LINDA RONSTADT & THE NELSON RIDDLE ORCHESTRA - BUDOKAN 1984(1CD + Bonus DVDR) [ZION-184]
LINDA RONSTADT & THE NELSON RIDDLE ORCHESTRA - BUDOKAN 1984(1CD + Bonus DVDR)
[ZION-184]
販売価格: 2,500円(税込)
商品詳細
★在庫切れの場合取り寄せ(1週間で入荷)
★ギフト・タイトル(一部レーベル限定)の対象品です。
Live at Budokan, Tokyo, Japan 30th March 1984 PERFECT SOUND(from Original Masters)
『WHAT'S NEW』が『SIMPLE DREAMS』以来となるトリプル・プラチナムに輝き、新たな魅力が開花した1984年のリンダ・ロンシュタット。ジャズ界の大御所ネルソン・リドルを迎えて実現した三度目の来日公演を体験できる貴重なオリジナル録音が登場です。
そんな本作に吹き込まれているのは「1984年3月30日:日本武道館」公演。その一部始終を永久保存した極上オーディエンス録音です。1984年のジャパン・ツアーと言えば、TV特番のプロショットも定番となっておりますが、本作はまったくの別公演。その辺の事情を理解するためにも、当時のスケジュールから振り返ってみましょう。
・3月30日:日本武道館 ←★本作★
・3月31日:東京プリンスホテル
・4月1日:日本武道館(第13回東京音楽祭)
・4月3日:神奈川県民ホール ←※TV放送
・4月4日:NHKホール
・4月6日:大阪フェスティバルホール
・4月7日:名古屋市民会館
以上、全6公演(+α)。日本武道館と言えは、スペシャル・ゲストとして“第13回東京音楽祭”にも出演しましたが、本作はそれとも違う単独公演。ジャパン・ツアーの初日にあたるコンサートでした。
そんなショウで記録された本作は、まさに「絶品」な美音の世界。クリスタル・クリアに透き通った空気感とキリッとした輪郭、そして手応えたっぷりの芯……すべてが美しく、とにかく距離が分からない。普段当店で扱っているようなロック系とはまるで違ってホール鳴りが曇りや濁りとして作用せず、響き渡るヴァイヴはオーロラのように繊細でビロードのように滑らか。「鳴りを感じさせない」ではなく、「鳴りがあって初めて完成する美」。そんな美しさがリンダの歌声にも、荘厳なオーケストラにも宿っている。クリアさだけに注目して「まるでサウンドボード」などと口走ろうものなら、録音に対して(思いっきり)侮辱になってしまう。そんな「空間の美」に魂がトロける録音なのです。
もちろん、オーディエンス録音だから必ずしも美しくなるわけではないのはご存じの通り。本作がそれほどまでに美しいのは、名録音家の手による銘品だからに他ならない。何しろ、本作を手掛けたのは日本録音史でも最高と呼ばれる名録音家。この人物は、かの名門キニーさえも凌駕すると言われ、80年代を中心にエリック・クラプトン、ジェフ・ベック、ミック・ジャガー、ストーンズ、PINK FLOYD、U2等々、洋楽オーディエンス録音そのものを代表してしまう録音を残した。今週は伝説名手マイク・ミラードの『LOS ANGELES 10.1.1977(Zion-183)』も同時リリースとなりますが、本作も「日本のミラード」と呼んでも差し支えのない伝説名手のオリジナル・カセットからダイレクトにCD化した驚異の銘品なのです。
