OZZY OSBOURNE - GLASGOW 1982(1CDR) [Shades 1229]

OZZY OSBOURNE - GLASGOW 1982(1CDR) [Shades 1229]

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商品詳細

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Live at Apollo Theatre, Glasgow, Scotland 19th December 1982 TRULY AMAZING/PERFECT SOUND

 ブラッド・ギルスに加え、ピート・ウェイも在籍していた1982年末期のOZZY OSBOURNE BAND。その激レア・ラインナップを楽しめる貴重なライヴアルバムが登場です。
 そんな本作に収められているのは「1982年12月19日グラスゴウ公演」。その傑作オーディエンス録音です。FASTWAY結成のためにUFOを脱退したピートでしたが、契約問題のためにFASTWAYも断念。WAYSTEDへ移行する前の一時だけオジー・バンドへ加入しました。その期間に行われたライヴは7公演のみ。本作は、そんな超貴重な時期を伝えるライヴアルバムなのです。また、この時期をオジー側から見るとブラッド時代の末期でもある。ランディ・ローズ死去からジェイク・E・リー加入までの流れを振り返り、ショウのポジションを確かめてみましょう。

・1月1日-3月18日:北米#1(44公演)
《3月19日ランディ死去→バーニー・トーメ参加》
・4月1日-10日:北米#2a(7公演)
《ブラッド・ギルス参加》
・4月13日-6月28日:北米#2b(51公演)←※公式映像
・7月9日-15日:日本(5公演)
・8月1日-8日:北米#3(3公演)
《ドン・エイリー離脱》
・9月26日+27日:北米#4(2公演)←※公式ライヴ盤
《ピート・ウェイ/リンジー・ブリッジウォーター参加》
・12月10日-20日:英国(7公演) ←★ココ★
《ブラッド&ピート離脱→ジェイク&ドン・コスタ参加》

 これが1982年のオジー・オズボーン。ブラッド時代と言えば、公式ライヴ盤/映像作『SPEAK OF THE DEVIL』が有名ですが、サバス曲だけのライヴ盤は「北米#4」、通常セットの映像版は「北米#2b」でした。その後、ピート・ウェイとリンジー・ブリッジウォーターを迎え、試運転とばかりにミニツアー「英国」を実施。本作のグラスゴウ公演は、その6公演目にあたります。もっとも、この7公演だけでブラッドもピートも脱退。(一時はジョージ・リンチに決まるものの、ライヴもせずに気が変わり)ジェイクを迎えて新時代が幕を開けるわけです。
 さて、そんなブラッド時代の最末期、ジェイク時代直前のショウを記録した本作は、密着感がありながら灼熱リアルでもあるオーディエンス録音。えらくクッキリとしたオジーの歌声が真っ直ぐ空間を貫き、トミー・アルドリッチのドラミングも1打1打が輪郭も鮮やかに轟くのですが、同時に盛大な拍手や合唱も記録されている。不思議なのは、そのバランス。普通は喝采が盛大に記録されていると演奏や歌声には距離感があるものですが、本作はそうではない。サウンドボードと間違えるほどではなくとも、鳴りに距離感がなく、客録ならではのスカスカ感がない。図太い芯の演奏とぶ厚い大合唱が同時に押し寄せるダイナミック録音なのです。
 そのサウンドで描かれるのは、激レア・ラインナップによるフルショウ。ブラッド時代と言えば何よりも公式作『SPEAK OF THE DEVIL』が基準ですので、比較しながら整理してみましょう(もちろん、サバス曲だけのライヴ盤ではなく通常セットの映像版の方です)。

●サバス・ナンバー(4曲)
・Sweet Leaf(★)/Iron Man/Children of the Grave/Paranoid
●ブリザード・オブ・オズ(7曲)
・Mr. Crowley/Crazy Train/Revelation (Mother Earth)/Steal Away (The Night)/Suicide Solution/Goodbye to Romance/I Don't Know
●ダイアリー・オブ・ア・マッドマン(3曲)
・Over the Mountain/Believer/Flying High Again
※注:「★」印は公式映像『SPEAK OF THE DEVIL』では聴けない曲。

……と、このようになっています。基本的には固定セットで曲順まで同じなのですが、その中で耳を惹くのは「Sweet Leaf」でしょうか。当時はアルバム版『SPEAK OF THE DEVIL』がリリースされたばかりでもあり、ドラムソロ用の曲としてセット入りしています。
 そして、重要なのはセットを演じるショウそのもの。まず、超貴重なピート。「Sweet Leaf」など、ところどころでワイルドなラインを挟む辺りピートらしくもありますが、さすがに7公演で辞めるだけあって個性全開とまでは行かない。演奏以上に存在感を放つのは、観客のノリでしょうか。母国の英雄であったUFOの要であり、その派手なステージングは人気絶大。本作でも開演早々「ピート・ウェイだ!」と驚く声も入っており、盛り上がりぶりが尋常ではありません。
 もちろん、演奏自体も必聴。特に凄いのは、やはりブラッドのギターでしょう。彼のアーミングで染め変えられたランディ曲は公式映像でもお馴染みなわけですが、練度がまるで違う。加入直後だった公式映像よりも明らかにこなれており、アーミングでの味付けも堂に入っている。特に「Mr. Crowley」のソロの素晴らしさと言ったら……。アーミングも違和感が消えてピタッとハマり、繊細なメロディとブラッドだからこそのダイナミズムが見事に溶け合う。ブラッドはアーミング奏法で名を成したギタリストではありますが、それは単に奇異なのではなく、音楽的に意味があるから。独特でありつつ、感動的な旋律をより深めるためのアーミング。才人の冴え渡るセンスが随所で感じられ、その練度も実感できるライヴアルバムなのです。

 本作の翌日であるリバプール公演を最後にブラッド・ギルスもピート・ウェイも脱退。ジェイク・E・リー時代が幕を開けます。ランディ亡き後、新たな答えを探すかのように英雄達が激しく出入りしていた1982年のオジー。その中でも飛びっきりレアなラインナップをダイレクト・サウンドで楽しめる傑作です。どうぞ、存分にご堪能ください。

(78:15)
1. Diary of a Madman
2. Over the Mountain
3. Mr. Crowley
4. Crazy Train
5. Revelation (Mother Earth)
6. Steal Away (The Night)
7. Suicide Solution
8. Guitar Solo
9. Sweet Leaf ★
10. Drum Solo
11. Sweet Leaf (Reprise)
12. Goodbye to Romance
13. I Don't Know
14. Believer
15. Flying High Again
16. Iron Man
17. Children of the Grave
18. Paranoid

Ozzy Osbourne - Vocals
Brad Gillis - Guitar★
Pete Way - Bass★
Tommy Aldridge - Drums
Lindsey Bridgwater - Keyboards★