ERIC CLAPTON - OSAKA 1997 1ST NIGHT: DAT MASTER(2CD) [Tricone 249/250]
ERIC CLAPTON - OSAKA 1997 1ST NIGHT: DAT MASTER(2CD)
[Tricone 249/250]
販売価格: 3,800円(税込)
商品詳細
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Osaka-Jo Hall, Osaka, Japan 21st October 1997 ULTIMATE SOUND(from Original Masters)
★完全初登場・超高音質マスター!!
【’97年ジャパン・ツアー大阪公演初日の極上ステレオ・オーディエンスDATマスター入手!】
エリック・クラプトンのニューリリースは、97年ジャパン・ツアーの新たな決定版タイトルです!今回入手しましたのは、1997年のジャパンツアー6日目、10月21日の大阪城ホール公演初日のステレオ・オーディエンス録音マスターです。このツアーからは、「IN THE WEST OF JAPAN」 (Wow Wow Wowレーベル)という地方都市5公演収録10CDボックスセットがリリースされ、大阪公演は単発でもCDRタイトルがリリースされていましたが、本マスターは当店が独占入手したもので、これまでリリースされていない完全オリジナルマスターとなります。既発ボックスには収録されていなかった、登場シーンから収められており、当然イントロが長くなっています。既発ボックスは、有名な音源評価サイトGeetarzでは「AUD6」という最高ポイントを獲得しているものですが、何と本作はそれに優るとも劣らない極上音質のマスターなのです!
非常にクリアでステレオの分離感も良く、拡がりのある音像です。各楽器、クラプトンのボーカルが粒立ち、明瞭に聴き取れる秀逸なレコーディングと言えるでしょう。アリーナ席最前列付近で録音されたと推測される超高音質です。曲を妨げない適度なオーディエンスノイズが臨場感を醸し出し、非常に聴きやすくなっています。このサウンド、この完成度にはどなたにも驚きをもって歓迎していただけるものと自負致します。 このツアーの東京公演からは、当時衛星放送された映像や流出音源からのサウンドボードタイトルがリリースされていますが、地方公演では恐らく本作が頂点を極めるクオリティと断言できます。
【前例のない「特別」なセットリストだったジャパン・ツアー!】
ここで1997年の日本公演がクラプトンのキャリアにおいてどのような位置づけにあったのか、振り返ってみることにしましょう。翌年にはアルバムリリースと共に全米&ヨーロッパ・ツアーが実施されたわけですが、その前年のジャパン・ツアーは特別な意味合いを持っていたのです。この年のクラプトン活動は以下でした。
・2月26日:マジソン・スクエア・ガーデンにて開催された第39回グラミー賞授賞式に出席。Change The Worldが「レコード・オブ・ジ・イヤー」、「最優秀男性ポップヴォーカル・パフォーマンス」を受賞し、ベイビーフェイスと共に受賞記念演奏を披露した。
・7月3日〜17日:マーカス・ミラー、デヴィッド・サンボーン、スティーヴ・ガッド、ジョー・サンプルと共に結成したフュージョンユニット「レジェンズ」名義で短期ヨーロッパ・ジャズフェスティバルツアーを敢行。
・9月15日:ジョージ・マーティンの呼びかけによりロンドン、ロイヤル・アルバート・ホールにて開催されたモンセラット島の火山噴火被害を支援するベネフィット・コンサート「コンサート・フォー・モンセラット」に豪華アーティストと共に出演。
・9月25日:ニューヨーク・ハマースタイン・ボールルームで収録されたベイビーフェイスのMTV「アンプラグド」ショーに出演し、ベイビーフェイスと共演。
・10月9日、10日:韓国ソウル公演
・10月13日〜31日:ジャパンツアー(全13公演) ←★ココ★
・12月31日:イギリス・サリー州ウォーキングにて恒例のチャリティコンサート「ニューイヤーズ・イヴ・ダンス」を主催し、出演。
