THE MICHAEL SCHENKER GROUP - DESTROY SENDAI 1984(2CD + Ltd Bonus CDR) [ZODIAC 184]
THE MICHAEL SCHENKER GROUP - DESTROY SENDAI 1984(2CD + Ltd Bonus CDR)
[ZODIAC 184]
販売価格: 3,800円(税込)
商品詳細
★在庫切れの場合取り寄せ(1週間で入荷)
★ギフト・タイトル(一部レーベル限定)の対象品です。
Live at Miyagi Kenmin Kaikan, Sendai, Japan 15th January 1984 PERFECT SOUND(from Original Masters)
キニー製オリジナル・カセットの新発掘です! 本作に収められているのは、M.S.G.3回目の来日となった“BUILT TO DESTROY JAPAN TOUR 1983”の仙台公演「1984年1月15日:宮城県民会館」。このツアーは全12公演で列島を縦断する凄まじいもので、マイケル・シェンカーの来日史上でも頂点を極めるものでした。まずは、その日程から本作のポジションを確認してみましょう。
・1月11日:横浜文化体育館(ボーナスCDR)
・1月12日:広島郵便貯金
・1月13日:福島サンパレス
・1月15日:宮城県民会館 【本作】
・1月17日・18日:北海道厚生年金
・1月20日:大阪城ホール
・1月21日:渋谷公会堂
・1月22日:名古屋市公会堂
・1月23日:日本武道館
・1月25日:静岡市民文化会館
・1月27日:名古屋市公会堂
このように本作の仙台公演は、全12公演中4公演目。このツアーからは大阪城の『EVE OF DESTRUCTION(ZODIAC 026)』、渋谷公会堂の『PRINCE DAKKAR(Calm & Storm 011)』、日本武道館の『THE MOVING ELEMENT(Shades 360)』、名古屋の『SYSTEMS NEVER FAILING(Langley-276)』など、さまざまな傑作プレスCDがありましたが、仙台公演が登場したのは史上初です。
しかも、そんな初仙台を記録していたのは、かのキニー。本作は、そのキニー製オリジナル・カセットからダイレクトにCD化した逸品なのです。気になるサウンドは、まさにキニー・マジック。再生するや飛び出す大歓声に一瞬ひるみますが、いざ演奏が始まるとその大歓声をものともしない極太の楽音が轟く。なんと言っても素晴らしいのがマイケルのフライングVでして、その甘いトーン、ピッキングのキレも鮮烈。名インスト「Captain Nemo」で幕を開けるや、ビシッと揃った手拍子がリズム隊の一部と化しながら美麗フレーズを盛り上げる。バンドだけでなく、会場全体が一丸となってフライングVを賛美し、それに応えるように甘く鋭いギタートーンが降り注ぐ。そんな雰囲気、バランスの録音なのです。もちろん、クリアに美しいのはギターだけではない。来日する度に巧くなっていったゲイリー・バーデン、今年のMICHAEL SCHENKER FESTでも蘇ったクリス・グレン&テッド・マッケンナのリズム隊、カラフルなアンディ・ナイも鮮やか。M.S.G.史上でも、もっとも安定していたアンサンブルが微に入り、細に入って楽しめるサウンドなのです。
そんなサウンドで描かれるのは、1979年から続いてきた“オリジナルM.S.G.”の到達点。途中、レコード会社の要請でデレク・セント・ホルムズを迎えたこともありましたが、案の定すぐに脱退。結成メンバーのマイケル&ゲイリーのコンビを、THE SENSATIONAL ALEX HARVEY BANDの盟友リズム隊が支える構造はまさに鉄壁。アンディも交えた5人も丸1年以上も行動を共にしてきただけあって呼吸もバッチリです。その総括感はセットリストにも現れており、『神(帰ってきたフライング・アロウ)』『神話』『限りなき戦い』のベストソングがズラリ。この3枚をマイケルの頂点と考える方も多いと思いますが、その厳選セットを本生100%のパフォーマンスで一気に聴かせてくれるのですから、悪かろうはずがないのです。
