RUSH - GRACE OF THE MASTER: OSAKA 1984(2CD) [Cygnus 026/027]

RUSH - GRACE OF THE MASTER: OSAKA 1984(2CD) [Cygnus 026/027]

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Osaka Prefectural Gymnasium, Osaka, Japan 20th November 1984 TRULY PERFECT SOUND(UPGRADE)

 歴史上、ただ1度だけのRUSHジャパンツアー。その最高音質録音が、まさかのアップグレードです! 先日「最後の大規模ツアー」と公言されていた“R40: LIVE 40TH ANNIVERSARY TOUR”を終えたRUSH。結局、彼らが日本を訪れたのは、1984年の“GRACE UNDER PRESSURE JAPAN TOUR”だけになってしまうようです。その唯一のジャパンツアーの中で最高音質と知られるだけでなく、世界中のライヴを見渡しても「1984年ベストのひとつ」と賞賛されているのが「1984年11月20日・大阪府立体育館公演」。実際、素晴らしいクリアサウンドを誇っていたわけですが、最近になって既発を遙かに凌駕するマスターがネット上に登場し、世界中のマニアが騒然。それが本作なのです!
 この大阪録音がいかに貴重なものなのか、そこから話を始めましょう。まずは、唯一の日本公演の日程から……
 ・1984年11月16日:愛知瀬戸市文化センター【録音なし】
 ・1984年11月18日:福岡サンパレス    【録音なし】
 ・1984年11月20日:大阪府立体育館    【1種類】
 ・1984年11月21日:日本武道館      【6種類】

 このように、40年の歴史でもRUSHの日本ライヴはたった4回だけなのですが、そのうち武道館公演こそ6種類もの記録が確認されていますが、大阪は録音が1種類だけ、愛知・福岡は何一つ見つかっていないのです。そして、その中で“ベストサウンド”と言われているのが大阪公演で、「ANOTHER WASTELAND」「FOUR NIGHTS IN JUDO ARENA」等、数々のタイトルがリリースされてきました。中でも「MADE IN JAPAN」はジェネレーションが若く、“1984年の決定盤”として世界中のマニアから賞賛を集めるほどのサウンドでした。
 最近ネット上に登場した音源も、確認してみると既発と同じ録音。しかし! そのサウンドはまったくの別物でして、大決定盤であった「MADE IN JAPAN」をもってしても比較にならないのです! 既発の時点からサウンドボードのように芯のしっかりとしていて輪郭までハッキリと分かる楽音が素晴らしかったのですが、本作のクリアさはそれ以上で、まるで耳に飛び込んでくるかのようなダイレクト感。約6,000人規模の大阪府立体育館の空間感覚はあるものの、まず出音そのものが飛び込んできてから、残響がわずかに広がっていくような感覚なのです。
 そのクリアさを支えている一因は、静かにRUSHと対峙する大阪の観客。他国公演では大熱狂・大声援・大合唱が当たり前のRUSHですが、この大阪では、初めて目にするRUSHの一挙手一投足を眼に焼き付けてやろうという緊迫感が凄まじい。もちろん、煽られれば、何千もの手拍子が絨毯のように滑らかに広がるわけですが、そのスケール感だけはしっかりと伝えながらも、楽音への集中力は途切れない。もしかしたら、日本に馴れていないRUSHの面々には不安に感じたかも知れませんが、こうして録音に耳を澄ませる身としては「大阪、GJ!」と言わせていただきたい。
 そうした賞賛すべき沈黙を突き抜けるRUSHが、また素晴らしいのです。日本公演は、1984年5月から始まった“GRACE UNDER PRESSURE TOUR”の最終盤。半年間かけてみっちりとツアーしてきただけに、その演奏は徹底的にこなれており、まさしく水も漏らさぬ鉄壁なアンサンブルを聴かせてくれるのです。日本では、当時の目玉だったレーザー光線や3Dグラスは使えなかったようですが、これだけの演奏があれば必要ない……といいますか、それらがないからこその集中力あふれる熱演だったのかも知れません。
 その鉄壁ぶりを意外な形でうかがえるのが「Red Barchetta」。既発「MADE IN JAPAN」と同じく、今回のマスターにも2ヶ所の欠けがあったのですが、そこを武道館公演の既発「GRACE UNDER PRESSURE IN BUDOKAN」で補填しました。そのパートは冒頭「0:02」の一瞬と「3:21-3:46」にかけての25秒間。武道館公演も素晴らしいサウンドではあるのですが、さすがに日本最高音質がアップグレードしたメイン音源との音質差は「気づかないほど」とはいきません。しかし、その演奏は見事に滑らかに繋がり、別公演とは信じがたいほど。切り替えポイントがギターソロの早いパッセージの最中であるにも関わらず、です。本来であれば、録音上の欠点であるはずですが、初めての極東の地に立った彼らがいかに集中し、いかに完璧に期していたのかが浮かび上がる名シーンです。

 夢に見ては幻のように消えていく“RUSH in Japan”。しかし、それは現実に存在したのです。もちろん、その場に居合わせることこそが究極の望みではありますが、それが叶う日はもう来ないのかも知れない。この悔しみ、歯がゆさを忘れられるのなら、本作は必要ありません。しかし、どうせ忘れられないのであれば、せめて一歩でも、半歩でも、“RUSH in Japan”の真実に近づきたい。本作は、その真実にもっとも近く、もっとも明瞭に近づける1本なのです。この想いを生涯忘れられないとしても、真実を永遠に残すプレスCDがいつまでもあなたのお側におります。

Disc 1(51:03)
1. Intro. 2. The Spirit Of Radio 3. Subdivisions 4. The Body Electric 5. The Enemy Within
6. The Weapon 7. Witch Hunt 8. New World Man 9. Between The Wheels 10. Red Barchetta

Disc 2(45:28)
1. Distant Early Warning 2. Red Sector A 3. Closer To The Heart 4. YYZ. incl. Drum Solo
5. 2112 6. Tom Sawyer 7. Red Lenses 8. Vital Signs 9. Finding My Way 10. In The Mood