以上の状況からお判りいただけるのは、この年はワールドワイドなツアーは行なわず、スポット的なイベントへの出演とスポット的なフュージョンユニットで短期ツアーを行なった以外、正規のソロツアーはこの日本公演とウォームアップを兼ねた直前のソウル公演しか行わなかったということです。なぜならこの年、クラプトンは92年から6年越しで製作に取り掛かっていた、亡き息子さんとのメモリアル・アルバム(翌年に「PILGRIM」としてリリースされました)のレコーディングを続けており、それに注力していたからでした。本来ならアルバム製作に没頭したいところだったと察せられますが、ジャパンツアーに関しては「2、3年に一度」が恒例化しており、95年の来日時に97年のブッキングをしていたため実施されたものと考えられます。こうした状況から、この年のジャパンツアーは特別なものとなりました。その一番の要因は、まだ製作途上にあったアルバムに収録される予定だった楽曲を世界のどこよりも早くこのジャパンツアーで披露したことです。クラプトンが未発表の新曲をライブで披露するということはめったにないことで、これ以前のジャパンツアーでは、アルバム「SLOWHAND」リリース前に行なわれた77年しか例がありませんでした。但し77年の来日時は既にアルバムは完成しており、リリースを待つ状態でしたので、完成形の楽曲を披露したわけですが、この97年時はまだアルバムのミックスダウンが終わっていない段階での披露でした。後日関係者に配布された「PILGRIM」の「第4回イコライズド・バージョン」と称されるサンプルCDR(まだ曲名も仮の状態)が97年12月27日の製作クレジットであったことを見ても、このジャパンツアー時点での楽曲披露は、クラプトンにとっては「ほぼこの形で完成させたい」という、言わば未完成の手探り状態で披露したものと言えたでしょう。言い換えれば、クラプトンは大好きな日本のファンにどうしても逸早く新曲を聴かせたかったわけです。そのパートはDisc 1の6.〜8.に当たります。それだけに、余談になりますが、このジャパン・ツアー名を勇み足で「チェンジ・ザ・ワールド・ジャパン・ツアー」と名付けてチケット販売をしたプロモーター側に対し、当時珍しくクラプトンが立腹したと伝えられています。プロモーター側はこの年唯一のツアーとして、グラミー受賞のヒット曲が初めて聴けることをPRしたかったのでしょうが、クラプトン自身はようやく納得のいく形で成就しかけている新曲をメインに打ち出したかったのです。興味深いのは、アルバムリリース後に実施された翌年のワールドツアーでは、Broken Heartedをセットリストからはずし、プレイしなくなったことです。この曲は「モンセラット島救済コンサート」で演奏されたほかでは、このジャパン・ツアー以外で演奏されることはありませんでした。翌年の大規模な「ピルグリム・ツアー」のセットからも落とされました。ここではアコギ一本で演奏した「モンセラット島」バージョンとも異なり、ビブラートをかけたエレクトリックで情緒豊かにプレイされています。隠れた名曲中の名曲と言ってもいいでしょう。素晴らしい名曲にもかかわらず何故その後のセットからはずされてしまったのか、その理由は不明ですが、この曲をアルバムバージョンに近い形で聴けるライブバージョンはこのジャパンツアーだけだと言えます。そして件のChange The World。この年の初頭にグラミー賞を受賞したこの曲がツアーライブで演奏されたのは、このジャパン・ツアーが最初だったのです。さらには、この日のOld Loveでのクラプトンのソロが凄まじい!連日演奏された同曲ですが、まるで別れた女性への未練を誰かに聞いてくれと言わんばかりにまくしたてるような速弾きの畳みかけ、そこから一旦気持ちを整理するかのように穏やかなフレーズを挿みますが、またしても襲ってくる爆発的な感情に叫びを上げる高音チョーキング。ギターに語らせる、とはこういうことなのですね。ここにはクラプトンの真骨頂が詰まっています。この日一番のパフォーマンスと言える名演です。また、この時はアンコールで2曲を披露していました。2000年代以降では考えられないサービスぶりです。水を得た魚のように弾き捲るブルースナンバー2曲も聴き応えがあります。既発盤のタイトルにもなっているメンバー紹介時の、各メンバーを紹介した後にクラプトンが自らを紹介した言葉はこの大阪公演で発せられたものですが、そんな珍しい「自己紹介」もこのジャパン・ツアーだけにおけるものでした。そういう意味でもこのツアーは「特別」だったのです。クラプトンが愛する日本だけで実現し、逸早く新曲を聴かせてくれたワン・アンド・オンリーのセットリストによるツアーでした。