そんな美のサウンドで描かれるのは、ネルソン・リドルに導かれたジャズ・スタンダードの世界。セットも『WHAT'S NEW』だけでなく、その世界を更に拡大したような名曲群が盛りだくさん。その芳醇さをご理解いただくためにも、ここでセットを整理してみましょう。
●ホワッツ・ニュー(9曲)
・I’ve Got a Crush on You/What's New/Crazy He Calls Me(★)/Guess I'll Hang My Tears Out to Dry/Someone to Watch Over Me/I Don't Stand a Ghost of a Chance with You/What I'll Do(★)/Lover Man (Oh, Where Can You Be?)/Goodbye
●その他(8曲+α)
・ドント・クライ・ナウ:Desperado(★)
・ラッシュ・ライフ:Falling in Love Again
・その他:Keepin' Out of Mischief Now/Instrumental(★)/Hey Daddy/Mr. Sandman/Kalamazoo/Dream/Choo Choo Ch'Boogie(★)
※注:「★」印は項鋭気映像『IN CONCERT-WHAT'S NEW』でも聴けない曲。
……と、このようになっています。代名詞的な「Desperado」も歌ってくれますが、軸となっているのは間違いなく『WHAT'S NEW』。このツアーは公式映像『IN CONCERT-WHAT'S NEW』にも残されていますが、「Crazy He Calls Me」「What I'll Do」といったレパートリーはそこでも聴けなかった曲で、結果としてアルバム『WHAT'S NEW』に収録された全曲が披露。さらにこの時期ならではの名曲群もたっぷりと取り上げられ、エミルー・ハリスの『EVANGELINE』でも共演した「Mr. Sandman」や未発売に終わった幻アルバムのタイトルでもあったルイ・アームストロングの「Keepin' Out of Mischief Now」、ジャンプ王ルイ・ジョーダンの「Choo Choo Ch'Boogie」等々、多彩なスタンダードも披露されるのです。
まさに『WHAT'S NEW』の生演奏版であり、その拡張版でもあった1984年の日本公演。そのフルショウを伝説名手のオリジナル・カセットから甦らせたライヴアルバムの超傑作です。「オーディエンスにしては」ではなく、「客録だからこそ」美しいい。アンダーグラウンド音源を知るマニアだけが許された美音によって描かれる名曲の夕べ。どうぞ、永久保存プレスCDで存分にお楽しみください。
★「1984年3月30日:日本武道館」公演の極上オーディエンス録音。クリスタル・クリアに透き通った空気感とキリッとした輪郭、そして手応えたっぷりの芯……すべてが美しく、響き渡るホール鳴りのヴァイヴもオーロラのように繊細でビロードのように滑らか。「鳴りを感じさせない」ではなく、「鳴りがあって初めて完成する美しさ」がリンダの歌声にも、荘厳なオーケストラにも宿っている絶世の美録音です。『WHAT'S NEW』の全曲どころか、さらに拡張するようなジャズ・スタンダードの名曲群がたっぷり楽しめます。
(75:21)
