【取り寄せ】BOB DYLAN & THE BAND - PHILADELPHIA 1974 1ST SHOW(2CD) [IMPORT TITLE]

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The Spectrum, Philadelphia, Pennsylvania, USA 6th January 1974 Afternoon Show TRULY AMAZING/PERFECT SOUND

 久々に1974年ツアーのレア音源がリリース!ザ・バンドと行った全米ツアーと言えばSold Outになってしまった名盤「HOLLYWOOD SPORTATORIUM 1974」以来。それがツアー開始二週間後の様子を捉えた極上音源だったのに対し、今回は何とツアー三日目という最初期のライブ音源がリリースされてしまう…それだけでも世界中のマニアの注目を集めることは間違いなし。
 ボブ・ディランがバイク事故以来、本当に久々のツアーを敢行、おまけにザ・バンドをバックに従えて行うということから全米はもとより、世界中から大きな注目を集める中で行われたのが1974年ツアー。その模様はオフィシャル・ライブ・アルバム「偉大なる復活」に収録されています。あのディランの大げさな歌と落ち着きのない(笑)急ぐような演奏。どちらもこのツアーならではのサウンドやイメージを伝えてはくれたのですが、果たしてそれらがディラン達にとって目指していたものなのか?といえば答えはノー。
 特にディランは74年ツアーの大げさすぎると言ってもおかしくない盛り上がりや、さらに自身が「感性とパワー」ではなく「全開のパワー」で歌うのがいいのだと思い込んでいたと後に告白しており、基本74年ツアーに対して良い思い出は抱いていないようなのです。それで、あのような勇ましくもおおげさな歌いっぷりに結びついてしまった。
 それにザ・バンドならではのまったりとしたサウンドが妙に垢抜けていたのも事実。確かにこの後のバンドは垢抜け路線まっしぐらでラスト・ワルツにまで向かうのですが、バンドと言えばあの木の香りを漂わせるようなウォーミーなサウンド。ディランの歌い方だけでなく、彼らが鳴らすサウンドの違和感も少なからずあった。それがツアー終盤の「偉大なる復活」ではないでしょうか。
 
 そこで一石を投じようとリリースしたところ、予想外の大ヒットからSold Outとなってしまったのが「HOLLYWOOD SPORTATORIUM 1974」。まだ「偉大なる復活」よりも一か月前のディランとバンドがいい感じにロックしていたステージをステレオのオーディエンス録音にて捉えていたものです。その点、今回はツアー開始からわずか三日目ということで、いよいよ初々しさたっぷりに演奏するディランとバンドの姿を限定のプレスCDにてお届けします。
 ツアーは1月3日と4日のシカゴ・スタジアムで幕を開けましたが、そこでオープニングに演奏されたのは当時(どころか現在も)一般流通オフィシャル・アルバムでリリースされたことがない1962年の未発表曲「Hero Blues」。世界中のファンが注目した復活ツアーの初日でいきなり未発表曲を演奏してしまうのはディランの面目躍如たるところでしょうが、さすがにそれでは厳しいとのことから、ツアー三日目となる今回の1月6日のフィラデルフィア・スペクトラムからライブの構成に見直しが図られました。
 とはいってもツアーはまだまだ試験段階。この日、一日二回行われたライブのファースト・ショーにおいてオープニングに演奏されたのは「Ballad Of Hollis Brown」という、相変わらずの意外な選曲。ディランもバンドも一聴して解るほど慎重に演奏し始めていますが、自分たちでも演奏していて手ごたえを感じたのでしょう、オープニングでの演奏はこれだけでしたが、曲自体はショーの中盤に移動してレギュラーで演奏されることになります。それに慎重だが丁寧な演奏がバンドらしくて好感の持てるもの。
 それ以上にこの日の前半で最高に貴重なのが「Tough Mama」。リリースを直前に控えていたアルバム「PLANET WAVES」からの新曲ですが、何せアルバムが出ていない状況ですので観客の反応は鈍い。おかげでザ・バンドとのライブ披露はこれが最後となってしまったのが惜しまれますが、「PLANET WAVES」の雰囲気そのままな演奏に感動させられます。再びこの曲がライブで演奏されるようになるのは何と1997年まで待たなければなりません。
 この曲の演奏に限らず、このショーはオーディエンスがディラン久々のステージに固唾を飲んで見守っているかのようであり、たまにテーパーがマイクをガサゴソといじる音が曲間では入ってしまうのを除けば、演奏が驚くほどクリアーに捉えられている。そこに先の状況が合わさり、74年ツアー序盤のオーディエンス録音としてはモノラル音質ながらも別格のクオリティを誇ります。

