ERIC CLAPTON - LE CANNET 2006: DAT MASTER(2CD) [Beano-201]

ERIC CLAPTON - LE CANNET 2006: DAT MASTER(2CD) [Beano-201]

販売価格: 3,800(税込)

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商品詳細

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La Palestre, Le Cannet, France 5th May 2006 TRULY PERFECT SOUND

  クラプトン自身が最高のバンドと評価した、ドイル・ブラムホール&デレク・トラックスを擁し、リズムセクションにスティーヴ・ジョーダン&ウィリー・ウィークスを迎えた2006年ツアーバンドの超極上ステレオオーディエンス・アルバムが登場です。
  本作に記録されているのは、2006年ワールドツアーの初日となった5月5日、南フランス、ル・カネ公演をアリーナ席最前列のPAスピーカーの真ん前でDATレコーディングしたという最高峰のステレオ・オーディエンス録音。録音者は、何を隠そう当店のマスター提供者としてはお馴染みのロンドン在住の重鎮テーパーです。彼はわざわざこの初日公演を観に行くために南フランスまで飛んで行ったのでした。その結果、音にうるさい本人が満足できる録音が敢行できたというわけです。重鎮テーパーが以前に同マスターを別ルートで提供したことがあったため、この日の既発盤は存在していますが、過度なイコライジングにより中音域を上げ過ぎているので、押しの強い、歪んだような鬱陶しい質感になっていました。それに対し本作は違います。重鎮テーパー直のマスターDATからやり直したため、元々迫力満点の過剰入力ぽい音ではありながら非常に自然で聴きやすいサウンドでリリースすることが可能になりました。既発盤をお持ちの方も「おっ、このサウンドの方が聴きやすい」と納得していただけるでしょう。
  その衝撃の内容とクオリティに触れる前に、まずはショウのポジション。2006年ワールドツアーの全景から振り返ってみましょう。

●2006年
・5月5日-6月10日:欧州#1(24公演)←★ココ★
・7月7日-8月3日:欧州#2(17公演)
・8月13日:米オハイオ州コロンバスでのジミー・ヴォーンのステージに飛入り
・9月16日-10月23日:北米#1(24公演)
・11月11日-12月9日:日本(19公演)
・12月15日:英サリー州チディングフォードでのゲイリー・ブルッカーの「ノー・スティレット・シューズ」のギグにゲスト参加
・12月31日:英サリー州ウォーキングでの「ニュー・イヤーズ・イヴ・ダンス」を主催

