスター・バージョンは、それをも軽く超える鮮度の高さが圧倒的。「PLAYS ON」と比べると文字通り「一皮むけた」究極的なクリアネスをはっきりと実感させられることでしょう。ここまで来ると、限定プレスCDリリースに当たって付け加えることなどほとんどありませんでした。
壮大ではあった一方、ザ・バンド本来の姿とはかけ離れていた「THE LAST WALTZ」や9月のパラディアムよりもずっと彼ららしいライブ・サウンドが聞かれるのも素晴らしい。あのゆったりとしたザ・バンドならではのサウンド。ボブ・ディランとの1974年ツアー以降からサウンド面とルックス面の両方で(特にロビー・ロバートソン)垢抜ける一方だったザ・バンドが、彼らの活動の最後期においてこれほど原点回帰を思わせるパフォーマンスをステージで鳴らしていたとは。これこそ「THE LAST WALTZ」とは対極の位置にあるもの。そもそも7月の時点では同イベントはおろか、まだライブ活動停止の決断すら下されていなかった時期。
だからこそ「Tears Of Rage」のような初期のレパートリーが復活を遂げたのでしょう。もちろん、ここでのリチャード・マニュエルの声は衰えが激しく、「MUISC FROM BIG PINK」で聞かれたかつての雰囲気とはまるで違う。それでもこれを演奏してみせたところに、当時のバンドの狙いがあったのでは。そんなリチャードとは対照的に元気いっぱいなリック・ダンコとリヴォン・ヘルムの歌はショー全編を通してザ・バンドらしさが溢れており、それと合わさって過剰な装飾のない演奏のゆったりとした味わい。これこそ彼らが持ちえたサウンドだったのではないでしょうか。
そしてフィナーレの「Life Is A Carnival」ではポール・バタフィールドと「ROCK OF AGES」にも参加していたチューバ・プレイヤーのハワード・ジョンソンが飛び入り。特にバタフィールドのブルースハープに至っては、まるで目の前で彼が吹いているのかと錯覚しそうなほどの生々しさ。ザ・バンド末期のステージというだけでなく、演奏内容も素晴らしい最高のライブ音源が究極の域へと昇格してリリースされます。これ以上はありません。
★驚異的超高音質。超アッパー・ヴァージョン。
★ナンバリング入りステッカー付でのリリースとなります。
Disc 1(57:45)
1. Intro 2. Don't Do It 3. The Shape I'm In 4. It Makes No Difference 5. The Weight
6. King Harvest (Has Surely Come) 7. Twilight 8. Ophelia 9. Tears Of Rage
10. Forbidden Fruit 11. This Wheel's On Fire
Disc 2(29:43)
1. The Night They Drove Old Dixie Down 2. The Genetic Method 3. Chest Fever 4. Up On Cripple Creek
5. Life Is A Carnival (with Howard Johnson & Paul Butterfield)
Levon Helm - drums, vocals, mandolin, guitar, percussion
Robbie Robertson - guitars, vocals
Garth Hudson - organ, keyboards, accordion, saxophones
Rick Danko - bass, vocals, guitar, fiddle
Richard Manuel - piano, drums, organ, vocals
★★特別企画
★ザ・バンド『LENOX 1976 STEVE HOPKINS MASTER』。その初回限定ナンバー入りステッカー付きに限り、レノックス公演の2日目、7月20日のアズベリー・パーク公演を高画質白黒映像プロショットで収録した「ASBURY PARK 1976」がボーナス・ディスクで特別に付属致します。
THE BAND - ASBURY PARK 1976(Special Bonus DVDR)
Live at Casino Arena, Asbury Park, NJ, USA 20th July 1976 PRO-SHOT
