THE ROLLING STONES - PHILADELPHIA 1975 1ST NIGHT(2CD) [IMPORT TITLE]

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販売価格: 3,800(税込)

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商品詳細

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Live at Spectrum, Philadelphia, PA, USA 29th June 1975

 1970年代のアメリカにおけるロックコンサートで使われた主要アリーナの一つにフィラデルフィアのスペクトラムという会場がありました。ここはストーンズやZEPといったイギリスの大物グループが好んで使用し、1974年にはキング・クリムゾンも同会場でバンド史上における数少ないアリーナ・ショーを開いていた程でした。ストーンズは1969年から75年にかけてこの会場でコンサートを開いており、中でも1972年はあの名盤「PHILADELPHIA SPECIAL」の元になる収録が行われたことでファンにとっては伝説的な存在となりました。ところが不思議なことに、この会場はオーディエンスの良質な音源があまり出回らないというジレンマがあるのです。
 それがストーンズ以上に顕著なのがZEPで、なかなか良質な音源に恵まれない上、1970年のように録音が発掘されないショーまであったのです。その点ストーンズは1969年から音源こそ存在していますが、これがまた音質に恵まれない。72年に至っては最近になってオーディエンス録音が発掘されたほど。1975年の「TOUR OF AMERICAS」でもストーンズはスペクトラムで都合二回の公演を行っており、どちらのショーに関してもオーディエンス録音が以前から存在していました。
 ところがそれらの音質や録音状態に問題があったことから、未だにアイテムがリリースされない状況が続いていたのです。そうした中で意外なほど聞きやすい状態だったのが初日6月29日のショー。ただし、この音源にも問題があって、まず流通した段階でノイズを抑えたイコライズが強めに施されていたのです。いくつかの曲では左チャンネルが途切れるというトラブルも発生。おまけに「You Can't Always Get What You Want」の終盤と「Rip This Joint」の二番がごっそり抜け落ちるという問題まである。
 こうした欠点を挙げればなるほど、これまでリリースされて来なかったもやむなしといった感が否めない音源なのですが、演奏の音像自体は意外なほど近くに捉えられていて、マニアであれば意外なほど楽しめてしまうレベルであるのも事実。そこで今回は初のプレスCD化に相応しい状態へ昇格させるべくオーバーホールを敢行。まず音源流通時に施されてしまったイコライズのせいで、まるで10年前に流行ったような質感だった高音のキンキン具合を補正。もう一つの問題である左チャンネルの途切れはモノラル化を徹底させることで解消。そしてリスニング上におけるとどめの一撃とも言えたピッチの極端に不安定な乱れも徹底的にアジャスト。これだけでもトレーダー間に出回っていた元音源をお持ちのマニアであれば、驚くほど聞きやすいアッパー版へと豹変したことに驚きを禁じ得ないのではないかと。その他にも散見された音質上の問題も徹底的に補正しています。

 そうして生まれ変わった1975年のフィラデルフィア初日ですが、これが実に面白い。75年のフィラデルフィア・スペクトラムはマディソン・スクエア・ガーデン連続公演の後で行われています。「All Down The Line」や「If You Can't Rock Me-Get Off Of My Cloud」を聞くと、MSG連続公演からわずか一日のオフを置いただけで次のショーで歌うミックの疲れ気味な様子が伝わってくる。先にも申しましたように、意外なほど音像が近い上、なおかつ彼の声が大きく響き渡った状態で捉えられているものだから、余計にお疲れ気味な様子が見え隠れしている。ところがツアー全体からするとまだ前半戦が終わった段階でしかなく、ミックは疲れていながらもテンションを下げまいと張り切っている様子も伝わってきます。この辺りがツアー前半らしいところではないでしょうか。
もちろんドラッグの力も借りていたのでしょう。ショー全体を通して聞くと、そんなミックのアップダウンの様子が記録された音源でもある。まずはスローでキーの低い「You Gotta Move」で調子を取り戻し、キースの「Happy」が気休めとなったのかミックは「Doo Doo Doo Doo Doo」や「Wild Horses」でいい感じの歌を聞かせてくれます。このショーの中盤における調子の良さは明らかで、彼は「Midnight Rambler」でこの日の頂点を迎えます。演奏は爆裂、ミックは奇声を連発といった具合で正に75年らしいワイルドさが全開。日によっては演奏のテンションが落ちていたMSGの同曲よりもずっと素晴らしい。

しかし無理がたたってしまったのでしょう、以降の曲になるとミックが本当に苦しそう。ここでは調子がドスンと落ちます。それでも最後まで歌い遂げてみせたのだから本当に凄い。そんなムラのあったミックとは対照的に、一貫して安定したギター・プレイを聞かせるのがロニー。特に見せ場となる「You Can't Always Get What You Want」やバラードの「Wild Horses」などで非常に丁寧にリードを弾いている姿が好感を持てます。
お疲れ気味のミックが不調であってもバンドの演奏全体は上り調子であり、それに乗せられるかのごとくミックも頑張り通したことが解る1975年フィラデルフィア初日。先に挙げた音源の諸問題から今まで敬遠していたマニアも安心して聞ける状態の限定プレスCDリリースであり、本当に聞きやすい状態へと生まれ変わってくれました。昨年のアトランタから始まった1975年ツアーのミッシング・リング・リリース、今回またしてもその穴が埋められます!

★ナンバリング入りステッカー付でのリリースとなります。

Disc 1 (71:33)
1. Intro. 2. Honky Tonk Women 3. All Down The Line 4. If You Can't Rock Me / Get Off Of My Cloud
5. Star Star 6. Gimme Shelter 7. Ain't Too Proud To Beg 8. You Gotta Move
9. You Can't Always Get What You Want 10. Happy 11. Tumbling Dice 12. It's Only Rock 'n Roll
13. Band Introductions 14. Doo Doo Doo Doo Doo

Disc 2 (59:39)
1. Fingerprint File 2. Angie 3. Wild Horses 4. That's Life 5. Outa Space 6. Brown Sugar
7. Midnight Rambler 8. Rip This Joint 9. Street Fighting Man 10. Jumping Jack Flash