BOB DYLAN & THE ROLLING THUNDER REVUE - LAKELAND 1976(2CD) [ZION-192]
BOB DYLAN & THE ROLLING THUNDER REVUE - LAKELAND 1976(2CD)
[ZION-192]
販売価格: 3,800円(税込)
商品詳細
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★ギフト・タイトル(一部レーベル限定)の対象品です。
Civic Center, Lakeland, FL, USA 18th April 1976 PERFECT SOUND(UPGRADE)
今回ナッシュビル・セッションと同時にリリースされるライブ音源もまたビンテージな時期、1976年のローリング・サンダー・レビューのツアー初日であるレイクランド公演。同じローリング・サンダー・レビューでも76年は前年と比べてコンサートを開く会場の規模が大きくなった事でテーパーが良いポジションを確保することが難しくなったのか、出回っているオーディエンス録音のクオリティはイマイチなものが少なくない。そうした中にあって数少ない優良音源としてマニアに親しまれてきたのが今回のレイクランド。
音像に程よい距離感があってモノラル録音、その上スッキリとした音質は非常に聞きやすいもの。確かに「まるでサウンドボード」と形容されるような優等生オーディエンスの域には達していませんが、かといって過剰なビンテージ感がある訳でもなく、むしろ鮮度などはこのツアーのオーディエンス録音の中にあって間違いなく上位に君臨するもの。76年からアリーナ・メインへと拡大されたにもかかわらず、この日の音源の周囲に騒がしい客がほとんどいないことも聞きやすさに一役買っているのではないでしょうか。
そうした好条件だけでなく、この音源はトレーダー間に早い段階からマスターテープからデジタル化されたベスト・バージョンが出回っていたという点でも76年の中では優良音源に数えられるものでした。
今から20年前にはこのマスター音源を元にした「UN1976TITLED」という紙ジャケに包まれたアイテムがリリースされていて、元の音源の状態の良さと相まってマニアには高評価を得ていました。ところが「UN1976TITLED」(以下“既発盤”と称します)には大きな欠点があったのです。それはオープニング「Visions Of Johanna」の最中にデジタルノイズが相当に目立つレベルで混入してしまっていたという。
CD-Rはおろか、ネット上からのダウンロードが主流な現在では考えられないことですが、既発盤がリリースされた1990年代後半のトレード界と言えばDATテープを介した音源トレードというのが主流。ところがこのDATというのが曲者で、ちょっとしたことでエラーノイズが入りやすかったのです。ですので既発盤に使われたコピーに関しては、プレスミスではなく元にした音源がレーベルの手に渡った段階でDAT特有のノイズが混入したままリリースされてしまったのです。もしこれが現在でしたら再プレスとなったのは必須ですが、当時はこうした問題が放置プレイ。
せっかく貴重な76年のローリング・サンダー・レビュー初日のステージを良好な音質で収録していたにもかかわらず、そうした損傷のせいで台無しとなってしまったのです。もしそうしたトラブルがなければ確実に名盤に君臨できただけに、これは痛恨のミスでした。21世紀を迎えても90年代末のノイズ入りバージョンがそのままトレーダー間でCD-Rに焼かれてしまったことも事態を悪化させてしまいます。
既発盤はもとより、音源そのものがコピー状態に恵まれず見過ごされてしまった悲運の音源だったと言えるでしょう。
数年前、改めてマスターテープからデジタルノイズなしで収められたクリーンコピーがようやくトレーダー間に出回り始めました。これによって世界中のマニアが待ち望んだであろうレイクランドのニューバージョンをリリースできる状況が生まれた訳ですが、2021年は76年ローリング・サンダー・レビューから45周年。そこで海外のマニアが現存する76年サンダー・レビューのオーディエンス録音を片っ端からレストアしてネット上にアップロードしてくれたのです。
まず何と言っても「Visions Of Johanna」の最中にデジノイズが入らないクリーンコピーを元にしてくれているのは当たり前。「UN1976TITLED」は入力レベルが低めだった上に全体的に線の細めな音質となっていたものを、今回はもっとウォーミーな音質に整えてくれているのがお見事。それ以上にラスト三曲で音質が落ちてしまう状態も丁寧にレストアしてくれていて、その違和感が減少されました。これは一聴して解るほどのアッパー感。