70年代ロックの驚愕発掘映像が登場!ザ・バンドは「MUSIC FROM BIG PINK」を引っ提げてのデビューを皮切りとして独自のサウンドでエリック・クラプトンを始めとしたミュージシャンの圧倒的な支持を受けてきたグループ(「彼らのレコードが私の人生を変えました」というクラプトンの発言は有名)です。しかしそんなザ・バンドも1976年にライブ活動停止を宣言してそのまま自然消滅してしまいました。76年の時点でグループが解散するつもりではなく、レコーディングは続ける予定となっていたものです。そんな区切りのイベントとして行われたのがあの「THE LAST WALTZ」でした。ザ・バンド活動の節目として行われたライブ・イベントはマーティン・スコセッシ指揮の元で撮影が行われ、イベントと同タイトルの映画にまとめられています。この作品は今やザ・バンド実質的に最後の姿を捉えたというだけでなく、70年代ロックの最重要映像としての位置を揺るぎないものとしていることはまさに説明不要。
しかし76年のザ・バンドは当初ライブ活動を停止するつもりすらなく、むしろ1974年を最後として遠ざかっていたステージへの復帰を渇望されていたのです。そんな声に応えて行われたのが76年6月からのライブ・ツアーでした。このツアーからは7月17日のワシントンで行われたライブがラジオ放送用に収録されて有名で、現在では「WOLFGANG’S VAULT」サイトで聴くことが可能なサウンドボード音源であります。さらには9月にもニューヨークでの公演が放送されています。しかしそういったサウンドボード録音が居並ぶ一方で、映像に関しては存在するとは思われておらず、それどころか「THE LAST WALTZ」やそれの宣伝用に出演した「SATURDAY NIGHT LIVE」テレビ映像があるだけでも十分だろうと思われていたものです。
ところが数年前、「WOLFGANG’S VAULT」がこのツアーから驚愕の白黒プロショット映像を公開するというサプライズが現実のものとなったのです。先のワシントンでのライブから三日後にアズベリー・パークで行われたライブ(この二年前にはキング・クリムゾンが「USA」用の収録を行った会場です)を記録用に撮影したと推測される白黒ビデオ・カメラで収録したプロショット映像が登場したのです!白黒ではありますが、画質は十分にクリアであり、各メンバーのアップも駆使されたアングルは一級品のライブ・ビデオ・レベルなもの。公開時にMCがなく淡々と進む曲間部をカットしていたこと、さらに「Up On Cripple Creek」だけ経年の干渉が発生していますが、それ以外はまったく問題がありません。
こうして見られるようになった夏のツアーの全貌はあまりにも衝撃的。奇しくも、今回のプレスCD新作「LENOX 1976」の2日目のライヴ。まさに、「こんな風に演奏していた」様がリアルなプロショット映像で楽しめると言うわけです。そして前述の通り「THE LAST WALTZ」が「グループ最後のライブ」であることに加え「多数のゲストを迎えたイベント」であること、そして何よりも「映画撮影」が入ってしまったことが重なってバンドの各メンバーには計り知れないプレッシャーがのしかかっていたステージだったのと比べると、ここでは正に普段着のザ・バンドによるリラックスした素晴らしいステージを堪能することが出来ます。普段着と言えば各メンバーのファッションも「THE LAST WALTZ」よりずっとカジュアルなもので、その辺りが楽しめるのも映像ならではのポイント。ロビー・ロバートソンを始めとした各メンバーの表情も「THE LAST WALTZ」とはまるで別人。同映像よりもはるかにザ・バンドらしいステージングが楽しめる超貴重映像です!
(80:04)
1. Introduction 2. Don't Do It 3. The Shape I'm In 4. It Makes No Difference 5. The Weight
6. King Harvest (Has Surely Come) 7. Twilight 8. Ophelia 9. Tears Of Rage 10. Forbidden Fruit
11. This Wheel's On Fire 12. The Night They Drove Old Dixie Down 13. The Genetic Method
14. Chest Fever 15. Stage Fright 16. Up On Cripple Creek 17. The W.S. Walcott Medicine Show
18. Life Is A Carnival
Rick Danko - Bass, Guitar, Vocals Levon Helm - Drums, Guitar, Mandolin, Vocals
Robbie Robertson - Guitar Garth Hudson - Organ, Keyboards, Accordion, Saxophones
Richard Manuel - Piano, Organ, Keyboards, Vocals
PRO-SHOT B&W NTSC Approx. 80min.