【ピアノの名手、ジョー・サンプルが参加した唯一のツアー!】
そしてさらに「特別」だったのは、7月の「レジェンズ」で行動を共にし意気投合した故ジョー・サンプル(クルセイダーズ)をピアノに起用していたことです。クラプトンからの声掛けにサンプルは快く応じたと言われていますが、彼のリリカルなピアノプレイによって、各曲が特別な趣きを付与されたことは間違ありませんでした。それは冒頭のLaylaでのソロを聴いていただければお判りいただけるでしょう。極め付けはOld Loveでのソロです。静かに揺れていた心のひだが、最後には激情迸るものに移行していく様を表現したこのピアノソロはまさに絶品。クラプトンのエモーショナルなソロとの双璧を成す素晴らしいパフォーマンスです。彼のプレイもまた名演と断言してもいいでしょう。さらに全編を通じてのアンディ・フェアウェザー・ロウのインサイドワークにも光るものがあります。ドラムはクラプトンが全幅の信頼を置くスティーヴ・ガッドでした。これだけの実力派ミュージシャンにサポートされてのステージが悪くなるはずはありませんでした。
近年は老いによる体力低下もあって公演地の移動を避け、武道館でしか公演をしなくなったクラプトンですが、この頃はまだ日本の地方都市を巡り、地方のファンも喜ばせていたジャパン・ツアーでした。中では会場の音鳴りには定評があった大阪城ホール公演。その初登場かつ極上音質のマスターです。どうぞ本作で「特別」だった97年ジャパンツアーの好音源をお楽しみください。
Disc:1 (58:18)
1. Intro
2. Layla
3. Change the World
4. Nobody Knows You When You're Down and Out
5. Tears in Heaven
6. Goin' Down Slow
7. Broken Hearted
8. Pilgrim
9. Before You Accuse Me
10. I Shot the Sheriff
11. Wonderful Tonight
Disc:2 (49:01)
1. I'm Tore Down
2. Have You Ever Loved a Woman
3. Cocaine
4. Tearing Us Apart
5. Old Love
6. Sunshine of Your Love
7. Every Day I Have the Blues
Eric Clapton - guitar / vocals
Andy Fairweather Low - guitar / vocals
Chris Stainton - keyboards
Joe Sample - piano
Dave Bronze - bass
Steve Gadd - drums
Katie Kissoon - backing vocals
Tessa Niles - backing vocals
★ギフト・タイトル(一部レーベル限定)の対象品です。
Osaka-Jo Hall, Osaka, Japan 21st October 1997 ULTIMATE SOUND(from Original Masters)
★完全初登場・超高音質マスター!!
【’97年ジャパン・ツアー大阪公演初日の極上ステレオ・オーディエンスDATマスター入手!】
エリック・クラプトンのニューリリースは、97年ジャパン・ツアーの新たな決定版タイトルです!今回入手しましたのは、1997年のジャパンツアー6日目、10月21日の大阪城ホール公演初日のステレオ・オーディエンス録音マスターです。このツアーからは、「IN THE WEST OF JAPAN」 (Wow Wow Wowレーベル)という地方都市5公演収録10CDボックスセットがリリースされ、大阪公演は単発でもCDRタイトルがリリースされていましたが、本マスターは当店が独占入手したもので、これまでリリースされていない完全オリジナルマスターとなります。既発ボックスには収録されていなかった、登場シーンから収められており、当然イントロが長くなっています。既発ボックスは、有名な音源評価サイトGeetarzでは「AUD6」という最高ポイントを獲得しているものですが、何と本作はそれに優るとも劣らない極上音質のマスターなのです!