こうした“オリジナルM.S.G.”時代の頂点は、さまざまな既発でも十分に楽しめましたが、本作はレアな仙台公演。MCはもとより、「Attack Of The Mad Axeman」など曲中でも歌詞に「Sendai」を交え、本作でしか聴けない、本作で初めて聴くパフォーマンスが目一杯に詰まっているのです。さらに仙台感たっぷりなのが歓声。東名阪に比べ、外タレの来日公演自体が限られる土地ですが、それだけに千載一遇のチャンスとばかりに盛り上がり、歌いまくる狂乱が熱い。先述の通り、どんな大騒ぎになってもフライングVの美音が妨げられることはないものの、約1,500席の空間に封じ込まれた密室感の熱いこと! その盛り上がり方もまた、日本ならでは。欧米のコンサートであれば、ヴォルテージが上がるほどに絶叫まみれになるところですが、日本の観客はいくら曲を重ねようと飽きることなく整然とリズムを刻み続ける。手拍子の大きさで熱狂と賞賛をバンドに伝え、サビになると沸き起こる1,500人のコーラス隊もキッチリと歌いきる。人気絶頂期の仙台だからこその熱狂が密室に渦巻いているのです。
32年の時が流れて発掘されたキニーのオリジナル・マスター。そのカセットから流れ出たのは、当日の現場でしか聴けなかった甘いトーンと熱狂でした。実体験者の遠い記憶の中にしか残っていないと思われていた、幻の仙台公演。その真実を当時のままに伝えてくれるライヴアルバムの逸品です。まさに、時空を超えた大発掘。今週末、あなたのお手元へお届けします。
Disc 1(47:38)
1. Intro. 2. Captain Nemo 3. Rock My Nights Away 4. Are You Ready To Rock
5. Cry For The Nations 6. On And On 7. Attack Of The Mad Axeman 8. Member Introduction
9. Into The Arena 10. Courvoisier Concerto 11. Lost Horizons 12. Rock Will Never Die
Disc 2(34:55)
1. I'm Gonna Make You Mine 2. Systems Failing 3. Still Love That Little Devil
4. Armed And Ready 5. Rock Bottom 6. Doctor Doctor/Thank You Jam
Michael Schenker - Guitar Gary Barden - Vocal Chris Glen - Bass Ted McKenna - Drums
Andy Nye - Keyboards
----------------------------------------------------------------------
★★特別企画
★初登場のキニー製マスター・カセットから蘇った幻の仙台公演『DESTROY SENDAI 1984』に、キニー録音の“事件”盤『DESTROY YOKOHAMA 1984』が特別に付属いたします。
THE MICHAEL SCHENKER GROUP - DESTROY YOKOHAMA 1984(Bonus CDR)
Live at Yokohama Bunka Taiikukan, Yokohama, Japan 11th January 1984 TRULY AMAZING/PERFECT SOUND(from Original Masters)
“オリジナルM.S.G.の到達点”をキニー・サウンドで伝える新名盤『DESTROY SENDAI 1984』。しかし、新発掘されたキニー・マスターは仙台公演だけではありませんでした。同じく“BUILT TO DESTROY JAPAN TOUR 1983”の初日、“ライター事件”の起きた「1984年1月11日:横浜文化体育館」公演も、キニーによって録音されていた。本作はそんな初登場マスターから起こされたライヴアルバムなのです。
