DAVID BOWIE - SAN DIEGO 1974(2CD) [The David Bowie Archive Series / DBAS06]

DAVID BOWIE - SAN DIEGO 1974(2CD) [The David Bowie Archive Series / DBAS06]

販売価格: 3,800(税込)

数量:

商品詳細

★在庫切れの場合取り寄せ(1週間で入荷)
★ギフト・タイトル(一部レーベル限定)の対象品です。


San Diego Sports Arena, San Diego, CA, USA 11th September 1974 TRULY AMAZING SOUND

Jon Wizardo Master Cassettes / Previously Uncirculated

 今回同時にリリースされる1974年のボウイ、それは9月11日のサンディエゴ。「ええ…サンディエゴ出すの?」と思われた方、貴方は相当な「DIAMOND DOGS」ツアー・フリークかと。この日は以前からオーディエンス録音が出回っており、現在ではYouTube上で簡単に聞くことが出来る。そこでつまみ聞きしてもらえば解りますが、とにかく音が悪い。ざらついた質感のテープに生じるよれ、おまけに遠めな音像が相まって、よほどフリークでなければ敬遠されていた音源。「荒くれ音源」という形容がぴったり当てはまる、それこそファンにとっての踏み絵とすら言ってしまいたくなるような音質でした。
 しかし今回はThe David Bowie Archive Seriesからのリリースということで、それとは比べ物にならないほど聞きやすくなった音源をリリース。「別マスターが発掘されたの?」いいえ違うんです。こちらも英国のボウイ研究家が提供してくれた、コア・トレーダー間のみに出回っているもの。実はコレ、従来から出回っていた音源と同じ。ところが、それと違ってマスターカセットからデジタル化されたバージョン。おまけに録音してくれたのはこれまたジョン・ウィザード。彼がコア・トレーダーのみに分けてくれていたマスターからの収録ということ。どうりで音質のレベルが違い過ぎる訳だ。

 もっとも彼がWizardoやその後の活動でこの音源をリリースした形跡はなく、録音したままお蔵入りとなっていました。それがたまたまコピーされ、それがさらに数え切れないほどのダビングを繰り返して出回っていたのが従来のバージョンだったのですね。確かに今回のマスターもコンサート序盤は距離感のある音像なのですが、それをさらに聞きづらくさせていた不安定要素が払拭された違いが大きすぎる。この序盤ですらしっかり聞きこめてしまう。
 元の音源はこんなに聞きやすかったのですね。しかも音像は尻上がりに近くなってゆき、第一部が終わるころにはいよいよ聞きやすく。従来のバージョンがあまりに聞きづらかったことから、そこまで到達できなかったマニアが少なくなかったのでは。

 そんな問題大有り従来のバージョンですら辛抱強く聞き通したフリークの間で「a very fine concert」と称されていただけあって、演奏内容は極上。それが今回の大幅なアッパー版のおかげで打ちのめされるほどの名演だったのだと再認識させられることでしょう。LAはユニバーサル・アンフィシアターでの一週間ぶっ続けのスケジュールを消化した次の公演が今回のサンディエゴだったのですが、LAでのハードなスケジュールを経験したことで9月オンリーのリズム隊だったグレッグ・エリコとダグ・ローチがバンドになじみ、のびのびと演奏をしている。
 彼らの持ち味を生かした演奏が「Sweet Thing」。LAの時と比べてよりルーズ、なおかつ力強い調子。この演奏に支えられる形でボウイが思う存分に歌い上げる。これ一曲をとってみてもボウイが9月の中では格別の絶好調ぶりであったことが生々しく捉えられているのです。さらに9月からレパートリーとして演奏されるようになったスローバラード「It’s Gonna Be Me」がまたLAの時と比べて進化しており、エンディングをボウイがたっぷり引き延ばして歌い上げる。
 そして「Time」ではマイク・ガーソンのピアノさばきがエスカレートするなど、バンドもかなり自由なプレイを盛り込み始めているのも聞きどころ。それもこれもLAでの連続公演で組み直されたバンドが鍛え上げられた結果かと。

 何よりショー全体を通して際立つボウイの熱唱ぶり。やはりLA連続公演を最後に「DIAMOND DOGS」セットと決別してせいせいしたのでしょう。昨年CBSのサンディエゴ支局がこの日のステージをニュース用に撮影した映像が現れてマニアを驚かせましたが、確かに「DIAMOND DOGS」セットがない。あの大掛かりだが足かせとなったセットを気にすることなく存分に歌えたこともこの日の好調ぶりの証かと。
もしこの音源が当時Wizardoからリリースされていれば間違いなく74年ツアーを代表する一枚となっていたことでしょう。しかしWizardoはコストの問題から二枚組のアルバムをリリースすることが少なく、結果としてお蔵入りの憂き目のだと推測されます。確かに万人向けなクオリティではないかもしれない、その点ではマイク・ミラード初期の録音であったサンディエゴから一週間後の「ANAHEIM 1974 MIKE MILLARD ORIGINAL MASTER TAPES」が向いている。
しかしマニアからすればビンテージ・オーディエンスの典型たる今回の質感は魅力的に映るはず。モノラルで腰の据わった質感とマスターカセットならではのナチュラルさがこの日の名演ぶりを克明に伝えてくれる。一般的には9月といえばLA公演な訳ですが、むしろ「DIAMOND DOGS」ツアーこの月のピークはこの日やアナハイムだったのでは?と思えるほど胸のすくような快演をジョン・ウィザード秘蔵マスターで心ゆくまでお楽しみください!



Disc 1 (56:27)
1. 1984
2. Rebel Rebel
3. Moonage Daydream
4. Sweet Thing / Candidate / Sweet Thing (Reprise)
5. Changes
6. Suffragette City
7. Aladdin Sane (1913-1938-197?)
8. All The Young Dudes *
9. Cracked Actor
10. Rock 'n' Roll With Me
11. Knock on Wood
12. It's Gonna Be Me

Disc 2 (41:31)
1. Space Oddity
2. Future Legend
3. Diamond Dogs
4. Big Brother / Chant Of The Ever Circling Skeletal Family
5. Time
6. The Jean Genie
7. Rock 'n' Roll Suicide
8. band introductions
9. John, I'm Only Dancing (Again)