非常にクリアでステレオの分離感も良く、拡がりのある音像です。各楽器、クラプトンのボーカルが粒立ち、明瞭に聴き取れる秀逸なレコーディングと言えるでしょう。アリーナ席最前列付近で録音されたと推測される超高音質です。曲を妨げない適度なオーディエンスノイズが臨場感を醸し出し、非常に聴きやすくなっています。このサウンド、この完成度にはどなたにも驚きをもって歓迎していただけるものと自負致します。 このツアーの東京公演からは、当時衛星放送された映像や流出音源からのサウンドボードタイトルがリリースされていますが、地方公演では恐らく本作が頂点を極めるクオリティと断言できます。
【前例のない「特別」なセットリストだったジャパン・ツアー!】
ここで1997年の日本公演がクラプトンのキャリアにおいてどのような位置づけにあったのか、振り返ってみることにしましょう。翌年にはアルバムリリースと共に全米&ヨーロッパ・ツアーが実施されたわけですが、その前年のジャパン・ツアーは特別な意味合いを持っていたのです。この年のクラプトン活動は以下でした。
・2月26日:マジソン・スクエア・ガーデンにて開催された第39回グラミー賞授賞式に出席。Change The Worldが「レコード・オブ・ジ・イヤー」、「最優秀男性ポップヴォーカル・パフォーマンス」を受賞し、ベイビーフェイスと共に受賞記念演奏を披露した。
・7月3日〜17日:マーカス・ミラー、デヴィッド・サンボーン、スティーヴ・ガッド、ジョー・サンプルと共に結成したフュージョンユニット「レジェンズ」名義で短期ヨーロッパ・ジャズフェスティバルツアーを敢行。
・9月15日:ジョージ・マーティンの呼びかけによりロンドン、ロイヤル・アルバート・ホールにて開催されたモンセラット島の火山噴火被害を支援するベネフィット・コンサート「コンサート・フォー・モンセラット」に豪華アーティストと共に出演。
・9月25日:ニューヨーク・ハマースタイン・ボールルームで収録されたベイビーフェイスのMTV「アンプラグド」ショーに出演し、ベイビーフェイスと共演。
・10月9日、10日:韓国ソウル公演
・10月13日〜31日:ジャパンツアー(全13公演) ←★ココ★
・12月31日:イギリス・サリー州ウォーキングにて恒例のチャリティコンサート「ニューイヤーズ・イヴ・ダンス」を主催し、出演。
以上の状況からお判りいただけるのは、この年はワールドワイドなツアーは行なわず、スポット的なイベントへの出演とスポット的なフュージョンユニットで短期ツアーを行なった以外、正規のソロツアーはこの日本公演とウォームアップを兼ねた直前のソウル公演しか行わなかったということです。なぜならこの年、クラプトンは92年から6年越しで製作に取り掛かっていた、亡き息子さんとのメモリアル・アルバム(翌年に「PILGRIM」としてリリースされました)のレコーディングを続けており、それに注力していたからでした。本来ならアルバム製作に没頭したいところだったと察せられますが、ジャパンツアーに関しては「2、3年に一度」が恒例化しており、95年の来日時に97年のブッキングをしていたため実施されたものと考えられます。こうした状況から、この年のジャパンツアーは特別なものとなりました。その一番の要因は、まだ製作途上にあったアルバムに収録される予定だった楽曲を世界のどこよりも早くこのジャパンツアーで披露したことです。クラプトンが未発表の新曲をライブで披露するということはめったにないことで、これ以前のジャパンツアーでは、アルバム「SLOWHAND」リリース前に行なわれた77年しか例がありませんでした。但し77年の来日時は既にアルバムは完成しており、リリースを待つ状態でしたので、完成形の楽曲を披露したわけですが、この97年時はまだアルバムのミックスダウンが終わっていない段階での披露でした。後日関係者に配布された「PILGRIM」の「第4回イコライズド・バージョン」と称されるサンプルCDR(まだ曲名も仮の状態)が97年12月27日の製作クレジットであったことを見ても、このジャパンツアー時点での楽曲披露は、クラプトンにとっては「ほぼこの形で完成させたい」という、言わば未完成の手探り状態で披露したものと言えたでしょう。言い換えれば、クラプトンは大好きな日本のファンにどうしても逸早く新曲を聴かせたかったわけです。そのパートはDisc 1の6.〜8.に当たります。それだけに、余談になりますが、このジャパン・ツアー名を勇み足で「チェンジ・ザ・ワールド・ジャパン・ツアー」と名付けてチケット販売をしたプロモーター側に対し、当時珍しくクラプトンが立腹したと伝えられています。プロモーター側はこの年唯一のツアーとして、グラミー受賞のヒット曲が初めて聴けることをPRしたかったのでしょうが、クラプトン自身はようやく納得のいく形で成就しかけている新曲をメインに打ち出したかったのです。興味深いのは、アルバムリリース後に実施された翌年のワールドツアーでは、Broken Heartedをセットリストからはずし、プレイしなくなったことです。