そしてこの日は76年のツアー初日という事から聞きどころの連続。75年版ローリング・サンダー・レビューのステージから4か月しか経っていないというのに、全体のサウンドやライブの雰囲気がガラリと変わっている。オープニングからして「Visions Of Johanna」のディラン弾き語りというレアな幕開けですし、続く「If You See Her, Say Hello」に至ってはこの日がライブ初演でなおかつディランの弾き語りバージョン。彼は当初から76年のステージを自身の弾き語りからスタートさせようと考えていたのでしょう。
ただでさえ前年のサンダー・レビューとの違いが著しいこの日ですが、弾き語りが終わった後の選曲も大幅に入れ替え。そこへ加え、この日に限ってハンク・ウィリアムズの「Weary Blues From Waitin'」のカバー(現在に至るまで唯一の披露)を演奏していますが、この時点ではライブ前半のカントリー色が強く、ツアー終盤に収録された後のライブアルバム「HARD RAIN」で聞かれたような激しさがありません。むしろレイドバックした雰囲気に支配されているのが面白い。
また本曲や「I Threw It All Away」などでディランが(お世辞にも上手いとは言えない)スライドギターを弾きまくっているのも76年の特色で、それが(懸命にも)「HARD RAIN」では控えめにミックスされていましたが、ここではレイクランドの会場に彼のスライドがフニャフニャした音が響き渡る様子も捉えられている(笑)。
ライブ後半でも「Just Like Tom Thumb's Blues」がサンダー・レビューのステージでは初めて披露されましたが、いまひとつステージ映えしなかったせいで数回の演奏に終わってしまいます。おまけに「Knockin' On Heaven's Door」がこの時点では75年版サンダー・レビューのアレンジで演奏されるなど、新機軸をもりこみつつも、未だに前年の影がちらつく76年ツアー初日を捉えた優良オーディエンス・アルバム。
最後にボーナストラックとして10日後のペンサコーラ公演から貴重な二曲を収録。76年でしかも弾き語りという演奏が貴重だった「Just Like A Woman」は過去にも「ACOUSTIC THUNDER」というコンピものに収録されたことがありましたが、それより音質が向上している上、最古のライブ演奏である「Stuck Inside Of Mobile With The Memphis Blues Again」は今回が初CD化!
★ナンバリング入りステッカー付でのリリースとなります。
Disc 1 (49:41)
1. Visions Of Johanna
2. If You See Her, Say Hello
3. Vincent van Gogh
4. Weary Blues From Waitin'
5. I'll Be Your Baby Tonight
6. Maggie's Farm
7. One Too Many Mornings
8. Seven Days
9. Railroad Boy
10.Wild Mountain Thyme
11.Blowin' In The Wind
12.I Pity The Poor Immigrant
Disc 2 (68:01)
1. Shelter From The Storm
2. I Threw It All Away
3. Just Like Tom Thumb's Blues
4. Mozambique
5. Going, Going, Gone
6. Lay Lady Lay
7. Silver Mantis (sung by T-bone Burnett)
8. Idiot Wind
9. Knockin' On Heaven's Door
10. Gotta Travel On
Bonus Tracks
University Of West Florida, Pensacola, FL, USA 28th April 1976
11. Just Like A Woman
12. Stuck Inside Of Mobile With The Memphis Blues Again (first live performance)
Bob Dylan - guitar, vocals, harmonica
Joan Baez - guitar, vocals
Bobby Neuwirth - guitar, vocals
Scarlet Rivera - violin
T-bone J. Henry Burnett - guitar
Roger McGuinn - guitar, vocals
Steven Soles - guitar
Mick Ronson - guitar
David Mansfield - steel guitar, violin, mandolin, dobro