1. Intro
2. I've Got a Crush on You
3. What's New
4. Crazy He Calls Me
5. Keepin' Out of Mischief Now
6. I Guess I'll Hang My Tears Out to Dry
7. Falling in Love Again
8. Someone to Watch Over Me
9. Instrumental
10. Hey Daddy
11. Mr. Sandman
12. I've Got A Gal In Kalamazoo
13. Dream
14. Choo Choo Ch'Boogie
15. I Don't Stand a Ghost of a Chance with You
16. What I'll Do
17. Lover Man (Oh, Where Can You Be?)
18. Band Introductions
19. Goodbye
20. Desperado
Linda Ronstadt - Vocals
Nelson Riddle - Arranger, Conductor
Don Grolnick - Piano John Guerin - Drums
Bob Magnusson - Bass
Bob Mann - Guitar
Plas Johnson - Tenor
Liza Edwards - Chorus
Elizabeth Lamers - Chorus
Red Young - Chorus, Piano
-------------------------------------------------------
★★特別企画
★オーケストラと共にジャズ・スタンダードの世界へ踏みこんだ日本公演を極上体験できるオリジナル録音『BUDOKAN 1984』に、同じ1984年の来日を象徴してきた大定番音TVプロショット『YOKOHAMA 1984』が特別に付属いたします。
LINDA RONSTADT & THE NELSON RIDDLE ORCHESTRA - YOKOHAMA 1984(Bonus DVDR)
Live at Kanagawa Kenmin Hall, Yokohama, Japan 3rd April 1984 PRO-SHOT
本編プレスCDは、驚異的な美音で『WHAT'S NEW』を拡張したようなフルショウを体験できるライヴアルバムです。その解説でも触れましたが、1984年の来日公演を代表してきたのは当時放送されたテレビ特番でした。そこで、本編プレスCDの“向こう側”にも広がっていたであろう、オーケストラとのスペクタクルを目撃できるプロショット作品もご用意しました。
そんな本作が撮影されたのは「1984年4月3日:神奈川県民ホール」公演。そのマルチカメラ・プロショットです。このコンサートは当時の某民放局でダイジェスト放送されており、それを国内の録画マニアが記録。大切に保存されていたエアチェック・マスターからダイレクトにデジタル化いたしました。その映像は、ヴィンテージ感が味わい深く、極めてリアル。最近当店でご紹介しているマスター・シリーズのように「完全オフィシャル級」とはいかず、やや粒子感もあるにはある。しかし、録画された大元マスターからデジタル化されているのは間違いなく、ダビング痕もテープヨレもない。そして、サウンドは映像を完全に凌駕しており、文句なしのサウンドボード。当時の放送が生々しく蘇るのです。
その映像美で描かれるのは、まさに本編プレスCDの“向こう側”。放送枠1時間弱のダイジェスト放送だけに曲数は本編プレスCDには及ばないものの、別公演だけあって美味しいレア曲もある。ここでその内容を比較しながら整理してみましょう。
●ホワッツ・ニュー(5曲)
・What's New/Guess I'll Hang My Tears Out to Dry/What I'll Do(★)/Lover Man (Oh, Where Can You Be?)/Goodbye
●その他(5曲)
・ドント・クライ・ナウ:Desperado(★)
・ラッシュ・ライフ:Sophisticated Lady(★★)/Falling in Love Again
・その他:Kalamazoo/Dream
※注:「★」印は項鋭気映像『IN CONCERT-WHAT'S NEW』でも聴けない曲。特に「★★」印は本編プレスCDでも聴けない曲。
