【取り寄せ】RORY GALLAGHER - LONG BEACH ARENA 1973(1CDR) [Uxbridge 1199]

【取り寄せ】RORY GALLAGHER - LONG BEACH ARENA 1973(1CDR) [Uxbridge 1199]

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商品詳細

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Long Beach Arena, Long Beach, CA, USA 15th April 1973 TRULY AMAZING/PERFECT SOUND

 ルー・マーティンとロッド・ディアスを迎え、万全の黄金時代に突入した1973年のロリー・ギャラガー。その現場を伝える衝撃の新発掘マスターが登場です。
 そんな本作が記録されたのは「1973年4月15日ロングビーチ公演」。その極上オーディエンス録音です。この日付と「新発掘」でピンと来る方もいらっしゃるでしょう。今週はDEEP PURPLEの新発掘ライヴアルバム『LONG BEACH ARENA 1973(Darker Than Blue 272/273)』が永久保存となりますが、本作は同じ日、同じ会場で前座を務めたロリー編なのです。とは言え、本作はDEEP PURPLEのおまけではなく、単独でも十分すぎるほど魅力的なライヴアルバム。まずは、ロリー自身のスケジュールからショウのポジションを確かめておきましょう。

・1月12日-2月17日:欧州#1a(22公演)
《2月18日『BLUEPRINT』発売》
・2月18日-3月17日:欧州#1b(19公演)
・3月19日-5月30日:北米#1(59公演)←★ココ★
・6月11日-8月24日:欧州#2(5公演)
・9月3日-10月18日:北米#2(31公演)
・10月23日-11月9日:欧州#3a(14公演)
《11月11日『TATTOO』発売》
・11月18日-12月31日:欧州#3b(30公演)

 これが1973年のロリー・ギャラガー。この年には2つの名作『BLUEPRINT』『TATTOO』を連発しましたが、本作のロングビーチ公演はその間に行われたツアー。「北米#1」の24公演目にあたるコンサートでした。これだけだと普通に思われるかも知れませんが、上記日程をよくよく見ると普通ではなかった事も分かる。何しろ、「北米#1」は73日間で59公演。これは平均すると毎週5.7公演行うペースであり、モーレツ・サラリーマンの営業かのような過密スケジュールでした。しかも、これはロリーの人生でも最多・最大規模の北米ツアーでもあった。まさに「いざ勝負!」の気迫で全米に打って出た時代の記録なのです。
 そんなショウで録音された本作は、永久保存を遂げたDEEP PURPLE編と同じく……とも言い切れない。実のところ、DEEP PURPLE編は「Krw_co」コレクションのジェネ不明マスターだったのですが、本作はかの「JEMS」によるリール・マスター。2つの名門は協働で発掘にあたっていますし、恐らくは2つとも同じ録音者による同じようなジェネと思われますが、より確実にマスター・クオリティなのは本作の方なのです。実際、本作のサウンドは極上。DEEP PURPLE編もサウンドボード的なダイレクト・サウンドでしたが、本作は前座で観客が少ない段階だったのか、強烈なほど近い。ロリーのギターも歌声も距離感など微塵もなく、まさに目の前で鳴っている。キーボードも入って4人編成に増えているわけですが、その1音1音が苛烈に鳴り響いても混じり合わないクリアさも絶大。ところどころでキュル音が入るために永久保存プレスは逃しましたが、基本の極上ぶりは「70年代にしては」の枕詞も不要。仮に現代録音だったとしても、堂々と「まるでサウンドボード!」と絶賛できるとんでもない名録音なのです。
 しかも、本作はそんな超絶録音を細心マスタリングでブラッシュ・アップ。実のところ、ネット公開された原音はトランスファーしたまんまで、ピッチも大幅に狂っていれば、全体に歪みも見られた。本作は、そうした箇所を1つひとつ丁寧にトリートメント。さすがにキュル音までは直しようがありませんが、音楽作品として十分に浸りきれる完成度を実現しているのです。
 そんな衝撃サウンドで描かれるショウがまた、とんでもなく濃ゆい。初期ソロキャリアを約50分にギュウ詰めした濃厚極まるブルースロックなのです。前述のように、この日はDEEP PURPLEの前座(当日はさらにFLEETWOOD MACも前座を務めていました)なのでショート・セットですが、それだからこそセットも熱演ぶりも特濃。ソロデビュー作から当時の最新作『BLUEPRINT』までの3枚から1曲ずつ代表曲をセレクトし、さらに『LIVE IN EUROPE』で成功を呼び込んだ「Messin' With The Kid」「Bullfrog Blues」でサンドイッチ。もうこれ以上は絞り込めないというほどの濃厚ぶりなのです。
 そして、演奏。これまた前述したように全米制覇の意欲に燃えたぎっていたわけですが、さらにショート・セットだけに疲れるヒマもない。ギターもヴォーカルもフルショウ分のエネルギーを叩きつけるような熱さが吹き出し、全力疾走のまま約50分間を駆け抜ける。メンバーは『IRISH TOUR '74』と同じ4人ですが、吹き出す熱量はもっと灼熱。そんなステージを超極上サウンドで現場体験できてしまうのです。

 灼熱のブルースロックを奏でる漢の中の漢、ロリー・ギャラガー。そんな彼のキャリアでも野心と情熱が最大に燃え上がっていた“1973年の春”を真空パックしたライヴアルバムです。「DEEP PURPLEの前座だから」と手にする方もらっしゃるかも知れませんが、とてもそれどころの話じゃない。世界がいかに広く、ロック史がいかに長かろうとも、これほどまでに熱いブルースロック・ライヴにそうそう出逢えるものではありません。
 マスタリングで対応できないキュル音が数カ所あるとは言え、それでも文化遺産と呼ぶしかない大傑作。どうぞ、心ゆくまで濃厚ブルースに酔いしれてください。

(50:32)
1. Intro
2. Messin' With The Kid
3. Hands Off
4. Band Introductions
5. Should've Learnt My Lesson
6. Laundromat
7. Bullfrog Blues

Rory Gallagher - guitar vocals
Gerry McAvoy - bass
Lou Martin - keyboards
Rod de'Ath - drums