GARY MOORE - PRAY FOR VICTIMS(2CD) [Shades 201]

GARY MOORE - PRAY FOR VICTIMS(2CD) [Shades 201]

販売価格: 3,800(税込)

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商品詳細

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Live at Budokan, Tokyo, Japan 29th February 1984 PERFECT SOUND(from Original Masters)

 ゲイリー・ムーアが'80年代のハードロック時代に行った来日公演からは数多くの優秀なオーディエンス録音が知られます。それらの中でもプレスCD化された'83年大阪公演を収めた「CORRIDORS OF BLOOD」(Shades-320)や、'85年の名古屋および東京公演をパッケージした「RUN THROUGH THE NIGHTS」(Shades-322)などは、それぞれのワールド・ツアー全体においても屈指と言える高音質で録音されていました。しかし数ある優良タイトルの中でも、群を抜いて際立ったアイテムといえば、この「PRAY FOR VICTIMS」を措いて他には無いでしょう。

 本作は1984年の「VICTIMS OF THE FUTURE」リリースに伴うジャパンツアーより、2月29日の東京・日本武道館公演を収録したもの。本録音を手がけたテーパーは'80年代の日本におけるハードロック/メタル・ライヴで数々の素晴らしい名録音を残した人物で、DEEP PURPLEの1985年武道館公演「THRILL OF THE CHASE」や、1984年OZZY OSBOURNEの東京公演「DEFINITIVE BARKS」など、同時代の貴重な記録を聴いてもお判りの通り、ここでも当時の常識やレベルを遥かに上回る高音質でライヴの模様を切り取っています。
 ゲイリーの'84年来日公演において最終日となったこのライヴは、以前から「VICTIMS AT BUDOKAN」やそのアップグレード版「VICTOMS UNIT」が存在し、それら既発も良好なサウンドで知られていましたが、本盤の録音テイクはその次元ではありません。ノイズが全く気にならないクリアさと素晴らしい見通しは圧倒的で、さらにゲイリーのギターは太いくっきりとした音色で見事に封じ込められています。ギターだけでなく、アンサンブルの全てが分離感・存在感とも豊かに収録されており、下手なサウンドボードなど足元にも及ばない聴き易さと聴き応えを両立しています。オーディエンス録音では「観客の騒ぎ声がイヤだ」という人もいるでしょうが、本録音の凄い所は「演奏中の歓声や拍手はほとんど気にならず、楽音のみに集中できる」点にも認められます。しかし曲間では素晴らしい盛り上がりを体験でき、最高の臨場感が武道館ライヴならではの熱さを存分に味わわせてくれるのだから恐れ入る! 30年近く昔の客席カセット録音で「どうすればこんな凄い録音が出来たのか?」と、聴けば聴くほど誰もが驚き、不思議に感じることでしょう。

 オープニングの「RockIn' Every Night」から誰もがライヴ当日の武道館へトリップできるに違いないサウンドは、2曲目の「Wishing Well」以降さらに磨きが掛かります。同曲におけるイアン・ペイスのドラムとクレイグ・グルーバーのベースが織り成す強烈なビート、それに絡む圧巻のゲイリーのギターサウンドにノックアウトされること間違いなし! 続く「Shapes Of Things」ではギターソロはもちろん、きちんと高音をキープしたヴォーカルも実に伸びやか。これら序盤の楽音に代表されるように、ゲイリーはギタープレイ・ヴォーカルのコントロールとも'84年ライヴにおける最上級のパフォーマンスを披露しています。ニール・カーターのコーラスなどメンバーのサポートも秀逸で、まとまりのある演奏を最高のバランスと均整で楽しめます。
 ゲイリーのサウンドは「RUN FOR COVER」以降きらびやかでポップな要素も魅せていきますが、この当時はヘヴィで重厚な路線が貫かれ、強烈なギターがハードな「Murder In The Skies」や「Cold Hearted」が聴き手を悶絶させます。さらにこのツアーを最後に演奏されなくなった「Don't Take Me For A Loser」はライヴの大きな聴き所。ゲイリーは専任のシンガーでもキープするのが難しいと思われる高音メロディをしっかり歌いこなし、ソロでもメロディアスかつリズミックなプレイを堪能させます。ライヴのハイライト「Victims Of The Future」ではスパニッシュ・ギターをフィーチャーした約1分間のギターイントロからファンを大いに魅了します。叙情的な前半に対して中盤で一気に盛り上がる曲想は大変にドラマティック。ニール・カーターのコーラスもツボを得ており、ゲイリーとカーターのコンビネーションは当時から素晴らしかった事を確認できます。さらに6分台におけるギターソロは高い完成度を誇り、ここでも聴き手を惚れ惚れとさせるはずです。ゲイリーが「今晩、ここにいる全ての女性のために」というMCでスタートする「So Far Away」と「Empty Rooms」はゲイリー流泣きのバラードの極地といえる演奏。イントロのギターも「当時の録音ではこれ以上ない」と言えるほど優れた音質で録音されており、全てのファンの涙を誘う事でしょう。
 ディスク2はスピーディでスリリングなインスト「Blinder」からスタート。イアン・ペイスのドラムソロ、そしてゲイリーのギターソロを経て「End Of The World」がライヴ最大の聴き所を演出します。これらでは当時のバンドが持つ高いプレイアビリティをはっきりと理解できます。同曲からは間髪いれずに「Back On The Streets」が炸裂! メインセットのラスト大迫力のうちに締めくくります。
 アンコールは'84年ツアー終了以降ほとんど演奏される事が無くなる楽曲のオンパレード。1曲目の「Nuclear Attack」と2曲目の「Rockin' And Rollin'」から素晴らしい音質で満喫できます。これらの楽曲における会場の盛り上がりは本当に素晴らしく、湧き上がる手拍子と拍手、あちこちから飛び交う「ゲイリー!」コールが、ライヴの熱気をリアルに体験させてくれます。本音源のクライマックスはアンコール・ラストで取り上げられるシングル曲「Hold On To Love」! 聴き手の涙腺を刺激するメロディライン、バンドのタイトな演奏、会場が一体となって合唱するコーラス、何もかもが絶品のテイクであり、同曲のライヴ演奏がここまで優れたオーディエンス・テイクで残された事に感謝すら覚えます。

 本録音は終演後にゲイリーが「今夜が日本ツアー最後のコンサートだ。明日、帰るんだ。だからコンサートに来てくれた人達皆にお礼を言いたい。来年、また会いましょう。」とMCする場面まで完全収録。満場割れんばかりの拍手に包まれて録音は終了します。
 日本における人気が絶頂に達した当時のライヴを客席側から克明に記録した本作は、公式ライヴ「WE WANT MOORE!」以上の聴き応えと満足感をファンにお約束します。本作レベルに匹敵する'80年代ゲイリーのオーディエンス・ソースは過去に例がなく、この先の発掘もちょっと難しいでしょう。文字通り空前絶後のライヴ盤は、いかなるゲイリー・ファンも必携だと断言します!

Disc 1
1. Intro. 2. Rockin' Every Night 3. Wishing Well 4. Shapes Of Things 5. Murder In The Skies
6. Cold Hearted 7. Don't Take Me For A Loser 8. Victims Of The Future 9. So Far Away 10. Empty Rooms
Disc 2
1. Blinder 2. Ian Paice Drums Solo 3. End Of The World 4. Back On The Streets 5. Nuclear Attack
6. Rockin' And Rollin' 7. Hold On To Love

Gary Moore - Guitar & Vocal Ian Paice - Drums Neil Carter - Keyboards, Guitar & Vocal
Craig Gruber - Bass