ERIC CLAPTON - TEMPE 1974(1CD) [Beano-174]

ERIC CLAPTON - TEMPE 1974(1CD) [Beano-174]

販売価格: 2,500(税込)

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商品詳細

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Live at Tempe Diablo Stadium, Tempe, Arizona, USA 18th July 1974 SBD(from Original Masters)

エリック・クラプトン音源では権威として名高いイギリス在住の重鎮テーパーからの発掘マスターの第2弾は、クラプトンがドラッグ中毒による3年間のリタイアからカムバックした1974年の全米ツアーから、ツアー中盤に当たった7月18日のアリゾナ州テンペ公演の前半部分をモノラル・サウンドボード録音で収録した「マスターカセット」です。このサウンドボードソースはコンサート会場でエンジニアのチェック用にPAアウトとして録音されていたもので、かつて「Smiling Away」という日本製の紙ジャケ1CD既発タイトルでリリースされていたものと同ソースです。しかし今回の重鎮マスターは「マスターカセット」というだけあって、既発盤では未収録だったBlues Powerが1曲多く収録されていました。但し、このBlues Powerには「ワケあり」で、歌部分、ギターの後奏部分においてミキシング卓のエンジニアがなぜかテープを早送りする操作音(いわゆる「キュル音」)が頻発していました。その箇所たるや、2:01、2:49、2:54、3:24、3:33、3:44の6ヶ所に及んでいました。既発盤の製作者もこのBlues Powerが収録されたマスターを入手した可能性はありますが、この状態を聴き、敢えてカットした可能性は否めません。それほどダメージがあった曲でした。ところが今回、数々のアーティストの難ありマスターの調整補填等で定評をいただくエンジニアはまたしても「魔法の技」を見せました。テンポが狂わず、ダメージも少なかった2:01時点はそのまま残し、他の5ヶ所はすべて演奏のテンポを合わせ、該当箇所の音圧を故意に落としてギター音の被さりによる濁りを軽減させてクロスフェード処理をするという細かな作業により、ほぼノンストレスで聴き通せる状態に修復したのです。実際には演奏されていたBlues Power。ここでのクラプトンも切れ味のあるプレイを披露していました。この曲が聴けるだけでも本盤の価値はあると断言できます。本音源については、マスターバージョンとは言え、既発盤との音質の明確な差(向上)は判り辛かったのですが、この日のすべての流出マスターに存在していたと思われる複数箇所に亘るノイズもエンジニアがすべて緩和しました。そのため、既発盤よりははるかに聴き易くなっていることは明らかです。この日のステージの出来は、と言えば、クラプトン自身も相当酩酊していたことからミストーンが多く、パフォーマンスのプレイクオリティは本ツアー中でもやや低い位置づけになりますが、唯一Have You Ever Loved A Womanは、シャッフルで始めて途中でスローにテンポチェンジし、後半ではセカンド・ギターのジョージ・テリーと火花散るツインリードのギターバトルが展開される14分もの珍しいバージョンになっています。このテイクも聴く価値があるでしょう。

さて、ここでこの日の公演がこのカムバックイヤーでどのような位置づけだったのかをおさらいしてみましょう。

・1974年6月19日、20日:全米カムバックツアーのため、北欧にてウォームアップ・ギグ
・1974年6月28日〜8月4日:全米ツアー ←★ココ★
≪1974年8月5日:アルバム「461 OCEAN BOULEVARD」リリース≫ 
・1974年8月〜9月:アルバム「THERE'S ONE IN EVERY CROWD」をマイアミにてレコーディング
・1974年9月28日〜10月6日:第2回全米ツアー 
・1974年10月31日〜11月6日:初のジャパン・ツアー
・1974年11月27日〜12月5日:ヨーロッパ・ツアー

本公演が、クラプトンの再起を賭けたこの年6月からのカムバック全米ツアーの中盤の日程であったことがお判りいただけるでしょう。この全米ツアーは、ウォームアップギグを経て、ライブステージへの復帰を決意したクラプトンが、久々の生ステージへの緊張を緩和するために酒に酔っ払って敢行したツアーでした。そのために本盤の日でも酩酊ぶりが窺えるわけですが、序盤のアコースティック・セットも比較的丁寧な演奏を展開しており、不安定な部分はありません。テンペ公演では音を磨き上げ、トラブル箇所を解消緩和して1曲をプラス初収録した本盤がベスト・クオリティ、決定版と断言できます。既発盤をお持ちのマニアの方々にも買い直し必至とおススメできる今回のリリース。初回のみの限定プレスCDでのリリースとなりますので、お早めのオーダーをお願い致します。


(70:07)
1. Intro. 2. Smile 3. Can't Find My Way Home 4. Layla 5. Willie And The Hand Jive
6. Get Ready 7. Have You Ever Loved A Woman
8. Badge 9. Blues Power★ 10. Presence of The Lord

Eric Clapton - Guitar, Vocals George Terry - Guitar Dicks Sims - Keyboards
Carl Radle - Bass Jamie Oldaker - Drums Yvonne Elliman - Backing Vocals

SOUNDBOARD RECORDING