PAUL McCARTNEY - 3 SHOWS IN THE U.K.(3DVD, Dual Layer) [IMPORT TITLE]
PAUL McCARTNEY - 3 SHOWS IN THE U.K.(3DVD, Dual Layer)
[IMPORT TITLE]
販売価格: 3,800円(税込)
商品詳細
★ギフト・タイトル(一部レーベル限定)の対象品です。
Echo Arena, Liverpool, UK 12th December 2018
The SSE Hydro, Glasgow, Scotland 14th December 2018
The O2 Arena, London, UK 16th December 2018
Original In-Ear Monitor Recording (from Original Masters)
リンゴやロニーとの共演も話題となり、2018年のハイライトとなった母国イギリスでの3公演。その超極上映像がセットになって復刻です。
そんな本作に収められているのは、母国イギリスの全公演「2018年12月12日リバプール」「同12月14日グラスゴウ」「同12月16日ロンドン」。各ショウの超絶映像として大人気を博したプレスDVDの映像作品『ORIGINAL VIDEO MASTER』シリーズを1つにまとめたものです。
このシリーズは、まさに絶品。渡英した日本人によるオーディエンス・ショットですが、そこにイン・イヤー・モニター(IEMs)による超極上音声をシンクロ。幾多の映像とは別次元となる大傑作3部作でした。本作は、その3部作を再プレス。英国ハイライトを一網打尽にする3枚組にしたものなのです。それでは、それぞれご紹介していきましょう。
【ディスク1:2018年12月12日リバプール公演】
まずは母国凱旋の初日、リバプール公演。ステージ左側スタンド席から斜めに見下ろしたアングルの極上オーディエンス・ショット。やや引きのアングルも多く、会場のスペクタクルを丸ごと収めたようなスケール感の映像です。その映像の説得力を一気に倍増させているのはIEMsの極上音声。当時、この映像はカメラ音声のままギフトDVD-Rでご紹介していたのですが、演奏の輪郭こそ録れていたものの、やや厚みに欠けていた。しかし、本作のIEMsのウルトラ・クリア音声によるアッパー感は強烈。俄然見応えが増しているのです。
そんなクオリティで描かれるリバプール公演は最高。先述の通り、ステージ全景も少なくない映像ですが、それでも随所でしっかりと重要な場面を捉えており、そのズームがセンスバツグン。例えば「Come On to Me」では演奏のブレイクから戻る際には、いつもベース見ながら弾くポールの姿が映し出される。なるほど、毎回のタイミングを見計らいながらフレーズを決めている訳ですね。
そして、アコースティック・ソングのコーナーになるとズームもグッと安定して素晴らしい場面が随所で見られる。「I've Just Seen a Face」前のMCでは「はるばるカンサス・シティから来ました、ヘイヘイヘイ!」というビートルズの曲名に引っ掛けた粋な観客の掲げたボードに触れたことで話がエスカレート、そこから例の「日本語でサイコー!って言うんだ」という話にまで発展していく様子がよーく解ります。次の「In Spite of All the Danger」際には、同曲を録音した際のバンド(ビートルズの前身)クオリーメンのドラマー、コリン・ハントンがライブを観に来ているということをポールが告げてくれているのも貴重です。このパートで注目なのはドラマー、エイブ。2018年の目玉であったビートル・クラシック「From Me To You」では、スタンディング・ドラムを叩きながらポールと共にハモってみせるのです。さらに日本公演後に復活した「Dance Tonight」はスタンディング・ドラムのセッティングのままで演奏されるという意外なフォーメーションだけでなく、エイブがドラムキットに座らなくなった分、彼の華麗なダンスも久々に復活してバージョンアップ。観客を大いに沸かせています。
