THIN LIZZY - MONSTERS OF ROCK: KAISERSLAUTERN 1983(1CDR) [Shades 1314]

THIN LIZZY - MONSTERS OF ROCK: KAISERSLAUTERN 1983(1CDR) [Shades 1314]

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商品詳細

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VFR Fussballstadion, Kaiserslautern, Germany 3rd September 1983 TRULY PERFECT SOUND

 ジョン・サイクスを迎え、終焉に向かってひた走っていた1983年のTHIN LIZZY。その最末期を極上体験できる新発掘ライヴアルバムが登場です。
 そんな本作に吹き込まれているのは「1983年9月3日カイザースラウテルン公演」。その強力オーディエンス録音です。サイクス時代と言えば、公式盤『LIFE』を筆頭に、ライヴアルバムの『BBC RADIO ONE』やヒッチン公演の『ROCK MASTERS』、ダブリン公演の『THUNDER AND LIGHTNING TOUR』と、公式アーカイヴも多い時期。まずは、その当時のスケジュールを振り返り、本作のポジションも確かめてみましょう。

●1982年
《9月:ジョン・サイクス加入》
●1983年
・1月26日-3月3日:英国#1(21公演)←※ヒッチン映像
《3月4日『THUNDER AND LIGHTNING』発売》
・3月6日-4月10日:英国#2(24公演)←※LIFE/ダブリン映像
・4月27日-5月4日:欧州(6公演)
・5月17日-23日:日本(5公演)
《一度ツアー終了》
・8月28月:レディングフェス出演←※BBC RADIO ONE
・9月2月:ドルトムント公演(MOR)
・9月3月:カイザースラウテルン公演(MOR)←★本作★
・9月4月:ニュルンベルク公演(MOR)

 これがサイクス加入からTHIN LIZZYまでの歩み。1982年8月まではスノーウィ・ホワイトとツアーしていましたし、他にフィル・ライノットのソロ公演もありましたが、分かりやすさ優先で省略しました。“THUNDER AND LIGHTNING Tour”は1983年5月までに一度終了し、その最終地は日本でした。本来はそこで解散のはずでしたが、夏の欧州フェス4公演(レディング×1公演+西独MONSTERS OF ROCK×3公演)が追加。その初日であるレディング・フェスティバルが公式発掘盤『BBC RADIO ONE LIVE IN CONCERT』であり、本作のカイザースラウテルン公演は西独版MONSTERS OF ROCK2公演目です。
 そんなショウで記録された本作は、ダイレクト感たっぷりの強力オーディエンス録音。2021年のHR/HMコレクターにとって最大の話題となっている「GMann」の最新作で、今回が初登場の新録音。しかも、サウンドが実に素晴らしく、力強く極太な芯が目の前に突きつけられるようなタイト録音。現場となった“VFR Fussballstadion”は野外のサッカースタジアムで、音を反射する壁も天井もない。PAから吐き出される出音をそっくりそのまま吸い込んでいるのです。
 しかも、それだけパワフルであっても爆音・轟音にはならないから凄い。「GMann」本人の録音ではないらしく1stジェネ・カセットからデジタル化されているものの、その鳴りは微細部まで克明でピークにビビリも起きない。実のところ、後期LIZZYの宿命でフィルの歌声が擦れ気味だったりもするのですが、その歌声さえ耳元で囁くように鮮明なのです。
 その超ダイレクト・サウンドで描かれるのは力尽き、倒れる寸前だった最末期THIN LIZZY。実は途中で録音が終わってしまう不完全収録なのですが、約40分の短い時間にも他のライヴ作とはひと味違った名曲が凝縮されている。時期的にもっとも近い『BBC RADIO ONE LIVE IN CONCERT』と比較しながら整理してみましょう。

・ナイトライフ:Still in Love With You
・脱獄:Jailbreak/Emerald/The Boys Are Back in Town
・ライヴ&デンジャラス:Are You Ready/Baby Drives Me Crazy(★)
・サンダー&ライトニング:Thunder and Lightning/Cold Sweat(★)
※注:「★」印は公式盤『BBC RADIO ONE LIVE IN CONCERT』で聴けない曲。

……と、このようになっています。ざっくり言うと『BBC RADIO ONE』の短縮形なのですが、そのラストに演奏されているのがスタジオ・アルバム未収録の「Baby Drives Me Crazy」。途中で録音が終わってしまうのは残念至極ではあるものの、それでも5分以上も貴重なサイクス・バージョンで楽しめるのです。
 実際、本作最大の聴きどころはサイクス。烈火のような当時24歳の弾きっぷりは『BBC RADIO ONE』でも味わえましたが、本作はその速射にノックアウトされた観客の熱狂もリアル。最近になってゲイリー・ムーア時代の極上録音も発掘されるようになりましたが、各曲の染め変え度はサイクスの方が上。スコット・ゴーハムがはっきりとサイドになってしまうバランスには複雑な気分になってしまうものの、大喜びの観客に乗せられて熱くなってしまうのも押さえられない……そんな灼熱のライヴアルバムなのです。
 本作の後、ニュルンベルク1公演をこなして「フィル・ライノットのTHIN LIZZY」は永遠の眠りに就きました。そんな最末期のステージを超ダイレクト・サウンドで現場体験できる驚異の新発掘です。途中でテープが止まらなければ、間違いなく永久保存プレス化されていた極上の1枚。英雄THIN LIZZY最後の輝き、どうぞ本作でじっくりとご体験ください。

★最終公演の1つ前となる「1983年9月3日カイザースラウテルン公演」の強力オーディエンス録音。とにかくダイレクト感が強烈で、力強く極太な芯が目の前に突きつけられるような超タイト録音。現場が野外のサッカースタジアムなせいか反響ゼロでPAから吐き出される出音をそっくりそのまま吸い込んでいます。ショウは当時24歳のサイクスが弾きまくる大熱演で、貴重な「Baby Drives Me Crazy」のサイクス・バージョンも楽しめます。

(39:23)
1. Intro
2. Jailbreak
3. Thunder and Lightning
4. Are You Ready
5. Still in Love With You
6. Emerald
7. Cold Sweat
8. The Boys Are Back in Town
9. Baby Drives Me Crazy

Phil Lynott - Vocals, Bass
Scott Gorham - Guitars, Backing Vocals
John Sykes - Guitars, Backing Vocals
Brian Downey - Drums
Darren Wharton - Keyboards, Backing Vocals