THE WHO - ACETATES: 1969 U.S. TOUR: SOUNDBOARD (1CD) [Wardour-627]

THE WHO - ACETATES: 1969 U.S. TOUR: SOUNDBOARD (1CD) [Wardour-627]

販売価格: 2,500(税込)

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商品詳細

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These tracks all originate from the reference acetates that were made by Damon Lyon-Shaw at IBC studios, London in January 1970. Mixed a preliminary Who live album from Bob Pridden's two-track tapes recorded during the 1969 U.S. tour.

 「Prof. Stoned」によるザ・フー1969年秋のアメリカ・ツアーを捉えたステレオ・サウンドボード録音リマスターシリーズの最後はアセテートに残されていた演奏をまとめたもの。繰り返しますが69年秋一連の録音はピートが癇癪を起したことが原因で廃棄され、せっかくの録音のほとんどが世の中から消されてしまいました。現存しないんです。辛くも難を逃れたリールが今までのリリースだった訳ですが、今回はリールがなくともアセテートに残されていた音源を「Prof. Stoned」がブラッシュアップ。

 「えっ、アセテート?じゃあリールより劣るの?」とんでもございません!これまで同様にバキバキのステレオ・サウンドボード。むしろアセテートなの?と耳を疑いたくなるほど極上クオリティ。いざアセテートに刻んではみたものの、先の理由からピートが聞き返すこともなく、さらに『LIVE AT LEEDS』プロジェクトへと鞍替えされたせいでアセテートがほとんど再生されずに保管されていたものだと推測されます。

 今回のメインソースですが、今や懐かしのJack Of Hearts盤『LIVE AT LEEDS REJECTS』がベース。同盤が実は貴重な音源やアップグレードを満載していたにもかかわらず、詳しい音源データの記載がなかったことや、何よりリーズ関連の音源だと誤解させるようなタイトルが裏目に出てリリース当初はマニアからの正当な評価を受けることができませんでした。そこに加えてピッチの狂いがあったのも事実。

 特にクレジット表記のあいまいさとタイトルは憶測を生むこととなり、収録されたのは69年のロンドン・コロシアムとリーズ翌日のハルではないかとマニアが推測。ところが、その後どちらの公演も公式に日の目を見たことで推測が間違いであったことが発覚。現在ではこれもまた69年秋の録音であったことが判明したのでした。アセテートにデータが記されていなかったことから詳しい日時は不明のまま。

 ところが、そんなことがどうでもよくなるくらい演奏も音質も最高。特に今回「Prof. Stoned」によってピッチが正確にアジャストされたことは大きい。そこから伝わってくるのは、これまでのリリース以上に爆裂するザ・フーの演奏。それを聞けば確かに69年秋の演奏であると確信できるかと。

 何故これまで以上に凄まじい演奏がアセテートに刻まれたのかというと、録音された音源から一応アルバムを想定してまとめられたという事実。その作業はリーズの直前に行われたのですが、既に69年の録音からアルバムを作るという野心がこれからライブの行われるリーズへと切り替わってしまったピートはそれを聞き返さなかったものだと思われます。これも結果としてアセテートの状態の良さを物語る要因の一つ。

 こうしてライブアルバム用に仮選定された演奏は本当に凄まじい。「Young Man Blues」などは69年バージョンのベストだと断言できる爆裂ぶり。さらに壮絶なのが「Shakin' All Over」で、ここでは「Spoonful」のようなブルースカバーへと流れず、ひたすらピートを中心としたインプロの応酬が強烈。もはやリーズやハルを軽く凌いでしまったのでは?と思えるほど凄まじい。ボーナス扱いで収められた「My Generation」もまた15分近くに及ぶ壮絶なバージョンでありながら、聞く者をまったく飽きさせない。

 そして後半には少し音質の劣るアセテート音源をまとめています。これはDynamite Studio盤『WHO IS TOMMY?』から『LIVE AT LEEDS REJECTS』とダブらないテイクをリマスター。例えば「Young Man Blues」などは前回リリース『STONY BROOK 1969 SOUNDBOARD』のボーナスと同じテイクですが、こちらは冒頭で聞かれたピートのMCが未収録な代わりにステレオ収録。それに音質が劣るとは言いつつ、このパートも十分にエクセレントさを保ったステレオ・サウンドボード。

 こうして幻に終わった69年秋のツアーからのライブアルバムを夢想させてくれる、これまで以上に充実した内容の見事なサウンドボード・アルバム。それどころかリーズをも凌ぐほどハイテンションな演奏が最高のステレオで楽しめる驚きの一枚!

★ナンバリング入りステッカー付でのリリースとなります。

(66:20)

01. Heaven And Hell
02. Can't Explain
03. Fortune Teller
04. Tattoo
05. Young Man Blues
06. Summertime Blues
07. Shakin' All Over
bonus:
08. My Generation

Extra Tracks
Sourced from acetate recordings dubbed to tape of unknown generation.
★ピッチが遅いので修正

09. Can't Explain
10. Fortune Teller
11. Young Man Blues
12. My Generation

STEREO SOUNDBOARD RECORDING