GRAND FUNK RAILROAD - KORAKUEN STADIUM 1971(1CD) [ZION-158]

GRAND FUNK RAILROAD - KORAKUEN STADIUM 1971(1CD) [ZION-158]

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商品詳細

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Live at Korakuen Stadium, Tokyo, Japan 17th July 1971 PERFECT SOUND(from Original Masters)

 日本洋楽史に巨大すぎる伝説を刻みつけたコンサート「嵐の後楽園」。その全貌を現場体験できる奇跡のライヴアルバムが復刻です。

【伝説を証言する初の全貌記録】
 そんな本作が記録されたのは、もちろん「1971年7月17日:後楽園球場」。PINK FLOYD、LED ZEPPELINに先駆けて来日を果たしたGRAND FUNK RAILROAD唯一の初来日公演です。このショウは、まさに伝説以外の何物でもない。シンプルに新しい音楽“ニューロック”の襲来というだけでなく、日本にとっても初のスタジアム(そして恐らく日本初の野外)コンサート。観客にとってもスタッフにとってもすべてが未体験の手探りであり、しかも生憎の豪雨に見舞われた。野球の試合も雨天中止が当たり前の時代だけに「どんな音楽?」以前に「本当に開催されるのか?」「どう観るもの?」までもが未知。そんな混沌とトラブルの連続にも関わらず、GRAND FUNK RAILROADはショウを完遂しただけではなく、世界的にも希に見る凄絶な名演を繰り広げた……。まさに奇跡と伝説の結晶だったのです。
 そんな「嵐の後楽園」の全貌を初めて「現実の音」として伝えたのが本作。2011年に初登場したオリジナル・カセットです。何しろ、日本随一の伝説ですから、それまでも録音は存在していました。しかし、それはあくまで断片的。それらを組み合わせた既発でも4曲目の「Heartbreaker」まで(30分弱)でした。ところが、このマスターには「その後」も約34分間も収録。ラストの「Inside Looking Out」が13分40秒演奏されたところでテープが尽きてしまうものの、この後半部は史上初の快挙であり、当日の全曲をほぼ完全に記録しきっていたのです。しかも、「当日の全曲」はGRAND FUNK RAILROADだけではない。なんと前座として来日したMASHMAKHANのステージまで録音されており、さらに当日の進行を務めた糸居五○氏やマネージャーのテリー・ナイトによるナレーションまで収録。(さすがに露払いの日本人グループはありませんが)まさしく「伝説の全貌」を丸ごと記録されていたのです。

【超リアルな前座のMASHMAKHANと伝説のMC】
 実際、前座のMASHMAKHANからして圧巻。「Children Of The Sun」「Gladwin」の2曲を演奏しているのですが、アコースティカルなアンサンブルだけに演奏だけでなく、周囲のムードまで綺麗に捉えられている。これが凄い。「雨降ったら見ものだな!」「皆、もう裸になっちゃうんじゃないの!?」「俺、洋服脱いで裸になっちゃう!」「あ、雨降ってきた!!」「感電して死ぬなよー!」といった会話が美しい演奏と共にハッキリと聞こえる(ちなみにレス・ハーヴェイやキース・レルフが感電死したのはさらに後年でした)。
 特に強烈なのは5分ほど「Gladwin」を演奏したあたり。静かなインプロで盛り上がる要素は皆無なのに、猛烈な大歓声が沸き上がる。実は、この日の伝説の1つに「GRAND FUNK RAILROADの横断幕(看板)が突風で飛ばされた」というのがあるのですが、それがこの瞬間(カセットにもそのように表記されています)。加熱していく演奏とは別次元でトラブルに興奮する観客の熱気が超リアルなのです。
 そんなMASHMAKHANの後、セットチェンジに1時間近くかかったのもこの日の伝説。さすがにそこではテープが止められていましたが、糸居○郎氏とテリー・ナイトの登場から録音再開される。再開直後の「早く始めろ、バカヤロウ!」「座って!座って!」からして殺気だった現場を伝えてくれますが、テリーによる「ミナサン、コンバンワ」で一気にムードが変わり、平和に「こんばんわー!」と返すのが面白い。その後、テリーは「GFRはここで待ってるんだ(Grand Funk Railroad is here now!)」に大歓声が沸き、「雨でステージが濡れてしまって。遅れて申し訳ない。でも、GFRは今夜キミたちのために演奏する!(Because of rain, the stage is very wet. We are sorry for the delay...Grand Funk Railroad will play for you tonight!)」に熱気が吹き上がるのです。この挨拶パートと続く開演SE「ツァラトゥストラかく語りき」は本編とは別マスター(約4分40秒)ですが、これもトレーダー間で流通していたノイズまみれの物とは異なるノイズレスな極上マスターです。

【“キャリア・ベスト”とまで言わせた大名演の真実】
 そして、いよいよ主役が登場! この瞬間が凄まじい!! 糸居五○氏の「どうもお待ちどおさま、じゃあご紹介しましょう。Ladies & Gentlemen, GRAND FUNK RAILROAD!!」とシンクロして「Are You Ready」のイントロが唸りを上げるのですが、その音圧と大歓声のド迫力! 雨の中で1時間近くも待たされたフラストレーションが爆発しているのですが、それを完全にねじ伏せる演奏はまさに核爆発。前座がアコースティックで美しいMASHMAKHANだったせいもあって、その突撃力のダイナミズムが半端ない。曲間になると相変わらず会話声までクリアに聞こえるので同じ録音と分かるものの、演奏音はまるで違います。正直なところ、多少なりともオーディエンス慣れを必要とするサウンドではあるのですが、このエネルギーとダイナミズムこそが重要な証拠でもあるのです。
 もちろん、客録慣れした方なら極太の芯で演奏の機微もしっかりと感じ取れる。これがまた凄い。あまりに鉄壁な演奏ぶりに当時“口パク疑惑”まで流布されましたが、それもまだまだ稚拙だった日本洋楽シーンの表れというものでしょう。どこをどう聴いてもアドリブたっぷりの生演奏。それも飛びっきりに極上の。この録音が初登場した際には、専門誌のレビューで「昭和のメディアによって広められた“GFR=クチパク”というイメージは愚かにも、この日本だけで21世紀の今も尚語られる事となるのだが、本音源が登場した今となって、年老いた彼らは裸足で逃げ出したい心境であろう」とまで書かれていましたが、まさに至言。むしろ「ツェッペリンもぶっとんだ」というフレーズの方がしっくりと来ますし、かの大名盤『LIVE ALBUM』とはまったく異なりながらも凌駕する大熱演が猛烈な勢いで吹き出してくるのです。

 日本の洋楽シーンに数々の逸話を刻んだだけでなく、後年マーク・ファーナー自身も「キャリアのベスト」に挙げるほどの大名演。その全貌を超リアル・サウンドで体験できてしまう正真正銘の文化遺産アルバムです。口伝されてきた伝説は本当であり、虚偽でもあった。その真実をつまびらかにし、永久に語り継ぐプレスCD。完売久しい伝説盤、ここに堂々の復刻です。


(79:55)
Mashmakhan

1. Children Of The Sun
2. Gladwin

Grand Funk Railroad

3. Goro Itoi & Terry Knight Stage Announcements
4. Also Sprach Zarathustra / Soundcheck 
5. Goro Itoi Introduction
6. Are You Ready
7. Paranoid
8. In Need
9. Heartbreaker
10. Mark Says Alright
11. T.N.U.C.
12. Inside Looking Out

Mark Farner - Guitar, Vocal 
Don Brewer - Drums, Vocal 
Mel Schacher - Bass