RAINBOW - OUTRAGE(1CD)*2nd Press [Darker Than Blue 090]

RAINBOW - OUTRAGE(1CD)*2nd Press [Darker Than Blue 090]

販売価格: 2,500(税込)

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商品詳細

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Live at Hammersmith Odeon, London, UK 27th July 1981 STEREO SBD(from Original Masters)*UPGRADE

 ロニー,グラハム,ジョーの3大ヴォーカリストでそれぞれ魅力が異なるRAINBOWは、ライヴ音源も各々が時代によって全く異なる色合いを見せています。その特徴をもっとも形としてつかみやすいのは、やはりサウンドボード音源。中でもジョー・リン・ターナー加入直後の'81年は、RAINBOWの全時代を通じても優れたサウンドボードに恵まれたツアー。RAINBOWのライヴに関心を持つファンなら、本作「OUTRAGE」は、「ULTIMATE SURRENDER」と並んでまず聴いておきたいアイテムでしょう。

 この「OUTRAGE」は、1981年7月8日から始まった「DIFFICULT TO CURE」イギリスツアーの最終日に当たる、7月27日のロンドン"ハマースミス・オデオン"公演を、関係者流出の高音質ステレオ・サウンドボード録音で収録したもの。5月まで行なわれたアメリカツアーで練り上げられたバンド・アンサンブルは、直前のスペイン公演などヨーロッパツアーの音源でも判るとおり。グラハム時代から刷新された'81年型のRAINBOWはいよいよ完成の高みに登り、このイギリスツアーでも各公演で素晴らしい演奏を聴かせてくれました。
 このハマースミス公演(二日目)のテイクは、Darker Than Blueレーベルの初期にも「FIRE」のタイトルで同内容のサウンドボード音源が出ていたことをご存知の方も多いでしょうが、本音源はより鮮度の良いオリジナル・マスターからダイレクトに音を起したもの。双方のディスクを比べれば判る通り、ヒスノイズは明らかに減退し、くぐもっていた音像もシャープな輪郭で再現されるなど、ゼネレーションの差は歴然。ギターやヴォーカルなど各パートの楽音がより近く、クリアなトーンで鳴り響いています。ライン直結という性格上、放送用サウンドとして完全に作りこまれた「ULTIMATE SURRENDER」には一歩譲りますが、1ヵ月後の来日公演を収録したサウンドボード音源と比較しても音は太く、イントロから全ての楽器が素晴らしいバランスと安定感で収められています。76分間の収録内容全てが既発を凌駕する、完璧なステレオ・ライン録音と言えるでしょう。

 上記のようにサウンドはほぼ完璧ながら、この日は肝心のリッチーがやや不調。ライヴのオープニング「Over The Rainbow」と「Spotlight Kid」の前半こそ普段と同じノリでプレイしているのですが、「Spotlight Kid」のギター・ソロ後半で一瞬音が途切れて以降は、「Love's No Friend」や「I Surrender」(3:33辺りでは一瞬プレイを止めてしまう場面も聴けます)など、もうひとつ入り込めていないような、キメの甘いプレイが続きます。これは恐らくモニターなど機材の調子が悪く、リズムや自分の音を拾えていないためのトラブルと思われます。音がダイレクトなだけに、聴き手にとってはは「イギリスツアー最終日なのに乗り切れない」リッチーの苛立ちを肌で感じるような、聴いているだけでハラハラする場面が続きます。
 「Man On The Silver Mountain」では自分を奮い立たせるようなノリの良い演奏も飛び出しますが、ギターソロになると(機材を調整しているのか)途中から弾き始めたりします。それでも「Catch The Rainbow」前半のトーンと後半のソロは「調子が悪くてもさすがリッチー!」と言いたくなるプレイですし、さらにバッキングを猛然とプレイする「Can't Happen Here」も迫力満点です。
 リッチーの調子が悪いぶん、本ライヴではドン・エイリーの活躍が光ります。「Lost In Hollywood」では冒頭のキーボードソロから素晴らしいフレージングで観客を沸かせます。リッチーが引っ込んでしまった「Difficult To Cure」ではロジャー・グローヴァーとボビー・ロンディネリのリズムを率いてアンサンブルを主導。ほとんどキーボード・トリオのリーダーのような大活躍を聴かせます。RAINBOW史上でもここだけではないか?と思われる"ギターレス・バージョン"を、喩えるならばEL&Pのキース・エマーソンばりのプレイで凌ぎ切るこの場面が、最上級のサウンドボードで残った事は奇跡的です!

