NIRVANA - 1988(2CD) [ZODIAC 215]

NIRVANA - 1988(2CD) [ZODIAC 215]

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商品詳細

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Reciprocal Recording: Seattle, WA. USA 23rd January 1988 STEREO SBD
Community World Theater, Tacoma, WA. USA 23rd January 1988 STEREO SBD
Reciprocal Recording: Seattle, WA. USA June-September 1988 STEREO SBD
Dorm K208: The Evergreen State College. Olympia, WA. USA 30th October 1988 STEREO SBD

 “80年代のNIRVANA”を赤裸々に綴る極音源集の第2段が登場です。先日は、バンド誕生の直後にスポットライトを当てた『1987(ZODIAC 193)』が大好評を賜りましたが、本作はそれに続き1988年のスタジオ&ライヴ・トラックを4種コンパイルしたもの。ちょうどバンド名が“NIRVANA”に固まろうとしていた時期で、いよいよ名盤『BLEACH』の姿が透けてくるグランジ・サウンドが吹き荒れる2枚組です。それでは、早速4種の音源を詳しく見ていきましょう。

【1988年1月23日:RECIPROCAL RECORDINGスタジオ】
 まず登場するのは、デビュー作『BLEACH』が制作されたことで知られる“RECIPROCAL RECORDING”でのスタジオ録音。プロデューサーにはスタジオのオーナーで『BLEACH』も手がけたジャック・エンディノが就いたレコーディングで、ボックス『WITH THE LIGHTS OUT』や『INCESTICIDE』、さらには初回プレス盤『BLEACH』等々の公式作品にも採用されてきたセッションです。公式トラックはバラバラに散らばっていましたが、本作ではオフィシャル化されていない「Spank Thru」も含め、セッションの全トラックをベスト・サウンドで網羅しています。このセッションには“AFTER HOURS MIX”と“ONE HOUR MIX”の2種が知られていますが、「If You Must」「Pen Cap Chew」が“AFTER HOURS MIX”で、他8曲が“ONE HOUR MIX”です。
 ドラマーもデイル・クローヴァーであり、まさに「プレBLEACH」と呼ぶに相応しい原石の輝きがたっぷりと味わえるわけですが、その輝きを一層眩しくするクオリティも素晴らしい。『1987』は、世界的なNIRVANA研究家がマスター監修したコンピレーションでしたが、本作も同じマニアが丹念に編み上げたもの。単にかき集めたのとはわけが違い、1トラック1トラック出自にも品質にもこだわったコレクションです。

【1988年1月23日:タコマ公演】
 先述のスタジオ録音とまったく同じ日のライヴ。これまた公式ボックス『WITH THE LIGHTS OUT』に3曲「Downer」「Floyd The Barber」「Erectum / Moby Dick」が収録されていたステレオ・サウンドボード音源なのですが、去年になって約40分・10曲の長尺マスターが発掘。本作にも収録されました。
 この長尺マスターは、長さだけでなくクオリティも一級品。ボックスの公式トラックにも引けを取らない極上ステレオ・サウンドボード。先述のスタジオ・トラックが「プレBLEACH」だとすれば、これはそのライヴ編。もちろん、こちらのドラムもデイル・クローヴァーです。

【1988年6月-9月:RECIPROCAL RECORDINGスタジオ】
 3つめの音源は再び“RECIPROCAL RECORDING”でのスタジオ・レコーディング。ディスク1には「Love Buzz (Early Vocal Take)」「Big Cheese (Rough Mix)」の2トラック、ディスク2には残り4トラックが配されています。
 ここからドラマーがチャド・チャニングに代わっており、もちろんプロデューサーはジャック・エンディノ。『BLEACH』のメイン録音は「1988年12月-1989年1月」なので、それよりも前の録音。しかし、ほとんどが『BLEACH』収録曲ということもあり、こちらは「プレBLEACH」というより「BLEACHの別テイク」もしくは「BLEACH用リハ」といった印象のスタジオ・トラックです。

