Queen -BERLIN 1986(2CD) [Wardour-191]

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Live at Waldbuhne, Berlin, Germany 26th June 1986 TRULY PERFECT SOUND

 奇しくも“80s QUEEN”が脚光を浴びた今週、彼らの80年代を本生100%で味わえるライヴアルバムが登場です。実は先頃クイーン+アダム・ランバートがツアーを開始したのですが、そこでは34年ぶりとなる「The Hero」や「Play The Game」、さらには「Hammer To Fall」といった80年代クラシックスが復活を遂げました。彼らが何を思って80年代に注目したのかは分かりませんが、本作は正真正銘の80年代QUEEN。ちょうど30年前にあたる“MAGIC TOUR 1986”から「6月26日ベルリン公演」のホットなオーディエンス・アルバムなのです。これだけでもマニアの方はすぐに察しがつくかもしれません。そう、この日はレッド・ツェッペリン「Immigrant Song」を突如として取り上げたライヴなのです。しかし懐かしのアイテム「移民の手品」はとうの昔に入手困難。何よりも2016年のフォーマットに相応しい、ブランニュー・タイトルのリリースが渇望されていた、マジック・ツアーの中においても際立った魅力を放つ音源でした。
 何といっても音質が素晴らしい!そもそもマジック・ツアーは1986年という時代背景も手伝って、優秀なクオリティを誇るオーディエンス録音が数多く存在します。当店がリリースしてきたネブワースやウィーンなどはその最たる例でしょう。そうした名音源がそびえたつ峰の中に余裕で入り込めるのがベルリン公演。一聴して解るオンな音像の迫力だけでも満足できる、見事な録音状態。中でもロジャーのドラムを中心としたクイーン・リズムの迫力を見事なまでに捉えてくれたのがこの音源最大の魅力ではないでしょうか?
何しろマジック・ツアーはスタジアムを始めとした野外会場ばかりを使って行われましたので、音像自体がオンなバランスでキャッチできたとしても、リズム隊の音域までカバーできなかった音源は決して多くありません。その点、このベルリン音源が聴かせるド迫力のバランスは今聴いてもまったく色褪せていない。こんな極上音源のアップデートが忘れ去られていたとは…
マニアの間でも評価が高かった「移民の手品」も非常に素晴らしい音質ではあったのですが、今から15年近く前のリリースでしたので、そこに施されたイコライズが今となっては時代を感じさせます。幸いにも原音を歪ませてしまうような過激なセンスではなかったのですが、元々リズム隊がいい感じのバランスに捉えられていたところがブーストされた仕上がりで、所によってはモコモコとした質感に響きます。もっとも元の音質が非常に優秀ですので、大幅なアッパー版とまではいかなくとも、今回のリリースはイコライズを控え、マスターの音質を尊重した状態で収録しましたので、低音の迫力に留まらない、それこそ一皮むけたかのようなクリアネスとナチュラルを実感されることでしょう。
演奏の方はツアー開始から三週間を経過し、当店が決定版をリリースした「DEFINITIVE MANNHEIM」の6月21日でツアー序盤が完了。小休止の後の初日とも言うべきステージですので、それまでの勢いに余裕が合わさった、掛け値なしに素晴らしいライブ・パフォーマンスが繰り広げられていることは、マニアの方ならとうの昔にご存知かもしれませんね。この日最大のサプライズであったZEP「Immigrant Song」の場面も、そうした余裕が成せる業だったのかもしれません。
今回のリリースで初めて聴かれる方に説明させていただきますと、いつものアドリブ合戦が繰り広げられる「impromptu」パートにおいて、それが収束しそうなところでブライアンが同曲のリフを突如として弾き始めたことがきっかけとなりました。後にオールディーズ・コーナーの締めで演奏されることになるスペンサー・デイヴィス・グループの「Gimme Some Lovin」がマンハイムでは「impromptu」に続いて雪崩れ込むような展開が試されていましたが、その展開を試すことを踏まえ、ブライアンがこの日は「Immigrant Song」を試したのかもしれません。
結果として彼が「仕掛けてきた」訳ですが、それが始まるとロジャーがドラムを叩きながら雄叫びをはじめ、そこから引き継ぐようにフレディが歌い始めます。ところが、ここでの彼の歌はでたらめの極致(爆笑)。途中からまともな歌詞を歌ってくれたのですが、最後は当時のフレディにきついのでしょう、裏声で歌ってごまかしています。ロバート・プラントよりもロック・シャウターとしての寿命はずっと長かったフレディですが、さすがにこの時の彼に1970年のプラントの物真似は厳しかったのですね。結局50秒足らずのお遊び的演奏ではありましたが、マニアの間で語り継がれてきた有名な場面だけのことはあり、これは本当に面白い!
とはいえこの場面が物語っていたように、この日のフレディは「Under Pressure」辺りから声が苦しくなり始めます。これは連日のツアー疲れではなく、小休止の後の立ち上がりとなったステージで調子が出ないのだと推測されます。それはまるでウェンブリー・スタジアム二日目を思わせる様な調子でした。そのせいなのでしょうか、いつもならちょっとしたアドリブやイントロをじらすのが当たり前な「Bohemian Rhapsody」をすぐに弾き始めるという、意外に珍しい場面も聞き逃せません。それでいて抑えた歌い方が聴きどころになってしまうのがフレディの見事なところで、中でも最後の「We Are The Champion」などは哀愁のフィナーレと化してこれまた面白いもの。
このように聴きどころ満載のライブ・パフォーマンスに加え、マジック・ツアー屈指の高音質を誇る極上音源が久々にリリースされます。先に触れたドラムスの迫力もさることながら、オールディーズ・コーナーにおけるシンプルなアンサンブルも生々しい音圧(ジョンのベースラインまでもがしっかりと聞き取れるほど!)で楽しめるという驚きの音源。最初から最後まで、見事な録音状態には脱帽するしかありません。この音源のアップグレード・バージョンを待ち望んでいたマニアはもちろん、ウェンブリー・スタジアムやハンガリアンといったオフィシャルの後、オーディエンス録音でマジック・ツアーを堪能してみたい…といったファンにも最高の一枚です!



Disc 1 (57:51)
1. One Vision 2. Tie Your Mother Down 3. In The Lap Of The Gods... Revisited 4. Seven Seas Of Rhye
5. Tear It Up 6. A Kind Of Magic 7. Day-O 8. Under Pressure 9. Another One Bites The Dust
10. Who Wants To Live Forever 11. I Want To Break Free 12. Impromptu 13. Immigrant Song
14. Guitar Solo 15. Now I'm Here

Disc 2 (48:47)
1. Love Of My Life 2. Is This The World We Created? 3. You're So Square (Baby I Don't Care)
4. Hello Mary Lou 5. Tutti Frutti 6. Bohemian Rhapsody 7. Hammer To Fall
8. Crazy Little Thing Called Love 9. Radio Ga Ga 10. We Will Rock You 11. Friends Will Be Friends
12. We Are The Champions 13. God Save The Queen