BOB DYLAN WITH TOM PETTY & THE HEARTBREAKERS - BUDOKAN 1986 2ND NIGHT(2CD) [ZION-167]

BOB DYLAN WITH TOM PETTY & THE HEARTBREAKERS - BUDOKAN 1986 2ND NIGHT(2CD) [ZION-167]

販売価格: 3,800(税込)

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商品詳細

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Live at Budokan, Tokyo, Japan 10th March 1986 TRULY PERFECT SOUND(from Original Masters)

ボブ・ディランがトム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズを従えて行ったツアーはセットリストの変化の激しさなどから1986年よりも87年の方がマニアに好まれる傾向があり、何より自伝の中でディラン自身が86年にあった迷いを翌年に吹っ切ったと告白したことで、なおさら86年ツアーが軽視される傾向があります。しかし自伝の発行からも10年以上が経過し、何よりイメージを覆すような熱演を収めたアイテムが極上オーディエンスとサウンドボードの両方でリリースされたことで、この時期もようやく正当な評価が与えられるようになったのではないでしょうか。それを証明してくれた名盤が「MADISON SQUARE GARDEN 1986 FINAL NIGHT」と「THE BEST SHOW:MINNEAPOLIS 1986」だったのです。
 この年はアメリカより先にライブ活動が行われた来日公演といえば何といっても最終日3月10日の武道館が圧倒的な人気を誇ります。まさかの「Sukiyaki」をインストゥルメンタルメンタルでディランが演奏するという大サプライズが起きた伝説の日。それだけに古くはMAIN STREAMレーベルの「SUKIYAKI PARTY IN BUDOKAN」、最近ではREVISITED HIGHWAYレーベルから「FINAL NIGHTS IN JAPAN 1986」がリリースされたほど人気の公演。中でも「SUKIYAKI PARTY IN BUDOKAN」でこの日を聞きこんだマニアが多いかと思われます。
それらとは別のオーディエンス録音マスターを使用してCD-Rでひっそりと出された感があるのがTRIALからの「TRUE CONFESSIONS」。日本公演を示唆するようなタイトルでなかったこと、何よりもCD-Rでのリリースだったことが災いし、このアイテムの存在自体を忘れているマニアがほとんどではないでしょうか。

ところが本CD-R、独自入手のオーディエンス録音を使用していたというだけにとどまらず、トレーダー間やネット上に出回っていた音源を元にしていたそれらのアイテムよりも音像が近いという大きなアドバンテージがあったのです。実際「TRUE CONFESSIONS」がリリースされた当時は「これほどの録音がプレス盤じゃないだなんて…」という声も聞かれたほどでした。しかし当時は先の理由から86年のライブ音源自体が軽視されていた時代。そして何よりフィナーレ「Knockin' On Heaven's Door」にカットが生じていたという欠点がCD-Rでのリリースという結果につながったのです。
しかし今、改めて聞いてみれば明らかに素晴らしい音質であり、これを限定プレスCDリリースで出さずしてどうする?というほどなクオリティの高さに驚かされた次第です。そこで今回ようやくプレス盤でのリリースと相成りました。
そのリリースに際しては(元々が非常に素晴らしい音質ですので)イコライズを施す必要もなく、むしろ「SUKIYAKI PARTY IN BUDOKAN」ソースを補填要因として使用。これによって最大の決定だった「Knockin' On Heaven's Door」が完全版へと昇格できただけでなく、テープチェンジのタイミングと重なって微妙にイントロが切れていた「I'm Moving On」までもしっかりコンプリ化。「SUKIYAKI PARTY〜」ソースは音像が遠めでしたが広がりがあって繊細な質感は今なお魅力的で、メインたる「TRUE CONFESSIONS」音源がそれ以上の音質を誇ることをその編集個所によって実感してもらえることでしょう。

