OASIS - COMPLETE WITNNESS FESTIVAL 2002(2CD) [Wardour-477]

OASIS - COMPLETE WITNNESS FESTIVAL 2002(2CD) [Wardour-477]

販売価格: 2,800(税込)

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商品詳細

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Fairyhouse Racecourse, County Meath, Ireland 14th July 2002 STEREO SBD

 2002年に「HEATHEN CHEMISTRY」をリリースした際、オアシスはアルバムのプロモーションに対してそれまで以上に力を入れていました。その結果としてテレビ、ラジオ両方への露出も積極的でツアーの本数も多めという攻めの姿勢が極めて印象的な時期となりました。アルバムが6月26日にリリースされるとライブの多くがラジオで放送され、音源的にも非常に恵まれた時期でもある。それに何と言っても意気揚々とライブをこなしており、そんな彼らに対して大いに熱狂したオーディエンスの反応と相まって、名演が量産された文句なしの絶頂期。
 この時期の最重要音源と言えばフィンズベリー・パークの最終日でしょうが、7月はその後もいくつかのギグがラジオで放送されています。そうした恵まれた状況の中において、意外なほど見過ごされているのが14日のアイルランドで行われたウィットネス・フェスティバルではないでしょうか。そこで今回は2002年ツアーで見過ごされたステレオ・サウンドボード音源を代々木と同時にリリースいたします。
 前日のT・イン・ザ・パーク・フェスなどは放送が45分程度だったにもかかわらず当時プレスCDにて(他の公演との抱き合わせで)リリースされたのに対し、ウィットネス・フェスティバルの方はそれより音質が良く放送時間も長かったにもかかわらず、まともなアイテムがリリースされなかったという悲運の放送でした。

 放送に際して「Hello」だけがカットされたという欠点があったのは事実ですが、それでもなおT・イン・ザ・パークよりはるかに収録時間が長い。にもかかわらず当時プレスCDでリリースされた「WITNNESS - THE CHEMSITRY」は放送から三曲がカットされ、代わりに6月末のダブリン公演の放送からの抜粋が収録されるという意味不明な編集。その点「WITNNESS FESTIVAL 2002」は放送を完全に収録していたものの、今度はCD-Rでのリリースという落ちが付いたのです。
 「HEATHEN CHEMISTRY」期のライブ音源の中でも無敵の時期と呼べる2002年7月、その中で実現していたラジオ放送のステレオ・サウンドボード録音の中では信じられないほどに不遇の扱いを受けていたのが今回のウィットネス・フェスティバル。困ったことに新たなアイテムが登場する気配もなく、フィンズベリー・パークが2002年の最高傑作として重版されたり新たなアイテムが生み出されたりして普及していったのとは対照的に、それの陰に隠れてしまった音源だと言えるかもしれません。

 その後もウィットネス・フェスティバルが再評価されるようなことはなく時は流れ、むしろマニア以外には完全に見過ごされてしまったのではないか?と思えるほど同放送の印象が薄れてしまいます。この放送から20年近い歳月を経た2021年、ようやくマニアが重い腰を上げてくれました。
 先に触れたように、この放送ではオープニングのBGM「Fuckin' In The Bushes」からの「Hello」という流れがカットされてしまいました。そこでマニアが同日のオーディエンス録音からこの部分をパッチして、今までありそうでなかったウィットネス・フェスティバルの完全版をアップロードしてくれたのです。しかもその作業を行ったのは今回同時リリースとなる代々木最終日のサウンドボードとオーディエンスのマトリクス・バージョンを作ってくれたのと同一人物。
 もっとも使われたオーディエンス録音は2002年オアシスの野外録音にありがちな音質で、クオリティ的にはまずまずといったところか。しかしここで聞かれる「Hello」が面白い。フィンズベリー・パークを始めとしたこの時期の演奏と比べると妙にレイドバックした演奏で、そのせいで放送からカットされてしまったという推測が出来そうなほど、ちょっと異色な演奏が印象的なのです。

 その後の放送本体はマニアには定評の高いもので、2002年ツアー最強の時期だけのことはあり、勢いに溢れた演奏が素晴らしい。この時期のラジオ放送は正規のライブアルバムと違って大なり小なり荒々しい仕上がりであったことも魅力なのですが、例えばフィンズベリー・パークが会場の盛り上がりも大きく盛り込んだミックスであり、曲によってはリアムやノエルのボーカルが演奏に押されているようなバランスの個所もありました。ところがウィットネス・フェスティバルの放送では彼らのボーカルが前面に押し出されているというのも大きな魅力。
 それにフィンズベリー・パークという大一番をやり遂げた後だからでしょうか、ノエルが歌うアンコール「Force Of Nature」が始まった際、まだ出番でないはずのリアムが出てきてイントロの最中に観客に向けて語りかけるわ、そのノエルも「Don't Look Back In Anger」のエンディングで語りかけた挙句に吹き出すといった、いい意味での余裕が感じられるのも楽しい。7月に入ってからの意気揚々とした雰囲気の中で全開唱法を続けたせいでリアムがライブ終盤になるとさすがに苦しそうな場面も見受けられますが、それでも勢いで乗り切ってしまうところがこの時期ならでは。
 やはりこの日も7月ならではの覇気と勢いに溢れた演奏は格別であり、あっという間に駆け抜けるような演奏ぶりが圧巻。それでいて音質もステレオ・サウンドボードで抜群。こんな優良音源が長い間見過ごされていたとは驚きでしかありません。でも、そんな不遇の扱いも今週まで。この忘れ去れていた2002年の名音源を初の全長版にて心ゆくまでお楽しみください。


Disc 1 (49:55)
1. Hello
2. The Hindu Times
3. Hung In A Bad Place
4. Go Let It Out
5. Columbia
6. Morning Glory
7. Stop Crying Your Heart Out
8. Little By Little
9. Cigarettes & Alcohol
10. Live Forever
11. Better Man

Disc 2 (37:46)
1. She's Electric
2. Born On A Different Cloud
3. Acquiesce
4. Force Of Nature
5. Don't Look Back In Anger
6. Some Might Say
7. My Generation
8. Wonderwall (outro)

STEREO SOUNDBOARD RECORDING