……と、このようになっています。次作『LUSH LIFE』に収録される事になる「Sophisticated Lady」も披露されますが、さらに美味しいのは大御所ネルソン・リドル楽団をバックに歌う、当時37歳のセクシーな姿。しかも、ショウ自体も実に80年代前半のムードが漂う。特に面白いのは「Falling In Love Again」。リンダの「お月様、出てきて」の一言に合わせて三日月形の椅子が登場、それに座って歌う……はずだったのですが、ここでトラブル。リンダがいくら待っても月が出てこないのです。「内気なお月様でステージ慣れしてないのよネ」とMCで繋いでいると、ようやく天井から降りてきた……かと思いきや、ギクシャクとした動きで途中で止まってしまう。リンダは爆笑しながらも困った様子で「もう少し降りてきてちょうだい。私の身長は5フィート3インチなのよ!」「アッ!! また上がっちゃった」「もしかして英語が通じないのかな。日本語でどう言えばいいの」と、大混乱になってしまう。しかも、この月の椅子がチャチでして、どう見ても日本のベスト10番組か、8時の集合番組のセットレベル。現代のショウビズであれば、予定通りに行かなくてもそのまま歌い出してミスを感じさせないところなのですが、なんともトホホなドタバタを隠しもしないのです。
しかも、このドタバタは後を引いてしまう。なんとか月に乗って歌う(これほど不手際なのに乗って大丈夫!?)ものの、降りる際にはリンダが吹き出して歌声もヨレヨレ。ここで笑いのスイッチが入ってしまったのか、「What'll I Do」でのシャボンの演出にも爆笑してしまい、まったく歌えなくなってしまうのです。「もう一度、始めからやらせて」「私もプロでとしてTVに出ているんだから」と言いながらも爆笑。涙を拭き、目を閉じてシャボンを無視してなんとか歌い切る……。演出の古めかしさ、そしてショウの大らかさ。ファッションや髪型以上に時代感が滲む名シーンの連続です。
さらに時代感漂うのが、数々のCM群。世界最強の消防車がカメラの喧伝をするかと思えば、女子高生がなぜか砂浜で参考書を開き「青春って方程式みたいにちょっぴり複雑……」と言葉を漏らす。ダイエット系コーラが新発売だったり、「ミルクが透明になった」等という得体の知れないドリンクが出てきたり、「なに?サスケ?」だったり。もはや、味も覚えていないものだらけ。出てくるタレントも意味不明なエアロビ姿やら、元祖ぷっつん女優やら。お笑いビッグ3の一角がツクツクホーシに扮するわ、ロサンゼルス五輪のマスコットだわ……。もう懐かしいのか、異世界なのかさえ分からなくなるカオスを見せつけてくれるのです。
リンダの美貌と美声、ビッグバンドが綴るスタンダードナンバー、トホホな演出、そして数々の懐かCM……本作自体が「1984年の薫り」も濃厚な傑作プロショットです。その上で本編プレスCDの“向こう側”まで教えてくれ、名盤のイメージを何十倍も膨らませてくれる。新たなるジャズ・スタンダードの世界で輝いていた1984年のリンダ・ロンシュタット。どうぞ、本編プレスCDと併せて胸いっぱいにお楽しみください。
(52:55)
1. Intro.
2. What's New
3. CM
4. Guess I'll Hang My Tears Out To Dry
5. Sophisticated Lady
6. Falling In Love Again
7. CM
8. Kalamazoo
9. Dream
10. CM
11. What'll I Do
12. Lover Man
13. CM
14. Band Introductions
15. Good-Bye
16. Desperado
17. CM
Linda Ronstadt - Vocals
Nelson Riddle - Arranger, Conductor
Don Grolnick - Piano John Guerin - Drums
Bob Magnusson - Bass
Bob Mann - Guitar
Plas Johnson - Tenor
Liza Edwards - Chorus
Elizabeth Lamers - Chorus
Red Young - Chorus, Piano
PRO-SHOT COLOUR NTSC Approx. 53min.
Special Bonus DVDR for "BUDOKAN 1984"(ZION-184)
★ギフト・タイトル(一部レーベル限定)の対象品です。
Live at Budokan, Tokyo, Japan 30th March 1984 PERFECT SOUND(from Original Masters)
『WHAT'S NEW』が『SIMPLE DREAMS』以来となるトリプル・プラチナムに輝き、新たな魅力が開花した1984年のリンダ・ロンシュタット。ジャズ界の大御所ネルソン・リドルを迎えて実現した三度目の来日公演を体験できる貴重なオリジナル録音が登場です。
そんな本作に吹き込まれているのは「1984年3月30日:日本武道館」公演。その一部始終を永久保存した極上オーディエンス録音です。1984年のジャパン・ツアーと言えば、TV特番のプロショットも定番となっておりますが、本作はまったくの別公演。その辺の事情を理解するためにも、当時のスケジュールから振り返ってみましょう。
・3月30日:日本武道館 ←★本作★
・3月31日:東京プリンスホテル
・4月1日:日本武道館(第13回東京音楽祭)
・4月3日:神奈川県民ホール ←※TV放送
・4月4日:NHKホール
・4月6日:大阪フェスティバルホール
・4月7日:名古屋市民会館