また、リバプール公演には「Fuh You」のミュージック・ビデオの主人公を務めたハリー・ワイアット君が観に来ていたのですが、ポールがそのことを告げるとスクリーンに彼が映し出される模様もチラッと捉えられている。おまけにアンコールの「I Saw Her Standing There」において、ポールと歌うキャンペーンの勝者二人がステージに上がる様子も捉えられていますが、ポールを前にしてステージ上で臆せず歌っている姿には驚かされます。
【ディスク2:2018年12月14日グラスゴウ公演】
英国2公演目はグラスゴウ。この映像はアングルが絶品。本作3公演でも間違いなくベスト。アリーナ前方から撮影されており、そのド迫力はオープニングから見応え十分。アングル的には昨年の来日公演の大傑作『RYOGOKU KOKUGIKAN 2018 DEFINITIVE VIDEO MASTER』を彷彿とさせる。そんなポジションからの撮影ですので、開演から少しの間はカメラの周囲が落ち着かないものの、それが一段落して一気に観やすくなるのは「Who Cares」から。ここからは、いよいよ両国に負けない見事なアングルでグラスゴウ公演一部始終をドキュメントしてくれるのです。
なぜ「Who Cares」から見やすくなったのかと言えば、それは一重に「新曲に対する淡泊な反応」という海外公演ならではの現象のおかげ。ポール自身が最近のライブ中において「ビートルズの曲をやると客席から携帯のライトが光って銀河みたく綺麗なのに、新曲をやるとサーッと暗くなって、まるでブラックホールみたいだ」というMCのネタにもなるおなじみの現象がこの日も実際に起きており、そのせいでカメラの前も開けるのです。
それが「My Valentine」からはさらに見やすくなるのですが、おかげでアコースティック・ソング・コーナーでのやり取りなどは見事なまでのクリア・ビュウが圧巻。この日はちょうど撮影者の少し前方に「一番」が書かれたサインボードを持ったオーディエンスがいたおかげで、ポールはちょうどカメラの方を見ながら、例の「日本語でサイコー」のエピソードを紹介してくれます。これは見事としか言いようがない。正に自分がグラスゴウのステージを目の当たりにし、なおかつポールがこちらに向けて発してくれたかのような臨場感まで味わえてしまいます。また、IEMs音声の威力を感じるのが「Blackbird」。演奏前で曲が書かれたいきさつについてポールが説明するも、思いのほか静まらない会場に業を煮やしたのか「shut up!」と発した場面では彼の(一瞬ながらも)不機嫌そうな表情まで捉えられているのが映像ならでは。これはなかなか凄いシーンです。
さらに「Queenie Eye」も日本公演とは比べ物にならないほどグラスゴウの反応は鈍い。例の「ブラックホールみたいだ」自虐MCを同曲の後で発しながらも、それでいて「まあ、仕方ないさ」的な余裕たっぷりを見せるポールの姿もしっかりと捉えられています。なるほど新曲でも常に好反応な日本を近年のポールが気に入ったであろうことが、そうした場面からうかがえます。さらに「Fuh You」や「Hey Jude」になるとアングルが敢えてヒキになり、ステージのバックのスクリーンに映し出されるMVや観客の熱狂も一緒に捉えられており、まるで自分がグラスゴウのアリーナの前方席にいるかのよう。しかも後者が終わった後も鳴りやまないシンセ音を鎮めようと右往左往するスタッフの様子も映し出されているのも面白い映像です。
【ディスク3:2018年12月16日ロンドン公演】
本作を締めくくるのは、もちろんロンドンはO2アリーナ。アンコールで大サプライズが起きた極めつけのショウです。ディスク1のリバプール公演と同じようにスタンドからの撮影で、ほぼ正面ポジション。やや全景アングルが目立つものの、その画質は極めて鮮明でまるで自分がO2アリーナのスタンドから観ているかのようなリアルな臨場感を味わせてくれます。さらに凄いのが安定感。本作3公演でも群を抜く安定度で、ライブ全体を通して画面が観客に遮られるということがまったくない。オープニングからエンディングまで安定して見通せる格別ショットです。
