VAN HALEN - DEFINITIVE PASADENA 1977(1CD) plus Bonus CDR* Numbered Stickered Edition Only [ZODIAC 408]
VAN HALEN - DEFINITIVE PASADENA 1977(1CD) plus Bonus CDR* Numbered Stickered Edition Only
[ZODIAC 408]
販売価格: 2,500円(税込)
商品詳細
★在庫切れの場合取り寄せ(1週間で入荷)
★ギフト・タイトル(一部レーベル限定)の対象品です。
Live at Pasadena Convention Center, Pasadena, CA, USA 15th October 1977 STEREO SBD
公式/非公式の枠を超えたロックの文化遺産にして、「生演奏版“炎の導火線”」にもっとも近い超極上サウンドボード・アルバム。その最高峰盤が復刻です。
そんな超名盤に記録されているのは「1977年10月15日パサデナ公演」。その超絶級ステレオ・サウンドボード録音です。デビュー前後のVAN HALENには衝撃的なサウンドボード録音が数多く発掘されていますが、本作こそが最も「生演奏版“炎の導火線”」と呼ぶに相応しい1枚。その理由をご説明するためにも、まずはハードロックの最高傑作盤『炎の導火線』が生まれた当時の状況を振り返り、ショウのポジションを確かめてみましょう。
●1977年
・1月1日-30日:米国#1(10公演)
・2月2日+3日:スターウッド(2公演)
・2月18日-8月26日:米国#2(24公演)
《8月31日-9月『炎の導火線』制作》
・9月16日-10月22日:米国#3(6公演)←★ココ★
・12月9日-31日:米国#4(9公演)
●1978年
・1月27日-2月25日:米国#5(4公演)
《3月3日:初のワールドツアー開始》
これが1977年/1978年のVAN HALEN。2月のスターウッド公演では伝説的なモー・オースティン/テッド・テンプルマンとの出会いがあり、ワーナーと契約。『炎の導火線』の制作時期は資料によって諸説あり、「8月末から9月」説や「10月初旬から3週間」説など不確定なのですが、いずれにせよ「米国#3」と同時期でした。そして、本作のパサデナ公演は「米国#3」の5公演目。つまり、『炎の導火線』制作と完全に同時期もしくは完成直後のショウだったわけです。
これだけでも必聴盤決定ですが、クオリティはそれどころではなかった。ミックス卓直結系の極上サウンドボードなのです。完全ゼロ距離のシンクロ感、極太・強靱にして繊細な芯、弦の振動まで感じられるディテール……とにかくすべてが超絶。しかも、本作はその最高峰となるもの。そう、本作のベースになっているのは8年前に登場した決定盤『PASADENA ON FIRE』。原音にあったリミッターがかかったような塊感があったのですが、各音域を細やかに調整。楽器1つひとつの1音1音までほぐされたような鮮やかな分離感が生まれている。今回、復刻のために再度のリマスタリングに臨みましたが、どこをどう変えてもアップグレードしない。ギリギリのバランスで原音の可能性を最大限に引き出した、究極のサウンドだった。そこで、今回は『PASADENA ON FIRE』サウンドそのままに忠実に復刻する事にしたのです。
そのサウンドで描かれるのは、さらに苛烈な生演奏で綴られる炎の導火線。本作はライヴ本番(11曲・約45分)をメインに、当日のリハーサル(5曲・約14分)をボーナス追加した2部構成。ここで併せてセットを整理してみましょう。
●炎の導火線(ライヴ9曲+リハ3曲)
・ライヴ本編:On Fire/Feel Your Love Tonight/Runnin' With The Devil/Atomic Punk/Little Dreamer/Ice Cream Man/Ain't Talkin' 'Bout Love/Eruption/You Really Got Me
・リハーサル:On Fire(2テイク)/Atomic Punk/Ain't Talkin' 'Bout Love
●伝説の爆撃機(ライヴ2曲)
・ライヴ本編:Somebody Get Me A Doctor/D.O.A.