以上、全6公演(+α)。日本武道館と言えは、スペシャル・ゲストとして“第13回東京音楽祭”にも出演しましたが、本作はそれとも違う単独公演。ジャパン・ツアーの初日にあたるコンサートでした。
そんなショウで記録された本作は、まさに「絶品」な美音の世界。クリスタル・クリアに透き通った空気感とキリッとした輪郭、そして手応えたっぷりの芯……すべてが美しく、とにかく距離が分からない。普段当店で扱っているようなロック系とはまるで違ってホール鳴りが曇りや濁りとして作用せず、響き渡るヴァイヴはオーロラのように繊細でビロードのように滑らか。「鳴りを感じさせない」ではなく、「鳴りがあって初めて完成する美」。そんな美しさがリンダの歌声にも、荘厳なオーケストラにも宿っている。クリアさだけに注目して「まるでサウンドボード」などと口走ろうものなら、録音に対して(思いっきり)侮辱になってしまう。そんな「空間の美」に魂がトロける録音なのです。
もちろん、オーディエンス録音だから必ずしも美しくなるわけではないのはご存じの通り。本作がそれほどまでに美しいのは、名録音家の手による銘品だからに他ならない。何しろ、本作を手掛けたのは日本録音史でも最高と呼ばれる名録音家。この人物は、かの名門キニーさえも凌駕すると言われ、80年代を中心にエリック・クラプトン、ジェフ・ベック、ミック・ジャガー、ストーンズ、PINK FLOYD、U2等々、洋楽オーディエンス録音そのものを代表してしまう録音を残した。今週は伝説名手マイク・ミラードの『LOS ANGELES 10.1.1977(Zion-183)』も同時リリースとなりますが、本作も「日本のミラード」と呼んでも差し支えのない伝説名手のオリジナル・カセットからダイレクトにCD化した驚異の銘品なのです。
そんな美のサウンドで描かれるのは、ネルソン・リドルに導かれたジャズ・スタンダードの世界。セットも『WHAT'S NEW』だけでなく、その世界を更に拡大したような名曲群が盛りだくさん。その芳醇さをご理解いただくためにも、ここでセットを整理してみましょう。
●ホワッツ・ニュー(9曲)
・I’ve Got a Crush on You/What's New/Crazy He Calls Me(★)/Guess I'll Hang My Tears Out to Dry/Someone to Watch Over Me/I Don't Stand a Ghost of a Chance with You/What I'll Do(★)/Lover Man (Oh, Where Can You Be?)/Goodbye
●その他(8曲+α)
・ドント・クライ・ナウ:Desperado(★)
・ラッシュ・ライフ:Falling in Love Again
・その他:Keepin' Out of Mischief Now/Instrumental(★)/Hey Daddy/Mr. Sandman/Kalamazoo/Dream/Choo Choo Ch'Boogie(★)
※注:「★」印は項鋭気映像『IN CONCERT-WHAT'S NEW』でも聴けない曲。
……と、このようになっています。代名詞的な「Desperado」も歌ってくれますが、軸となっているのは間違いなく『WHAT'S NEW』。このツアーは公式映像『IN CONCERT-WHAT'S NEW』にも残されていますが、「Crazy He Calls Me」「What I'll Do」といったレパートリーはそこでも聴けなかった曲で、結果としてアルバム『WHAT'S NEW』に収録された全曲が披露。さらにこの時期ならではの名曲群もたっぷりと取り上げられ、エミルー・ハリスの『EVANGELINE』でも共演した「Mr. Sandman」や未発売に終わった幻アルバムのタイトルでもあったルイ・アームストロングの「Keepin' Out of Mischief Now」、ジャンプ王ルイ・ジョーダンの「Choo Choo Ch'Boogie」等々、多彩なスタンダードも披露されるのです。
まさに『WHAT'S NEW』の生演奏版であり、その拡張版でもあった1984年の日本公演。そのフルショウを伝説名手のオリジナル・カセットから甦らせたライヴアルバムの超傑作です。「オーディエンスにしては」ではなく、「客録だからこそ」美しいい。アンダーグラウンド音源を知るマニアだけが許された美音によって描かれる名曲の夕べ。どうぞ、永久保存プレスCDで存分にお楽しみください。
★「1984年3月30日:日本武道館」公演の極上オーディエンス録音。クリスタル・クリアに透き通った空気感とキリッとした輪郭、そして手応えたっぷりの芯……すべてが美しく、響き渡るホール鳴りのヴァイヴもオーロラのように繊細でビロードのように滑らか。「鳴りを感じさせない」ではなく、「鳴りがあって初めて完成する美しさ」がリンダの歌声にも、荘厳なオーケストラにも宿っている絶世の美録音です。『WHAT'S NEW』の全曲どころか、さらに拡張するようなジャズ・スタンダードの名曲群がたっぷり楽しめます。
(75:21)