Special Bonus DVD for limited numbered stickered edition of "LENOX 1976 STEVE HOPKINS MASTER"(ZION-144)
★ギフト・タイトル(一部レーベル限定)の対象品です。
Live at Music Inn, Lenox, MA, USA 18th July 1976 TRULY PERFECT SOUND(UPGRADE)
名作「NORTHERN LIGHTS-SOUTHERN CROSS」をリリースした後のザ・バンドはライブ活動がなかなか行われず、それどころか二年近くに渡ってステージから遠ざかってしまいました。元々ライブ活動が積極的だったとは言えないグループがようやく重い腰を上げたのは1976年6月のこと。ようやく待ち望まれていたライブ・ツアーが開始されたものの、結果としてはそのフィナーレがあの「THE LAST WALTZ」だったのです。しかしながら、この夏のツアーと「THE LAST WALTZ」ではライブの性質がまるで違います。後者がバンドの活動に一区切りをつける(結果的に解散)一大イベントだったのに対し、夏のツアーはあくまでザ・バンド通常のライブ活動の一環として行なわれていたもの。
この時期で一番有名なのは9月のニューヨーク・パラディアムでのラジオ放送でしょう。この時点で「THE LAST WALTZ」プロジェクトがスタートしていましたし、バンドの編成もホーンセクションが加わった拡大フォーメーションへと変化していた時期。ところが夏のツアーが始まった時点では5人のバンドメンバーだけのソリッドなフォーメーションにてステージが繰り広げられていました。
1971年のライブアルバム「ROCK OF AGES」の成功を再現するかのごとくホーンセクションを加えていたのが9月のラジオ放送や「THE LAST WALTZ」でしたが、6月や7月の時点ではバンド5人だけの演奏というのは大きな魅力。まるで初心に帰るかのようにも映ります。この時期からも7月17日のカーター・バロン・シアターでのラジオ放送が存在。もちろんステレオ・サウンドボード録音ですので万人向けであることは間違いないかと。
しかしマニアの間で、それよりはるかに高い評価を受けている音源が翌日の18日にレノックスのミュージック・インという野外会場で行われたライブを捉えたオーディエンス録音。これは名手スティーブ・ホプキンスよるもの。彼の名前を挙げるだけでも別格のクオリティが保証されたようなものですが、実際そのクオリティは異常かと思えるほどハイレベルなレコーディング。野外会場で陽光が射す中で行われたライブの空気感をたっぷりと吸い込んでいる一方で、演奏の音圧はまるでサウンドボードそのもの。クリアネスや鮮度も申し分なく、前日のラジオ放送のお行儀の良い仕上がりでは物足りないであろうマニアを100%満足させる傑作オーディエンス・アルバムです。
これほどまでに驚異的な音質を誇るオーディエンス録音ですので、過去にもプレスCDアイテムがリリース済。今から10年以上前にSCREAMERレーベルの「PLAYS ON」がそれ。確かに同タイトルの音質も素晴らしく、当時の専門誌にて絶賛された一枚でした。しかし今回はホプキンス・マスターをおなじみKRW_COが借り受け、2019年の最新テクノロジーにてデジタルにトランスファーしたバージョンのアッパー感といったら!