●その他(リハ1曲)
・リハーサル:Voodoo Queen
……と、このようになっています。『炎の導火線』から「I'm the One」「Jamie's Cryin」以外の全曲が披露され、その代わりに「Somebody Get Me A Doctor」「D.O.A.」を追加したスタイル。リハーサルで演奏されている「Voodoo Queen」は「Mean Street」の原曲となるものです。
このセットだけでも十分に「生演奏版“炎の導火線”」ですが、演奏のテンションはさらに凄い。あの大名盤もほとんどライヴで録音されたと言われていますが、やはりステージに4人が揃って「せーの!」で鳴らす一発勝負は気迫が違う。歴史的大名盤を生み出したバンド・ポテンシャルがさらに一回りも二回りも巨大になっている……(たかがリハーサルですら「炎の導火線のアウトテイク?」という次元)。文字にしても現実にはあり得そうもない音世界が、実際にスピーカーから流れ出すのです。
とにもかくにも、超絶にして強力無比。デビュー間の貴重なサウンドボード……どころではない。よく最大級の賛辞として「公式スタジオ作と同等の価値を持つライヴアルバム」と書きますが、その公式スタジオ作があの『炎の導火線』なのですから……。まさに文化遺産以外の何物でもない超名盤。“ハードロック”なる音楽ジャンルが生み出し得た至宝。どうぞ、永久保存プレスCDで存分にご体験ください!
★最初の50枚のみ、ナンバリング入りステッカー付でのリリースとなります。
(58:47)
1. Intro.
2. On Fire
3. Feel Your Love Tonight
4. Runnin' With The Devil
5. Atomic Punk
6. Little Dreamer
7. Somebody Get Me A Doctor
8. Ice Cream Man
9. Ain't Talkin' 'Bout Love
10. Eruption
11. D.O.A.
12. You Really Got Me
Bonus Tracks
Rehearsals at Pasadena Convention Center, Pasadena, CA, USA 15th October 1977
13. On Fire
14. Voodoo Queen
15. Atomic Punk
16. Ain't Talkin' 'Bout Love
17. On Fire
David Lee Roth - Lead Vocals Eddie Van Halen - Guitars, Vocals
Michael Anthony - Bass, Vocals Alex Van Halen - Drums
STEREO SOUNDBOARD RECORDING
★★特別企画
★「生演奏版“炎の導火線”」となる最強のステレオサウンドボード・アルバム『DEFINITIVE PASADENA 1977』。その初回限定ナンバー入りステッカー付きに限り、ジーン・シモンズがプロデュースした伝説のデビュー前スタジオ作品『GENE SIMMONS DEMOS 1976』が特別に付属致します。
VAN HALEN - GENE SIMMONS DEMOS 1976(Bonus CDR)
Originally recorded at Village Recorder Studio, Los Angeles, CA. USA May 1976 STEREO SBD(UPGRADE)
本編プレスCDは、歴史的大名盤『炎の導火線』をステージ・テンションでアップグレードさせたような超名盤。まさに人類の宝です。そんな超絶版の誕生を祝うのに、半端なオーディエンス録音などでは邪魔になるだけ。そこで、同じく初期VAN HALEN史に欠かすことのできないスタジオ・アルバムの最高峰版をご用意しました。
