【取り寄せ】THE ROLLING STONES - CHICAGO 2019 1ST NIGHT(2CD) [IMPORT TITLE]

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Live at Soldier Field, Chicago, Illinois, USA 21st June 2019 (TRULY) PERFECT SOUND

 ミックの緊急手術というハプニングからのツアー延期は衝撃をもって報じられましたが、彼の手術は無事成功。その終了直後からミックの順調な回復がSNSを通して投稿されるなどして世界中のファンの心配は杞憂で終わりました。こうした中で世界中が注目する形で始まったのが2019年版「NO FILTER」ツアー。予定の変更によって新たに初日の地に選ばれたのは6月21日、シカゴのソルジャー・フィールド。1997年ツアーの初日の印象が強いこの会場がほぼ二十年後の歳月を経て再びツアー初日となったのには因果を感じずにはいられません。そんな世界中のストーンズ・ファンが注目する2019年ツアー初日を限定プレスCDにて速攻リリース。
 ライブ終了後、さっそくネット上に現れたオーディエンス録音はツアー初日にして非常に素晴らしいクオリティ。その嫌味のない距離感で演奏を捉えたクリアネスは絶品。ところが世界中のファンが待ちわびたショーだけに、序盤二曲ではテーパーがもみくちゃにされたのでしょう、左右に音が揺れる箇所が散見されます。特に残念なのがオープニング「Street Fighting Man」でキースがイントロの音を鳴らした途端に録音が左右に揺れてしまうという場面。もしヘッドフォンで聞いたらストレス極まりないかと。
 そこで今回のリリースに当たって、もっともアジャストに力を入れたのが冒頭二曲でのそうしたトラブル。中でもこの問題に関しては格段に改善されており、ストーンズ最新ライブということから既に音源を聞かれた方ならば絶対に驚かされるはず。もはや元の音源とは比べ物になりません。元々が上質なオーディエンス録音ですので、こうしたレストアによってさらに聞きやすくなりました。
 驚くべきは「Miss You」から音像のオンな度合が増していよいよ聞きやすくなるのですが、これは会場の出音がアップした結果だと推測されます。いずれにせよ非常にクリアーな音質ですので、心臓の手術を無事に終えたミックが病み上がり感をほとんど匂わせず、元気にステージに上がった復帰ショーのドキュメントとして申し分のないもの。考えてみればツアー直前での緊急手術でしたので、バンドとしての準備は万端だったはず。そこに加えてミックの復帰を一丸となって支えようとすべくバンドの士気が高まったことは間違いなく、ストーンズの初日ステージにありがちな危うさは意外なほど感じられません。

 この初日で何と言っても注目すべきは2002年パレス・ロイヤルでのシークレット・ギグ以来となる「Sad Sad Sad」。キースが間奏を除いたパートでアップダウンの激しいフレーズを弾く(笑)以外は十分にイケてる演奏であり、ストーンズ側もこれならイケると感じたのでしょう、これを書いている時点ではトロントでも演奏されました。逆に言うとキースも間奏ではお得意のフレーズを弾きまくり。
 それに続いて「You Got Me Rocking」が披露された「90年代ソングつながり」も良い展開だったのですが、今回のセットリストでは今まで以上にライブの前半の位置で「You Can't Always Get What You Want」演奏されるという構成が面白い。この曲を演奏することでバンドのエンジンが全開となるフラッシュポイントであったことは近年のツアーで実証済みですが、そこに気付いてか今回はさらにセットの前半での演奏へと扱いが移りました。確かにその効果は絶大で、ここでも同曲を演奏したことでストーンズが調子を掴んだ様子がはっきり伝わってきます。
 「You Can't〜」よりもさらに前倒しの扱いとなったのがBステージ・コーナー。これまで20年に渡ってライブの中盤に設けられてきたBステージも今回はライブ前半で登場という配置換え。しかも移動BGMが「2120 South Michigan Avenue」というのもマニア泣かせ。そして披露されたのがギタリスト全員アコギを弾くというスタイルでの「Dead Flowers」。これが高齢のメンバーにスッと馴染む演奏スタイルであることは間違いなく、これからも続けてほしいアレンジだと思います。おまけに演奏終盤ではミックとキースが一本のマイクでハモってみせたのも感動的でした。こうした「前倒し構成」によって「Sympathy For The Devil」の位置も新鮮。
 そして「You Can't〜」が早めに演奏された効果が最大限に現れたのが「Midnight Rambler」。ツアー初日とは思えないほど演奏が白熱しており、中でもキースとチャーリーがリズムを合わせて登り詰めて行く場面はゾクゾクさせられます。初日にしてこのプレイクオリティ、ストーンズがミックの入院を機にライブの構成を久々に大きくテコ入れしたことは間違いなく、その成果がさっそく現れた素晴らしい一日でした。そんな注目のショーを素晴らしい音質で捉えた最新音源を丁寧にレストア。今回のツアーはこれからが本当に楽しみです!

(リマスター・メモ)

★序盤の難有ポイントはなるべく修正。一番違和感のあるStreet Fighting Man 一発目のギター音が改善されたのが大きなポイント。

★中低域を調整して聴きやすくしました。

★ナンバリング入りステッカー付でのリリースとなります。

Disc 1 (65:16)
1. Intro
2. Street Fighting Man
3. Let's Spend The Night Together
4. Tumbling Dice
5. Sad Sad Sad
6. You Got Me Rocking
7. You Can't Always Get What You Want
8. B-stage S.E.
9. Angie
10. Dead Flowers
11. Sympathy For The Devil
12. Honky Tonk Women
13. Band Introductions
14. You Got The Silver
15. Before They Make Me Run

Disc 2 (57:34)
1. Miss You 
2. Paint It Black
3. Midnight Rambler
4. Start Me Up
5. Jumping Jack Flash
6. Brown Sugar
7. Gimme Shelter
8. Satisfaction