ECHO & THE BUNNYMEN - THE KILLING MOON IN TOKYO(CD) [Wardour-209]

ECHO & THE BUNNYMEN - THE KILLING MOON IN TOKYO(CD) [Wardour-209]

販売価格: 2,500(税込)

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商品詳細

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Live at Nakano Sunplaza, Tokyo, Japan 18th January 1984 STEREO SBD

 何という深み、何という艶やかさ……。サウンド1つで言葉が綴れなくなる極上のステレオサウンドボード・アルバムが登場です。たかが空気の振動であるはずの“音”が、こうまで魂を揺さぶるのはなぜなのか。そんな音楽の根源にまで想いが及ぶ本作の主役は、ECHO & THE BUNNYMEN。奇しくもイアン・マッカロクの来日公演が迫っておりますが、本作に収められているのはECHO & THE BUNNYMENの初来日公演。「1984年1月18日:中野サンプラザ」公演のステレオサウンドボード・アルバムです。
 当時、人気が爆発していたECHO & THE BUNNYMENは、1年のうちに2度も来日。同会場も数多くありましたので、ここで来日2回分を整理してみましょう。

・1984年1月12日:渋谷公会堂
・1984年1月13日:名古屋市公会堂
・1984年1月16日:大阪フェスティバルホール
・1984年1月17日:中野サンプラザ
・1984年1月18日:中野サンプラザ【本作】
 《10ヶ月後》
・1984年11月24日:渋谷公会堂
・1984年11月25日:渋谷公会堂
・1984年11月27日:中野サンプラザ
・1984年11月29日:毎日ホール
・1984年11月30日:名古屋市公会堂

 以上が1984年ジャパンツアーの全5公演×2。いかに当時の人気ぶりが凄まじかったのかが透けますが、本作はそのうち1月の初来日でも最終日のコンサートなのです。
 このライヴは当時からラジオ放送され、幾多の既発も生み出してきた大定番。しかし、本作はそのコピーではありません。コアマニアから届けられたマスターから流れ出てきたのは、幾多の既発群とは次元の違う極上の音世界。ライヴの約半分強となる全11曲の内容は放送と同じ編集ではありますが、これまでの既発群には必ずあったノイズや音ブレの類が一切ない。マスターの素性は明らかにされていないものの、美麗なサウンドが一瞬の隙もなく流れ出るのです。
 
 おおよそライヴ録音であることさえ信じられなくなるクオリティには、日本の観客も一役買っている。80年代にはアイドル人気の黄色い嬌声が乱れ飛ぶコンサートも沢山ありましたが、本作にはそうした声がまるでないのです。なにもサウンドボードが歓声をスポイルしているわけではありません。曲間には喝采が沸きますし、ヘッドフォンで耳を澄ませば、演奏中にも1人2人の声援が飛んでいることも分かる。つまり、ちゃんと観客側も録音されているのに静寂。ECHO & THE BUNNYMEN自身が客に呼びかけるでも、ジョークを飛ばすわけでもなかったわけですが、その“ただひたすら音楽”のムードは観客側も同じ。多くのバンド/アーティストが戸惑う“日本人ノリ”とECHO & THE BUNNYMENの真摯さが、無言のうちに共感した奇跡のような空間だったのです。
 スタジオ作と同じように曲と演奏が占領するとは言っても、やはり本作は紛れもなくライヴアルバム。その実感は、熱い演奏ぶりから猛烈に伝わってくる。観客から発せられる無言の緊張感と集中力がステージを襲い、それを演奏で押し返すバンド。1人ひとりプロデューサーに向けて演奏するスタジオ作とも、視聴者の顔の見えないスタジオ・ライヴとも違う熱さ。目の前の表情に向けて歌いかけ、弾く、生の情熱が確かに息づいているのです。
 大定番のステレオ・サウンドボードでありながら、これまでに聴いたこともない美麗サウンドが全編に詰まった1枚。“良い音”・“良い演奏”がここまで追及できるものなのか………そんな想いにまで襲われるライヴアルバム。先日、SADEの『PROMISE IN TOKYO(Wardour-194)』が異例の大ヒットを記録しましたが、本作にもあの超傑作と同じ感覚が宿っているのです。空気の振動でしかない“音”が人の“心”に作用する魔法、「音楽」。その魔力を感じるひととき、今週末あなたのお手元にお届けいたします。



(54:06)
1. Over The Wall 2. Back Of Love 3. Stars Are Stars 4. The Killing Moon 5. All That Jazz
6. The Cutter 7. Never Stop 8. Thorn Of Crowns 9. Crocodiles 10. All My Colours 11. Do It Clean

Ian McCulloch - vocals, guitar Will Sergeant - guitar Les Pattinson - bass
Pete De Freitas - drums

STEREO SOUNDBOARD RECORDING