この素晴らしい音質を前にして改めて驚かされるのはディランの足腰しなやかなパフォーマンスぶり。トム・ペティと組んで初めてのツアーだったから気合が入っていたというのもあるのでしょう。それ以上に2月のオーストラリアから一か月弱にわたって行われた、いわゆる「ダウンアンダー」ツアーの最終日であるというのも大きな要因だと思われます。特にペティに座を譲るまでのライブ前半などは一聴して分かるほどに勢いが溢れていますし、それ以降もディランの歌は実に力強い。むしろ、これほどまでの熱演を繰り広げていたのかと驚かされること間違いなし。
その勢いを証明する微笑ましい場面がディランの弾き語りで披露された「Mr. Tambourine Man」。その前に歌われた「It Ain't Me, Babe」の盛り上がりに気をよくしたディランは「Mr. Tambourine〜」の前でキーの違うハーモニカに交換しなければならないことを忘れて同曲を始めてしまいます。そのせいで、さあハーモニカを吹くぞ…という場面で調子っぱずれな音が。もちろんディランが気付かない訳がないのですが、かといって演奏を止めるわけにもいかない。結局ハーモニカ・ソロがほとんど入らない「Mr. Tambourine〜」というレアな演奏になってしまったという(笑)。

そしてライブ後半はツアー最終日ならではのリラックスした中でレアな場面が続出した訳ですが、日本での知名度はゼロに等しいオールド・ナンバーのカバー「We Three (My Echo, My Shadow And Me)」。これこそ当時のディランが自分の曲を歌う集中力をなくし、代わりに自分のルーツに返るようなカバーを好んで歌おうとしていた典型だったのです。実際に(日本で受けるはずのない)この曲の演奏にはハートブレイカーズも反対したとのことですが、いざ始まってみれば各人がしっかりディランを支えているのはさすが。おかげで彼も実に気持ち良さそうに歌い上げており、その場に居合わせた観客全員が「?」状態であったことを除けば、こうして客観的に聞いてみると非常に素晴らしい演奏だったことを再認識させられるでしょう。
これで自身の欲求が満たされたのか(笑)今度は反対に日本人なら誰でも知っている曲をインストながら演奏してくれたのがかの「Sukiyaki」。ディランが曲のメロディを弾き始めたところでバンドも加わるという実質インストゥルメンタル・バージョンだった訳ですが、それに気づいた観客が徐々に合唱している様子が伝わってくるのはオーディエンス録音ならではの感動が。今聞いても我々には本当にグッとくる場面だと思います。そんな伝説の来日公演最終日というだけでなく、この日の決定版と呼ぶに相応しいリリースは「MADISON SQUARE GARDEN 1986 FINAL NIGHT」と「THE BEST SHOW:MINNEAPOLIS 1986」に並ぶ86年ツアー第三の名盤の誕生です!

★Trial盤「TRUE CONFESSIONS」の大元のマスター・カセット(SONY HF-S90x2本)をダイレクトに使用。欠落部を既発CDソースで補填し過去最長盤を実現。



Disc 1 (77:51)
01. Introduction
02. Justine
03. Positively 4th Street
04. Clean Cut Kid
05. I'll Remember You
06. Trust Yourself
07. That Lucky Old Sun
08. Masters Of War
09. Straight Into Darkness
10. Breakdown
11. It Ain't Me, Babe
12. Mr. Tambourine Man
13. Girl From The North Country
14. It's Alright, Ma (I'm Only Bleeding)
15. I Forgot More Than You'll Ever Know
16. Just Like A Woman
17. I'm Moving On
18. Lenny Bruce

Disc 2 (79:41)
01. When The Night Comes Falling From The Sky
02. Lonesome Town
03. Ballad Of A Thin Man
04. So You Want To Be A Rock & Roll Star
05. Refugee
06. Rainy Day Women # 12 & 35
07. Seeing The Real You At Last
08. Across The Borderline
09. We Three (My Echo, My Shadow And Me)
10. I And I
11. Member Introduction
12. Like A Rolling Stone
13. In The Garden
14. Blowin' In The Wind
15. Uranium Rock
16. Sukiyaki
17. Knockin' On Heaven's Door

Bob Dylan - Vocal, Guitar
Tom Petty - Vocal, Guitar
Mike Campbell - Guitar
Benmont Tench - Piano, Keyboard
Howie Epstein - Vocal, Bass
Stan Lynch - Drums