今回のバージョンと比べると、あの名盤「PLAYS ON」ですら、あからさまに解るほどのジェネ落ち感を思い知らされてしまう。もちろんコピーの回数はそれほどでもなく、あの時点でロージェネレーション音源を使用したことは間違いない。しかし今回のマスター・バージョンは、それをも軽く超える鮮度の高さが圧倒的。「PLAYS ON」と比べると文字通り「一皮むけた」究極的なクリアネスをはっきりと実感させられることでしょう。ここまで来ると、限定プレスCDリリースに当たって付け加えることなどほとんどありませんでした。
壮大ではあった一方、ザ・バンド本来の姿とはかけ離れていた「THE LAST WALTZ」や9月のパラディアムよりもずっと彼ららしいライブ・サウンドが聞かれるのも素晴らしい。あのゆったりとしたザ・バンドならではのサウンド。ボブ・ディランとの1974年ツアー以降からサウンド面とルックス面の両方で(特にロビー・ロバートソン)垢抜ける一方だったザ・バンドが、彼らの活動の最後期においてこれほど原点回帰を思わせるパフォーマンスをステージで鳴らしていたとは。これこそ「THE LAST WALTZ」とは対極の位置にあるもの。そもそも7月の時点では同イベントはおろか、まだライブ活動停止の決断すら下されていなかった時期。
だからこそ「Tears Of Rage」のような初期のレパートリーが復活を遂げたのでしょう。もちろん、ここでのリチャード・マニュエルの声は衰えが激しく、「MUISC FROM BIG PINK」で聞かれたかつての雰囲気とはまるで違う。それでもこれを演奏してみせたところに、当時のバンドの狙いがあったのでは。そんなリチャードとは対照的に元気いっぱいなリック・ダンコとリヴォン・ヘルムの歌はショー全編を通してザ・バンドらしさが溢れており、それと合わさって過剰な装飾のない演奏のゆったりとした味わい。これこそ彼らが持ちえたサウンドだったのではないでしょうか。
そしてフィナーレの「Life Is A Carnival」ではポール・バタフィールドと「ROCK OF AGES」にも参加していたチューバ・プレイヤーのハワード・ジョンソンが飛び入り。特にバタフィールドのブルースハープに至っては、まるで目の前で彼が吹いているのかと錯覚しそうなほどの生々しさ。ザ・バンド末期のステージというだけでなく、演奏内容も素晴らしい最高のライブ音源が究極の域へと昇格してリリースされます。これ以上はありません。
★驚異的超高音質。超アッパー・ヴァージョン。
★ナンバリング入りステッカー付でのリリースとなります。
Disc 1(57:45)
1. Intro 2. Don't Do It 3. The Shape I'm In 4. It Makes No Difference 5. The Weight
6. King Harvest (Has Surely Come) 7. Twilight 8. Ophelia 9. Tears Of Rage
10. Forbidden Fruit 11. This Wheel's On Fire
Disc 2(29:43)
1. The Night They Drove Old Dixie Down 2. The Genetic Method 3. Chest Fever 4. Up On Cripple Creek
5. Life Is A Carnival (with Howard Johnson & Paul Butterfield)
Levon Helm - drums, vocals, mandolin, guitar, percussion
Robbie Robertson - guitars, vocals
Garth Hudson - organ, keyboards, accordion, saxophones
Rick Danko - bass, vocals, guitar, fiddle
Richard Manuel - piano, drums, organ, vocals
★★特別企画
★ザ・バンド『LENOX 1976 STEVE HOPKINS MASTER』。その初回限定ナンバー入りステッカー付きに限り、レノックス公演の2日目、7月20日のアズベリー・パーク公演を高画質白黒映像プロショットで収録した「ASBURY PARK 1976」がボーナス・ディスクで特別に付属致します。
THE BAND - ASBURY PARK 1976(Special Bonus DVDR)
Live at Casino Arena, Asbury Park, NJ, USA 20th July 1976 PRO-SHOT
