THE MICHAEL SCHENKER GROUP - DERBY 1980(1CD)*2nd press plus Bonus CDR* Numbered Stickered Edition Only [ZODIAC 138]
THE MICHAEL SCHENKER GROUP - DERBY 1980(1CD)*2nd press plus Bonus CDR* Numbered Stickered Edition Only
[ZODIAC 138]
販売価格: 2,500円(税込)
商品詳細
★在庫切れの場合取り寄せ(1週間で入荷)
★ギフト・タイトル(一部レーベル限定)の対象品です。
Live at Assembly Rooms, Derby, UK 28th September 1980 TRULY PERFECT SOUND
歴史的大名盤『神(帰ってきたフライング・アロウ)』と共にシーンに復帰した1980年のマイケル・シェンカー。その極初期を極上体験できる伝説ライヴアルバムが2ndプレスで復刻です。
その伝説盤に刻まれているのは「1980年9月28日ダービー公演」。その超極上オーディエンス録音です。初期MSGは記録が少なく日程などはあやふやなのですが、『神』が制作されたのは1980年5月-7月で、発売は1980年8月。ほぼ同時にツアーも始まっていますので、本格始動から約1ヶ月という初期中の初期という貴重な記録なのです。
そんな黎明の現場を真空パックした本作は、2015年に登場した極上の銘品。近い手拍子がわずかに入っているので客席録音ということは分かるのですが、演奏音のダイレクト感は「まるでサウンドボード」を地で行く凄まじさ。邪魔するオーディエンスノイズは一切なく、ポール・レイモンド&クリス・グレンのコーラスまでキッチリと聞こえるのです。もちろん、クリス・グレンの低音も芯が太く、何よりコージー・パウエルのドラミングの凄まじいこと! 始動したての英国ツアーと言えば、前述のリハーサルの他にはシングルB面に採用された「Armed And Ready」「Into The Arena」程度。極初期MSGをここまで見事なサウンドで捉えきったアルバムなど、前代未聞です。
ただし、ネットに登場した原音には欠点もありました。「Rock Bottom」の後半でテープチェンジによるカットがあったのです。本作では、そのパートを同時期のツアーリハーサルを収めたコージー・テープの伝説盤『RETURN OF THE FLYING ARROW』で補完。かの高音質サウンドボードで補完したにも関わらず、その違和感は最小限。さすがに「気づかないほど自然」とは言えませんが、逆に「早くライヴテープに戻ってくれ」と思うほど本編のサウンドが素晴らしいのです。かの名盤をお聴きの方なら、これがどれほど凄いことなのかご理解いただけることでしょう。
そんなド級のサウンドで繰り広げられるのは、極初期MSGだからこそのフレッシュなフルショウ。コージー時代のMSGと言えば『飛翔伝説(完全版)』が基準となりますが、本作は『神話』以前の初期セット。ここで比較しながら整理してみましょう。
●『神』ナンバー(8曲)
・Armed And Ready/Cry For The Nations/Victim Of Illusion/Feels Like A Good Thing(★)/Into The Arena/Looking Out From Nowhere(★)/Tales Of Mystery/Lost Horizons
●UFOナンバー(5曲)
・Natural Thing(★)/Rock Bottom(★)/Shoot Shoot(★)/Doctor Doctor/Lights Out(★)
※注:「★」印はオフィシャルの伝統盤『飛翔伝説』では聴けない曲。
……と、このようになっています。セットの軸は間違いなく超名盤『神』。「Bijou Pleasurette」以外の全曲が披露され、そこにUFOの代表曲が散りばめられている。ロックパラストの有名プロショットに酷似しているようにも見えますが、そこでも聴けない「Shoot Shoot」も楽しめます。しかも、曲順もほぼ『神』。「Bijou Pleasurette」の部分が「Natural Thing」に差し替えられ、「Looking Out From Nowhere」と「Tales Of Mystery」の間に「Rock Bottom」が入りますが、それ以外は『神』そのまんま。当時は「アルバム再現ライヴ」等という手法はなかったわけですが、それに限りなく近い「生演奏版の『神』」なのです。
もちろん、そんなセットを紡ぐ演奏こそが最大の聴きどころ。始動から日も浅いだけにキッチリとこなしていく堅実さも目立ちますが、もともと構築感あふれる楽曲を再現していくタイプのバンドのため、それがマイナスになっていない。新バンドが始まったばかりの熱さと、丁寧な演奏が見事な美しさを現出しているのです。そして、マイケル・シェンカーの甘く切ないトーンがもう、泣きに泣き、歌い叫ぶフライングV! 1974年の「現象」から約40年のキャリアを積んでいるマイケルですが、ここまで美しく、ここまで繊細で、ここまで雄弁だった時は他にない。触れれば壊れてしまいそうなフレーズが舞い狂う。ここまで書くのに、何度キーボードを打つ手が固まったことか……。