逆にクローズアップが効くオーディエンスショットはどうしてもアングルがポールに偏りがちなのですが、むしろステージの全貌が見渡せるおかげで普段なら見落としがちな舞台演出などがむしろ新鮮に映る。例えば「I've Got a Feeling」を演奏中、ステージのスクリーンに大量のスピーカーが映し出される演出もハッキリと分かります。そしてアコースティック・ソングのパートからはクローズアップの頻度も上がってより楽しめる。ポールはもちろんですが、普段は画面から外れがちなバンドメンバーの様子が見られるのは見ていて新鮮。中でも「From Me To You」でハーモニカを吹くウィックスが出番のないところではかなりひょうきんな動きを見せていて微笑ましいです。
しかし、何と言ってもロンドンと言えばアンコールでのサプライズ。その幕開けとなった「Wonderful Christmastime」ですが、今度はキャピタル・チルドレンズ・クワイヤーに合唱を依頼。ステージ上が子供たちのクワイヤーで埋め尽くされる様もこのアングルならではの構図でしっかり捉えており、それはもう壮観。IEMs音声によって賑やかなコーラス隊がさらにリアルに感じられ、カメラ音声だったギフトDVD-Rとは雲泥の差です。そして世界中のマニアが歓喜したリンゴとロニー・ウッド登場からの「Get Back」ですが、こうして全体を見渡せる映像では、リンゴ用のドラムキットがステージ上で特別に設置されていたことがよく解る一方、それはまるでステージ上の孤島のような位置なのが何とも面白いのです。また、このディスクには共演「Get Back」をよりクローズアップなアングルで捉えた別映像をボーナス収録。さらに間近に迫った視点で奇跡のシーンを詳細に体験できます。
2018年のハイライトだった英国3公演。その全貌を極上のオリジナル映像とIEMs音声で記録した一大傑作です。当時手に入れ損ねた方はもちろん、最終公演だけで満足されていた方も、一気にプレスDVDで3公演コンプリートできるチャンス。奇跡の共演も、3公演を通す事でエクスタシーが何倍にも高まる。その絶頂を永久保存する3枚組。どうぞ、じっくりとお楽しみください。
Disc 1(182:56)
LIVERPOOL 2018
Live at Echo Arena, Liverpool, UK 12th December 2018
1. Intro 2. A Hard Day's Night 3. Junior's Farm 4. All My Loving 5. Letting Go 6. Who Cares
7. Got to Get You Into My Life 8. Come On to Me 9. Let Me Roll It 10. I've Got a Feeling
11. Let 'Em In 12. My Valentine 13. Nineteen Hundred and Eighty-Five 14. Maybe I'm Amazed
15. I've Just Seen a Face 16. In Spite of All the Danger 17. From Me to You 18. Dance Tonight
19. Love Me Do 20. Blackbird 21. Here Today 22. Queenie Eye 23. Lady Madonna 24. Eleanor Rigby
25. Fuh You 26. Being for the Benefit of Mr. Kite! 27. Something 28. Ob-La-Di, Ob-La-Da
29. Band on the Run 30. Back in the U.S.S.R. 31. Let It Be 32. Live and Let Die
33. Hey Jude 34. Birthday 35. I Saw Her Standing There
36. Wonderful Christmastime (with LIPA Choir) 37. Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band (Reprise)
38. Helter Skelter 39. Golden Slumbers / Carry That Weight / The End
COLOUR NTSC Approx.183min.
