ROBIN TROWER - SAUSALITO 1973(1CDR) [Uxbridge 1418]

ROBIN TROWER - SAUSALITO 1973(1CDR) [Uxbridge 1418]

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商品詳細

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Record Plant, Sausalito, CA, USA 11th August 1973 STEREO SBD

 独り立ちを果たし、ソロとして世界に打って出た1973年のロビン・トロワー。その熱気が脳みそに直接流れ込んでくるサウンドボード・アルバムが登場です。
 そんな本作が記録されたのは“TWICE REMOVED FROM YESTERDAY Tour”の一幕だった「1973年8月11日サウサリート」。サンフランシスコのラジオ局“KSAN-FM”用に行われたスタジオ・ライヴを収めたステレオ・サウンドボード録音です。1973年はロビンのソロ・デビューの年であり、当店では極上サウンドボード・アルバム『ATLANTA 1973 PRE-BROADCAST MASTER REEL(Uxbridge 1020)』も記憶に新しいところ。そんな時代を把握するためにも、まずは当時のスケジュールから紐解いてみましょう。

・1月29日-2月4日:欧州#1(3公演)
《3月『TWICE REMOVED FROM YESTERDAY』発売》
・3月2日-20日:欧州#2(12公演)
・4月25日-6月9日:英国(35公演)
・6月22日-29日:欧州#3(3公演)
・7月22日-9月3日:北米#1(18公演)←★ココ★
・10月19日-11月10日:北米#2(9公演)

 これが1973年のロビン・トロワー。欧州を中心にサーキットしつつ、『TWICE REMOVED FROM YESTERDAY』発売から4ヶ月にして全米進出も実現。本作はそんな「北米#1」の10公演目。『ATLANTA 1973』の約3週間前にあたるパフォーマンスでした。
 便宜上「公演」と付けてしまいましたが、実際にはコンサートではなく観客のいないスタジオ・ライヴ。本作のサウンド特性も、演奏も、そこにポイントがあります。まずサウンドですが、これはもう言葉通り「生演奏のスタジオ盤」。極めつけのド直結感が強烈なのです。もちろん、ステージ・ライヴでもサウンドボードな密着感があるわけですが、本作のサウンドはもっと根本的なところで感覚が違う。例えば、ミックス。ステージの場合、いかにサウンドボードだとしても演奏音には楽器ごとに異なる反響特性を考慮した音づくりやバランスでミックスされるものですが、本作には(当たり前ですが)そうした音響への配慮がない。ステージ・ライヴではあるはずの会場空間へと伸びていくニュアンスやマイクが離れても気にしない歌声の開放感もない。それこそスタジオ・アルバムに通じるミックス感覚なのです。
 その上で、スタジオ作品そのままでもないのが演奏の生々しさ。撮り直しのない一発演奏であり、マルチで重ねるのとは異なる全員一斉のグルーヴ感が宿っている。しかも、そのグルーヴを生み出しているのが黒人ドラマー:レグ・イサドアを含むオリジナル・トリオだからたまらない。ライヴアルバムに求められるものは十人十色で、人によって「コンサートの疑似体験」だったり、「歴史の証拠」であったり、「生演奏による音楽作品」であったりと様々。しかし本作の場合は、サウンド面でも演奏面でも間違いなく「生演奏による音楽作品」に特化されているのです。
 そんなスタジオ・ライヴの旨み満載な本作で聴けるのは、どんな曲なのか。ここで、そのセレクトも整理しておきましょう。

●TWICE REMOVED FROM YESTERDAY(5曲)
・Twice Removed From Yesterday(★)/Daydream/I Can't Wait Much Longer/Man Of The World(★)/Sinner's Song(★)
●BRIDGE OF SIGHS(4曲)
・The Fool And Me(★)/Lady Love/Day Of The Eagle(★)/Little Bit Of Sympathy
※注:「★」印はオフィシャル伝統盤『ROBIN TROWER LIVE』で聴けない曲。

……と、このようになっています。ロビンのライヴと言えばオフィシャル名盤『ROBIN TROWER LIVE』が有名ですので比較してみましたが、むしろ選曲も曲順も前述した『ATLANTA 1973』に酷似。デビュー作『TWICE REMOVED FROM YESTERDAY』に加え、当時は未発表だった『BRIDGE OF SIGHS』ナンバーも交えて濃縮還元。放送枠の関係か、アンコール用の「Rock Me Baby」までは演奏していませんが、それ以外は通常のライヴセットをそのまま再現しています。
 もちろん、これが大正解。ロック・ミュージシャン、それも70年代はライヴは得意でもスタジオになると本領を発揮できない人が多い。ロビンもそうだとは言いませんが、本作にはスタジオ・ライヴにありがちな白々しさがなく、どんどん演奏が加熱していく。目の前の観客をノセるわけではないものの、日頃の繰り返しによって心身に染みついたであろう熱気を滲んで溢れてこぼれだしているのです。

 サウンドボード録音はオーディエンス録音に比べて貴重なのですが、スタジオ・ライヴとなれば更に稀少。しかも、通しライヴに匹敵する長さと熱気ともなれば、どんなバンドでも全キャリア通して1本あるかないかというレア度です。本作は、その奇跡のような記録。それこそ、肝心要の名作『TWICE REMOVED FROM YESTERDAY』『BRIDGE OF SIGHS』にも匹敵する音楽作品、どうぞ存分にご堪能ください。


★「1973年8月11日サウサリート」で収録されたステレオ・サウンドボード録音。ラジオ局“KSAN-FM”用に行われたスタジオ・ライヴで、スタジオ・アルバムにも匹敵するシンクロ感を誇りつつ、ライヴ演奏ならではの生々しさも強烈。セットは通常ライヴと同じだけにスタジオ・セッションにありがちな白々しさもなく、名作『TWICE REMOVED FROM YESTERDAY』『BRIDGE OF SIGHS』を濃縮還元して生演奏テンションでアップグレードさせたロックがたっぷりと楽しめます。

(42:12)
1. The Fool And Me
2. Twice Removed From Yesterday
3. Lady Love
4. Daydream
5. Day Of The Eagle
6. I Can't Wait Much longer
7. Man Of The World
8. Sinners Song
9. Little Bit Of Sympathy
10. Tom Donohue Outro / KSAN Commercia

Robin Trower - guitar
James Dewar - bass, vocals
Reg Isidore - drums

STEREO SOUNDBOARD RECORDING