そんな本作の正体とは、デビュー前に制作されたスタジオ・デモ。そう、KISSのジーン・シモンズがプロデュースした所謂“GENE SIMMONS DEMOS”です。このデモは、VAN HALENのサクセス・ストーリーで絶対に触れられる超有名音源。スターウッド・クラブに出演していたVAN HALENに惚れ込んだジーンが自ら出資を買って出て制作されたもので、録音はロスアンゼルスの“ヴィレッジ・レコーダー・スタジオ”、マスタリングはニューヨークの“エレクトリック・レディランド・スタジオ”と完全プロ環境。レコード会社との契約を目的にしたデモとは思えないほどのクオリティと演奏がギュウ詰めになっており、レパートリーも歴史に名を残す名曲群の原型。結果として、このデモによって契約は果たせなかったものの「“炎の導火線”以前のゼロthアルバム」「VAN HALEN版デッカ・テープス」として世界中のファンに愛される名盤中の大名盤なのです。
まさに公式作と並ぶ……いや、それ以上の最重要スタジオ・アルバムなわけですが、本作はその最高峰版となるリマスター盤。従来マスターでも劣化ナシで完璧なステレオ・サウンドボードだったわけですが、サウンド自体は若干モコモコした感じも否めなかった。しかし、本作は高音のヌケがグッと良くなり、輪郭もくっきり。ブライトな輝きに満ち、原音の可能性を最大限に引き出したサウンドを実現しているのです。
そして、最高峰更新サウンドで描かれる伝説のスタジオ・アルバムは、まさに至宝。そのレパートリーには初期アルバム『炎の導火線』『伝説の爆撃機』の原曲もありますが、現在では復活作『A DIFFERENT KIND OF TRUTH』の原型でもある。良い機会ですので、ここでその内容も整理しておきましょう。
●70年代/80年代(4曲)
・炎の導火線:On Fire/Runnin' With The Devil
・伝説の爆撃機:Somebody Get Me A Doctor
・1884:House Of Pain
●『A DIFFERENT KIND OF TRUTH』でリメイク(4曲)
・She's The Woman/Let's Get Rockin’(Outta Spaceの原曲)/Big Trouble(Big Riverの原曲)/Put Out The Lights(Beats Workinの原曲)
●いまだに未発表(2曲)
・Woman In Love/Babe, Don't Leave Me Alone
……と、このようになっています。しかも、単に原型が聴けるという以上に完成度が凄い。前述のようにレコーディングのクオリティはセミプロのデモの域を超えており、ジーンのプロデュースという事もあってかややKISS風の仕上がり。アレックスのドラムを始め、KISS的な軽快な爽快感が前面に出ており、コーラスもしっかりと重ねられている。エディのギターにはあまりフェイザーがかけられていないのですが、厚みを出すために随所にダブルトラック処理がなされており、左右のスピーカーから二台のリズムギターが流れてくる。いわゆるデモ以上の作り込みでありつつ、後の作品とはだいぶ違う趣が楽しめるのです。
さらに、各曲でも聴きどころ満載。『炎の導火線』の2曲はデイヴのヴォーカル・アレンジが異なっていますし、逆に「Somebody Get Me A Doctor」ではアルバム『伝説の爆撃機』に近いのが面白い。実のところ、「Somebody Get Me A Doctor」は1978年ツアーでは別アレンジで演奏されていた。しかし、いざアルバム制作の段階で元に戻したわけです。プロデューサーだったジーンはアレンジにも意見を出していたそうですが、確かにその逸話が感じられるのです。他にも『炎の導火線』のオープニングに使われていた車のSEが「House Of Pain」のエンディングだったり、未発表の「Woman In Love(2ndアルバムとは同名異曲)」「Babe, Don't Leave Me Alone」が完成度の高いスタジオ・テイクで聴けたり。収録時間もちょうどアルバム1枚分の33分であり、まさに「“炎の導火線”以前の正式作品」と呼べる品格に満ちているのです。
ハードロック史上に燦然と輝く名盤中の大名盤『炎の導火線』。本編プレスCDはその生演奏版であり、本作は原型盤と言っても良いでしょう。VAN HALENの歴史で欠かすことのできない超名作を最高峰クオリティで一挙に楽しめるチャンスです。どなた様も、この機会をお見逃しなく。
1. On Fire
2. Woman In Love
3. House Of Pain
4. Runnin' With The Devil