Disc 2(175:21)
GLASGOW 2018
Live at the SSE Hydro, Glasgow, Scotland 14th December 2018
1. Intro 2. A Hard Day's Night 3. Junior's Farm 4. Can't Buy Me Love 5. Letting Go
6. Who Cares 7. Got to Get You Into My Life 8. Come On to Me 9. Let Me Roll It
10. I've Got a Feeling 11. Let 'Em In 12. My Valentine 13. Nineteen Hundred and Eighty-Five
14. Maybe I'm Amazed 15. We Can Work It Out 16. In Spite of All the Danger
17. From Me to You 18. Dance Tonight 19. Love Me Do 20. Blackbird 21. Here Today
22. Queenie Eye 23. Lady Madonna 24. Eleanor Rigby 25. Fuh You
26. Being for the Benefit of Mr. Kite! 27. Something 28. Ob-La-Di, Ob-La-Da
29. Band on the Run 30. Back in the U.S.S.R. 31. Let It Be 32. Live and Let Die
33. Hey Jude 34. Birthday
35. Wonderful Christmastime (with Paisley Grammar School Choir)
36. Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band (Reprise)
37. Helter Skelter 38. Golden Slumbers / Carry That Weight / The End
COLOUR NTSC Approx.175min.
Disc 3
LONDON 2018
Live at the O2 Arena, London, UK 16th December 2018
(180:46)
1. Intro. 2. A Hard Day's Night 3. Junior's Farm 4. All My Loving 5. Letting Go
6. Who Cares 7. Got to Get You Into My Life 8. Come On to Me 9. Let Me Roll It
10. I've Got a Feeling 11. Let 'Em In 12. My Valentine 13. Nineteen Hundred and Eighty-Five
14. Maybe I'm Amazed 15. I've Just Seen a Face 16. In Spite of All the Danger
17. From Me to You 18. Dance Tonight 19. Love Me Do 20. Blackbird 21. Here Today
22. Queenie Eye 23. Lady Madonna 24. Eleanor Rigby 25. Fuh You
26. Being for the Benefit of Mr. Kite! 27. Something 28. Ob-La-Di, Ob-La-Da
29. Band on the Run 30. Back in the U.S.S.R. 31. Let It Be 32. Live and Let Die
33. Hey Jude 34. Birthday
35. Wonderful Christmastime (with Capital Children's Choir)
36. Get Back (with Ringo Starr & Ronnie Wood)
37. Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band (Reprise)
38. Helter Skelter 39. Golden Slumbers / Carry That Weight / The End
Bonus Track(7:04)
Alternate Video
1. Introduction 2. Get Back (with Ringo Starr & Ronnie Wood)
COLOUR NTSC Approx.188min.
COLOUR NTSC Approx.549min.(TOTAL)
Echo Arena, Liverpool, UK 12th December 2018
The SSE Hydro, Glasgow, Scotland 14th December 2018
The O2 Arena, London, UK 16th December 2018
Original In-Ear Monitor Recording (from Original Masters)
リンゴやロニーとの共演も話題となり、2018年のハイライトとなった母国イギリスでの3公演。その超極上映像がセットになって復刻です。