それほど素晴らしい上、本作にはオーディエンス録音ならではのリアリティもばっちり。『神』からの新曲の間、美旋律に凍りついているのか観客が大騒ぎすることはありませんが、曲が終わるや一斉に大喝采。特にメンバー紹介は超リアル。ゲイリー・バーデンがポールやクリスを紹介した後、「俺の後ろにいるのは誰だ?」と問いかけるや、待ってましたとばかりに「コージー!」「コージー!」の大声援が沸き上がる。RAINBOWでの最終公演MONSTERS OF ROCKは「8月16日」ですから、それからほぼ1ヶ月。当時のイギリスでいかにコージーの人気が高かったかがビシビシ伝わってくるシーンです(この時期にツアーということは、RAINBOW末期には既にブッキングしていたのでしょうか)。
「Lights!」「Out!!」のやり取りから弾け飛ぶ、灼熱の「Lights Out」! 指導したばかりのフレッシュなマイケルやコージーに41年ぶりに再会できるライヴアルバムの大傑作です。ロックンロール調がベースだったUFOを飛び出し、隅から隅まで“自分の音楽”で塗り固めたマイケル。そして『神(帰ってきたフライング・アロウ)』の衝撃から1ヶ月も経たない本場イギリスのキッズの熱狂が織りなす本生100%のドキュメント。ここに堂々の2ndプレスで復刻です!
(79:49)
1. The Ride Of The Valkyries★映画「地獄の黙示録」より SEが長い( "So we don't get our balls blown off"のセリフ入り)
2. Armed And Ready
3. Cry For The Nations ★イントロから演奏 花火の音ズレが面白い
4. Victim Of Illusion
5. Natural Thing
6. Feels Like A Good Thing
7. Into The Arena
8. Looking Out From Nowhere
9. Rock Bottom
10. Tales Of Mystery
11. Lost Horizons
12. MC / Member Introduction ★コージーが如何に人気か判る
13. Shoot Shoot
14. Doctor Doctor
15. Cozy Powell Introduction
16. Lights Out
Michael Schenker - Guitar
Gary Barden - Vocal
Chris Glen - Bass
Cozy Powell - Drums
Paul Raymond - Keyboards
★★特別企画
★2ndプレスで甦った黎明期MSGの代表作『DERBY 1980』。そのナンバー入りステッカー付きに限り、さらに初期へ遡った新発掘ライヴルバム『BRISTOL 1980』が特別に付属いたします。
THE MICHAEL SCHENKER GROUP - BRISTOL 1980(Bonus CDR)
Live at Colston Hall, Bristol, UK 21st September 1980 TRULY AMAZING SOUND (NEW SOURCE!!!)
本編プレスCDは、バンドとして動き始めたばかりのMSGを永久保存する極上ライヴアルバム。まさに代表作と呼ぶに相応しい永遠の名盤です。その2ndプレス登場に合わせたわけではないのでしょうが、最近のコレクター界では初期MSGの発掘が盛んになってきました。その中でも本編プレスCDと同等……いえ、それ以上に極初期へ遡った秘録音が話題。本編プレスCDの復刻を祝し、特別ボーナス付属決定です。
そんな新発掘マスターに吹き込まれているのは「1980年9月21日ブリストル公演」。本編プレスCDよりさらに1週間前のショウで記録されたオーディエンス録音です。MSGは世界的に記録が乏しく、特に始動直後のスケジュールは細切れの情報がわずかにあるのみ。本作のブリストル公演はそんな資料にも記載がなく、マニア間で「もしかしたら初演の可能性もある」とまで囁かれているのです。
そんな黎明のショウで記録された本作は、サウンドにもレア感の味わいが滲むヴィンテージ・オーディエンス。万人が楽しめる極上の本編プレスCDと比べるわけには行かないのですが、だからと言って爆音・轟音では(決して!)ない。最近話題の「G.Mann」コレクションの1つとして発掘されたもので、彼自身の録音ではないために大元カセットではないものの、ノイズや歪みの類はなくスッキリとしていて、その空気感は切り裂いて届く演奏音も鮮やか。やや距離があるのは否めないものの、ゲイリー・バーデンの歌声は歌詞まで聞き取れ、アタックの強いコージーのドラミングも鮮烈。音量的に2人に一歩及ばないとは言え、マイケルもフライングVの甘美なトーンやフレーズはしっかりと味わえます。