1. Intro
2. I've Got a Crush on You
3. What's New
4. Crazy He Calls Me
5. Keepin' Out of Mischief Now
6. I Guess I'll Hang My Tears Out to Dry
7. Falling in Love Again
8. Someone to Watch Over Me
9. Instrumental
10. Hey Daddy
11. Mr. Sandman
12. I've Got A Gal In Kalamazoo
13. Dream
14. Choo Choo Ch'Boogie
15. I Don't Stand a Ghost of a Chance with You
16. What I'll Do
17. Lover Man (Oh, Where Can You Be?)
18. Band Introductions
19. Goodbye
20. Desperado
Linda Ronstadt - Vocals
Nelson Riddle - Arranger, Conductor
Don Grolnick - Piano John Guerin - Drums
Bob Magnusson - Bass
Bob Mann - Guitar
Plas Johnson - Tenor
Liza Edwards - Chorus
Elizabeth Lamers - Chorus
Red Young - Chorus, Piano
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★★特別企画
★オーケストラと共にジャズ・スタンダードの世界へ踏みこんだ日本公演を極上体験できるオリジナル録音『BUDOKAN 1984』に、同じ1984年の来日を象徴してきた大定番音TVプロショット『YOKOHAMA 1984』が特別に付属いたします。
LINDA RONSTADT & THE NELSON RIDDLE ORCHESTRA - YOKOHAMA 1984(Bonus DVDR)
Live at Kanagawa Kenmin Hall, Yokohama, Japan 3rd April 1984 PRO-SHOT
本編プレスCDは、驚異的な美音で『WHAT'S NEW』を拡張したようなフルショウを体験できるライヴアルバムです。その解説でも触れましたが、1984年の来日公演を代表してきたのは当時放送されたテレビ特番でした。そこで、本編プレスCDの“向こう側”にも広がっていたであろう、オーケストラとのスペクタクルを目撃できるプロショット作品もご用意しました。
そんな本作が撮影されたのは「1984年4月3日:神奈川県民ホール」公演。そのマルチカメラ・プロショットです。このコンサートは当時の某民放局でダイジェスト放送されており、それを国内の録画マニアが記録。大切に保存されていたエアチェック・マスターからダイレクトにデジタル化いたしました。その映像は、ヴィンテージ感が味わい深く、極めてリアル。最近当店でご紹介しているマスター・シリーズのように「完全オフィシャル級」とはいかず、やや粒子感もあるにはある。しかし、録画された大元マスターからデジタル化されているのは間違いなく、ダビング痕もテープヨレもない。そして、サウンドは映像を完全に凌駕しており、文句なしのサウンドボード。当時の放送が生々しく蘇るのです。
その映像美で描かれるのは、まさに本編プレスCDの“向こう側”。放送枠1時間弱のダイジェスト放送だけに曲数は本編プレスCDには及ばないものの、別公演だけあって美味しいレア曲もある。ここでその内容を比較しながら整理してみましょう。
●ホワッツ・ニュー(5曲)
・What's New/Guess I'll Hang My Tears Out to Dry/What I'll Do(★)/Lover Man (Oh, Where Can You Be?)/Goodbye
●その他(5曲)
・ドント・クライ・ナウ:Desperado(★)
・ラッシュ・ライフ:Sophisticated Lady(★★)/Falling in Love Again
・その他:Kalamazoo/Dream
※注:「★」印は項鋭気映像『IN CONCERT-WHAT'S NEW』でも聴けない曲。特に「★★」印は本編プレスCDでも聴けない曲。