そんな本作に収められているのは、母国イギリスの全公演「2018年12月12日リバプール」「同12月14日グラスゴウ」「同12月16日ロンドン」。各ショウの超絶映像として大人気を博したプレスDVDの映像作品『ORIGINAL VIDEO MASTER』シリーズを1つにまとめたものです。
このシリーズは、まさに絶品。渡英した日本人によるオーディエンス・ショットですが、そこにイン・イヤー・モニター(IEMs)による超極上音声をシンクロ。幾多の映像とは別次元となる大傑作3部作でした。本作は、その3部作を再プレス。英国ハイライトを一網打尽にする3枚組にしたものなのです。それでは、それぞれご紹介していきましょう。
【ディスク1:2018年12月12日リバプール公演】
まずは母国凱旋の初日、リバプール公演。ステージ左側スタンド席から斜めに見下ろしたアングルの極上オーディエンス・ショット。やや引きのアングルも多く、会場のスペクタクルを丸ごと収めたようなスケール感の映像です。その映像の説得力を一気に倍増させているのはIEMsの極上音声。当時、この映像はカメラ音声のままギフトDVD-Rでご紹介していたのですが、演奏の輪郭こそ録れていたものの、やや厚みに欠けていた。しかし、本作のIEMsのウルトラ・クリア音声によるアッパー感は強烈。俄然見応えが増しているのです。
そんなクオリティで描かれるリバプール公演は最高。先述の通り、ステージ全景も少なくない映像ですが、それでも随所でしっかりと重要な場面を捉えており、そのズームがセンスバツグン。例えば「Come On to Me」では演奏のブレイクから戻る際には、いつもベース見ながら弾くポールの姿が映し出される。なるほど、毎回のタイミングを見計らいながらフレーズを決めている訳ですね。
そして、アコースティック・ソングのコーナーになるとズームもグッと安定して素晴らしい場面が随所で見られる。「I've Just Seen a Face」前のMCでは「はるばるカンサス・シティから来ました、ヘイヘイヘイ!」というビートルズの曲名に引っ掛けた粋な観客の掲げたボードに触れたことで話がエスカレート、そこから例の「日本語でサイコー!って言うんだ」という話にまで発展していく様子がよーく解ります。次の「In Spite of All the Danger」際には、同曲を録音した際のバンド(ビートルズの前身)クオリーメンのドラマー、コリン・ハントンがライブを観に来ているということをポールが告げてくれているのも貴重です。このパートで注目なのはドラマー、エイブ。2018年の目玉であったビートル・クラシック「From Me To You」では、スタンディング・ドラムを叩きながらポールと共にハモってみせるのです。さらに日本公演後に復活した「Dance Tonight」はスタンディング・ドラムのセッティングのままで演奏されるという意外なフォーメーションだけでなく、エイブがドラムキットに座らなくなった分、彼の華麗なダンスも久々に復活してバージョンアップ。観客を大いに沸かせています。
また、リバプール公演には「Fuh You」のミュージック・ビデオの主人公を務めたハリー・ワイアット君が観に来ていたのですが、ポールがそのことを告げるとスクリーンに彼が映し出される模様もチラッと捉えられている。おまけにアンコールの「I Saw Her Standing There」において、ポールと歌うキャンペーンの勝者二人がステージに上がる様子も捉えられていますが、ポールを前にしてステージ上で臆せず歌っている姿には驚かされます。
【ディスク2:2018年12月14日グラスゴウ公演】
英国2公演目はグラスゴウ。この映像はアングルが絶品。本作3公演でも間違いなくベスト。アリーナ前方から撮影されており、そのド迫力はオープニングから見応え十分。アングル的には昨年の来日公演の大傑作『RYOGOKU KOKUGIKAN 2018 DEFINITIVE VIDEO MASTER』を彷彿とさせる。そんなポジションからの撮影ですので、開演から少しの間はカメラの周囲が落ち着かないものの、それが一段落して一気に観やすくなるのは「Who Cares」から。ここからは、いよいよ両国に負けない見事なアングルでグラスゴウ公演一部始終をドキュメントしてくれるのです。
なぜ「Who Cares」から見やすくなったのかと言えば、それは一重に「新曲に対する淡泊な反応」という海外公演ならではの現象のおかげ。ポール自身が最近のライブ中において「ビートルズの曲をやると客席から携帯のライトが光って銀河みたく綺麗なのに、新曲をやるとサーッと暗くなって、まるでブラックホールみたいだ」というMCのネタにもなるおなじみの現象がこの日も実際に起きており、そのせいでカメラの前も開けるのです。
それが「My Valentine」からはさらに見やすくなるのですが、おかげでアコースティック・ソング・コーナーでのやり取りなどは見事なまでのクリア・ビュウが圧巻。この日はちょうど撮影者の少し前方に「一番」が書かれたサインボードを持ったオーディエンスがいたおかげで、ポールはちょうどカメラの方を見ながら、例の「日本語でサイコー」のエピソードを紹介してくれます。これは見事としか言いようがない。正に自分がグラスゴウのステージを目の当たりにし、なおかつポールがこちらに向けて発してくれたかのような臨場感まで味わえてしまいます。また、IEMs音声の威力を感じるのが「Blackbird」。演奏前で曲が書かれたいきさつについてポールが説明するも、思いのほか静まらない会場に業を煮やしたのか「shut up!」と発した場面では彼の(一瞬ながらも)不機嫌そうな表情まで捉えられているのが映像ならでは。これはなかなか凄いシーンです。
