JEFFERSON STARSHIP - LONG BEACH ARENA 1975: MIKE MILLARD MASTER TAPES(2CDR) [Uxbridge 1433]

JEFFERSON STARSHIP - LONG BEACH ARENA 1975: MIKE MILLARD MASTER TAPES(2CDR) [Uxbridge 1433]

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Long Beach Arena, Long Beach, CA, USA 25th May 1975 TRULY PERFECT SOUND

 尽きることのないマイク・ミラードのオーディエンス録音マスターの発掘。毎週さまざまなアーティストの音源が公開されてマニアをワクワクさせ続けていますが、この日曜に登場したのはジェファーソン・スターシップ1975年のロングビーチ・アリーナ。この年の同会場と言えば二か月前のレッド・ツェッペリンでミラードが後世に語り継がれるほどの偉業を成し遂げたばかり。それだけに今回の録音ものっけからド迫力の音像に圧倒される安定のミラード・クオリティ。
そもそもジェファーソン・エアプレイン系列のミュージシャン達のステージというのはミラードの興味が沸かないジャンルでは?という印象があっただけに、彼らのステージまで足を運んでいたという事実だけでも驚かされるというもの。そんなアーティストでも抜かりなく圧巻な録音状態をきっちりこなしてみせるミラードの見事な仕事ぶり。
 今回もとにかくオンな音像が圧倒的で、再生ボタンを押してオープニングの「Ride The Tiger」が始まるやいなやサウンドボードも真っ青の「ミラードらしい音質」と安心して聞きこんでもらえることでしょう。

 1973年で歩みを止めたジェファーソン・エアプレインから74年にジェファーソン・スターシップへとバージョンアップしたグループの絶頂期の始まりが75年。アルバム「RED OCTOPUS」をリリースしてエアプレイン時代以上の成功を収めたこの年、そんな中でもミラードは貴重な時期を録音してくれていたのです。
 彼が録音した5月25日は「RED OCTOPUS」のリリースまで一か月を切った段階。既に同アルバムからの曲が多くセットインを果たしており、全体的にも前作「DRAGON FLY」収録と組み合わせ、ほとんどがスターシップの曲でまとめられた自信のセットリスト。
 またメンバー的に貴重な時期であるという点が今回の録音の大きな魅力。エアプレイン末期に加入して異色のおじいちゃんフィドラーとして人気を呼んだパパ・ジョン・クリーチが平行移動からスターシップに在籍していた最後の時期だったのです。
 それに加えて「DRAGON FLY」でもゲスト・シンガーとして参加していたエアプレイン時代の盟友マーティ・バリンが正式メンバーとなった時期でもある。つまりパパ・ジョンとバリンが一緒にステージに上がっていた時期というのは非常に短い。そんな貴重な時期のステージをミラードは捉えてくれていたということになります。

 陽気なおじいちゃんだったパパ・ジョンはこのツアーの終了後に自身のソロアルバムの話が持ち上がったことからスターシップを脱退。それにしても彼の存在感は絶大で、フィドルはもちろんMCでもグレイス・スリックと分け合って喋るなど、皆に愛されていた存在であったことが伝わってきます。
 おまけにジェファーソン・スターシップはギタリストのクレイグ・チャキーソを始めとしたミュージシャンの加入によって70年代ロック的ハードなサウンドを鳴らすことに成功、それが「RED OCTOPUS」の大ヒットへとつながります。よって彼を中心としてハードで時にはジャム的方向に進むこの日の演奏ですが、そこでも「Wooden Ships」などでジョン・クリーチがフィドルで食い込んでくるのがお見事。
 さらにバリンが復帰を遂げたことで彼とスリック、そしてポール・カントナー三人の歌が交差するというエアプレイン・サウンドにおける最大の魅力が復活、なおかつ歌パートが格段に充実し、演奏面とか正面の両方での充実ぶりが顕著だった、一番いい時期をミラードが捉えてくれている点でも価値は大きい。

 ライブ終盤こそ往年のエアプレイン時代のナンバーばかりで畳みかけますが、それらも(当時は古臭くなっていた)サイケ感をいい意味で払拭したハードなロックサウンドがうまく溶け合っている。むしろチャキーソのギターやこの絶頂期を支えたドラマーのジョン・バーベイタによって見事に新たなサウンドへと進化。
リリース直前ながら既に披露されていた「RED OCTOPUS」収録曲「Sweeter Than Honey」が自信たっぷりに演奏される様など、バリンの加入でスターシップ最後の空席が埋まり、演奏面と歌唱面の圧倒的な充実で観客を沸かせている様子もリアルに捉えてくれている。
そして全体を通して絶好調な歌唱ぶりが際立つスリックといった具合に、バンドが正に上昇気流に乗った状態を捉えてくれたドキュメントだとも言えましょう。60年代サイケのエアプレイン、80年代シンセポップのスターシップとも違う、最もハードでロックなサウンドを奏でていた時期の最強メンバーによるステージを最高の音質で!

Disc 1 (62:17)
1. Intro
2. Ride The Tiger
3. Fast Buck Freddie
4. The Witcher
5. Devil's Den / Bass solo
6. Caroline
7. You're Driving Me Crazy
8. Papa John's Down Home Country Blues
9. I Want To See Another World
10. Play on Love

Disc 2 (68:52)
1. Better Lying Down
2. Have You Seen The Saucers?
3. Come To Life
4. White Rabbit
5. Sweeter Than Honey / Drum Solo
6. John's Other
7. Somebody To Love
8. Wooden Ships
9. Volunteers