 ライヴ後半は録音者がテープ残量を気にしたようでカットが目立ち始め、ドラムソロは途中まで、「Long Live Rock 'n' Roll」もコーラス部分からの収録になっています。しかしこの「Long Live Rock 'n' Roll」以降は機材トラブルが解消したと思われ、リッチーも完全に復調。「All Night Long」でも素晴らしいプレイを連発します。本録音はここからが聴き所。「Rule Britannia」のクラシカルな調べをイントロに用いた「Fire」では、ライヴ前半の怒りが爆発したような、曲名どおり炎のようなギターを聴かせてくれます。「ULTIMATE SURRENDER」や来日公演のサウンドボード「SURRENDER DOCUMENT」では聴けない「Maybe Next Time」に、ショウの最後を締めくくる「Since You Been Gone」のショートバージョンまで楽しむ事ができます。

 本ライヴはまさに唯一無二のリアル・ドキュメント。ここでしか聴けない収録内容は、同日音源未体験のファンはもちろん必聴ですが、既発盤を持っているマニアでも音質差を考慮したとき、本作を手に入れる事をためらう必要は無いでしょう。'81年ライヴを代表するサウンドボード音源の最上級バージョンを、お持ちでない方はこの機会にどうぞゲットしてください!

★beatleg誌 vol.124(2010年11月号)のレビュー要約です。ご参考まで。

 1981年に行なわれたアルバム『DIFFICULT TO CURE』のプロモーションにともなうイギリス・ツアーから、最終日となる7月27日-ロンドンでのステージがリリースされた。最高の音質のステレオ・サウンドボード録音で収録されており、2005年にリリースされ同音源を収録した『FIRE』(DARKER THAN BLUE : 1CD)よりも、より音質の良いマスター・テープを使用し、よりクリアでリアルな音像で楽しむことが出来るようになったのはポイントが高い。
ステージは、オープニングを告げるS.E.にリッチーのギターが切り込んできて、「Spotlight Kid」でスタートするが、イントロのリフまでのギター・ソロが他公演と比べて若干長くリッチーのツアー最終日への想いを感じることが出来る。バッキングで既にフリー・フォームで弾きまくるリッチーだが、ギター・ソロの後半では機材のトラブルからか一瞬、音が途切れるがドンのキーボードがカバーしている。この日のリッチーは機材のトラブルか、いつもの気まぐれかは不明だが、「Man On The Silver Mountain」でもギター・ソロでサウンドがオフになるシーンがあるが、これもリッチーらしいと言ったら、言い過ぎだろうか。「Lost In Hollywood」からのギター・ソロでは、これぞステレオ・サウンドボード!と叫びたくなるようにギター・サウンドが左右にパンされるのが嬉しい。アンコールではリッチーが「Rule Britannia」を弾いてから、サプライズのようにJimi Hendrixの「Fire」がプレイされる。数ヵ所でカットがあるのは惜しいが、ツアー最終日を有終の美で飾ったRAINBOWのステージを最高の音質で楽しむことが出来るのはファン冥利に尽きるだろう。

1. Over The Rainbow
2. Spotlight Kid
3. Love's No Friend
4. I Surrender
5. Man On The Silver Mountain
6. Catch The Rainbow
7. Can't Happen Here
8. Keyboard Solo incl. Eyes Of The World
9. Lost In Hollywood
10. Guitar Solo incl. A Light In The Black
11. Difficult To Cure
12. Drum Solo 
13. Long Live Rock'n'Roll
14. All Night Long
15. Fire
16. Maybe Next Time
17. Since You Been Gone

STEREO SOUNDBOARD RECORDING

Ritchie Blackmore - Guitar Joe Lynn Turner - Vocal Roger Glover - Bass
Don Airey - Keyboards Bob Rondinelli - Drums