【1988年10月30日:学生寮ライヴ】
 最後に収録されているのは、エバーグリーン州立大学の学生寮“DORM K208”でのパーティ・ライヴを約1時間収めたもの。これのみマイクによる録音なので分類上は「オーディエンス録音」になるのですが、そのクオリティは普通の客録とは別次元。なにしろ、狭い学生寮ですからスタジオ内と同じくらいにマイクが近く「ライン録音か否か」の区別が無意味なくらいのド直球サウンド。轟音ギターも粘っこいビートも、もちろんカート・コバーンの歌声も、ディテールまで超鮮明な耳元サウンドで鳴り響くのです。
 そのサウンドで描かれるライヴの熱さが凄い。セットリストもお馴染みの曲が大幅に増え、そこにLED ZEPPELINやSMACKのカバーを織り交ぜ、グッとエンターテインメント色の強くなったライヴがたっぷりと味わえる。『1987』や初期デモがややマニアックに感じられた方にとっても、十分以上に楽しめるのではないでしょうか。その上に来て、“学寮”ならではの手作り感が面白い。先ほどの述べた通り、サウンド自体はサウンドボードと大差ないド迫力ぶりですが、その影から沸き上がる観客の盛り上がりは学生ノリ丸出し。それを前にしたNIRVANAの面々も一層ワイルドで、「思いっきりキメてんだろうなぁ」と、思わず微笑ましくなるライヴアルバムなのです。
 まさに革命前夜。『BLEACH』前夜祭。デビュー後にも増してラフでワイルドではあるものの、“あのNIRVANA”サウンドがすでに全開になっているスタジオ録音&ライヴの大傑作です。NIRVANAの革命サウンドがどんな空間で生まれ、育まれていったのか。それを現場リポートしてくれる初期音源集の第2段。革命前夜の熱い躍動、今週末あなたのお手元にお届けいたします。


Disc 1 (78:09)
Reciprocal Recording: Seattle, WA. USA 23rd January 1988 / Producer: Jack Endino
01/10: 'After Hours' Mix / 02-09: 'One Hour' Mix
1. If You Must 2. Downer 3. Floyd the Barber 4. Paper Cuts 5. Spank Thru 6. Hairspray Queen
7. Aero Zeppelin 8. Beeswax 9. Mexican Seafood 10. Pen Cap Chew
Community World Theater, Tacoma, WA. USA 23rd January 1988
11. If You Must 12. Downer 13. Floyd The Barber 14. Paper Cuts 15. Spank Thru 16. Aero Zeppelin
17. Mexican Seafood 18. Pen Cap Chew 19. Annorexorcist 20. Erectum / Moby Dick (Jam)
Reciprocal Recording: Seattle, WA. USA June-September 1988 / Producer: Jack Endino
21: Love Buzz (Early Vocal Take) 22: Big Cheese (Rough Mix)

Disc 2 (75:03)
Reciprocal Recording: Seattle, WA. USA June-September 1988 / Producer: Jack Endino
1. Blew (Early Take) 2. Blandest (Rough Mix) 3. Mr. Moustache (Rough Mix)
4. Sifting (Instrumental)
Dorm K208: The Evergreen State College. Olympia, WA. USA 30th October 1988
5. Audience Ambiance 6. School 7. Love Buzz 8. Floyd The Barber 9. Spank Thru 10. Big Cheese
11. Hairspray Queen 12. Mr Moustache 13. Sifting 14. Mexican Seafood 15. Aero Zeppelin
16. Run, Rabbit, Run 17. Immigrant Song 18. Blew

STEREO SOUNDBOARD RECORDING

Kurt Cobain: Guitar / Vocals Krist Novoselic: Bass
Dale Crover: Drums / Backing Vocals (Disc One: 01-20)
Chad Channing: Drums (Disc One: 21/22 / Disc Two)