DEEP PURPLE - DETROIT 1985(2CD) [Darker Than Blue 259/260]

DEEP PURPLE - DETROIT 1985(2CD) [Darker Than Blue 259/260]

販売価格: 3,800(税込)

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商品詳細

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Live at Joe Louis Arena, Detroit, MI. USA 19th February 1985 PERFECT SOUND

 ファンにとってもバンドにとっても短すぎる蜜月時代だった“PERFECT STRANGERS TOUR”。なぜ彼らが再び集ったのか、なにを目指していたのか。それを極上サウンドで伝える強力盤が永久保存プレス2CDで登場です。
 本作は、まさに“DEEP PURPLEが再結成した理由”を1公演に凝縮したようなライヴアルバムです。その正体は「1985年2月19日デトロイト公演」の極上オーディエンス録音。なぜにそうまで決定的なのか。それを詳しくご説明するためにも、まずはショウのポジションをワールドツアー全体像の中でイメージしてみましょう。

【1984年】
《10月29日『PERFECT STRANGERS』発売》
・11月27日-12月18日:オセアニア(12公演)
【1985年】
・1月18日-4月9日:北米#1(48公演)←★ココ★
・5月3日-16日:ハワイ+日本(8公演)
・6月14日-7月17日:欧州(18公演)
・8月14日-24日:北米#2(6公演)

 これが“黄金の5人”の再集結を全世界に知らしめたツアーの概要。1984年にオセアニアで肩慣らしをした彼らは、1985年から本格的なワールドツアーを開始。本作のデトロイト公演は、その序盤「北米#1」の20公演目にあたるコンサートでした。そして、この「北米#1」こそが再結成の肝だった。何しろ、リッチー・ブラックモアはRAINBOWでアメリカ攻略に調整し続けても果たせず、それがDEEP PURPLE再編の原動力ともなった。それだけに北米ツアーを成功させなければ、再結成の意味がない。最終的に『PERFECT STRANGERS』はアメリカでプラチナディスクを獲得したわけですが、最後の手段で挑み、見事に悲願を成就させた熱演が繰り広げられたのです。
 このようにDEEP PURPLE史でも最重要となる北米レッグだったものの、それに似つかわしくないほど記録が少ない。その中でもサウンド/演奏共に“北米ツアーの代表作”とされるのが本作なのです。実際、本作のサウンドは極めて素晴らしい。極太な楽音の芯はどこまでも逞しく、クリアな空気感は鳴りを艶やかに彩りこそすれ、ディテールの機微を曇らせない。ライン録音に匹敵するほどオンでありながらも客録の旨みもたっぷりという極上品なのです。以前から知られる録音ではあるものの、本作ではさらに最新・細心のマスタリングでトリートメント。その方向性は“演奏音の再現”。オリジナル・サウンド自体も素晴らしいものの、高音を強めに拾っており、(数々の記録で我々の知るところの)PURPLEの演奏音よりガシャガシャした印象になっていました。本作では、大元マスターの鳴りや雰囲気を崩さない微調整レベルではあるものの、本来のPURPLEらしい独特なウォーム感を回復。さらに「Difficult To Cure」中盤のテープチェンジで音質が変化するパートがあるのですが、そこも違和感を最大限に軽減。シームレスでナチュラル、それでいて「現場の耳にはこう聞こえたはず」というサウンドを実現したのです。
 まさに「北米#1」を代表するサウンドですが、さらにショウそのものも蜜月の結晶。スポンティニアスなバンドだけに良いときと悪いときの差がハッキリしていますが、このデトロイト公演は良い方。それもとびっきりの。苛烈なイアン・ペイスはいつも通りとして、イアン・ギランの声も良く出ており、何よりリッチーとジョン・ロードのやる気が凄い。単にフレーズにキレがあるだけでなく、各曲で織り交ぜられるインプロヴィゼーションがめちゃくちゃ豊か。やたら前のめりでショウを全力で愉しんでいるのが表情まで浮かんでくるのです。
 “音良し、演奏良し”だけでも十分に名盤ですが、本作はそれ以上。実は観客の熱狂までもが素晴らしいのです。本作は熱狂もリアルに吸い込んでいるものの、絶叫・話し声まみれの録音では(決して!)ない。間近声よりも巨大なスペクタクルを味わえるタイプなのです。そして、その熱狂が“再結成の理由”をハッキリと物語ってくれるのです。DEEP PURPLEはキャリアを通して「アメリカ人気は今いち」というイメージがありますが、スピーカーから吹き出すのは灼熱の風。極太で繊細なインプロヴィゼーション1つひとつに大観衆が反応し、遠いながらも巨大なうねりが大波を生み出している。「A Gypsy's Kiss」でギランの声に一瞬エコーがかかるだけでどよめきが沸き上がり、「Strange Kind Of Woman」のコール&レスポンスは津波のように会場を席巻する。これ、この風圧こそ大成功の風。「成功」の二文字はとかく「マネー」と連想してしまいがちですが、ロックにおいてはそれだけではない。大観衆の前に立ち、沸騰させるカタルシス。リッチーは、これを味わいたかったのか……そんな実感が押し寄せてくるライヴアルバムなのです。

 素晴らしいサウンド、素晴らしい演奏、そして大成功真っ直中の熱風。そのすべてが揃い、互いに高め合っている希代の名盤です。故郷イギリスでも、歓待が当然の日本でもなく、宿敵アメリカ合衆国を制覇したDEEP PURPLE。ロッカーなら、漢なら、こんなショウのためにRAINBOWだって捨てるだろうな……そんな感慨に全身を浸せる極上の銘品。DEEP PURPLEのひとつの極み。どうぞ、あなたもたっぷりとご堪能ください。

Disc 1 (57:16)
1. Intro 2. Highway Star 3. Nobody's Home 4. Strange Kind Of Woman 5. Blues
6. A Gypsy's Kiss 7. Perfect Strangers 8. Under The Gun 9. Lazy
10. Drum Solo 11. Child In Time

Disc 2 (53:53)
1. Knocking At Your Back Door 2. Difficult To Cure 3. Keyboard Solo 4. Space Truckin'
5. Woman From Tokyo 6. Speed King 7. Smoke On The Water