BADLANDS - ROCK STEADY: TOKYO 1989 FINAL NIGHT(2CDR) [POWER GATE-212]

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Live at Mielparque Hall, Tokyo, Japan 19th June 1989 TRULY AMAZING/PEREFCT SOUND(from Original Masters)

 ジェイク・E・リーが元BLACK SABBATHのレイ・ギランやエリック・シンガーらと結成したBADLANDSは、'89年5月に1stアルバム「BADLANDS」を発表します。'70年代初期に直結するハードロック・サウンドとブルースのコクを満載し、濃厚なまでのグルーヴを感じさせた彼らの楽音は、L.A.メタルからブルースに回帰しつつあった当時のロックシーンに強烈なインパクトを与え、同時期のMr.BIGやBLUE MURDER以上に"玄人ウケするバンド"としてファンの熱い視線を集めました。
 彼らのステージ・デビューはジェイクと縁の深い日本が選ばれ、'89年6月13日の中野サンプラザ公演を皮切りに、6月19日の東京郵便貯金ホール公演まで6公演が行われました。

 この「ROCK STEADY」は、東京での3公演目にしてジャパンツアー最終日となった6月19日の東京郵便貯金ホール公演を、前日公演の「LORD KNOWS」と同一テーパー録音による高音質オーディエンス・ソースで収録しています。会場の空気感がライヴ・テープならではの面白さを生々しく感じさせた「LORD KNOWS」に対し、本録音は均整が取れた聴き易い音像が特徴です。もちろん明度や演奏のリアルさは遜色ないレベル。双方を聴き比べることによって、会場ごとに異なるサウンドの質感や印象をよりはっきりと理解できるでしょう。
 さらにこの日は、エリック・シンガーのドラムとグレッグ・チェイソンのベースの音がパワーある魅力的なサウンドで収録されているのも見逃せません。オープニングを飾る「Hard Driver」で炸裂する(曲名どおりに)ドライヴィングなグルーヴは、ライヴの冒頭にして聴き手をいきなり痺れさせるでしょう! ライヴの選曲は来日公演を通じてほぼ固まっており、バンドの演奏も安定しています。しかし来日最終日とあってメンバーも気合が入っており、レイがずば抜けた歌を聴かせる「Dancing On The Edge」や、ジェイクのソロが絶品の「Winter's Call」は聴き応え満点。ブルースの旨みが溢れ出す「Rumblin' Train」・「Devil's Stomp」も堪りません! またフルセット・ライヴの枠を埋めるために演奏された「Aimless Lady」(GRAND FUNK RAILROAD)や「Rock Steady」(BAD COMPANY)などカバー曲も彼らの色合いに染め上げられ、BADLANDSの楽曲と違和感なく溶け込んでいます。
 ライヴが進むにつれて音質も向上し、後半の目玉といえる名曲「Dreams In The Dark」(1:42でテープチェンジによるカットが見られますが、大きな影響はありません)、「High Wire」もダイナミックなサウンドで楽しめます。ラストは東京でこの日のみの演奏となった「PURPLE HAZE」が炸裂! これもオリジナル曲のようなはまり具合で、日本における最後の演奏を白熱の盛り上がりのうちに締めくくります(録音は終演アナウンスまでしっかり続いています)。
 
 骨太なロック・サウンドで通のマニアも唸らせたBADLANDSライヴを、理想的なサウンドでじっくり聴き込ませる本作は、ジェイクのファンだけでなく'70年代ハードロック・ファンにも是非聴いて欲しい一本。ファンの方はどうぞお見逃しなく!

Disc 1
1. Hard Driver 2. Ball & Chain 3. Dancing On The Edge 4. Winter's Call 5. Aimless Lady
6. Rumblin' Train 7. Seasons 8. Devil's Stomp

Disc 2
1. Rock Steady 2. Jade's Song 3. Dreams In The Dark 4. Streets Cry Freedom
5. Lord Knows 6. High Wire 7. Purple Haze

Ray Gillen - Vocals Jake E. Lee - Guitar Greg Chaisson - Bass Eric Singer - Drums