JIMMY PAGE with THE SOLID GROUND BAND - CRYSTAL BAY 1991(2CD) [Wardour-247]
JIMMY PAGE with THE SOLID GROUND BAND - CRYSTAL BAY 1991(2CD)
[Wardour-247]
販売価格: 2,800円(税込)
商品詳細
★在庫切れの場合取り寄せ(1週間で入荷)
★ギフト・タイトル(一部レーベル限定)の対象品です。
Live at Crystal Bay Club, Crystal Bay, Nevada, USA 29th May 1991 SBD
1988年の「OUTRIDER」リリースに伴う活動を終えたジミー・ペイジはZEPのリマスター作業の一方で次なる活動を模索した結果、レッド・ツェッペリンの再結成へ乗り出そうと画策。1990年のネブワース・イベントでロバート・プラントのステージに飛び入りし、そこで「Wearing And Tearing」の素晴らしい演奏を披露したことも、再結成への伏線として行われたものでした。後で明らかになったようところでは、この時期ペイジは本気でZEPの再結成を実現すべくプラントを口説いており、ボンゾに代わるドラマーの選定というところまで話が進んでいました。しかしソロ・キャリアを継続させたいプラントの意思によって再結成は頓挫、それどころかペイジとプラントの間に決定的な溝が出来てしまう結果となってしまうのです。
ところが1991年になると事態は急展開、「OUTRIDER」時の契約レーベルだったゲフィン・レコードからの提案によって、後にカヴァーデイル・ペイジとして結実するプロジェクトが始動します。二年後にはロック界に大きな話題を振りまくデイヴィッド・カヴァーデイルとのデュオも、この時点では極秘事項。当時の日本の音楽誌などには、さして忙しくなさそうなペイジはZEPのアルバムの印税で裕福に暮らしている…などと書かれていたもの。その実カヴァーデイルとの打ち合わせやリハーサルでアメリカに滞在していたペイジは、ネヴァダのクラブに行ったついでに、そこで演奏していたハコバンに飛び入り。先のネブワースを始めとして、1990年から91年にかけていくつものステージへの飛び入りを敢行していたペイジですが、その中ではもっとも演奏時間の長い出演となったのがこのクラブでのパフォーマンス。
その実態が明らかとなったはペイジ名義のタイトル「GIG’N MAN」に数曲の抜粋が収録され、さらに続いて90年ネブワースの写真をジャケに使った「JIMMY PAGE AND SOLD GROUND」というタイトルで知れ渡りました。もっともソリッド・グラウンドというアマチュア・バンドの演奏に加わっただけに過ぎず、サウンドボード録音ながらも大した注目を浴びることはありませんでした。それに輪をかけたのが極端に高いピッチ。いかにもライブハウスのPAからカセット録音したSBDがダビングを経由してピッチが上がってしまったことが推測されたもの。こうした二重苦な状態とも言える音源です、今ではすっかり忘れ去られたペイジのライブ音源と化してしまいました。
今回リリースされるロウジェネレーションの音源も以前からトレーダー間に出回っていたものなのですが21世紀に入っていよいよ忘れ去られた感があり、久々のリリースが限定のプレスCDにて実現するのです。そのリリースに当たっては最大のネックだったピッチの狂いを徹底的にアジャスト。過去のリリースとはまったく次元の違う、クラブでのリラックスしたジャムの様子が初めてリアルに伝わってくるようになったのです。
この音源最大の魅力は、クラブでいつになく伸び伸びとペイジが弾きまくっていることでしょう。バンドのアナウンスからすると、彼らのステージのセカンド・セットにおいてペイジの飛び入りが実現。まずは彼が得意とするスロー・ブルースから始まります。そこでは「I Can’t Quit You Baby」再びと言わんばかりのフレーズ連発、ペイジはまるで水を得た魚のよう。当然もっとブルースが演奏したくなったペイジはバンドに向けて「Tea For One」フレーズを連発し、マイナー・キーのブルースの演奏を促します。バンドも何となく3コードのブルースを始めるものの、彼らの演奏はマイナーではなくメジャー、おまけに女性ボーカリストが歌い出したのはジェームス・テイラーの「Steamroller」。にもかかわらずペイジは当初の「Tea For One」フレーズを弾き続けており、演奏は途中までちぐはぐな様相を呈していました。
思わずペイジが「ちーがーうーだーろー!」と叫んでもおかしくない場面だったのですが、ステージに上がる前で既に聞こし召したのか、彼からメジャーに合わせてあげたのは意外でした。そもそも最初に演奏されたスロー・ブルースがテン・イヤーズ・アフターの「Spider in (My)Your Web」ですし、次に演奏されたのはジェームス・テイラー。これらの選曲からも解るように、このソリッド・グラウンドというバンドは当時20代後半から30代前半のメンバーによって結成されていたらしく、演奏されるレパートリーは明らかにペイジより後の世代。つまりピッチが格段に正確な状態で収録された今回のリリースで明らかになったのは、テープがダビングされたジェネレーション以上に、バンドメンバーとペイジのジェネレーション・ギャップだったのです。