しかも、本作はそんな新発掘マスターを細心マスタリングで磨き込んだ最高峰版。実のところ、ネット原音ではピッチがランダムに乱れ、全体のヌケも良いとは言えませんでした。本作では、そうしたポイントを精緻にディテールアップ。あくまでもヴィンテージ録音の域は出ないまでも「貴重な記録」ではなく「音楽作品」として楽しめる完成度を追究致しました。
そんなサウンドで描かれる生まれたてのMSGは絶品。セットは本編プレスCDと同一なので省略しますが、それを綴るアンサンブルがとにかくフレッシュ……と言いますか、ぶっちゃけて拙い。コージーのビートもゆっくりめで確かめるような堅実さが目立ち、バーデンの歌もまだまだ離れしていない。その中で独り光っているのが主役のマイケル。さすがは作曲者と言うべきか曲の馴染み度が独りだけズバ抜けており、UFOナンバーも党是の手のもの。堅実なバックの合間を埋めると言うか、鼓舞するようなソロを激しく弾き倒しているのです。
セッション的なデビュー作『神』から現実のステージへ場を移し、まったく異なるメンツで指導したMSG。その誕生間もないショウを現場体験できるドキュメント・アルバムです。クオリティ面では本編プレスCDには及びませんが、並べる事で急速に成長していったバンドとしてのポテンシャルを感じる事もできる。コレクションとしても、掘り下げにも欠かせない歴史の証言者セット。どうぞ、合わせてディープにお楽しみください。
(78:22)
01. The Ride Of The Valkyries
02. Armed and Ready
03. Cry for the Nations
04. Victim of Illusion
05. Natural Thing
06. Feels Like a Good Thing
07. Into the Arena
08. Looking Out For Nowhere
09. Rock Bottom
10. Tales Of Mystery
11. Lost Horizons
12. Band Introductions
13. Shoot Shoot
14. Doctor Doctor
15. Lights Out
Michael Schenker - Guitar
Gary Barden - Vocal
Chris Glen - Bass
Cozy Powell - Drums
Paul Raymond - Guitar, Keyboards
Special Bonus CDR for limited numbered stickered edition of "DERBY 1980"(ZODIAC 138)
★ギフト・タイトル(一部レーベル限定)の対象品です。
Live at Assembly Rooms, Derby, UK 28th September 1980 TRULY PERFECT SOUND
歴史的大名盤『神(帰ってきたフライング・アロウ)』と共にシーンに復帰した1980年のマイケル・シェンカー。その極初期を極上体験できる伝説ライヴアルバムが2ndプレスで復刻です。
その伝説盤に刻まれているのは「1980年9月28日ダービー公演」。その超極上オーディエンス録音です。初期MSGは記録が少なく日程などはあやふやなのですが、『神』が制作されたのは1980年5月-7月で、発売は1980年8月。ほぼ同時にツアーも始まっていますので、本格始動から約1ヶ月という初期中の初期という貴重な記録なのです。
そんな黎明の現場を真空パックした本作は、2015年に登場した極上の銘品。近い手拍子がわずかに入っているので客席録音ということは分かるのですが、演奏音のダイレクト感は「まるでサウンドボード」を地で行く凄まじさ。邪魔するオーディエンスノイズは一切なく、ポール・レイモンド&クリス・グレンのコーラスまでキッチリと聞こえるのです。もちろん、クリス・グレンの低音も芯が太く、何よりコージー・パウエルのドラミングの凄まじいこと! 始動したての英国ツアーと言えば、前述のリハーサルの他にはシングルB面に採用された「Armed And Ready」「Into The Arena」程度。極初期MSGをここまで見事なサウンドで捉えきったアルバムなど、前代未聞です。
ただし、ネットに登場した原音には欠点もありました。「Rock Bottom」の後半でテープチェンジによるカットがあったのです。本作では、そのパートを同時期のツアーリハーサルを収めたコージー・テープの伝説盤『RETURN OF THE FLYING ARROW』で補完。かの高音質サウンドボードで補完したにも関わらず、その違和感は最小限。さすがに「気づかないほど自然」とは言えませんが、逆に「早くライヴテープに戻ってくれ」と思うほど本編のサウンドが素晴らしいのです。かの名盤をお聴きの方なら、これがどれほど凄いことなのかご理解いただけることでしょう。
そんなド級のサウンドで繰り広げられるのは、極初期MSGだからこそのフレッシュなフルショウ。コージー時代のMSGと言えば『飛翔伝説(完全版)』が基準となりますが、本作は『神話』以前の初期セット。ここで比較しながら整理してみましょう。
●『神』ナンバー(8曲)
・Armed And Ready/Cry For The Nations/Victim Of Illusion/Feels Like A Good Thing(★)/Into The Arena/Looking Out From Nowhere(★)/Tales Of Mystery/Lost Horizons