  これがライブアーティストたるエリック・クラプトンの典型的な一年でした。4月までは休暇だったものの、5月から年末まではツアーに明け暮れる日々。本作はそんな多忙なツアー生活開始の初日を捉えたもの。前年8月30日に、カバーではないオリジナルアルバムとしては7年ぶりとなる「BACK HOME」(全米アルバムチャート13位のヒットを記録)をリリースし、満を持してそのプロモーションツアーを開始した瞬間の公演でした(前年はクリーム再結成がメインの活動でした)。自信作であっただけに、そこからのナンバーをセットインさせるのは当然のこと(DISC1-3.5.8.が該当します)。しかしながら、ツアーが進行するに連れ、新曲はどんどんセットからはずれ、日本に来た時には新曲はゼロとなっていました。これがまたクラプトンらしいところで、アルバムのプロモーションで始めたツアーでも、進めていくうちにどんどん自分のやりたい曲に変更していく。ジャパンツアー終盤が「デレク&ザ・ドミノス・デイ」になったように、当初の趣旨とはまったく異なる展開を見せたツアーでしたが、それだけにこの初日はツアー開始に際してクラプトンが熟考して作成したセットリストが反映された、2006年ツアー初期の代表音源と言ってもよいものなのです(Disc 1-3〜4、Disc 2-1〜2、Disc 2-3〜4のメドレーもよく考えられています)。つまりアルバム「BACK HOME」収録曲のライブバージョンが聴けるのが何より貴重。しかもそれを再現するのが冒頭に述べた多才なサポートミュージシャンたちというわけです。しかも9月からの北米ツアーからははずれてしまったホーンセクションがいました。3人のギタリスト、強力無比なリズムセクション、ソウルフルな黒人女性コーラス、キレッキレのホーン、このサウンドがいかに凄かったかは想像するに難くないでしょう。さらにデュエイン・オールマンの再来と言われたデレク・トラックスを得たクラプトンがこのタイミングでドミノスナンバーを新たに3曲セットイン。そのうちの1曲I Am Yoursはこの時が初ライブ演奏曲でした。これら3曲でデレクのスライドプレイがたっぷり楽しめるほか、Motherless Childrenではデレクを含みクラプトン、ドイルもスライドをかますという超豪華スライド競演が聴けます。このバンドでのポイントは2つありました。(1)ドイル、デレクという若手ギタリストを起用したことで、彼らを立ててほとんどの曲で二人をソロフィーチャーしていること。二人のファンには堪らないところでしょう。そして(2)。それに触発されたクラプトンが凄まじいソロを披露して貫禄を示していること。つまり、若手をフィーチャーしながら自らも負けてはいないことを示し、異様なテンションをもたらしたステージであったということです。このメンバーで奏でられる代表曲もさらなるパワーアップが図られています。83年ツアー以来となるEverybody Oughta Make A Changeのセットインも強力。もちろんLaylaでのドイル、デレクの好サポートも聴き逃せません。面白いのは、オープニングのPretendingでクラプトンがいきなり1番の歌詞が飛んでしまい、適当に誤魔化して歌っていることです。クラプトンほどのアーティストになれば初日の緊張感で硬くなったとは考え難いのですが、とにかく珍しいオープニングのハプニングです。また、Laylaのイントロでは、クラプトンがいつもと違う工夫したフレーズを弾いています。それらも含めて聴き所が満載です。
  さて、こんな凄い公演を記録したサウンドクオリティの方ですが、これははっきり申しましてサウンドボード録音と言っても信じる人がいるくらいの極上レベルです。前述のように、PAスピーカーの前で録音したとのことですから、それも当然のこと。過度にイコライジングを施さない、マスター本来のナチュラルなサウンド。これでこそ12ピース大所帯バンドのサウンドの詳細までが聴き取れるというものでしょう。もちろんクラプトン、ドイル、デレクのギターの聴き分けもできます。別のアーティストならリリースしそうなクオリティです。さらに、音が良すぎる、近すぎるため、曲間のクラプトンとメンバーとの会話が頻繁に聞こえるという興味深い点も見逃せません。終始ご機嫌のクラプトンの声にも耳を傾けてみてはいかがでしょうか。クラプトンのキャリア史上最高のバンドの一つ、その真髄を白日の下に曝け出したツアー初日公演の最高峰オーディエンス録音。まずは聴いても損はない、歴史に残るタイトルです。2006年のクラプトンの凄さをどうぞ再確認してください。



Disc 1 (64:42)
1. Intro
2. Pretending
3. So Tired
4. Got To Get Better In A Little While
5. Lost And Found
6. I Shot The Sheriff
7. Anyday
8. Back Home
9. I Am Yours
10. Nobody Knows You When You’re Down And Out
11. Milkcow’s Calf Blues
12. Running On Faith

Disc 2 (59:47)
1. After Midnight
2. Little Queen Of Spades
3. Everybody Oughta Make A Change
4. Motherless Children
5. Wonderful Tonight
6. Cocaine
7. Layla
8. Crossroads

Eric Clapton - guitar, vocals
Doyle Bramhall II - guitar, vocals
Derek Trucks - guitar
Chris Stainton, keyboards
Tim Carmon - keyboards
Willie Weeks, bass
Steve Jordan - drums
Michelle John, backing vocals
Sharon White - backing vocals
The Kick Horns (Simon Clarke - baritone saxophone, Roddy Lorimer - trumpet, Tim Sanders - tenor saxophone)