面白いことに、この後バンドメンバーとペイジの間で演奏する曲を協議する様子が聞き取れるのですが、どうやらこいつらにマディ・ウォーターズやオーティス・ラッシュのブルースなど問題外だと察したペイジと彼らの妥協案としてロックンロール「Johnny B. Goode」が演奏されます。しかし、これとてソリッド・グラウンドのメンバーからすればチャック・ベリーと言うよりも「マイケル・J・フォックスが映画で弾いていた曲」だったのかもしれません(笑)。
そして今回のリリースに当たっては初めて正確なピッチで収録された結果として、二枚のディスクをまたぐフォーマットとなっています。二枚目ではこれまた面白いことに、ZEPが72年のアメリカ・ツアーで「Whole Lotta Love」メドレーに組み入れていたロックンロールがいくつも演奏されていることでしょう。まずは「Slow Down」なのですが、今度は困ったことにベーシストが曲を知らないのでしょう、あのリフは弾かない、おまけにブレイクで止まらないなど、今度は聴いているこっちが「ちーがーうーだーろー!」と突っ込みたくなってしまうほど。
それでいて全体の演奏はアップテンポなので、まるで「キーを上げたZEPの’Rock And Roll’」のような演奏となってしまいます。実際にペイジも「Rock And Roll」で用いていた定型フレーズをビシバシ弾いている。もう一つの72年アメリカ・ツアーで聞かれたナンバー「Louie, Louie」が始まると、バンド全体の一体感が俄然高まります。そこから「Wild Thing」や「Hang On Sloopy」への移り変わりもなめらかですし、男女二人のボーカリストも絶好調。そう、こうしたレパートリーからも解るように彼らは典型的なアメリカのクラブにおけるパーティー・バンドに過ぎなかったのです。どうりでブルースが弾けない訳だ(笑)。しかしペイジは終始ご機嫌な様子でプレイしてみせたのだから驚き。1991年という彼の活動の空白期を埋めるレアなサウンドボード録音が久々に、しかもようやくのベスト・バージョンとしてリリースされます!
Disc 1 (45:03)
1. Introduction 2. Spider in Your Web 3. Steamroller 4. Johnny B. Goode
5. Hound Dog / Blue Suede Shoes 6. Smokin' Again
Disc 2 (36:41)
1. Introduction 2. Slow Down 3. Old Time Rock 'n' Roll 4. Kansas City
5. Louie, Louie / Wild Thing / Hang On Sloopy / Member Introduction
Solid Ground Band:
Chris Schauer - Drums Rene Best - Guitar, Vocal Debbie McIntyre - Vocal
Special Guest:
Jimmy Page - Guitar
★ギフト・タイトル(一部レーベル限定)の対象品です。
Live at Crystal Bay Club, Crystal Bay, Nevada, USA 29th May 1991 SBD
1988年の「OUTRIDER」リリースに伴う活動を終えたジミー・ペイジはZEPのリマスター作業の一方で次なる活動を模索した結果、レッド・ツェッペリンの再結成へ乗り出そうと画策。1990年のネブワース・イベントでロバート・プラントのステージに飛び入りし、そこで「Wearing And Tearing」の素晴らしい演奏を披露したことも、再結成への伏線として行われたものでした。後で明らかになったようところでは、この時期ペイジは本気でZEPの再結成を実現すべくプラントを口説いており、ボンゾに代わるドラマーの選定というところまで話が進んでいました。しかしソロ・キャリアを継続させたいプラントの意思によって再結成は頓挫、それどころかペイジとプラントの間に決定的な溝が出来てしまう結果となってしまうのです。
ところが1991年になると事態は急展開、「OUTRIDER」時の契約レーベルだったゲフィン・レコードからの提案によって、後にカヴァーデイル・ペイジとして結実するプロジェクトが始動します。二年後にはロック界に大きな話題を振りまくデイヴィッド・カヴァーデイルとのデュオも、この時点では極秘事項。当時の日本の音楽誌などには、さして忙しくなさそうなペイジはZEPのアルバムの印税で裕福に暮らしている…などと書かれていたもの。その実カヴァーデイルとの打ち合わせやリハーサルでアメリカに滞在していたペイジは、ネヴァダのクラブに行ったついでに、そこで演奏していたハコバンに飛び入り。先のネブワースを始めとして、1990年から91年にかけていくつものステージへの飛び入りを敢行していたペイジですが、その中ではもっとも演奏時間の長い出演となったのがこのクラブでのパフォーマンス。
その実態が明らかとなったはペイジ名義のタイトル「GIG’N MAN」に数曲の抜粋が収録され、さらに続いて90年ネブワースの写真をジャケに使った「JIMMY PAGE AND SOLD GROUND」というタイトルで知れ渡りました。もっともソリッド・グラウンドというアマチュア・バンドの演奏に加わっただけに過ぎず、サウンドボード録音ながらも大した注目を浴びることはありませんでした。それに輪をかけたのが極端に高いピッチ。いかにもライブハウスのPAからカセット録音したSBDがダビングを経由してピッチが上がってしまったことが推測されたもの。こうした二重苦な状態とも言える音源です、今ではすっかり忘れ去られたペイジのライブ音源と化してしまいました。