●UFOナンバー(5曲)
・Natural Thing(★)/Rock Bottom(★)/Shoot Shoot(★)/Doctor Doctor/Lights Out(★)
※注:「★」印はオフィシャルの伝統盤『飛翔伝説』では聴けない曲。
……と、このようになっています。セットの軸は間違いなく超名盤『神』。「Bijou Pleasurette」以外の全曲が披露され、そこにUFOの代表曲が散りばめられている。ロックパラストの有名プロショットに酷似しているようにも見えますが、そこでも聴けない「Shoot Shoot」も楽しめます。しかも、曲順もほぼ『神』。「Bijou Pleasurette」の部分が「Natural Thing」に差し替えられ、「Looking Out From Nowhere」と「Tales Of Mystery」の間に「Rock Bottom」が入りますが、それ以外は『神』そのまんま。当時は「アルバム再現ライヴ」等という手法はなかったわけですが、それに限りなく近い「生演奏版の『神』」なのです。
もちろん、そんなセットを紡ぐ演奏こそが最大の聴きどころ。始動から日も浅いだけにキッチリとこなしていく堅実さも目立ちますが、もともと構築感あふれる楽曲を再現していくタイプのバンドのため、それがマイナスになっていない。新バンドが始まったばかりの熱さと、丁寧な演奏が見事な美しさを現出しているのです。そして、マイケル・シェンカーの甘く切ないトーンがもう、泣きに泣き、歌い叫ぶフライングV! 1974年の「現象」から約40年のキャリアを積んでいるマイケルですが、ここまで美しく、ここまで繊細で、ここまで雄弁だった時は他にない。触れれば壊れてしまいそうなフレーズが舞い狂う。ここまで書くのに、何度キーボードを打つ手が固まったことか……。
それほど素晴らしい上、本作にはオーディエンス録音ならではのリアリティもばっちり。『神』からの新曲の間、美旋律に凍りついているのか観客が大騒ぎすることはありませんが、曲が終わるや一斉に大喝采。特にメンバー紹介は超リアル。ゲイリー・バーデンがポールやクリスを紹介した後、「俺の後ろにいるのは誰だ?」と問いかけるや、待ってましたとばかりに「コージー!」「コージー!」の大声援が沸き上がる。RAINBOWでの最終公演MONSTERS OF ROCKは「8月16日」ですから、それからほぼ1ヶ月。当時のイギリスでいかにコージーの人気が高かったかがビシビシ伝わってくるシーンです(この時期にツアーということは、RAINBOW末期には既にブッキングしていたのでしょうか)。
「Lights!」「Out!!」のやり取りから弾け飛ぶ、灼熱の「Lights Out」! 指導したばかりのフレッシュなマイケルやコージーに41年ぶりに再会できるライヴアルバムの大傑作です。ロックンロール調がベースだったUFOを飛び出し、隅から隅まで“自分の音楽”で塗り固めたマイケル。そして『神(帰ってきたフライング・アロウ)』の衝撃から1ヶ月も経たない本場イギリスのキッズの熱狂が織りなす本生100%のドキュメント。ここに堂々の2ndプレスで復刻です!
(79:49)
1. The Ride Of The Valkyries★映画「地獄の黙示録」より SEが長い( "So we don't get our balls blown off"のセリフ入り)
2. Armed And Ready
3. Cry For The Nations ★イントロから演奏 花火の音ズレが面白い
4. Victim Of Illusion
5. Natural Thing
6. Feels Like A Good Thing
7. Into The Arena
8. Looking Out From Nowhere
9. Rock Bottom
10. Tales Of Mystery
11. Lost Horizons
12. MC / Member Introduction ★コージーが如何に人気か判る
13. Shoot Shoot
14. Doctor Doctor
15. Cozy Powell Introduction
16. Lights Out
Michael Schenker - Guitar
Gary Barden - Vocal
Chris Glen - Bass
Cozy Powell - Drums
Paul Raymond - Keyboards
★★特別企画
★2ndプレスで甦った黎明期MSGの代表作『DERBY 1980』。そのナンバー入りステッカー付きに限り、さらに初期へ遡った新発掘ライヴルバム『BRISTOL 1980』が特別に付属いたします。
THE MICHAEL SCHENKER GROUP - BRISTOL 1980(Bonus CDR)
Live at Colston Hall, Bristol, UK 21st September 1980 TRULY AMAZING SOUND (NEW SOURCE!!!)