この曲は「モンセラット島救済コンサート」で演奏されたほかでは、このジャパン・ツアー以外で演奏されることはありませんでした。翌年の大規模な「ピルグリム・ツアー」のセットからも落とされました。ここではアコギ一本で演奏した「モンセラット島」バージョンとも異なり、ビブラートをかけたエレクトリックで情緒豊かにプレイされています。隠れた名曲中の名曲と言ってもいいでしょう。素晴らしい名曲にもかかわらず何故その後のセットからはずされてしまったのか、その理由は不明ですが、この曲をアルバムバージョンに近い形で聴けるライブバージョンはこのジャパンツアーだけだと言えます。そして件のChange The World。この年の初頭にグラミー賞を受賞したこの曲がツアーライブで演奏されたのは、このジャパン・ツアーが最初だったのです。さらには、この日のOld Loveでのクラプトンのソロが凄まじい!連日演奏された同曲ですが、まるで別れた女性への未練を誰かに聞いてくれと言わんばかりにまくしたてるような速弾きの畳みかけ、そこから一旦気持ちを整理するかのように穏やかなフレーズを挿みますが、またしても襲ってくる爆発的な感情に叫びを上げる高音チョーキング。ギターに語らせる、とはこういうことなのですね。ここにはクラプトンの真骨頂が詰まっています。この日一番のパフォーマンスと言える名演です。また、この時はアンコールで2曲を披露していました。2000年代以降では考えられないサービスぶりです。水を得た魚のように弾き捲るブルースナンバー2曲も聴き応えがあります。既発盤のタイトルにもなっているメンバー紹介時の、各メンバーを紹介した後にクラプトンが自らを紹介した言葉はこの大阪公演で発せられたものですが、そんな珍しい「自己紹介」もこのジャパン・ツアーだけにおけるものでした。そういう意味でもこのツアーは「特別」だったのです。クラプトンが愛する日本だけで実現し、逸早く新曲を聴かせてくれたワン・アンド・オンリーのセットリストによるツアーでした。
【ピアノの名手、ジョー・サンプルが参加した唯一のツアー!】
そしてさらに「特別」だったのは、7月の「レジェンズ」で行動を共にし意気投合した故ジョー・サンプル(クルセイダーズ)をピアノに起用していたことです。クラプトンからの声掛けにサンプルは快く応じたと言われていますが、彼のリリカルなピアノプレイによって、各曲が特別な趣きを付与されたことは間違ありませんでした。それは冒頭のLaylaでのソロを聴いていただければお判りいただけるでしょう。極め付けはOld Loveでのソロです。静かに揺れていた心のひだが、最後には激情迸るものに移行していく様を表現したこのピアノソロはまさに絶品。クラプトンのエモーショナルなソロとの双璧を成す素晴らしいパフォーマンスです。彼のプレイもまた名演と断言してもいいでしょう。さらに全編を通じてのアンディ・フェアウェザー・ロウのインサイドワークにも光るものがあります。ドラムはクラプトンが全幅の信頼を置くスティーヴ・ガッドでした。これだけの実力派ミュージシャンにサポートされてのステージが悪くなるはずはありませんでした。
近年は老いによる体力低下もあって公演地の移動を避け、武道館でしか公演をしなくなったクラプトンですが、この頃はまだ日本の地方都市を巡り、地方のファンも喜ばせていたジャパン・ツアーでした。中では会場の音鳴りには定評があった大阪城ホール公演。その初登場かつ極上音質のマスターです。どうぞ本作で「特別」だった97年ジャパンツアーの好音源をお楽しみください。
Disc:1 (58:18)
1. Intro
2. Layla
3. Change the World
4. Nobody Knows You When You're Down and Out
5. Tears in Heaven
6. Goin' Down Slow
7. Broken Hearted
8. Pilgrim
9. Before You Accuse Me
10. I Shot the Sheriff
11. Wonderful Tonight
Disc:2 (49:01)
1. I'm Tore Down
2. Have You Ever Loved a Woman
3. Cocaine
4. Tearing Us Apart
5. Old Love
6. Sunshine of Your Love
7. Every Day I Have the Blues
Eric Clapton - guitar / vocals
Andy Fairweather Low - guitar / vocals
Chris Stainton - keyboards
Joe Sample - piano
Dave Bronze - bass
Steve Gadd - drums
Katie Kissoon - backing vocals
Tessa Niles - backing vocals