さらに「Queenie Eye」も日本公演とは比べ物にならないほどグラスゴウの反応は鈍い。例の「ブラックホールみたいだ」自虐MCを同曲の後で発しながらも、それでいて「まあ、仕方ないさ」的な余裕たっぷりを見せるポールの姿もしっかりと捉えられています。なるほど新曲でも常に好反応な日本を近年のポールが気に入ったであろうことが、そうした場面からうかがえます。さらに「Fuh You」や「Hey Jude」になるとアングルが敢えてヒキになり、ステージのバックのスクリーンに映し出されるMVや観客の熱狂も一緒に捉えられており、まるで自分がグラスゴウのアリーナの前方席にいるかのよう。しかも後者が終わった後も鳴りやまないシンセ音を鎮めようと右往左往するスタッフの様子も映し出されているのも面白い映像です。
【ディスク3:2018年12月16日ロンドン公演】
本作を締めくくるのは、もちろんロンドンはO2アリーナ。アンコールで大サプライズが起きた極めつけのショウです。ディスク1のリバプール公演と同じようにスタンドからの撮影で、ほぼ正面ポジション。やや全景アングルが目立つものの、その画質は極めて鮮明でまるで自分がO2アリーナのスタンドから観ているかのようなリアルな臨場感を味わせてくれます。さらに凄いのが安定感。本作3公演でも群を抜く安定度で、ライブ全体を通して画面が観客に遮られるということがまったくない。オープニングからエンディングまで安定して見通せる格別ショットです。
逆にクローズアップが効くオーディエンスショットはどうしてもアングルがポールに偏りがちなのですが、むしろステージの全貌が見渡せるおかげで普段なら見落としがちな舞台演出などがむしろ新鮮に映る。例えば「I've Got a Feeling」を演奏中、ステージのスクリーンに大量のスピーカーが映し出される演出もハッキリと分かります。そしてアコースティック・ソングのパートからはクローズアップの頻度も上がってより楽しめる。ポールはもちろんですが、普段は画面から外れがちなバンドメンバーの様子が見られるのは見ていて新鮮。中でも「From Me To You」でハーモニカを吹くウィックスが出番のないところではかなりひょうきんな動きを見せていて微笑ましいです。
しかし、何と言ってもロンドンと言えばアンコールでのサプライズ。その幕開けとなった「Wonderful Christmastime」ですが、今度はキャピタル・チルドレンズ・クワイヤーに合唱を依頼。ステージ上が子供たちのクワイヤーで埋め尽くされる様もこのアングルならではの構図でしっかり捉えており、それはもう壮観。IEMs音声によって賑やかなコーラス隊がさらにリアルに感じられ、カメラ音声だったギフトDVD-Rとは雲泥の差です。そして世界中のマニアが歓喜したリンゴとロニー・ウッド登場からの「Get Back」ですが、こうして全体を見渡せる映像では、リンゴ用のドラムキットがステージ上で特別に設置されていたことがよく解る一方、それはまるでステージ上の孤島のような位置なのが何とも面白いのです。また、このディスクには共演「Get Back」をよりクローズアップなアングルで捉えた別映像をボーナス収録。さらに間近に迫った視点で奇跡のシーンを詳細に体験できます。
2018年のハイライトだった英国3公演。その全貌を極上のオリジナル映像とIEMs音声で記録した一大傑作です。当時手に入れ損ねた方はもちろん、最終公演だけで満足されていた方も、一気にプレスDVDで3公演コンプリートできるチャンス。奇跡の共演も、3公演を通す事でエクスタシーが何倍にも高まる。その絶頂を永久保存する3枚組。どうぞ、じっくりとお楽しみください。
Disc 1(182:56)
LIVERPOOL 2018
Live at Echo Arena, Liverpool, UK 12th December 2018
1. Intro 2. A Hard Day's Night 3. Junior's Farm 4. All My Loving 5. Letting Go 6. Who Cares
7. Got to Get You Into My Life 8. Come On to Me 9. Let Me Roll It 10. I've Got a Feeling
11. Let 'Em In 12. My Valentine 13. Nineteen Hundred and Eighty-Five 14. Maybe I'm Amazed
15. I've Just Seen a Face 16. In Spite of All the Danger 17. From Me to You 18. Dance Tonight
19. Love Me Do 20. Blackbird 21. Here Today 22. Queenie Eye 23. Lady Madonna 24. Eleanor Rigby
25. Fuh You 26. Being for the Benefit of Mr. Kite! 27. Something 28. Ob-La-Di, Ob-La-Da
29. Band on the Run 30. Back in the U.S.S.R. 31. Let It Be 32. Live and Let Die
