CHICK COREA & HERBIE HANCOCK - LOS ANGELES 1978: MIKE MILLARD MASTER TAPES(2CDR) [Uxbridge 1426]

CHICK COREA & HERBIE HANCOCK - LOS ANGELES 1978: MIKE MILLARD MASTER TAPES(2CDR) [Uxbridge 1426]

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商品詳細

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Live at Greek Theatre, Los Angeles, CA, USA 9th July 1978 ULTIMATE SOUND

 2月9日の訃報以降、音楽シーンを包み込んでいるチック・コリアの追悼。その決定打とも言うべき、超極上のライヴアルバムが登場です。
 そんな本作に吹き込まれているのは、ハービー・ハンコックとの連名で開催された「1978年7月9日ロサンゼルス公演」。その超絶級オーディエンス録音です。この日付で「あれ?」と思われている方もいらっしゃる事でしょう。そう、つい昨夜ジャズの専門チャンネル「Jazz³+」で公開され、今この瞬間も話題を集めているあのショウです。
 「最新配信のCD化?」と思われるでしょうが、実は違います。本作は、あの伝説名手マイク・ミラードのオリジナル・マスター発掘事業から登場した極上ライヴアルバムなのです。実のところ、本稿を執筆しているのは「Jazz³+」の配信前なのですが、先行公開されたサンプルからすると確実にミラード録音です。まだ本編の配信が行われていないのでジェネまでは断言しかねるものの、本作は間違いなく名門「JEMS」による大元マスター。物理的に、最新配信に負けるはずがない最高峰版なのです。
 配信・配信と連呼してしまいましたが、実のところ本作はミラード・コレクションでもズバ抜けた超極上品。何しろ、発掘を担っている「JEMS」自身が手放しで大絶賛。「このところ日常的にミラード・サウンドを聴いているが、今回は本当に素晴らしい」「公式リリース作品の基準に近いものだ」「コリアやハンコックのファンには最上の喜びだろうし、ミラードのファンには純粋なサウンドの素晴らしさだけで聴く価値がある」「まさにジューシーな音の魔法だ」……と、まるで当店インフォなんじゃないかと見紛う賛辞を並べ立てているのです。
 もちろん、その言葉に嘘偽りはない。「Jazz³+」がシレッと公開している事からも想像いただけるかと思いますが、そのサウンドには距離感が(まったく)なく、芯のダイレクト感にも、ディテールの鮮明さにも、およそ大気の存在が感じられない。本当に客席で録音したのか、本当はピアノにマイクを貼り付けていたんじゃないのか……そんな超絶の密着感。「オーディエンス録音」という手法が存在する事さえ知らない一般のジャズ・ファンに堂々と聴かせられるビビッド・サウンドなのです。
 そんな究極サウンドで描かれるのは、天才2人の火花散るピアノ・インプロヴィゼーション……だけではない! 2人の共演ライヴアルバムと言えば、オフィシャルの伝統盤『An Evening with Herbie Hancock & Chick Corea: In Concert』『CoreaHancock』が浮かびますが、本作はまったく違う。その意味をご説明するためにも、ここでショウの構成を整理してみましょう。

●デュオ・セクション(序盤)
・Someday My Prince Will Come/Homecoming
●バンド・セクション
・CRYSTAL SILENCE:Crystal Silence
・THE LEPRECHAUN:Night Sprite
・MY SPANISH HEART:Day Danse/Spanish Fantasy
・THE MAD HATTER:Mad Hatter Rhapsody/Falling Alice
・ゲイル・モラン:I Loved You Then, I Love You Now

……と、このようになっています。曲目を見ただけでも全然違うレパートリーなのですが、それ以上に構成もアンサンブルも異なる。ショウの序盤は2人だけで「Someday My Prince Will Come」「Homecoming」を演奏するものの、ピアノ・デュオはそこまで。セット・チェンジとMCを挟んで始まった「Night Sprite」からは、ストリングスやホーン、ヴォーカルまで入ったバンド・コンサートが始まるのです。
 しかも、そのアンサンブルは苛烈。同年のソロ作『SECRET AGENT』のメンバーをほぼそのまま引き連れつつ、そのしなやかな演奏と熱気はRETURN TO FOREVERもかくやという素晴らしさ。「Mad Hatter Rhapsody」「Crystal Silence」「Spanish Fantasy」といった大曲もたっぷりと聴かせてくれますし、チックの奥方ゲイル・モランのソロ作からもタイトル曲を披露。単あるコリア&ハンコックの共演では済まない、幅広くカラフルなフルショウをたっぷりと楽しめるのです。

 名門「JEMS」渾身の自信作にして、オフィシャル公開まで実現してしまったマイク・ミラードの超傑作です。チックの訃報が刻まれた今だからこそ発掘されたのは間違いありませんが、本作に詰まっているサウンドも、演奏も、単なる追悼盤の次元ではありません。チックのファン、ハービーのファン、そしてミラードのファン……誰を目当てに手に取られたとしても関係ない。もはや公式/非公式の別さえ超えた「ジャズの新名盤」。どうぞ、存分にお楽しみください。

★「1978年7月9日ロサンゼルス公演」の超絶級オーディエンス録音。伝説名手ミラードのコレクションでもズバ抜けた超極上品。発掘を担っているJEMS自身が「日常的にミラード録音を聴いているが、今回は本当に素晴らしい」「公式作品の基準だ」「まさにジューシーな音の魔法」と手放しで大絶賛。さらにジャズの専門チャンネルまで公式に一般配信してしまったほどのサウンドです。ショウもピアノ・デュオはオープニングの2曲だけで、「Night Sprite」以降はストリングスやホーン、ヴォーカルまで入ったバンド・コンサート。完全オフィシャル級クオリティでありつつ、公式作とはまるで違うカラフルな共演ショウがたっぷり楽しめます。

Disc 1 (73:20)
1. Intro
2. Someday My Prince Will Come
3. Homecoming
4. Changeover
5. Night Sprite
6. Band Introductions
7. Day Danse
8. Mad Hatter Rhapsody including Falling Alice

Disc 2 (35:28)
1. Crystal Silence
2. I Loved You Then, I Love You Now (Gayle Moran)
3. Spanish Fantasy

Chick Corea & Herbie Hancock

Carol Shive – violin
Charles Veal – violin
Paula Hochhalter – cello
Judy Geist - Viola
Ron Moss – trombone
Jim Pugh – trombone
Allen Vizzutti – trumpet
Bob Zottola – trumpet
Joe Farrell – saxophone
Tom Brechtlein – drums
Rick Laird - Bass