5. She's The Woman
6. Let's Get Rockin'
7. Big Trouble
8. Somebody Get Me A Doctor
9. Babe, Don't Leave Me Alone
10. Put Out The Lights
Special Bonus CDR for limited numbered stickered edition of "DEFINITIVE PASADENA 1977"(ZODIAC 408)
★ギフト・タイトル(一部レーベル限定)の対象品です。
Live at Pasadena Convention Center, Pasadena, CA, USA 15th October 1977 STEREO SBD
公式/非公式の枠を超えたロックの文化遺産にして、「生演奏版“炎の導火線”」にもっとも近い超極上サウンドボード・アルバム。その最高峰盤が復刻です。
そんな超名盤に記録されているのは「1977年10月15日パサデナ公演」。その超絶級ステレオ・サウンドボード録音です。デビュー前後のVAN HALENには衝撃的なサウンドボード録音が数多く発掘されていますが、本作こそが最も「生演奏版“炎の導火線”」と呼ぶに相応しい1枚。その理由をご説明するためにも、まずはハードロックの最高傑作盤『炎の導火線』が生まれた当時の状況を振り返り、ショウのポジションを確かめてみましょう。
●1977年
・1月1日-30日:米国#1(10公演)
・2月2日+3日:スターウッド(2公演)
・2月18日-8月26日:米国#2(24公演)
《8月31日-9月『炎の導火線』制作》
・9月16日-10月22日:米国#3(6公演)←★ココ★
・12月9日-31日:米国#4(9公演)
●1978年
・1月27日-2月25日:米国#5(4公演)
《3月3日:初のワールドツアー開始》
これが1977年/1978年のVAN HALEN。2月のスターウッド公演では伝説的なモー・オースティン/テッド・テンプルマンとの出会いがあり、ワーナーと契約。『炎の導火線』の制作時期は資料によって諸説あり、「8月末から9月」説や「10月初旬から3週間」説など不確定なのですが、いずれにせよ「米国#3」と同時期でした。そして、本作のパサデナ公演は「米国#3」の5公演目。つまり、『炎の導火線』制作と完全に同時期もしくは完成直後のショウだったわけです。
これだけでも必聴盤決定ですが、クオリティはそれどころではなかった。ミックス卓直結系の極上サウンドボードなのです。完全ゼロ距離のシンクロ感、極太・強靱にして繊細な芯、弦の振動まで感じられるディテール……とにかくすべてが超絶。しかも、本作はその最高峰となるもの。そう、本作のベースになっているのは8年前に登場した決定盤『PASADENA ON FIRE』。原音にあったリミッターがかかったような塊感があったのですが、各音域を細やかに調整。楽器1つひとつの1音1音までほぐされたような鮮やかな分離感が生まれている。今回、復刻のために再度のリマスタリングに臨みましたが、どこをどう変えてもアップグレードしない。ギリギリのバランスで原音の可能性を最大限に引き出した、究極のサウンドだった。そこで、今回は『PASADENA ON FIRE』サウンドそのままに忠実に復刻する事にしたのです。
そのサウンドで描かれるのは、さらに苛烈な生演奏で綴られる炎の導火線。本作はライヴ本番(11曲・約45分)をメインに、当日のリハーサル(5曲・約14分)をボーナス追加した2部構成。ここで併せてセットを整理してみましょう。
●炎の導火線(ライヴ9曲+リハ3曲)
・ライヴ本編:On Fire/Feel Your Love Tonight/Runnin' With The Devil/Atomic Punk/Little Dreamer/Ice Cream Man/Ain't Talkin' 'Bout Love/Eruption/You Really Got Me
・リハーサル:On Fire(2テイク)/Atomic Punk/Ain't Talkin' 'Bout Love
●伝説の爆撃機(ライヴ2曲)
・ライヴ本編:Somebody Get Me A Doctor/D.O.A.