Rob Stoner - bass
Howie Wyeth - drums
Gary Burke - percussion
Kinky Fieldman - vocals
Jack Elliott - vocals
★ギフト・タイトル(一部レーベル限定)の対象品です。
Civic Center, Lakeland, FL, USA 18th April 1976 PERFECT SOUND(UPGRADE)
今回ナッシュビル・セッションと同時にリリースされるライブ音源もまたビンテージな時期、1976年のローリング・サンダー・レビューのツアー初日であるレイクランド公演。同じローリング・サンダー・レビューでも76年は前年と比べてコンサートを開く会場の規模が大きくなった事でテーパーが良いポジションを確保することが難しくなったのか、出回っているオーディエンス録音のクオリティはイマイチなものが少なくない。そうした中にあって数少ない優良音源としてマニアに親しまれてきたのが今回のレイクランド。
音像に程よい距離感があってモノラル録音、その上スッキリとした音質は非常に聞きやすいもの。確かに「まるでサウンドボード」と形容されるような優等生オーディエンスの域には達していませんが、かといって過剰なビンテージ感がある訳でもなく、むしろ鮮度などはこのツアーのオーディエンス録音の中にあって間違いなく上位に君臨するもの。76年からアリーナ・メインへと拡大されたにもかかわらず、この日の音源の周囲に騒がしい客がほとんどいないことも聞きやすさに一役買っているのではないでしょうか。
そうした好条件だけでなく、この音源はトレーダー間に早い段階からマスターテープからデジタル化されたベスト・バージョンが出回っていたという点でも76年の中では優良音源に数えられるものでした。
今から20年前にはこのマスター音源を元にした「UN1976TITLED」という紙ジャケに包まれたアイテムがリリースされていて、元の音源の状態の良さと相まってマニアには高評価を得ていました。ところが「UN1976TITLED」(以下“既発盤”と称します)には大きな欠点があったのです。それはオープニング「Visions Of Johanna」の最中にデジタルノイズが相当に目立つレベルで混入してしまっていたという。
CD-Rはおろか、ネット上からのダウンロードが主流な現在では考えられないことですが、既発盤がリリースされた1990年代後半のトレード界と言えばDATテープを介した音源トレードというのが主流。ところがこのDATというのが曲者で、ちょっとしたことでエラーノイズが入りやすかったのです。ですので既発盤に使われたコピーに関しては、プレスミスではなく元にした音源がレーベルの手に渡った段階でDAT特有のノイズが混入したままリリースされてしまったのです。もしこれが現在でしたら再プレスとなったのは必須ですが、当時はこうした問題が放置プレイ。
せっかく貴重な76年のローリング・サンダー・レビュー初日のステージを良好な音質で収録していたにもかかわらず、そうした損傷のせいで台無しとなってしまったのです。もしそうしたトラブルがなければ確実に名盤に君臨できただけに、これは痛恨のミスでした。21世紀を迎えても90年代末のノイズ入りバージョンがそのままトレーダー間でCD-Rに焼かれてしまったことも事態を悪化させてしまいます。
既発盤はもとより、音源そのものがコピー状態に恵まれず見過ごされてしまった悲運の音源だったと言えるでしょう。
数年前、改めてマスターテープからデジタルノイズなしで収められたクリーンコピーがようやくトレーダー間に出回り始めました。これによって世界中のマニアが待ち望んだであろうレイクランドのニューバージョンをリリースできる状況が生まれた訳ですが、2021年は76年ローリング・サンダー・レビューから45周年。そこで海外のマニアが現存する76年サンダー・レビューのオーディエンス録音を片っ端からレストアしてネット上にアップロードしてくれたのです。
まず何と言っても「Visions Of Johanna」の最中にデジノイズが入らないクリーンコピーを元にしてくれているのは当たり前。「UN1976TITLED」は入力レベルが低めだった上に全体的に線の細めな音質となっていたものを、今回はもっとウォーミーな音質に整えてくれているのがお見事。それ以上にラスト三曲で音質が落ちてしまう状態も丁寧にレストアしてくれていて、その違和感が減少されました。これは一聴して解るほどのアッパー感。
そしてこの日は76年のツアー初日という事から聞きどころの連続。75年版ローリング・サンダー・レビューのステージから4か月しか経っていないというのに、全体のサウンドやライブの雰囲気がガラリと変わっている。オープニングからして「Visions Of Johanna」のディラン弾き語りというレアな幕開けですし、続く「If You See Her, Say Hello」に至ってはこの日がライブ初演でなおかつディランの弾き語りバージョン。彼は当初から76年のステージを自身の弾き語りからスタートさせようと考えていたのでしょう。