33. Hey Jude 34. Birthday 35. I Saw Her Standing There
36. Wonderful Christmastime (with LIPA Choir) 37. Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band (Reprise)
38. Helter Skelter 39. Golden Slumbers / Carry That Weight / The End
COLOUR NTSC Approx.183min.
Disc 2(175:21)
GLASGOW 2018
Live at the SSE Hydro, Glasgow, Scotland 14th December 2018
1. Intro 2. A Hard Day's Night 3. Junior's Farm 4. Can't Buy Me Love 5. Letting Go
6. Who Cares 7. Got to Get You Into My Life 8. Come On to Me 9. Let Me Roll It
10. I've Got a Feeling 11. Let 'Em In 12. My Valentine 13. Nineteen Hundred and Eighty-Five
14. Maybe I'm Amazed 15. We Can Work It Out 16. In Spite of All the Danger
17. From Me to You 18. Dance Tonight 19. Love Me Do 20. Blackbird 21. Here Today
22. Queenie Eye 23. Lady Madonna 24. Eleanor Rigby 25. Fuh You
26. Being for the Benefit of Mr. Kite! 27. Something 28. Ob-La-Di, Ob-La-Da
29. Band on the Run 30. Back in the U.S.S.R. 31. Let It Be 32. Live and Let Die
33. Hey Jude 34. Birthday
35. Wonderful Christmastime (with Paisley Grammar School Choir)
36. Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band (Reprise)
37. Helter Skelter 38. Golden Slumbers / Carry That Weight / The End
COLOUR NTSC Approx.175min.
Disc 3
LONDON 2018
Live at the O2 Arena, London, UK 16th December 2018
(180:46)
1. Intro. 2. A Hard Day's Night 3. Junior's Farm 4. All My Loving 5. Letting Go
6. Who Cares 7. Got to Get You Into My Life 8. Come On to Me 9. Let Me Roll It
10. I've Got a Feeling 11. Let 'Em In 12. My Valentine 13. Nineteen Hundred and Eighty-Five
14. Maybe I'm Amazed 15. I've Just Seen a Face 16. In Spite of All the Danger
17. From Me to You 18. Dance Tonight 19. Love Me Do 20. Blackbird 21. Here Today
22. Queenie Eye 23. Lady Madonna 24. Eleanor Rigby 25. Fuh You
26. Being for the Benefit of Mr. Kite! 27. Something 28. Ob-La-Di, Ob-La-Da
29. Band on the Run 30. Back in the U.S.S.R. 31. Let It Be 32. Live and Let Die
33. Hey Jude 34. Birthday
35. Wonderful Christmastime (with Capital Children's Choir)
36. Get Back (with Ringo Starr & Ronnie Wood)
37. Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band (Reprise)
38. Helter Skelter 39. Golden Slumbers / Carry That Weight / The End
Bonus Track(7:04)
Alternate Video
1. Introduction 2. Get Back (with Ringo Starr & Ronnie Wood)
COLOUR NTSC Approx.188min.
COLOUR NTSC Approx.549min.(TOTAL)