この横浜公演は『CONCERTO TO DESTROY』としても登場していますが、本作は別録音。本編プレス2CDの仙台公演と同時に発掘されたものなのです。そのクオリティは、これまた素晴らしいオーディエンス・サウンド。何と言っても既発『CONCERTO TO DESTROY』よりも音が良い!音がクリアーで近い!これがまず嬉しい!大歓声の空気感を制圧する図太い楽音、甘く響くフライングV、骨太の楽音……さすがに本編プレス2CDには若干及ばないものの、絶頂貴M.S.G.の熱いパフォーマンスがたっぷりと味わえるのです。
また、セットリストも美味しい。この日本ツアーは、ほとんどの公演で本編プレス2CDと同じ演目だったものの、この横浜公演は初日だけあってちょっと違う。「Lost Horizons」「Systems Failing」がない代わりに、ドラマティックな名曲中の名曲「Looking For Love」を演奏! “ASSAULT ATTACK TOUR 1982-1983”のイメージが強いのですが、1984年にも演奏していた。2000年の来日でも演奏しているので最後というわけではありませんが、“オリジナルM.S.G.”最終盤のパフォーマンスが聴けるのです。
そんなサウンド/演奏もさることながら、本作最大のポイントは最後に起きた“ライター事件”。アンコール2曲目の「Rock Bottom」演奏中に、観客が投げたライターがマイケルの頭を直撃。そこでマイケルは演奏を止めてステージを降りてしまい、ショウは幕を閉じてしまうのです。それまで全編快調に飛ばしていたのに、突如フィードバックだけになり、一瞬なんとか立て直そうとするピッキングも聞こえるものの、そのまま消えてしまうギター……。その模様が克明に記録されているのです。キニー録音はここで終了しますが、本作では『CONCERTO TO DESTROY』から終演アナウンス・シーンも追加収録しました。これがまた、猛烈なドキュメント。ちょっと、そのシーンを起こしてみましょう……
スタッフ:「えーっとですね、先ほどあの、なんかお客様が物を投げて、なんかマイケル・シェンカーの方の頭に当たったということでね。えー、今、病院の方に行きましたんで。えー、先ほど私もね、始まる前に『物を投げないで』とね、そういうこともお願いしたと思うんですけど。えーっとね、なんかライターをなんか投げたみたいなんですね」
観客:「誰だぁ!?」
観客:「出てこいバカヤロォー!」
スタッフ:「えー、そういうようなわけで、コンサートを一応これで終了させていただきますので。えー、皆さまも……」
《場内は大ブーイングで騒然》
スタッフ:「えー、これを、本当にあの、このライターね。ま、このこと、コンサートを見る方のマナーとしては本当に最低だと思いますんでね。えー、1人のこういうことがずっと大きな、多くの皆さんにね、迷惑をかけてしまったということなんですけども。えー、例えばマイケル・シェンカー、そういうところに行きましたので、コンサートはこれ以上、続けることは、続行することは無理です。今日のところは、これでお引き取りいただきたいと思います。どうも、ありがとうございました!」
……このアナウンスの後、大ブーイングとあきらめきれない観客たちの悲鳴にも似た「アンコール!」にまみれながら、本作は終了します。これこそ、1994年UFOや2006年のライヴ放棄と並んで“マイケル来日の3大事件”に数えられる衝撃のシーン。もちろん、この時はマイケルが悪いわけではなく、ショウそのものは名演なのですが、それだけに事件前後のギャップも鮮烈なのです。
初日の貴重なキニー新発掘に加え、“3大事件”の1つを克明に実体験できるドキュメント・アルバム。本編プレス2CDと併せ、キニーのオリジナル・カセットが時空を超えて運んできた“1984年の匂い”。どうぞ、たっぷりとお楽しみください!