今回リリースされるロウジェネレーションの音源も以前からトレーダー間に出回っていたものなのですが21世紀に入っていよいよ忘れ去られた感があり、久々のリリースが限定のプレスCDにて実現するのです。そのリリースに当たっては最大のネックだったピッチの狂いを徹底的にアジャスト。過去のリリースとはまったく次元の違う、クラブでのリラックスしたジャムの様子が初めてリアルに伝わってくるようになったのです。
この音源最大の魅力は、クラブでいつになく伸び伸びとペイジが弾きまくっていることでしょう。バンドのアナウンスからすると、彼らのステージのセカンド・セットにおいてペイジの飛び入りが実現。まずは彼が得意とするスロー・ブルースから始まります。そこでは「I Can’t Quit You Baby」再びと言わんばかりのフレーズ連発、ペイジはまるで水を得た魚のよう。当然もっとブルースが演奏したくなったペイジはバンドに向けて「Tea For One」フレーズを連発し、マイナー・キーのブルースの演奏を促します。バンドも何となく3コードのブルースを始めるものの、彼らの演奏はマイナーではなくメジャー、おまけに女性ボーカリストが歌い出したのはジェームス・テイラーの「Steamroller」。にもかかわらずペイジは当初の「Tea For One」フレーズを弾き続けており、演奏は途中までちぐはぐな様相を呈していました。
思わずペイジが「ちーがーうーだーろー!」と叫んでもおかしくない場面だったのですが、ステージに上がる前で既に聞こし召したのか、彼からメジャーに合わせてあげたのは意外でした。そもそも最初に演奏されたスロー・ブルースがテン・イヤーズ・アフターの「Spider in (My)Your Web」ですし、次に演奏されたのはジェームス・テイラー。これらの選曲からも解るように、このソリッド・グラウンドというバンドは当時20代後半から30代前半のメンバーによって結成されていたらしく、演奏されるレパートリーは明らかにペイジより後の世代。つまりピッチが格段に正確な状態で収録された今回のリリースで明らかになったのは、テープがダビングされたジェネレーション以上に、バンドメンバーとペイジのジェネレーション・ギャップだったのです。
面白いことに、この後バンドメンバーとペイジの間で演奏する曲を協議する様子が聞き取れるのですが、どうやらこいつらにマディ・ウォーターズやオーティス・ラッシュのブルースなど問題外だと察したペイジと彼らの妥協案としてロックンロール「Johnny B. Goode」が演奏されます。しかし、これとてソリッド・グラウンドのメンバーからすればチャック・ベリーと言うよりも「マイケル・J・フォックスが映画で弾いていた曲」だったのかもしれません(笑)。
そして今回のリリースに当たっては初めて正確なピッチで収録された結果として、二枚のディスクをまたぐフォーマットとなっています。二枚目ではこれまた面白いことに、ZEPが72年のアメリカ・ツアーで「Whole Lotta Love」メドレーに組み入れていたロックンロールがいくつも演奏されていることでしょう。まずは「Slow Down」なのですが、今度は困ったことにベーシストが曲を知らないのでしょう、あのリフは弾かない、おまけにブレイクで止まらないなど、今度は聴いているこっちが「ちーがーうーだーろー!」と突っ込みたくなってしまうほど。
それでいて全体の演奏はアップテンポなので、まるで「キーを上げたZEPの’Rock And Roll’」のような演奏となってしまいます。実際にペイジも「Rock And Roll」で用いていた定型フレーズをビシバシ弾いている。もう一つの72年アメリカ・ツアーで聞かれたナンバー「Louie, Louie」が始まると、バンド全体の一体感が俄然高まります。そこから「Wild Thing」や「Hang On Sloopy」への移り変わりもなめらかですし、男女二人のボーカリストも絶好調。そう、こうしたレパートリーからも解るように彼らは典型的なアメリカのクラブにおけるパーティー・バンドに過ぎなかったのです。どうりでブルースが弾けない訳だ(笑)。しかしペイジは終始ご機嫌な様子でプレイしてみせたのだから驚き。1991年という彼の活動の空白期を埋めるレアなサウンドボード録音が久々に、しかもようやくのベスト・バージョンとしてリリースされます!
Disc 1 (45:03)
1. Introduction 2. Spider in Your Web 3. Steamroller 4. Johnny B. Goode
5. Hound Dog / Blue Suede Shoes 6. Smokin' Again
Disc 2 (36:41)
1. Introduction 2. Slow Down 3. Old Time Rock 'n' Roll 4. Kansas City
5. Louie, Louie / Wild Thing / Hang On Sloopy / Member Introduction
Solid Ground Band:
Chris Schauer - Drums Rene Best - Guitar, Vocal Debbie McIntyre - Vocal
Special Guest:
Jimmy Page - Guitar