THE WHO - ZURICH 1980(2CD) [IMPORT TITLE]

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販売価格: 3,800(税込)

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商品詳細

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Live at Hallenstadion, Zurich, Switzerland 28th March 1980 PERFECT/TRULY PERFECT SOUND

 ケニー・ジョーンズ加入後のザ・フーのライブ・ツアーは1979年と1980年が二年連続して似たような行程で行われました。どちらの年も共通するのは、アメリカを大々的に回る前にヨーロッパでウォームアップを兼ねた短期ツアーを行っていたということ。そしてアメリカのツアーからはLP、CD両方でアイテムが生み出されていたのですが、ヨーロッパになるとそれが極端に少なくなってしまう。特に80年のヨーロッパ・ツアーはアイテムが皆無に等しい状況でした。そうした中に輪をかけて一般的に軽視されがちなケニー時代ということも要因でしょう。
 しかし80年のヨーロッパ・ツアーは演奏内容が優れ、おまけに音質も優れたオーディエンス録音がいくつも存在します。その中の一つが2月28日のチューリッヒ公演。そもそも限定プレスCDリリースのお眼鏡に叶ったというだけでもクオリティが保証できるレベルなのですが、その音質は実に素晴らしい。テープ鮮度はそれほどでもなく、むしろ1980年という時代の録音でありつつ、いい意味でアナログ・ビンテージ感が漂っている。それでいて音像は非常に近く、もしこの音源が1980年当時にLPでリリースされていたとしたら「AM放送の上位録音では」と誤解されたかもしれないほど。
 中でもピートのギターの音のオンなバランスとクリアネスは絶品で、70年代フー・ライブのオーディエンス録音でたまにある「ギターの音が爆音」というような、悪い意味で聞き手を選ぶ録音状態ではなく、彼のギターの音像が見事なまでにクリアなバランスで捉えられているのです。ギターを弾く人であれば、これがコピーの手本になるのではと思えるほどしっかりと聞き取れるのがお見事。
 その一方で演奏のバランスを飽和させるような過剰な存在感では(まったく!)なく、トータルな音像バランスがまた実に見事なもの。それにゆえに時代が違えばAM放送をクリアに録音した音源な何かに間違えられたかもしれないのです。
 
 こうしてツアーの行程的には似た点が多い79年と80年ではありますが、大きな違いは一年をライブ活動に費やした後の新たな年であるということでしょう。よって80年のヨーロッパ・ツアーはウォームアップといえど演奏のボルテージの高さやバンドの一体感が既に完成の域に達している。もっともピート自身はこの時期にアルコールとドラッグの両方に溺れていた訳ですが、それでも残された音源が証明しているように、80年までのケニー加入後ライブにはキース時代とは違った魅力や活気が十分に感じられます。
 実際にこの日も「My Wife」からバンドがエンジン全開となり(同曲がライブの発火点となるのはキース時代も同様でしたが)、縦横無尽なキースとは違うタイトなケニーのドラムが見事に機能している。中でもキースとの演奏が叶わなかった「Music Must Change」はもちろんのこと、驚くべきは「5:15」。彼と共に演奏してた1973年より曲がライブ映えし、なおかつケニーのドラムがとても自然にフィットしていることでしょう。おまけに終盤では演奏の盛り上がりに反応して観客の手拍子も白熱するのですが、それが演奏の輪郭をぼかすことなく、臨場感と音像の両方のバランスを見事に保っているから驚き。この曲から「See Me Feel Me」までの盛り上がりだけでも一聴の価値があると断言いたします。
 ライブ終盤に向かう「My Generation」になるとケニーがキースに負けない爆裂ドラミングを聞かせてくれるのも魅力で、やはり彼の時代のフーのピークは79年から80年だったように思えてなりません。むしろアルバム「FACE DANCES」の制作とリリース後にバンド内がこじれてしまったことは各メンバーが証明している通りかと。

 そしてキース時代にはライブ演奏がこれまた叶わず、前年のアメリカから演奏されるようになったクラシック「I Can See For Miles」はホーンが加わったアレンジも効果抜群であり、なおかつ前年より勢いのある演奏が素晴らしい。とどめはアンコールの「The Real Me」。先の「5:15」と同じように、73年当時より俄然スピード感を増した演奏はこの日の充実したステージの締めくくりに相応しいもの。
 今までもケニー時代のライブ音源を積極的にリリースしてまいりましたが、活気に溢れた演奏と優良音源によってマニアの間では密かに評価の高かった80年ヨーロッパ・ツアーからは、そもそもプレスCDアイテム自体が初登場という歴史的なリリースでもあります。それに何と言っても音質が素晴らしく、ケニー時代の魅力を再確認するに打ってつけのリリースとなることでしょう!

★初のプレスCD化。そして驚くほどに音が良い!!

Disc 1(73:32)
1. Substitute 2. I Can't Explain 3. Baba O'Riley 4. My Wife 5. Sister Disco
6. Behind Blue Eyes 7. Music Must Change 8. Drowned 9. Who Are You 10. 5:15
11. Pinball Wizard 12. See Me, Feel Me 13. Long Live Rock 

Disc 2(37:32)
1. MC 2. My Generation 3. Sparks 4. I Can See for Miles 5. Won't Get Fooled Again
6. Relay 7. The Real Me

Roger Daltrey - lead vocals, tambourine, harmonica Pete Townshend - guitar, vocals
John Entwistle - bass guitar, vocals Kenney Jones - drums
John "Rabbit" Bundrick - keyboards, piano, tambourine, backing vocals
Dick Parry - saxophone Reg Brooks - trombone Dave Caswell - trumpet