(68:31)
1. Intro. 2. Captain Nemo 3. Rock My Nights Away 4. Are You Ready To Rock 5. Cry For The Nations
6. On And On 7. Attack Of The Mad Axeman 8. Member Introduction 9. Into The Arena
10. Courvoisier Concerto 11. Rock Will Never Die 12. I'm Gonna Make You Mine
13. Still Love That Little Devil 14. Armed And Ready 15. Doctor Doctor/Thank You Jam
16. Looking For Love 17. Rock Bottom 18. Announcement
Michael Schenker - Guitar Gary Barden - Vocal Chris Glen - Bass Ted McKenna - Drums
Andy Nye - Keyboards
Special Bonus CDR for "DESTROY SENDAI 1984"(ZODIAC 184)
★ギフト・タイトル(一部レーベル限定)の対象品です。
Live at Miyagi Kenmin Kaikan, Sendai, Japan 15th January 1984 PERFECT SOUND(from Original Masters)
キニー製オリジナル・カセットの新発掘です! 本作に収められているのは、M.S.G.3回目の来日となった“BUILT TO DESTROY JAPAN TOUR 1983”の仙台公演「1984年1月15日:宮城県民会館」。このツアーは全12公演で列島を縦断する凄まじいもので、マイケル・シェンカーの来日史上でも頂点を極めるものでした。まずは、その日程から本作のポジションを確認してみましょう。
・1月11日:横浜文化体育館(ボーナスCDR)
・1月12日:広島郵便貯金
・1月13日:福島サンパレス
・1月15日:宮城県民会館 【本作】
・1月17日・18日:北海道厚生年金
・1月20日:大阪城ホール
・1月21日:渋谷公会堂
・1月22日:名古屋市公会堂
・1月23日:日本武道館
・1月25日:静岡市民文化会館
・1月27日:名古屋市公会堂
このように本作の仙台公演は、全12公演中4公演目。このツアーからは大阪城の『EVE OF DESTRUCTION(ZODIAC 026)』、渋谷公会堂の『PRINCE DAKKAR(Calm & Storm 011)』、日本武道館の『THE MOVING ELEMENT(Shades 360)』、名古屋の『SYSTEMS NEVER FAILING(Langley-276)』など、さまざまな傑作プレスCDがありましたが、仙台公演が登場したのは史上初です。
しかも、そんな初仙台を記録していたのは、かのキニー。本作は、そのキニー製オリジナル・カセットからダイレクトにCD化した逸品なのです。気になるサウンドは、まさにキニー・マジック。再生するや飛び出す大歓声に一瞬ひるみますが、いざ演奏が始まるとその大歓声をものともしない極太の楽音が轟く。なんと言っても素晴らしいのがマイケルのフライングVでして、その甘いトーン、ピッキングのキレも鮮烈。名インスト「Captain Nemo」で幕を開けるや、ビシッと揃った手拍子がリズム隊の一部と化しながら美麗フレーズを盛り上げる。バンドだけでなく、会場全体が一丸となってフライングVを賛美し、それに応えるように甘く鋭いギタートーンが降り注ぐ。そんな雰囲気、バランスの録音なのです。もちろん、クリアに美しいのはギターだけではない。来日する度に巧くなっていったゲイリー・バーデン、今年のMICHAEL SCHENKER FESTでも蘇ったクリス・グレン&テッド・マッケンナのリズム隊、カラフルなアンディ・ナイも鮮やか。M.S.G.史上でも、もっとも安定していたアンサンブルが微に入り、細に入って楽しめるサウンドなのです。
そんなサウンドで描かれるのは、1979年から続いてきた“オリジナルM.S.G.”の到達点。途中、レコード会社の要請でデレク・セント・ホルムズを迎えたこともありましたが、案の定すぐに脱退。結成メンバーのマイケル&ゲイリーのコンビを、THE SENSATIONAL ALEX HARVEY BANDの盟友リズム隊が支える構造はまさに鉄壁。アンディも交えた5人も丸1年以上も行動を共にしてきただけあって呼吸もバッチリです。その総括感はセットリストにも現れており、『神(帰ってきたフライング・アロウ)』『神話』『限りなき戦い』のベストソングがズラリ。この3枚をマイケルの頂点と考える方も多いと思いますが、その厳選セットを本生100%のパフォーマンスで一気に聴かせてくれるのですから、悪かろうはずがないのです。