本編プレスCDは、バンドとして動き始めたばかりのMSGを永久保存する極上ライヴアルバム。まさに代表作と呼ぶに相応しい永遠の名盤です。その2ndプレス登場に合わせたわけではないのでしょうが、最近のコレクター界では初期MSGの発掘が盛んになってきました。その中でも本編プレスCDと同等……いえ、それ以上に極初期へ遡った秘録音が話題。本編プレスCDの復刻を祝し、特別ボーナス付属決定です。
そんな新発掘マスターに吹き込まれているのは「1980年9月21日ブリストル公演」。本編プレスCDよりさらに1週間前のショウで記録されたオーディエンス録音です。MSGは世界的に記録が乏しく、特に始動直後のスケジュールは細切れの情報がわずかにあるのみ。本作のブリストル公演はそんな資料にも記載がなく、マニア間で「もしかしたら初演の可能性もある」とまで囁かれているのです。
そんな黎明のショウで記録された本作は、サウンドにもレア感の味わいが滲むヴィンテージ・オーディエンス。万人が楽しめる極上の本編プレスCDと比べるわけには行かないのですが、だからと言って爆音・轟音では(決して!)ない。最近話題の「G.Mann」コレクションの1つとして発掘されたもので、彼自身の録音ではないために大元カセットではないものの、ノイズや歪みの類はなくスッキリとしていて、その空気感は切り裂いて届く演奏音も鮮やか。やや距離があるのは否めないものの、ゲイリー・バーデンの歌声は歌詞まで聞き取れ、アタックの強いコージーのドラミングも鮮烈。音量的に2人に一歩及ばないとは言え、マイケルもフライングVの甘美なトーンやフレーズはしっかりと味わえます。
しかも、本作はそんな新発掘マスターを細心マスタリングで磨き込んだ最高峰版。実のところ、ネット原音ではピッチがランダムに乱れ、全体のヌケも良いとは言えませんでした。本作では、そうしたポイントを精緻にディテールアップ。あくまでもヴィンテージ録音の域は出ないまでも「貴重な記録」ではなく「音楽作品」として楽しめる完成度を追究致しました。
そんなサウンドで描かれる生まれたてのMSGは絶品。セットは本編プレスCDと同一なので省略しますが、それを綴るアンサンブルがとにかくフレッシュ……と言いますか、ぶっちゃけて拙い。コージーのビートもゆっくりめで確かめるような堅実さが目立ち、バーデンの歌もまだまだ離れしていない。その中で独り光っているのが主役のマイケル。さすがは作曲者と言うべきか曲の馴染み度が独りだけズバ抜けており、UFOナンバーも党是の手のもの。堅実なバックの合間を埋めると言うか、鼓舞するようなソロを激しく弾き倒しているのです。
セッション的なデビュー作『神』から現実のステージへ場を移し、まったく異なるメンツで指導したMSG。その誕生間もないショウを現場体験できるドキュメント・アルバムです。クオリティ面では本編プレスCDには及びませんが、並べる事で急速に成長していったバンドとしてのポテンシャルを感じる事もできる。コレクションとしても、掘り下げにも欠かせない歴史の証言者セット。どうぞ、合わせてディープにお楽しみください。
(78:22)
01. The Ride Of The Valkyries
02. Armed and Ready
03. Cry for the Nations
04. Victim of Illusion
05. Natural Thing
06. Feels Like a Good Thing
07. Into the Arena
08. Looking Out For Nowhere
09. Rock Bottom
10. Tales Of Mystery
11. Lost Horizons
12. Band Introductions
13. Shoot Shoot
14. Doctor Doctor
15. Lights Out
Michael Schenker - Guitar
Gary Barden - Vocal
Chris Glen - Bass
Cozy Powell - Drums
Paul Raymond - Guitar, Keyboards
Special Bonus CDR for limited numbered stickered edition of "DERBY 1980"(ZODIAC 138)