70年代ロックの驚愕発掘映像が登場!ザ・バンドは「MUSIC FROM BIG PINK」を引っ提げてのデビューを皮切りとして独自のサウンドでエリック・クラプトンを始めとしたミュージシャンの圧倒的な支持を受けてきたグループ(「彼らのレコードが私の人生を変えました」というクラプトンの発言は有名)です。しかしそんなザ・バンドも1976年にライブ活動停止を宣言してそのまま自然消滅してしまいました。76年の時点でグループが解散するつもりではなく、レコーディングは続ける予定となっていたものです。そんな区切りのイベントとして行われたのがあの「THE LAST WALTZ」でした。ザ・バンド活動の節目として行われたライブ・イベントはマーティン・スコセッシ指揮の元で撮影が行われ、イベントと同タイトルの映画にまとめられています。この作品は今やザ・バンド実質的に最後の姿を捉えたというだけでなく、70年代ロックの最重要映像としての位置を揺るぎないものとしていることはまさに説明不要。
しかし76年のザ・バンドは当初ライブ活動を停止するつもりすらなく、むしろ1974年を最後として遠ざかっていたステージへの復帰を渇望されていたのです。そんな声に応えて行われたのが76年6月からのライブ・ツアーでした。このツアーからは7月17日のワシントンで行われたライブがラジオ放送用に収録されて有名で、現在では「WOLFGANG’S VAULT」サイトで聴くことが可能なサウンドボード音源であります。さらには9月にもニューヨークでの公演が放送されています。しかしそういったサウンドボード録音が居並ぶ一方で、映像に関しては存在するとは思われておらず、それどころか「THE LAST WALTZ」やそれの宣伝用に出演した「SATURDAY NIGHT LIVE」テレビ映像があるだけでも十分だろうと思われていたものです。
ところが数年前、「WOLFGANG’S VAULT」がこのツアーから驚愕の白黒プロショット映像を公開するというサプライズが現実のものとなったのです。先のワシントンでのライブから三日後にアズベリー・パークで行われたライブ(この二年前にはキング・クリムゾンが「USA」用の収録を行った会場です)を記録用に撮影したと推測される白黒ビデオ・カメラで収録したプロショット映像が登場したのです!白黒ではありますが、画質は十分にクリアであり、各メンバーのアップも駆使されたアングルは一級品のライブ・ビデオ・レベルなもの。公開時にMCがなく淡々と進む曲間部をカットしていたこと、さらに「Up On Cripple Creek」だけ経年の干渉が発生していますが、それ以外はまったく問題がありません。
こうして見られるようになった夏のツアーの全貌はあまりにも衝撃的。奇しくも、今回のプレスCD新作「LENOX 1976」の2日目のライヴ。まさに、「こんな風に演奏していた」様がリアルなプロショット映像で楽しめると言うわけです。そして前述の通り「THE LAST WALTZ」が「グループ最後のライブ」であることに加え「多数のゲストを迎えたイベント」であること、そして何よりも「映画撮影」が入ってしまったことが重なってバンドの各メンバーには計り知れないプレッシャーがのしかかっていたステージだったのと比べると、ここでは正に普段着のザ・バンドによるリラックスした素晴らしいステージを堪能することが出来ます。普段着と言えば各メンバーのファッションも「THE LAST WALTZ」よりずっとカジュアルなもので、その辺りが楽しめるのも映像ならではのポイント。ロビー・ロバートソンを始めとした各メンバーの表情も「THE LAST WALTZ」とはまるで別人。同映像よりもはるかにザ・バンドらしいステージングが楽しめる超貴重映像です!
(80:04)
1. Introduction 2. Don't Do It 3. The Shape I'm In 4. It Makes No Difference 5. The Weight
6. King Harvest (Has Surely Come) 7. Twilight 8. Ophelia 9. Tears Of Rage 10. Forbidden Fruit
11. This Wheel's On Fire 12. The Night They Drove Old Dixie Down 13. The Genetic Method
14. Chest Fever 15. Stage Fright 16. Up On Cripple Creek 17. The W.S. Walcott Medicine Show
18. Life Is A Carnival
Rick Danko - Bass, Guitar, Vocals Levon Helm - Drums, Guitar, Mandolin, Vocals
Robbie Robertson - Guitar Garth Hudson - Organ, Keyboards, Accordion, Saxophones
Richard Manuel - Piano, Organ, Keyboards, Vocals
PRO-SHOT B&W NTSC Approx. 80min.
Special Bonus DVD for limited numbered stickered edition of "LENOX 1976 STEVE HOPKINS MASTER"(ZION-144)