RAINBOW - KYOTO 1981(2CD) [Black Box 013]

RAINBOW - KYOTO 1981(2CD) [Black Box 013]

販売価格: 3,800(税込)

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商品詳細

★ギフト・タイトル(一部レーベル限定)の対象品です。

Live at Kyoto Kaikan, Kyoto, Japan 24th August 1981 PERFECT SOUND

 日本のハードロック・ファンには忘れることのできない“1981年の8月”。新たなるギター神、マイケル・シェンカー率いるM.S.G.とギターヒーローの代名詞たるリッチー・ブラックモアの新生RAINBOWがそろって来日し、列島を沸き沸かせまくった夏でした。先日のM.S.G.に続き、今週はRAINBOWの大傑作『DEFINITIVE BUDOKAN 1981: 1ST NIGHT(Black Box 011)』が登場しますが、さらにもう1本、初登場音源がリリース決定。それが本作、「1981年8月24日:京都会館」公演のオーディエンス・アルバムです。
 これまでも“DIFFICULT TO CURE JAPAN TOUR”からは幾多のオーディエンス・アルバムをお届けしましたが、京都公演は初。ここで、ツアー全体で振り返ってみましょう。

・8月18日:福岡サンパレス 『NO SMOKE WITHOUT FIRE』
・8月20日:大阪フェスティバルホール
・8月21日:大阪フェスティバルホール 『DIFFICULT TO DEAL』
・8月23日:名古屋市公会堂
・8月24日:京都会館  【本作】
・8月26日:日本武道館 『DEFINITIVE BUDOKAN 1981: 1ST NIGHT』
・8月27日:日本武道館 『BLACKMORE-TURNER OVERDRIVE』
・8月28日:日本武道館 『BLACKMORE-TURNER OVERDRIVE』
(注:各公演とも代表オーディエンス・アルバムのみ)

 このように、1981年RAINBOWの来日公演は全8公演。本作の京都公演は5公演目にあたります。これまでリリースがなく、トレーダー間の今イチ録音だけが細々と知られていた京都公演が、ついに姿を現したのです。「これまで出てこなかったんだからダメ録音なんじゃ……」と思われるかも知れませんが、本作のクオリティは、そんな心配が一気に晴れる素晴らしいオーディエンス・サウンド。奇しくも同時リリースのキニー録音『DEFINITIVE BUDOKAN 1981: 1ST NIGHT』が一気に基準をハネ上げたために「ツアーNo.1!!」とは言えなくなってしまったのですが、従来の“DIFFICULT TO CURE JAPAN TOUR”の基準で言えば、間違いなく名録音。近年になって発掘されたマスターを使用しており、骨太の楽音と素晴らしいバランスがとにかく見事でして、「ストレスなしに楽しめる」等という台詞がアホらしくなるほど。ヴォーカルやリズム隊の感触にオーディエンスらしさはありますが、キーボードのダイレクト感はライン録音にも匹敵しますし、肝心要のギターが軋むアーミングさえも超リアルです。
 そして、猛烈な現場感覚がもの凄い。こう書くと「観客の声がうるさい録音なのかな……」と思われるかも知れませんが、そうではありません。極太の楽音こそが総てを圧倒してはいるのですが、ジョー・リン・ターナーにコールを求められるや大合唱が響き渡り、「もしかしてロンディネリより正確!?」と思ってしまうほどビシッとそろった手拍子の波が押し寄せる。その熱狂に囲まれ、身も心も浸りきる感覚が超リアルなのです。
 その空気感こそが、“1981年の夏”そのもの。実のところ、キニー録音から発掘されたM.S.G.とRAINBOWの日本武道館公演には2週間の間がありましたが、京都ではもっともっと近い。M.S.G.の京都公演が8月20日に行われ、本作はそのわずか4日後。この京都会館に詰まった観客は、木曜日に初マイケル・シェンカーを体験し、週末を明けた月曜にRAINBOWを観ているわけです。1公演1公演でも強烈な全盛M.S.G.と新生RAINBOWを畳みかけられた熱狂は尋常ではなく、2週間とは言え間を空けた日本武道館とも違う“どっかイッてる”感が凄い。ショウの冒頭からアホみたいに盛り上がっているのですが、1曲1曲を重ねるごとに精錬を重ねていく熱狂。特に強烈なのは終演シーンでして「Maybe Next Time」がクールダウンさせようとさせるにも関わらず、さらにアンコールを求める声は高まるばかりで、「リッチィぃぃぃ!!!」の声も常軌をを逸している。会場には「京都公演を終わらせていただきます!」の断言アナウンスが響くのですが、その女声までもが「何なんですか、この人達」的な苦笑混じりになってしまうほどなのです。
 ……思わず、観客の話になってしまいましたが、そんな熱狂を真っ正面からぶつけられたリッチーが燃えないわけがない。まさかマイケル・シェンカーの事は考えなかったでしょうが、2人のアメリカンを迎えた新編成を証明しようとする情熱もたっぷりに熱く熱く弾き込む。日本各地が「初めての土地」だったジョーにしても、大票田の日本で評判を落とすわけにはいかない!とばかりに張りのある声をたっぷりと聴かせてくれる。ジョー時代RAINBOWは3度来日しましたが、こと“気迫”に限っては1981年こそが絶頂。その名演の1つが存分に、克明に味わえるライヴアルバムなのです。

 初登場の京都公演にして、1981年ジャパンツアーでも指折りの名録音。その上、“1981年の8月”だけにあったマジックが武道館以上に炸裂する熱い熱いオーディエンス・アルバムです。本作のライヴから35年が経ちました。経ってしまいました。しかし、その後の紆余曲折も体験した現在でも、特別な輝きに包まれていた夏が蘇る1本。忘れ得ぬ、あの暑い空気がスピーカーから吹き出す超リアル・アルバム。今週末、あなたの部屋に“1981年の夏”をお届けいたします。


Disc 1 (47:06)
1. Land Of Hope And Glory 2. Over The Rainbow 3. Spotlight Kid 4. Love's No Friend
5. I Surrender 6. Lazy Intro 7. Man On The Silver Mountain 8. Catch The Rainbow
9. Can't Happen Here


Disc 2 (44:37)
1. Keyboard Solo 2. Lost In Hollywood 3. Guitar Solo 4. Difficult To Cure 5. Jam
6. Drum Solo 7. Long Live Rock 'N' Roll 8. All Night Long 9. Maybe Next Time
10. Over The Rainbow 

Ritchie Blackmore - Guitar Joe Lynn Turner - Vocal Roger Glover - Bass
Don Airey - Keyboards Bobby Rondinelli - Drums