 それだけ高音質を誇る音源ですので、もちろん今回が初登場ではありません。今から20年近く前に出された「AT THE SPECTRUM 1974」紙ジャケCDにてリリース済。しかし…クオリティはまるで別次元。紙ジャケCD(ジャケの曲目もとんでもないことになっていました)がジェネ落ちカセット音源からピッチが狂ったまま収録していたのに対し、こちらはマスターからの収録でピッチも正確にアジャスト。もはや比べるべくもなくアッパー感あふれた状態。
 それ以上に紙ジャケCDのいただけなかった点としては、ザ・バンドの曲をすべてカットしてしまっていたことでしょう。74年ツアーがカセット・トレードの時代にはバンドのパートが割りを食らうことが多く、最悪未収録というパターンが横行。収録時間の秀でたCD-Rからようやく復活したという有様だったのです。今回はもちろんバンドのパートも完全収録、これによって1月6日フィラデルフィア、ファースト・ショー初の完全収録盤が文句なしのアッパー版としてリリースされる運びとなりました。
 今回初めて聴かれるようになったバンドのパートでも「Long Black Veil」というツアー序盤だけのレアなナンバーが演奏されているから驚き!バンド不朽の名作「MUSIC FROM BIG PINK」に収められていた曲が74年ツアーでも演奏されていたとは。しかもその演奏が実にバンドらしいもの。この調子でツアー最後まで通してほしかったところ。
 ほとんど構成が固まっていないディラン一人の弾き語りコーナーの選曲がまた魅力的。「Mama, You Been On My Mind」に未発表曲「Nobody 'Cept You」という選曲がまた「偉大なる復活」とまったく違う。当初はこんなに自由に演奏していた…。ライブ後半で「I Don't Believe You」を演奏してみせたかと思えばディランが間奏で「ロビー!」と叫ぶという、珍しくロックなアクションをみせる彼がまた面白い。そしてとどめはこれまたリリース前の「Something There Is About You」に、夜の部が控えていたからか、やけにおとなしく始まる「Like A Rolling Stone」などツアー序盤ならではの面白さ、レア演奏がたっぷりと詰まった、文句なしにアッパーでクリアな音質共々じっくりとお楽しみください。ボーナスには夜の部からのレア・ソングも収録しています!


Disc 1 (69:38)
1. Intro 2. Ballad Of Hollis Brown 3. Lay Lady Lay 4. Just Like Tom Thumb's Blues
5. It Ain't Me, Babe 6. Tough Mama 7. Ballad Of A Thin Man 8. Stage Fright
9. The Night They Drove Old Dixie Down 10. King Harvest (Has Surely Come) 11. Long Black Veil
12. I Shall Be Released 13. Up On Cripple Creek 14. All Along The Watchtower
15. Leopard-Skin Pill-Box Hat 16. Knockin' On Heaven's Door

Disc 2 (74:04)
1. To Ramona 2. Mama, You Been On My Mind 3. The Lonesome Death Of Hattie Carroll
4. Nobody 'Cept You 5. It's Alright, Ma (I'm Only Bleeding) 6. Rag Mama Rag 7. When You Awake
8. The Shape I'm In 9. The Weight 10. I Don't Believe You (She Acts Like We Never Have Met)
11. Forever Young 12. Something There Is About You 13. Like A Rolling Stone

Bonus Tracks
The Spectrum, Philadelphia, Pennsylvania, USA 6th January 1974 Evening Show

14. Song To Woody 15. Mr. Tambourine Man

Bob Dylan (vocal, guitar, piano, harmonica), Robbie Robertson (guitar), Garth Hudson (organ, piano and clavinette), Richard Manual (keyboards), Rick Danko (bass), Levon Helm (drums)