ただでさえ前年のサンダー・レビューとの違いが著しいこの日ですが、弾き語りが終わった後の選曲も大幅に入れ替え。そこへ加え、この日に限ってハンク・ウィリアムズの「Weary Blues From Waitin'」のカバー(現在に至るまで唯一の披露)を演奏していますが、この時点ではライブ前半のカントリー色が強く、ツアー終盤に収録された後のライブアルバム「HARD RAIN」で聞かれたような激しさがありません。むしろレイドバックした雰囲気に支配されているのが面白い。
また本曲や「I Threw It All Away」などでディランが(お世辞にも上手いとは言えない)スライドギターを弾きまくっているのも76年の特色で、それが(懸命にも)「HARD RAIN」では控えめにミックスされていましたが、ここではレイクランドの会場に彼のスライドがフニャフニャした音が響き渡る様子も捉えられている(笑)。
ライブ後半でも「Just Like Tom Thumb's Blues」がサンダー・レビューのステージでは初めて披露されましたが、いまひとつステージ映えしなかったせいで数回の演奏に終わってしまいます。おまけに「Knockin' On Heaven's Door」がこの時点では75年版サンダー・レビューのアレンジで演奏されるなど、新機軸をもりこみつつも、未だに前年の影がちらつく76年ツアー初日を捉えた優良オーディエンス・アルバム。
最後にボーナストラックとして10日後のペンサコーラ公演から貴重な二曲を収録。76年でしかも弾き語りという演奏が貴重だった「Just Like A Woman」は過去にも「ACOUSTIC THUNDER」というコンピものに収録されたことがありましたが、それより音質が向上している上、最古のライブ演奏である「Stuck Inside Of Mobile With The Memphis Blues Again」は今回が初CD化!
★ナンバリング入りステッカー付でのリリースとなります。
Disc 1 (49:41)
1. Visions Of Johanna
2. If You See Her, Say Hello
3. Vincent van Gogh
4. Weary Blues From Waitin'
5. I'll Be Your Baby Tonight
6. Maggie's Farm
7. One Too Many Mornings
8. Seven Days
9. Railroad Boy
10.Wild Mountain Thyme
11.Blowin' In The Wind
12.I Pity The Poor Immigrant
Disc 2 (68:01)
1. Shelter From The Storm
2. I Threw It All Away
3. Just Like Tom Thumb's Blues
4. Mozambique
5. Going, Going, Gone
6. Lay Lady Lay
7. Silver Mantis (sung by T-bone Burnett)
8. Idiot Wind
9. Knockin' On Heaven's Door
10. Gotta Travel On
Bonus Tracks
University Of West Florida, Pensacola, FL, USA 28th April 1976
11. Just Like A Woman
12. Stuck Inside Of Mobile With The Memphis Blues Again (first live performance)
Bob Dylan - guitar, vocals, harmonica
Joan Baez - guitar, vocals
Bobby Neuwirth - guitar, vocals
Scarlet Rivera - violin
T-bone J. Henry Burnett - guitar
Roger McGuinn - guitar, vocals
Steven Soles - guitar
Mick Ronson - guitar
David Mansfield - steel guitar, violin, mandolin, dobro
Rob Stoner - bass
Howie Wyeth - drums
Gary Burke - percussion
Kinky Fieldman - vocals
Jack Elliott - vocals