●その他(リハ1曲)
・リハーサル:Voodoo Queen
……と、このようになっています。『炎の導火線』から「I'm the One」「Jamie's Cryin」以外の全曲が披露され、その代わりに「Somebody Get Me A Doctor」「D.O.A.」を追加したスタイル。リハーサルで演奏されている「Voodoo Queen」は「Mean Street」の原曲となるものです。
このセットだけでも十分に「生演奏版“炎の導火線”」ですが、演奏のテンションはさらに凄い。あの大名盤もほとんどライヴで録音されたと言われていますが、やはりステージに4人が揃って「せーの!」で鳴らす一発勝負は気迫が違う。歴史的大名盤を生み出したバンド・ポテンシャルがさらに一回りも二回りも巨大になっている……(たかがリハーサルですら「炎の導火線のアウトテイク?」という次元)。文字にしても現実にはあり得そうもない音世界が、実際にスピーカーから流れ出すのです。
とにもかくにも、超絶にして強力無比。デビュー間の貴重なサウンドボード……どころではない。よく最大級の賛辞として「公式スタジオ作と同等の価値を持つライヴアルバム」と書きますが、その公式スタジオ作があの『炎の導火線』なのですから……。まさに文化遺産以外の何物でもない超名盤。“ハードロック”なる音楽ジャンルが生み出し得た至宝。どうぞ、永久保存プレスCDで存分にご体験ください!
★最初の50枚のみ、ナンバリング入りステッカー付でのリリースとなります。
(58:47)
1. Intro.
2. On Fire
3. Feel Your Love Tonight
4. Runnin' With The Devil
5. Atomic Punk
6. Little Dreamer
7. Somebody Get Me A Doctor
8. Ice Cream Man
9. Ain't Talkin' 'Bout Love
10. Eruption
11. D.O.A.
12. You Really Got Me
Bonus Tracks
Rehearsals at Pasadena Convention Center, Pasadena, CA, USA 15th October 1977
13. On Fire
14. Voodoo Queen
15. Atomic Punk
16. Ain't Talkin' 'Bout Love
17. On Fire
David Lee Roth - Lead Vocals Eddie Van Halen - Guitars, Vocals
Michael Anthony - Bass, Vocals Alex Van Halen - Drums
STEREO SOUNDBOARD RECORDING
★★特別企画
★「生演奏版“炎の導火線”」となる最強のステレオサウンドボード・アルバム『DEFINITIVE PASADENA 1977』。その初回限定ナンバー入りステッカー付きに限り、ジーン・シモンズがプロデュースした伝説のデビュー前スタジオ作品『GENE SIMMONS DEMOS 1976』が特別に付属致します。
VAN HALEN - GENE SIMMONS DEMOS 1976(Bonus CDR)
Originally recorded at Village Recorder Studio, Los Angeles, CA. USA May 1976 STEREO SBD(UPGRADE)
本編プレスCDは、歴史的大名盤『炎の導火線』をステージ・テンションでアップグレードさせたような超名盤。まさに人類の宝です。そんな超絶版の誕生を祝うのに、半端なオーディエンス録音などでは邪魔になるだけ。そこで、同じく初期VAN HALEN史に欠かすことのできないスタジオ・アルバムの最高峰版をご用意しました。
そんな本作の正体とは、デビュー前に制作されたスタジオ・デモ。そう、KISSのジーン・シモンズがプロデュースした所謂“GENE SIMMONS DEMOS”です。このデモは、VAN HALENのサクセス・ストーリーで絶対に触れられる超有名音源。スターウッド・クラブに出演していたVAN HALENに惚れ込んだジーンが自ら出資を買って出て制作されたもので、録音はロスアンゼルスの“ヴィレッジ・レコーダー・スタジオ”、マスタリングはニューヨークの“エレクトリック・レディランド・スタジオ”と完全プロ環境。レコード会社との契約を目的にしたデモとは思えないほどのクオリティと演奏がギュウ詰めになっており、レパートリーも歴史に名を残す名曲群の原型。結果として、このデモによって契約は果たせなかったものの「“炎の導火線”以前のゼロthアルバム」「VAN HALEN版デッカ・テープス」として世界中のファンに愛される名盤中の大名盤なのです。