こうした“オリジナルM.S.G.”時代の頂点は、さまざまな既発でも十分に楽しめましたが、本作はレアな仙台公演。MCはもとより、「Attack Of The Mad Axeman」など曲中でも歌詞に「Sendai」を交え、本作でしか聴けない、本作で初めて聴くパフォーマンスが目一杯に詰まっているのです。さらに仙台感たっぷりなのが歓声。東名阪に比べ、外タレの来日公演自体が限られる土地ですが、それだけに千載一遇のチャンスとばかりに盛り上がり、歌いまくる狂乱が熱い。先述の通り、どんな大騒ぎになってもフライングVの美音が妨げられることはないものの、約1,500席の空間に封じ込まれた密室感の熱いこと! その盛り上がり方もまた、日本ならでは。欧米のコンサートであれば、ヴォルテージが上がるほどに絶叫まみれになるところですが、日本の観客はいくら曲を重ねようと飽きることなく整然とリズムを刻み続ける。手拍子の大きさで熱狂と賞賛をバンドに伝え、サビになると沸き起こる1,500人のコーラス隊もキッチリと歌いきる。人気絶頂期の仙台だからこその熱狂が密室に渦巻いているのです。
32年の時が流れて発掘されたキニーのオリジナル・マスター。そのカセットから流れ出たのは、当日の現場でしか聴けなかった甘いトーンと熱狂でした。実体験者の遠い記憶の中にしか残っていないと思われていた、幻の仙台公演。その真実を当時のままに伝えてくれるライヴアルバムの逸品です。まさに、時空を超えた大発掘。今週末、あなたのお手元へお届けします。
Disc 1(47:38)
1. Intro. 2. Captain Nemo 3. Rock My Nights Away 4. Are You Ready To Rock
5. Cry For The Nations 6. On And On 7. Attack Of The Mad Axeman 8. Member Introduction
9. Into The Arena 10. Courvoisier Concerto 11. Lost Horizons 12. Rock Will Never Die
Disc 2(34:55)
1. I'm Gonna Make You Mine 2. Systems Failing 3. Still Love That Little Devil
4. Armed And Ready 5. Rock Bottom 6. Doctor Doctor/Thank You Jam
Michael Schenker - Guitar Gary Barden - Vocal Chris Glen - Bass Ted McKenna - Drums
Andy Nye - Keyboards
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★★特別企画
★初登場のキニー製マスター・カセットから蘇った幻の仙台公演『DESTROY SENDAI 1984』に、キニー録音の“事件”盤『DESTROY YOKOHAMA 1984』が特別に付属いたします。
THE MICHAEL SCHENKER GROUP - DESTROY YOKOHAMA 1984(Bonus CDR)
Live at Yokohama Bunka Taiikukan, Yokohama, Japan 11th January 1984 TRULY AMAZING/PERFECT SOUND(from Original Masters)
“オリジナルM.S.G.の到達点”をキニー・サウンドで伝える新名盤『DESTROY SENDAI 1984』。しかし、新発掘されたキニー・マスターは仙台公演だけではありませんでした。同じく“BUILT TO DESTROY JAPAN TOUR 1983”の初日、“ライター事件”の起きた「1984年1月11日:横浜文化体育館」公演も、キニーによって録音されていた。本作はそんな初登場マスターから起こされたライヴアルバムなのです。
この横浜公演は『CONCERTO TO DESTROY』としても登場していますが、本作は別録音。本編プレス2CDの仙台公演と同時に発掘されたものなのです。そのクオリティは、これまた素晴らしいオーディエンス・サウンド。何と言っても既発『CONCERTO TO DESTROY』よりも音が良い!音がクリアーで近い!これがまず嬉しい!大歓声の空気感を制圧する図太い楽音、甘く響くフライングV、骨太の楽音……さすがに本編プレス2CDには若干及ばないものの、絶頂貴M.S.G.の熱いパフォーマンスがたっぷりと味わえるのです。