……と、このようになっています。次作『LUSH LIFE』に収録される事になる「Sophisticated Lady」も披露されますが、さらに美味しいのは大御所ネルソン・リドル楽団をバックに歌う、当時37歳のセクシーな姿。しかも、ショウ自体も実に80年代前半のムードが漂う。特に面白いのは「Falling In Love Again」。リンダの「お月様、出てきて」の一言に合わせて三日月形の椅子が登場、それに座って歌う……はずだったのですが、ここでトラブル。リンダがいくら待っても月が出てこないのです。「内気なお月様でステージ慣れしてないのよネ」とMCで繋いでいると、ようやく天井から降りてきた……かと思いきや、ギクシャクとした動きで途中で止まってしまう。リンダは爆笑しながらも困った様子で「もう少し降りてきてちょうだい。私の身長は5フィート3インチなのよ!」「アッ!! また上がっちゃった」「もしかして英語が通じないのかな。日本語でどう言えばいいの」と、大混乱になってしまう。しかも、この月の椅子がチャチでして、どう見ても日本のベスト10番組か、8時の集合番組のセットレベル。現代のショウビズであれば、予定通りに行かなくてもそのまま歌い出してミスを感じさせないところなのですが、なんともトホホなドタバタを隠しもしないのです。
しかも、このドタバタは後を引いてしまう。なんとか月に乗って歌う(これほど不手際なのに乗って大丈夫!?)ものの、降りる際にはリンダが吹き出して歌声もヨレヨレ。ここで笑いのスイッチが入ってしまったのか、「What'll I Do」でのシャボンの演出にも爆笑してしまい、まったく歌えなくなってしまうのです。「もう一度、始めからやらせて」「私もプロでとしてTVに出ているんだから」と言いながらも爆笑。涙を拭き、目を閉じてシャボンを無視してなんとか歌い切る……。演出の古めかしさ、そしてショウの大らかさ。ファッションや髪型以上に時代感が滲む名シーンの連続です。
さらに時代感漂うのが、数々のCM群。世界最強の消防車がカメラの喧伝をするかと思えば、女子高生がなぜか砂浜で参考書を開き「青春って方程式みたいにちょっぴり複雑……」と言葉を漏らす。ダイエット系コーラが新発売だったり、「ミルクが透明になった」等という得体の知れないドリンクが出てきたり、「なに?サスケ?」だったり。もはや、味も覚えていないものだらけ。出てくるタレントも意味不明なエアロビ姿やら、元祖ぷっつん女優やら。お笑いビッグ3の一角がツクツクホーシに扮するわ、ロサンゼルス五輪のマスコットだわ……。もう懐かしいのか、異世界なのかさえ分からなくなるカオスを見せつけてくれるのです。
リンダの美貌と美声、ビッグバンドが綴るスタンダードナンバー、トホホな演出、そして数々の懐かCM……本作自体が「1984年の薫り」も濃厚な傑作プロショットです。その上で本編プレスCDの“向こう側”まで教えてくれ、名盤のイメージを何十倍も膨らませてくれる。新たなるジャズ・スタンダードの世界で輝いていた1984年のリンダ・ロンシュタット。どうぞ、本編プレスCDと併せて胸いっぱいにお楽しみください。
(52:55)
1. Intro.
2. What's New
3. CM
4. Guess I'll Hang My Tears Out To Dry
5. Sophisticated Lady
6. Falling In Love Again
7. CM
8. Kalamazoo
9. Dream
10. CM
11. What'll I Do
12. Lover Man
13. CM
14. Band Introductions
15. Good-Bye
16. Desperado
17. CM
Linda Ronstadt - Vocals
Nelson Riddle - Arranger, Conductor
Don Grolnick - Piano John Guerin - Drums
Bob Magnusson - Bass
Bob Mann - Guitar
Plas Johnson - Tenor
Liza Edwards - Chorus
Elizabeth Lamers - Chorus
Red Young - Chorus, Piano
PRO-SHOT COLOUR NTSC Approx. 53min.
Special Bonus DVDR for "BUDOKAN 1984"(ZION-184)