まさに公式作と並ぶ……いや、それ以上の最重要スタジオ・アルバムなわけですが、本作はその最高峰版となるリマスター盤。従来マスターでも劣化ナシで完璧なステレオ・サウンドボードだったわけですが、サウンド自体は若干モコモコした感じも否めなかった。しかし、本作は高音のヌケがグッと良くなり、輪郭もくっきり。ブライトな輝きに満ち、原音の可能性を最大限に引き出したサウンドを実現しているのです。
そして、最高峰更新サウンドで描かれる伝説のスタジオ・アルバムは、まさに至宝。そのレパートリーには初期アルバム『炎の導火線』『伝説の爆撃機』の原曲もありますが、現在では復活作『A DIFFERENT KIND OF TRUTH』の原型でもある。良い機会ですので、ここでその内容も整理しておきましょう。
●70年代/80年代(4曲)
・炎の導火線:On Fire/Runnin' With The Devil
・伝説の爆撃機:Somebody Get Me A Doctor
・1884:House Of Pain
●『A DIFFERENT KIND OF TRUTH』でリメイク(4曲)
・She's The Woman/Let's Get Rockin’(Outta Spaceの原曲)/Big Trouble(Big Riverの原曲)/Put Out The Lights(Beats Workinの原曲)
●いまだに未発表(2曲)
・Woman In Love/Babe, Don't Leave Me Alone
……と、このようになっています。しかも、単に原型が聴けるという以上に完成度が凄い。前述のようにレコーディングのクオリティはセミプロのデモの域を超えており、ジーンのプロデュースという事もあってかややKISS風の仕上がり。アレックスのドラムを始め、KISS的な軽快な爽快感が前面に出ており、コーラスもしっかりと重ねられている。エディのギターにはあまりフェイザーがかけられていないのですが、厚みを出すために随所にダブルトラック処理がなされており、左右のスピーカーから二台のリズムギターが流れてくる。いわゆるデモ以上の作り込みでありつつ、後の作品とはだいぶ違う趣が楽しめるのです。
さらに、各曲でも聴きどころ満載。『炎の導火線』の2曲はデイヴのヴォーカル・アレンジが異なっていますし、逆に「Somebody Get Me A Doctor」ではアルバム『伝説の爆撃機』に近いのが面白い。実のところ、「Somebody Get Me A Doctor」は1978年ツアーでは別アレンジで演奏されていた。しかし、いざアルバム制作の段階で元に戻したわけです。プロデューサーだったジーンはアレンジにも意見を出していたそうですが、確かにその逸話が感じられるのです。他にも『炎の導火線』のオープニングに使われていた車のSEが「House Of Pain」のエンディングだったり、未発表の「Woman In Love(2ndアルバムとは同名異曲)」「Babe, Don't Leave Me Alone」が完成度の高いスタジオ・テイクで聴けたり。収録時間もちょうどアルバム1枚分の33分であり、まさに「“炎の導火線”以前の正式作品」と呼べる品格に満ちているのです。
ハードロック史上に燦然と輝く名盤中の大名盤『炎の導火線』。本編プレスCDはその生演奏版であり、本作は原型盤と言っても良いでしょう。VAN HALENの歴史で欠かすことのできない超名作を最高峰クオリティで一挙に楽しめるチャンスです。どなた様も、この機会をお見逃しなく。
1. On Fire
2. Woman In Love
3. House Of Pain
4. Runnin' With The Devil
5. She's The Woman
6. Let's Get Rockin'
7. Big Trouble
8. Somebody Get Me A Doctor
9. Babe, Don't Leave Me Alone
10. Put Out The Lights
Special Bonus CDR for limited numbered stickered edition of "DEFINITIVE PASADENA 1977"(ZODIAC 408)