また、セットリストも美味しい。この日本ツアーは、ほとんどの公演で本編プレス2CDと同じ演目だったものの、この横浜公演は初日だけあってちょっと違う。「Lost Horizons」「Systems Failing」がない代わりに、ドラマティックな名曲中の名曲「Looking For Love」を演奏! “ASSAULT ATTACK TOUR 1982-1983”のイメージが強いのですが、1984年にも演奏していた。2000年の来日でも演奏しているので最後というわけではありませんが、“オリジナルM.S.G.”最終盤のパフォーマンスが聴けるのです。
そんなサウンド/演奏もさることながら、本作最大のポイントは最後に起きた“ライター事件”。アンコール2曲目の「Rock Bottom」演奏中に、観客が投げたライターがマイケルの頭を直撃。そこでマイケルは演奏を止めてステージを降りてしまい、ショウは幕を閉じてしまうのです。それまで全編快調に飛ばしていたのに、突如フィードバックだけになり、一瞬なんとか立て直そうとするピッキングも聞こえるものの、そのまま消えてしまうギター……。その模様が克明に記録されているのです。キニー録音はここで終了しますが、本作では『CONCERTO TO DESTROY』から終演アナウンス・シーンも追加収録しました。これがまた、猛烈なドキュメント。ちょっと、そのシーンを起こしてみましょう……
スタッフ:「えーっとですね、先ほどあの、なんかお客様が物を投げて、なんかマイケル・シェンカーの方の頭に当たったということでね。えー、今、病院の方に行きましたんで。えー、先ほど私もね、始まる前に『物を投げないで』とね、そういうこともお願いしたと思うんですけど。えーっとね、なんかライターをなんか投げたみたいなんですね」
観客:「誰だぁ!?」
観客:「出てこいバカヤロォー!」
スタッフ:「えー、そういうようなわけで、コンサートを一応これで終了させていただきますので。えー、皆さまも……」
《場内は大ブーイングで騒然》
スタッフ:「えー、これを、本当にあの、このライターね。ま、このこと、コンサートを見る方のマナーとしては本当に最低だと思いますんでね。えー、1人のこういうことがずっと大きな、多くの皆さんにね、迷惑をかけてしまったということなんですけども。えー、例えばマイケル・シェンカー、そういうところに行きましたので、コンサートはこれ以上、続けることは、続行することは無理です。今日のところは、これでお引き取りいただきたいと思います。どうも、ありがとうございました!」
……このアナウンスの後、大ブーイングとあきらめきれない観客たちの悲鳴にも似た「アンコール!」にまみれながら、本作は終了します。これこそ、1994年UFOや2006年のライヴ放棄と並んで“マイケル来日の3大事件”に数えられる衝撃のシーン。もちろん、この時はマイケルが悪いわけではなく、ショウそのものは名演なのですが、それだけに事件前後のギャップも鮮烈なのです。
初日の貴重なキニー新発掘に加え、“3大事件”の1つを克明に実体験できるドキュメント・アルバム。本編プレス2CDと併せ、キニーのオリジナル・カセットが時空を超えて運んできた“1984年の匂い”。どうぞ、たっぷりとお楽しみください!
(68:31)
1. Intro. 2. Captain Nemo 3. Rock My Nights Away 4. Are You Ready To Rock 5. Cry For The Nations
6. On And On 7. Attack Of The Mad Axeman 8. Member Introduction 9. Into The Arena
10. Courvoisier Concerto 11. Rock Will Never Die 12. I'm Gonna Make You Mine
13. Still Love That Little Devil 14. Armed And Ready 15. Doctor Doctor/Thank You Jam
16. Looking For Love 17. Rock Bottom 18. Announcement
Michael Schenker - Guitar Gary Barden - Vocal Chris Glen - Bass Ted McKenna - Drums
Andy Nye - Keyboards
Special Bonus CDR for "DESTROY SENDAI 1984"(ZODIAC 184)