OASIS - CHICAGO 1996 DAT MASTER(2CD) [Wardour-442]

OASIS - CHICAGO 1996 DAT MASTER(2CD) [Wardour-442]

販売価格: 2,800(税込)

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商品詳細

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Live at Rosemont Horizon. Chicago, IL, USA 27th August 1996 TRULY PERFECT SOUND(from Original Masters)*UPGRADE!!!

 今回リリースされるオアシスの名古屋公演と同じように、元はDATで録音されたオーディエンス録音だったにもかかわらず、DATからDATへのデジタルコピーが叶わず劣化したバージョンが広まった挙句にCDがリリースされてしまったのが1996年8月のシカゴ公演でした。急遽差し迫った引っ越しから土壇場で渡米を止めてしまうという無茶を起こしたリアム・ギャラガーを尻目に、予定通りコンサートを遂行すべく全曲ノエル・ギャラガー・ボーカルで決行された伝説の一日。数週間前のMTV 「Unplugged」収録に続いてリアムの都合によって急遽、彼なしのフォーメーションというステージ。ここで当時のオアシスのスケジュールを振り返ってみましょう。

・8月23日:ロンドンでMTV 「Unplugged」収録(リアム抜き)
・8月27日:シカゴ【本作】(リアム抜き、アメリカ・ツアー開始)
・8月30日:デトロイト(リアム合流)
・8月31日:トロント
・9月2日:フィラデルフィア
・9月6日:ウースター
・9月7日&8日:ニューヨーク
・9月10日:ブリストウ

この後シャーロットにてリアムの続いた不祥事に堪忍袋の緒が切れたノエルがツアーを投げ出してアメリカ・ツアーは強制終了となったのでした。そんな貴重なハプニング・ショーは幸いにもオーディエンス録音が存在、その名も「CHICAGO LIAM-LESS SHOW」というタイトルがリリースされています。リアム抜きで完遂したライブ・ステージということから入手したマニアが多かったかと思われますが、ピッチが狂っていて曲間のカットも多発、そして何より音質そのものが粗いという問題を抱えていました。
てっきりそうした状態の音源だったのかと思いきや、今から10年ほど前にトレーダー間にマスターDATからコピーされたCD-Rが流通した結果、「CHICAGO LIAM-LESS SHOW」(以下、既発盤と称します)が相当に劣化したコピーを基にしていたことが判明します。これもまたDATからDATへのコピーが容易でなかった時代、カセットへと落としてトレーダー間に流通していたのでした。しかも名古屋と違ってカセットのダビング回数も相当に重ねられた結果が既発盤の状態だったのです。
実際あまりにも音質が違っていて、マニアの間では「二種類の音源が存在する」と誤解されたほどなのですが、既発盤のピッチを正して聞くと周囲の歓声なども含めまったく同じ録音であることが解るはず。それほど音質が別次元であったこと、特にオリジナルDATマスターのクリアーな音質がいかに落ちてしまっていたのかということでした。

今回限定プレスCDにてリリースが実現するDATマスター・バージョンですが、こちらを聞いたことのあるマニアから称賛されていたように音質は非常にクリアー。まさにDAT録音ならではの鮮度とクリアネスが冴え渡っている。もっとも録音の音像は「まるでサウンドボード」と形容されるような近さではないものの、程よい距離感と先の鮮度が相まってとても聞きやすい。そのせいで別の音源だと錯覚を与えてしまったのですね。
ただしライブ前半「Cigarettes & Alcohol」辺りまではテーパーのポジションが安定しなかったのか、周期的に音がこもってしまうところがあった(これがまた既発盤では増幅されてしまった)ので、今回はこもり状態のパートを区切ってイコライズを施した結果、元の録音と比べて格段に安定して聞きやすくなりました。せっかく素性のいいデジタル・オーディエンス録音ですので、最新テクノロジーによるイコライズによってうまく磨き上げられたのです。こうなると、いよいよ既発盤とは比べ物になりません。

そしてこの日のステージは先の理由からアコースティック編成だったMTV 「Unplugged」と違い、オアシスのライブ史上初の「通常バンド編成でありながら全編ノエルボーカル」なショーとなったのです。リアムが不調を訴えたことで途中からノエルが歌を引き継いだステージはそれまでにもありましたが、最初から最後までノエルが歌い切ったライブというのはこれが初めて。しかも今回はリアムが不調ではなく、先の理由からイギリスに留まっていたという。
そんなハプニング・ショーの面白さは、一曲目の「ノエルが全編一人で歌う” Acquiesce”に集約されているのではないでしょうか。普段ならリアムが歌う前半パートからしてノエルが歌っているのだから本当に面白い。さらに「Roll With It」と「Champagne Supernova」も初めてノエルがバンドをバックに歌ったバージョンなのですが、随所で歌いなれてない感が漂っているのが微笑ましい。おまけに「Hello」に「Listen Up」といった曲は「Unplugged」でノエル・バージョンが披露されていましたが、今回はアコースティックでない通常バンドをバックにした演奏と共に歌っているのも貴重で、まだ録音前の新曲だった「My Big Mouth」のノエル・バージョンも結果的にこれが初であり、極めて貴重。
この日は開演前にリアム不在で決行される旨が会場で告知されていたのですが、彼の不在というハプニングに対する不満が一切感じられない盛り上がりにも驚きを禁じえません。ブーイングなど一切なく、むしろノエルが曲名を告げる度に歓喜の悲鳴が上がるほどのフィーバーぶり。彼が一人で弾き語る「Cast No Shadow」や「Wonderwall」での大合唱など、いよいよリアム不在を感じさせないご機嫌な盛り上がりには感動させられるほど。

こうしてレアなノエル・ショーが圧倒的なアッパー版にてリリースされることになった訳ですが、急遽ノエルが全編を歌わなければいけなくなったことや「Champagne Supernova」ライブが締めくくられたことからも解るように、この時期のショーとしては演奏時間が短い。そこでボーナスにはリアム復帰後のニューヨークでのオーディエンス録音からリアム・ボーカルの「Listen Up」とシカゴで歌われなかった「It's Gettin' Better (Man!!)」をボーナストラックとして追加。こちらも良好なオーディエンス録音かつ初CD化ですので聞き逃せません。
何より圧倒的なアッパー感と共に久々のリリースとなったシカゴでのノエル・ショー。既発盤も入手困難になって久しく、これまで伝説の一日を聞いたことがないすべてのマニアに自信を持って推せるクリアーな音質でお楽しみください!


Disc 1 (47:31)
1. The Swamp Song (Intro)
2. Acquiesce
3. Hello
4. Some Might Say
5. Roll With
6. Slide Away
7. Listen Up
8. Morning Glory
9. Cigarettes & Alcohol
10. Live Forever

Disc 2 (47:17)
1. Whatever
2. Cast No Shadow
3. Wonderwall
4. My Big Mouth
5. Don't Look Back In Anger
6. Champagne Supernova(

Bonus Tracks
Jones Beach Theatre, New York, NY, USA 7th September 1996
7. Listen Up
8. It's Gettin' Better (Man!!)

Noel Gallagher - lead guitar, vocals
Paul Arthurs - rhythm guitar
Paul McGuigan - bass
Alan White - drums

Liam Gallagher - lead vocals, tambourine (7th September 1996)